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独立記念日の7月4日はお祭り!ところでアメリカ独立記念日ってどんな日?

独立記念日の7月4日はお祭り!ところでアメリカ独立記念日ってどんな日?

7月4日はアメリカの独立記念日です!独立記念日は、全米各地で盛大に花火大会が開催されたり、家族や友人達とバーベーキューパーティーをしたりと、楽しい祝日となっています。

今回はそんな独立記念日のあれこれについてご紹介したいと思います。

そもそも独立記念日って何?

独立記念日 "Independence Day" は、1776年にアメリカ独立宣言が交付されたことを記念し、制定された祝日です。アメリカでは単に7月4日 "Fourth of July" と言ったりします。

当時アメリカはイギリスの植民地で、イギリスの支配から脱するために独立戦争を戦っていました。そんな戦争真っ只中の1776年7月4日に、植民地の代表からなるアメリカ大陸会議 "Continental Congress" が独立宣言 "The Declaration of Independence" を採択しました。実は、アメリカ独立記念日は戦争に勝利した日ではなく、必ず独立を勝ち取るという「決意」を宣言した日だったのです。実際に戦争が終結したのは1783年のことでした。

独立記念日といえば打ち上げ花火!

普段は禁止されている花火が解禁!

独立記念日に全米で開催される打ち上げ花火大会は、1777年以来続く恒例行事です。アメリカには花火が禁止されている州があり、ニュージャージー、ニューヨーク、デラウェア、マサチューセッツの4州では、打ち上げ式はもちろんのこと、手持ち式や日本の線香花火、火をつける形式の「クラッカー」も、販売、所持、使用のすべてが禁止されているのです。こうした地域では、市町村が独立記念日に開催する花火大会だけが、唯一花火を楽しめるチャンスなのです。

マンハッタンの夜景とともに楽しむ打ち上げ花火!

独立記念日には全米各地で花火大会が催されますが、その中でも最も規模が大きいのは、ニューヨークで開催される花火大会です。大手百貨店のメ―シーズが主催するこの花火大会では、約4万発の花火が打ち上げられます。日本で最大規模の打ち上げ数を誇る長野県の「諏訪湖祭湖上花火大会」が約3万9千発なので、これと同規模の花火をマンハッタンの夜景とともに楽しむことができるのです。

アメリカ独立の舞台、ボストンでの豪華イベント

花火と音楽の夢の共演!ボストン・ハーバーフェスト

独立記念日の前後6日間の日程で、ボストン市内のウォーターフロント地区で毎年開催されているのが「ボストン・ハーバーフェスト」です。オープニングセレモニーから始まり、コンサートなど200を超える数々のイベントが開催されます。7月4日にはイベントの目玉であるボストンポップス・オーケストラの無料コンサートが開催され、音楽に連動して花火を打ち上げるなど、音楽と花火の共演を楽しむことができます。

独立戦争当時のムードを楽しむ

ボストン・ハーバーフェストでは、パレードを楽しむこともできます。当時の衣装に身をつつんだ人々が街を練り歩きます。パレードでは空砲を撃ちならし、その迫力は圧巻です。独立宣言書を読み上げるセレモニーも行われ、多くの観光客を集めています。

世界中の猛者が集うホットドック早食い大会

ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権は、ホットドッグチェーンのネイサンズがニューヨークで毎年7月4日に開催するイベントです。

1916年に4人の移民が、誰が一番愛国心を持っているかを示すために、ネイサンズの販売スタンド(1号店)の前でホットドッグの早食い大会を開いたのが起源と言われおり、まさに独立記念日にふさわしい愛国イベントなのです。本選に出場するためには、世界中で開催される予選に勝利しなくてはなりません。過去の優勝者には日本人が非常に多いことから、日本でもたびたびニュースになっています。
ちなみに昨年の優勝者は、10分間でなんと69本ものホットドッグを完食し世界記録を樹立しています。

祝日といえばやっぱりバーベキュー

多くのアメリカ人の独立記念日の過ごし方は、午前中はパレード、午後はバーベキュー、そして夜に花火見物といった形だそうです。

アメリカの人々のバーベキューへのこだわりは並々ならぬものがあります。家の庭先にバーベキューセットがあるのが当たり前。そして、独立記念日はまさに最大のバーベキューデイとも言える日であり、全米の家庭でバーベキューが行われています。
日本でバーベキューといえば、網や鉄板で肉を直火焼きすることが多いですが、このグリルという調理法はバーベキューの焼き方のひとつにすぎません。ローストやスモークなど様々な焼き方で、何種類ものソースやスパイスとともに肉を楽しむのがアメリカ流です。

おわりに:昔も騒々しかった独立記念日

歴史研究家ジェームズ・ハインツェによると、19世紀の終わりごろまで、独立記念日は「派手で騒々しい日」であり、幼い少年が鳴らすクラッカーであれ、鉱山労働者が爆発させるダイナマイトであれ、町で午後ずっと鳴り続ける祝砲であれ、騒音はすなわち愛国心の表れとみなされていたようです。
多くのイベントやパレードが開催される独立記念日には、そんなアメリカ人の派手好き・イベント好きの国民性を見て取ることができるのではないでしょうか。