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『The Japan Times ST』編集長 高橋 敏之氏が語る、ビジネス英語を身につける効果的な学習方法 2016年12月05日

『The Japan Times ST』第11代編集長を務める高橋敏之さんを迎え、「ビジネス英語を身につける効果的な学習方法」というテーマでご講演頂きました。

高橋敏之氏 プロフィール
英語学習者向けの英字新聞『The Japan Times ST』第11代編集長。 慶應義塾大学卒業後、大手大学入試予備校の英語講師として勤務。 その後、(財)日本英語教育協会を経て、2007年にジャパンタイムズ入社。 ST編集部配属となり、国際ニュースページや英語学習コラムの執筆等を担当。 自身も英字新聞で英語力を飛躍的に高めた経験から、娯楽性と学習効果を両立させた最高の英字新聞を作ることを日々追求されています。
日本人の英語レベルを把握しましょう

最初に、日本人の英語力ってどれくらいだと思いますか? 読み書きは得意だけど会話は得意じゃないよね〜なんて日本人同士でよく言われていますが、本当にそうでしょうか?

文科省が昨年高校3年生9万人を対象に実施した、英語学力調査にて、高校3年生で英検3級レベル(中学卒業程度)を下回った生徒の割合を紹介します。
Speaking:89.0%
Writing:82.1%
Listening:73.6%
Reading:68.0%


Speakingは壊滅的ですね、9割近くの高校3年生が、中学卒業レベルすら満たしていないんです。
何だReadingは結構出来るじゃないか、と思うかもしれませんが、あくまでも他と比べるとマシという程度です。
日本人の英語力は、読み書き云々ではなく全体的に低いんです。
これは高校生のデータですが、大人もそんなに変わらないと思います。
むしろ大人になって英語から離れている方はもっと下がっているかもしれませんね。

ではなぜこんな残念な結果になってしまっているのか?
仮に英語を身につけるのに必要な練習量を100とすると、一般的な日本人の練習量は、2/100だと私は考えています。
日本人の英語力の低さ、その原因は圧倒的な練習量不足にあるんです。

文法を味方につけることで英会話能力が格段に上がる

練習量を増やすために、まずは文法を味方につけることをオススメします。
文法はしっかり身につければ、コミュニケーションにおいて大きな武器になります。
しかし残念ながら世間では文法が誤解されているのです。

「文法なんて勉強したって英語喋れるようにならないじゃない、大事なのは文法より会話でしょ?」 このようによく言われますが、大間違いです!
文法とは、一言で行ってしまえばネイティブスピーカーがよく使う特徴的な言葉の構造です。
「構造」を知っている方が会話に有利なのは当たり前ですよね?

とは言っても、高校時代に文法を一生懸命勉強したけど英語を話せるようにならなかった、そんな人もいると思います。
そういう方はおそらく、文法を理解はしているけれども使いこなせてはいないのです。
文法を使いこなせるようになることをゴールとすると、文法を理解することは富士山で例えるなら5合目です。
大学受験で沢山文法やったけど英語話せないよ!という方に、じゃあその覚えた文法を実際に会話やメールの中で使えますか?と聞くと、ちょっと自信ないなぁ…という返答が大半です。
文法を使いこなすための練習が、日本人には足りていないのです。
では実際に文法を使いこなすための練習方法をご紹介致します。

まず一つ目に、DMM英会話などを使って、覚えた文法を人との会話の中で実際に使ってみる。覚えたことを口に出して会話の中で使うことで実際のコミュニケーションシーンで使えるようになります。

二つ目は、文法書の例文の音読です。
例えば、English Grammar in Useのような教材は、例文が実際のコミュニケーションに即しているのでとってもオススメです。
ただ頭の中で読むだけではなく、口に出して音読することでさらに理解が深まります。

