Yoko
(更新)
英語だと思って使った単語がネイティブの人には通じず、誰もが一度は「あれ?これって英語じゃなかったの???」という経験をしたことがあると思います。
日本語にはカタカナで書かれた言葉がたくさんありますよね。どれが本当に通じる英語で、どれが和製英語なのか、もしくは英語ではない他の国から来た言葉なのか見分けるのは大変です。
しかもカタカナ語の紛らわしいのが、英語の単語が使われているのに実際には英語としては通じないというものがたくさんあることです。
そこで今回は日本人がよく間違える和製英語の定番を30個、ご紹介いたします。
「フライドポテト」は最も日本人が間違いやすい和製英語。"fried potato"っていかにも英語っぽいのですが、イギリス英語では"chips"、アメリカ英語では"french fries"と呼ばれます。
英語っぽい響きなので、そのまま"shoe cream"で通じそうな言葉ですが、日本語の「シュークリーム」はフランス語に由来しています。
英語では、ふわっと空気が入って膨らんだものを形容する"puff"という単語を使って"cream puff"と呼ばれます。
"soft cream"で伝わりそうな気もしますが、これも和製英語です。英語では"soft serve"や"soft serve cone"が定番の呼び方です。
Googleで"American Dog"を画像検索すると、いろんな犬種の写真が出てきました(笑)
発祥地のアメリカではトウモロコシの粉を原料とした衣で作られるので、英語圏では"corn dog"と呼ばれています。
「プリン」を英語にすると"pudding"だと思いがちですが、日本の「プリン」は英語では"creme caramel"や"custard pudding"などと呼ばれます。
日本語の「ピーマン」の由来は、フランス語の"piment"やスペイン語の"pimiento"だと言われていて、英語では"bell pepper"、"sweet pepper"や"pepper"と呼ばれます。
なおニュージーランド・オーストラリア・シンガポールなどでは"capsicum"と呼ばれています。
日本で販売されているような「サイダー」は英語では"lemonade"や"soda pop"と呼ばれています。
"cider"という英単語もありますが、これはイギリス英語圏ではリンゴのお酒を指し、アメリカでは発酵していないリンゴ果汁を意味します。
日本語では「ビニール」と呼んでいますが、英語でスーパーの袋は"vinyl"という英単語は使われず、"plastic bag"と一般的に呼ばれています。
これも和製英語の定番ですね。
"personal computer"という英語もありますが、実際には"computer"や"desktop (computer)"と呼ぶことが多いです。
「ノートパソコン」は"laptop"や"laptop computer"と呼びます。
ダンボールは「段ボール」と書くので、英語だと思っている人は少ないかもしれませんが、ついつい「ダンボール」と呼んでしまいそうな単語ですね。
正しくは"cardboard"でダンボールを表します。
また「ダンボール箱」は"cardboard box"と言います。
"baby car"で通じそうですが、こちらも和製英語なんです。
英語では"stroller"、"baby buggy"または"pushchair"と呼びます。
イギリス英語圏では"pram"と呼ぶこともあります。
「レンジ」は"range"ではありませんよ。英語では"microwave (oven)"と呼びます。
"microwave"は「電子レンジにかける、チンする」という動詞としても使える単語です。
キッチン関係で「コンロ」もちょっと英語っぽいですよね。でも、英語ではありません。英語では"stove"と呼ばれたり、イギリス英語圏では"hob"と言うことも多いです。
「アルミ」はアルミニウム(金属)の略語で、英語では"aluminium"ですが、「ホイル」は"hoil"ではなく、「破片」を意味する"foil"が使われます。
"aluminium"はイギリス英語の綴りで、"aluminum"はアメリカ英語でよく見られます。"tinfoil"と呼ばれることも。
髪の毛を乾かす電気製品を日本語では「ドライヤー」と言いますが、英語では"hair dryer"と言います。"dryer"は洋服などを乾かす「乾燥機」を指すことが多いので、旅先のホテルなどでドライヤーを借りたい場合は"hair dryer"と言わないと、困惑させてしまうかもしれません。
