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【危険な英語10選】ネイティブに誤解される要注意表現

【危険な英語10選】ネイティブに誤解される要注意表現

大学留学のため渡米後、ネイティブスピーカーと話をする際にニュアンスの違いがわからず、恥ずかしい思いをしたことが何度もありました。

たとえば、日本語で「すみません」と言いたいときの "Sorry" 。本当は "Excuse me" や "Thank you" と言うべきところをすべて "Sorry" と言っていたりして。きっと「やたら謝る日本人だなぁ」と思われていたことでしょう。このように、英語圏でネイティブスピーカーを相手に使ってみて初めて細かいニュアンスを意識することができた表現はいくつもあるのです。

そこで今回は、たとえ文法に問題がなくても、ニュアンスの違いを理解していないとネイティブには不自然に聞こえてしまう要注意な英語表現10選をご紹介します。

【危険な英語10選】ネイティブに誤解される要注意表現まとめ

1. “hospital” へ行くと心配される!

hospitalへ行くと心配される

(×)I went to the hospital.
(◯)I went to see a doctor.

アメリカに住んでいた頃、虫刺されが化膿してしまったので校内にある学生専用の診療所へ行くことに。帰宅後、ルームメイトに "I went to hospital" と言ったら、なぜかすごく心配されました。「化膿しただけなんだけど大げさだなぁ」と疑問に思ったのですが、実はこの程度(風邪や傷の手当)で病院に行く場合は "go to see a doctor" というフレーズを使うのです。

アメリカでは "hospital" というと大きな総合病院を意味するため、手術や入院を伴うような状況ではない限り "hospital" には行きません。一般的に、まずは掛かりつけの "family doctor" のもとへ行きます。そこで対処できないような深刻な病気の場合にようやく専門医を紹介してもらい、 "hospital" へ行くことになるのです。

2. “S” を忘れると食べることに!?

(×)I like dog / cat.
(◯)I like dogs / cats.

動物の話をする時に忘れてしまうと危険なのが、複数形の "s" 。 いかに犬が好きかの話をしているときに "I like dog" と言ってしまうと「犬の肉が好き」という意味になってしまいます! 必ず複数形にしましょう。

3. 知らぬ間に別れ話を切り出しているかも!?

(×)We need to talk.
(◯)We need to catch up.

「話したいんだけど!」というニュアンスで "We need to talk" を使うのは要注意。実は、恋人が別れを切り出すときの決まり文句の一つなのです。友人に対して使った場合には「なんか悪いことでもしてしまったかな?」と思われてしまいますよ。

「最近話してないから話そうよー」というカジュアルな時には "Can we talk?" "We need to catch up!" を使いましょう。

4. “You look fine.” は褒め言葉じゃない?

You look fineは褒め言葉じゃない?

(×)You look fine.
(◯)You look great!

"fine" といえば、英語を習いはじめて最初に覚える "How are you? I'm fine, thank you" というフレーズが思い浮かびますよね! しかし、 "fine" は天候や体の調子に対して使用するのではない場合、決して「良い」という意味ではなく、「大丈夫、問題ない」といった意味合いになるので注意が必要です。

たとえば、友人が新しい髪形をあまり気に入っていなさそうなときに "You look fine" と言ってしまうと「すごくいいわけじゃないけど、気にするほどでもないよ。大丈夫」 というニュアンスに取られてしまいます。容姿を褒める場合は "fine" ではなく "great" "amazing" を使うようにしましょう。

5. 眼の色に “black” は使わない

(×)I have black eyes.
(◯)I have dark brown eyes.

アメリカの運転免許証には目の色が記載されているのですが、その時に「じゃあ、私はアジア人だから "black" だねー」と話をしたところ、大笑いされました。

その時まで全く知らなかったのですが、実は "black eyes" というのは殴られて目の周りがあざになっている状態を指すのです。アジア人の目の色は通常 "brown" "dark brown" と表現します。

6. “What?” は日本語の「なに?」とイコールではない

(×)What?
(◯)Sorry? / Come again? / What was that?

会話をしている時にどうしても聞き取れない時ってありますよね。そこで日本語の「なに?」と同じ感覚で "What?" と聞き返したくなりますが、実はとても失礼な言い回しです。

本当に親しい友人同士ではない限り、 "Sorry?" と語尾を上げて聞き返したり、 "Come again?" "What was that?" といったフレーズを使うようにしてみてください。ビジネスの場面では、より丁寧な "Pardon?" "Could you say it again?" といった表現を使いましょう。

7. 不機嫌だと思われる “Do you understand?”

(×)Do you understand?
(◯)Do you know what I mean? Does it make sense?

英語に自信がなく、「相手はわかってくれているかな?」と聞きたくて "Do you understand?" と何度も質問するのも失礼な要注意表現です。

「本当にわかっているの?」と、大人が子供を叱るときや、教師が生徒に向かって諭す場合などに使われるからです。かわりに "Do you know what I mean?" や "Does it make sense?" 、 "Am I making sense to you?" といったフレーズを覚えておきましょう。

8. “My friend” の使い方で友情にヒビが入るかも!?

My friendの使い方で友情にヒビが入るかも

(×)I'm going to have dinner with my friend.
(◯)I'm going to have dinner with a friend of mine.

英語で「私の友達」 と言う時は要注意です。 たとえば、友人から「金曜の夜は何してるの?どっか行かない?」と聞かれた際に、残念ながらすでに予定が入っているので "I'm going to have dinner with my friend." と答えたとしましょう。すると、目の前で話をしている友人は「私のことは友達ではないと思っているの!?」と感じてしまう危険性があります。

もちろん、こちらがネイティブスピーカーではないため、 "a friend of mine” を意味しているのだろうと考えてくれるとは思いますが、「私の友達」 と言いたいときには注意するようにしましょう。

9. “No” も使い方によっては危険

(×)No.
(◯)No, thank you. / No thanks, but thanks for asking.

「日本人は "No" と言えない!」とはよくいわれますが、逆に "No" だけを言いつづけるのは、怒っているかのような印象を与えるので要注意です。 "No" のあとには "thank you" を必ずつけるか、 "No, but ~" とフォローする一言を入れるのがベターですよ。

10. 「分からない」の言い方にも気をつけよう

(×)I don't know.
(◯)I'm afraid, I don't know. / I'm not sure.

"I don't know" は「分からない」という意味ですが、聞かれた質問に対して、この一言だけで答えるのはぶっきらぼうな印象を与えてしまいます。日本語にすると「そんなの知らないよ」「さぁね」 というニュアンスになってしまうのです。

そこで使えるのが "I'm afraid(残念ながら)" という表現。 "I'm afraid, I don't know." と最初に言うだけで、柔らかい印象に変えることができます。 "I'm not sure" も「よくわからないなぁ」というソフトなニュアンスになるので、こちらも一緒に覚えておきましょう。なぜわからないのか、その理由も簡単に付け加えれば、より丁寧に聞こえますよ。

さいごに

ネイティブに誤解される要注意な英語表現10選、いかがでしたか。

ニュアンスの違いを知るにはネイティブスピーカーと実際に会話をしてみるのが一番の近道です。

ぜひネイティブと話してみて、表現などに注目してみてくださいね。