文法を理解したら例文を声にだす、このエクササイズを繰り返すことで知識としての文法を、身体に定着させる事ができます。

文法学習自体が悪いわけではないのです。アウトプットがかけているから文法を使いこなせないのです!
会話と文法を分けて考える必要はありません。
文法を味方につけた瞬間に、一気にコミュニケーション力はあがります。

「文法なんてむちゃくちゃでもいいからなんとなく通じればいいじゃない!」という意見もあります。海外旅行に行く程度ならそれでいいです。
でもビジネスの現場ではそんなこと言ってられないですよね。
ビジネスシーンでは混み合った話をしなくてはいけないので、文法を知らないと自分の考えを的確に表現することが出来ません。
それに文法には時制があります。時制を間違えてしまうと、例えば自分の考えている納期と相手の考えている納期に違いが出てきてしまいますよね。
このように重大なミスが出てきてしまう可能性があるので、「なんとなく通じればいいじゃない」なんて考えは大学生の海外旅行までにしましょう。

多読/音読/リスニングで英語の処理能力を高めましょう。

ネイティブスピーカーは、1分間に平均160~180語のペースで話すと言われています。
数字で見るとわかりづらいかもしれませんが、かなり早口です。そんな早口な英語を聞き取るのに必要なのはどんな能力だと思いますか?
まずは、英語のリスニング能力。まぁ当たり前ですよね。
実は、聞き取り能力を伸ばすためには、リスニング以外の能力も必要になります。
意外に思われるかもしれませんが、英語を素早く読解する速読力が必要なんです。

Listeningには以下の2つのプロセスがあります。
①英語の音を耳でしっかりと拾う
②耳から入った英文の意味を頭の中で理解する

Readingのプロセスは以下です。
①英文を目で見る
②目から入った英文の意味を頭の中で理解する
このように、実はListeningとReadingのプロセスは、英語の入口が違うだけなんです。

TOEICのリスニングパートで、1つ1つの単語は聞き取れるのに、全体として何を言ってるのかわからない。前半は内容を理解していたけれど、途中でわからくなってしまった。
なんて悩みをよく聞きます。
こういった悩みを抱えている方々は聞き取りはできているんです。
では何が足りていないのか?それこそが速読力です。
ゆーっくり読んでくれたら理解出来るのですが、ナチュラルスピードで入ってきてしまうと脳の処理が追いつかないんです。

すなわち、速読力というのはただ単に早く読む能力なのではなく、頭の中で英語を処理する能力なのです。

英語において速読力は非常に重要なスキルです。
実際に速読能力を磨くための学習方法を3つ紹介致します。

まず一つ目は、多読です。沢山の英文を読んで、読み慣れることで理解力が高まります。
The Japan Times STのトップニュースはだいたい180〜200語です。
これを1分ちょっとで読めるようになれば速読力的にはOKです。

二つ目は、音読です。
ある程度の長さがある文章を音読することが大切です。
日本語が介在する暇なく、英語の語順通りに読まざるを得ない状況をつくることで、 思わず日本語に訳してしまう癖を矯正することが出来ます。
一度しっかりと内容を理解した英文を読む方が効果が高いです。

三つ目は、リスニングです。
これも音読と同じく、英語の語順通りに意味を理解していく練習ですね。

今お話した3つの訓練を行えば、かならず英語を英語のまま理解できるようになります。
ぜひとも、日々継続して学習し、処理能力を高めていってください。


インプットを増やさなければ、アウトプットばかりしていても意味がない!