これも和製英語。英語では"socket"や"power point"、"outlet"と呼びます。ちなみに、電化製品側の「プラグ」はそのまま英語でも"plug"ですので、ご安心を。
"seal"という英単語もありますが、"seal"は「ピタッと封をするもの・こと」という意味で使われる単語です。日本の「シール」は英語で"sticker"と呼ぶのが一般的です。
日本語では「シャープペンシル」とも言う「シャーペン」。
英語で"sharp pencil"はただの「尖った鉛筆」を意味してしまいます。正しくは"mechanical pencil"と呼ばれています。
「ホッチキス」も通じない和製英語の定番です。最初にアメリカから輸入したものがE.H.ホッチキス社製のものだったので、日本では「ホッチキス」と呼ばれていますが、英語では"stapler"と呼ぶのが正解です。
英語の"trump"は、本来はトランプゲームの「切り札」の意味であって、トランプのカード全体を指す意味はありません。日本語の「トランプ」は英語で"cards"や"playing cards"となります。
洋服の「トレーナー」も英語では通じません。英語の"trainer"はジムなどにいる「トレーナーさん」や動物の「調教師」、またはイギリス英語では「運動靴」を表します。スウェット地の「トレーナー」は"sweatshirt"と言います。
「トレーナー」にフードがついたような服を「パーカー」といいますよね。しかし英語圏で「パーカー」というと防水カッパのようなものを指します。
正しくは"hooded sweatshirt"と呼びます。"hoodie"や"hoody"とも言います。
"one piece"でちゃんと通じそうな「ワンピース」。でも通じないんです。英語では"dress"と呼ぶのが一般的で、パーティーに着ていくのも"dress"、ワンピースも"dress"です。
洋服を買う時に「これはフリーサイズですか?」というような使い方をしたいところですが、"free size"では通じません。一つのサイズで万人に合うという意味の"one-size-fits-all"という、ちょっと長い単語になります。
バーゲンシーズンに海外旅行でたくさん買い物をするのも楽しいですよね。そんな「バーゲン」も和製英語なんです。英語では"sale"と言うのが一般的で、"bargain"という英単語は「バーゲン品」「安売り品」のことを指します。
"handle"はちゃんとした英単語ですが「取っ手」という意味で、車の「ハンドル」には使われません。英語で「車のハンドル」は"(steering) wheel"もしくは"the wheel"と呼ばれます。theが付いているのは車輪と区別するためで、ハンドルという意味で"wheel"を使う時には必ずtheが必要、theがつかないと車輪を意味します。
意外と咄嗟に英語にできない「フロントガラス」。
"front"も"glass"もバッチリ英語なのに、"front glass"とは言わないんです。イギリス英語では"windscreen"、アメリカ英語では"windshield"と呼ばれています。
これもフロントガラスと似ていますよね。"back"を見る"mirror"なのに、英語では"back mirror"とは言いません。"rear(後部)"の"view(景色)"を見る"mirror"で"rearview mirror"が正しい英語です。
日本語の「アクセル」は英語の"accelerator"が元になっています。
アメリカでは"gas pedal"という呼び方もあります。
"gasoline"はれっきとした英単語です。でも"gasoline stand"とは言わないんです。"gasoline"を省略して"gas"と呼び、"gas station"と呼ぶのがアメリカでは一般的で、イギリス英語圏では「ガソリン」を表す"petrol"を使って"petrol station"と呼ばれています。
今回は生活や海外旅行で遭遇しそうな和製英語をたくさん紹介しましたが、いかがでしたか?
日本で英語を使わずに生活をしていると特に意識することもない和製英語ですが、一歩日本を出て英語で話す時になると、結構やっかいな存在です。
イギリス英語とアメリカ英語で言い方が違うものも多いですが、どちらかを知っていれば通じないということはないので、どちらか一つだけでも覚えておきたいですね。
和製英語は身近なところに溢れているので、普段の生活でもカタカナのものを見たら
「あれ?これって英語?」
と考えるクセをつけてみましょう。
そうすると、いざ英語で話す時に和製英語が通じなくてあたふた・・・なんてことが少なくなるはずです!