英語学習において、インプットとアウトプットが大切であるとよく言われますが、残念ながら日本人は両方とも不足しています。

会話ができるようになりたいから、とりあえず会話練習(アウトプット)だけやる、という人も少なくないのですが、残念ながらインプットをせずにアウトプットを行っても効果はありません。
英語学習において会話練習が必要なのは言うまでもありませんが、アウトプットだけでは頭の中の「英語のストック」が全く増えていかないです。

言葉を使うとき、人は頭の中にストックしてある知識・表現しか使えません。
どこかで見たり聞いたりした表現しか、使うことができないんです。
たくさん英語に触れてストックを増やさないと、会話力は伸びません。

英語での発話を車の運転と例えましょう。インプットは車にガソリンを入れることです。
ガソリンが少なければ、入ってる分の距離しか進めないですよね。
どんなに強くアクセルを踏んでも、ガソリンが入っていなければ前には進めません。

インプットもアウトプットと同じ位大切なんです。

アウトプットしやすい状態でインプットしましょう

インプットにも良いやり方と悪いやり方があります。

まず一つ目、インプットする時に「なんとなく」はだめ!
Public interest in space is growing.
上記の文を訳すときに、「interestがgrowing...関心が育つ?ということは、関心が高まるってことかな、そしたら「宇宙への人々の関心が高まっている」ってことだよね、よし次の問題!」 なんて勉強の仕方をしてはいないですか?
これではなんとなく英語に触れているだけです。

growは植物や人が育つ、という意味で広く使われていますが、この例文のように「関心が高まる」場合にも使われます。
自分で「関心が高まっている」と英語で伝えたい時に、すっとこの表現が出てくるでしょうか?自分に聞いてみてください。
そして自信がなければきちんとメモをとってください。

二つ目に、語句の使い方には注意しましょう!
怖いときや寒い時に肌がブツブツと鳥肌が立ちますよね。
鳥肌はGoosebumpsと英語でいいます。
我々がやってしまいがちなミス、「へー!鳥肌ってGoosebumpsって意味なんだ!よし、覚えた!」 鳥肌は英語でGoosebumpsである。この知識しか脳に入っていないとして、会話で使えますか?
せいぜい鳥肌立ってる人に対して、「Oh! Goosebumps!」と言う事しかできないでしょう。これでは会話とは言えないですよね。
語彙とその意味を知って満足してしまう事が多いですが、本来使い方も一緒に覚えるべきなんです。
Goosebumpsは、get goosebumps 鳥肌が立つという意味になります。
何か怖いものを見て鳥肌が立った時は、~ give me goosebumpsで、〜で鳥肌がたつとなります。
このように、アウトプットしやすい状態でインプットすることが大切です。
典型的な使い方まで含めてしっかりインプットすることが、賢い方法です!

繰り返しになりますが、インプットだけやっていてもだめです。
アウトプットも大切です。
アウトプットを効率的に行うには、何よりもまず英語を使う相手を見つけてください。
DMM英会話のオンラインレッスンを利用していただいても結構です、兎にも角にも英語を使う機会を作ってください。

-さいごに-

さいごに、一人でも出来る効率的な学習方法をご紹介します。
Summarizingです。
英語の記事を読んだり、海外ドラマを見て、内容を英語で要約するという練習です。
要約というのは実はそんなに難しいことではないのです。
いきなり、南スーダンの自衛隊派遣問題について自分の言葉で説明してくださいと言われたら難しいですよね?
要約であれば、ヒントが記事やドラマ内にたくさん隠されています。
実際に一度見ている(聞いている)語彙を使えるので、ゼロから始めるより簡単なんです。
この練習はインプットとアウトプットが結びついているので、定着が非常に早いです。
是非取り入れてみてください。


-質疑応答-

Q:文法の例文の音読が効果がある、と言うお話でしたがどこまでやれば完璧といえますか?暗唱できるくらいですか?

A:暗唱できるくらいまでやれると完璧かもしれませんが、結局は自分で使える様になることに意味があります。習熟度は人によって様々ですが、10回くらい読めば効果は出てくるかと思います。



Q:まずはインプットをしないと英会話はレベルが高すぎる、という人が多いと思うのですが、インプットとアウトプットは平行してやるほうがいいのでしょうか?

A:はい、平行して行うことに意味があります。 初級者の方だとインプットの割合が増えてしまうのは仕方がないかと思うのですが、アウトプットも必ず取り入れてください。



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