このエントリーをはてなブックマークに追加
2015.04.15

10日間だれとも交流してはいけない。目を合わせることすら禁じられるヴィパッサナ瞑想は「究極の自分探し」

Outdoor sunrise yoga girl

ヨガブームをキッカケに、いま日本でも話題の「瞑想」。体を休めたり仕事の能率を上げたりなど、様々な効果から注目を集めています。

そして数ある瞑想の中でも歴史が古く、由緒ある瞑想方法が本場・インドで生まれた「ヴィパッサナ瞑想」です。今回はヴィパッサナ瞑想の基礎知識からオススメする理由までをご紹介いたします!

 

まずは基礎知識! ヴィパッサナ瞑想とは

後に「仏陀」と呼ばれるようになった男がはじめた瞑想法〈ヴィパッサナの歴史〉

実は仏教よりも古い〈ヴィパッサナの歴史〉

2500年ほど前、ある男が悟りを開こうとあらゆる修行をこなしていました。しかし、長期間に及ぶ断食・瞑想など、多くの苦行を乗り越えても悟りに至ることはできませんでした。

彼こそがいわゆる “仏陀” と呼ばれる、ゴータマ・シッダールタ。仏教を作った人物です。
この頃はまだ悟りを開いておらず、解脱には至っていません。その彼が、解脱に至るにあたり取り組んだのがヴィパッサナ瞑想でした。そして彼は悟りを開き、それを弟子たちに教え仏教は広まっていったのです。

瞑想にはたくさんの種類があります。そして、その多くは何らかの形で心を「無」にすることを目標にします。その方法は、祈りの呪文を心の中で延々と唱えるものや、神の絵を見つめるもの、ろうそくを見つめるものなど千差万別。その中でヴィパッサナは、“ただひたすら自分を見つめること” で心を無にします。この瞑想に必要なものは「自分」だけ、というわけです。

 

10日間、一切のコミュニケーションを禁じられる〈ヴィパッサナ瞑想の修行法〉

ヴィパッサナ瞑想の修行法

ヴィパッサナ瞑想は最短で10日間のコースとなっており、この期間中、毎日12時間前後の瞑想や座学のコースを受けることになります。

様々なルールがありますが、一番重要なルールは “一切のコミュニケーションが禁止される” ということ。

言葉によるコミュニケーションだけでなく、筆談はもちろんアイコンタクトですら全て禁止されています。また本を読むことも、日記を書くことも禁止。10日間の間、すべての時間は「自分を見つめる」ことだけに費やされるのです。

そして10日間、毎日瞑想に取り組むわけですが、「呼吸に集中する日」「鼻の下を通る息に集中する日」などと毎日少しずつ異なる課題が与えられます。はっきり言って、決してラクではありません。 嫌気がさすほど自分を見つめることで、自らの変化を感じられるようになるのです。

実際にヴィパッサナ瞑想を体験された方はこう語っています。

ここで10日間瞑想して、自分の潜在意識の
奥の奥を見ることが出来た。

もう忘れていたと思っていた遠い昔の記憶や
ずっと恨んでいた人への執着や嫌悪を発見した。

もうありとあらゆる記憶の糸をたどって行った。

引用元:10日間のヴィパッサナー瞑想で別人になって帰ってきた人

 

仏陀が悟りを開いたとされるインド・ブッダガヤ〈修行が受けられる場所〉

できればインド・ブッダガヤへ!修行が受けられる場所

実は世界各地にヴィパッサナ瞑想センターがあります。日本にも京都と千葉にありますが、ぜひオススメしたいのはインドの「ブッダガヤ」という町。

この場所は、ゴータマ・シッダールタが解脱に至った歴史的な場所です。インドに行けば本場のチャイを飲むこともできますし、ブッダガヤのヴィパッサナ瞑想センターは周囲の環境も良く、静かで修行に集中できるという良さもあります。

インド旅行も兼ねて、ぜひブッダガヤまで足を運んでみてもいいですね。

 

ヴィパッサナ瞑想をオススメする5つの理由

「究極の自分探し」とも言えるヴィパッサナ瞑想。現代を生きる日本人にオススメする5つの理由をご紹介します。

1. 宗教に関係なく、すべての人が瞑想に参加できる

青い地球を見つめる大勢の人々

あまりに宗教の気配が漂うと、躊躇してしまう方もいるでしょう。あるいはあなたが何かの宗教を信じているならば、他の宗教の修行を受けることに引け目を感じてしまうかもしれません。

しかし、ヴィパッサナ瞑想はただひたすら自分と向き合うもの。特定の宗教には依存しません。
仏教を広めたゴータマ・シッダールタが修行として取り組んだとはいえ、ヴィパッサナ瞑想は仏教が取り入れただけで、瞑想自体は信仰と無縁です。

事実、あらゆる宗教を信じる人々がヴィパッサナ瞑想を実践しています。キリスト教、イスラム教、無宗教、無神論者、皆が隔たりなく受けることができ、それぞれの宗教の禁句に触れることもありません

誰でも受けられる。これがヴィパッサナ瞑想の良い点の1つです。

 

2. デジタルデトックスを超えた “実社会デトックス” ができる

デジタルデトックスを超えた“実社会デトックス”ができる

最近、「スマホ中毒」という言葉が取り上げられています。1日あたりの女子高生のスマホ利用時間が7時間を超えた、なんてニュースが新聞でも取り上げられるほど。それに伴って “デジタルデトックス” という言葉も聞かれるようになりました。

そしてこのヴィパッサナ瞑想は、デジタルデトックスをはるかに超えた “実社会デトックス” になります。
なにしろ10日間(最短で)の修行中、他人とのコミュニケーション、本・雑誌・TV・新聞などの情報源、そして自分の考えを記録に残す日記など、その一切を禁止されるのです。

情報社会と言われる現代で、一切の情報の出入りを絶つ。そんなことを自分の力だけで実現するには相当な精神力が必要となります。ヴィパッサナ瞑想の修行センターは、その強い味方となってくれることでしょう。

 

3. 10日間でも成果を実感できる。それを仲間と共有できる。

10日間でも成果を実感できる。それを仲間と共有できる

10日間の瞑想修行の中で、先生からたくさんのことを教わります。そのひとつが「この10日間の修行は方法を教わるものであり、本当の成果は長く瞑想を継続する中で得られるのだ」というもの。
もちろん、究極的な悟りの境地に至り、どんなことにも動じない達観した自分になるまでには長い時間がかかるのでしょう。

しかしながら、10日間の修行は非常に多くの成果を感じさせてくれます。
この成果の中身は人それぞれ。例えばわたしの場合は、長く続く座禅の姿勢が辛く、耐え難い背中の痛みがありました。それが6日目にフッと痛みが和らぎました。無くなったのではなく「うまく痛みを受け入れることができた」と言った方が正しいかもしれません。

またある人は「何時間もの瞑想が短く感じられた」や「衝動的な欲求を我慢できるようになった」などと口々に話し、人それぞれの成果を感じています。

10日間の修行が終わってから、一緒に修行した仲間たちと話すと、みな興奮気味にこういった成果を話し合います。先生が「成果を共有しなさい」と指示するのではなく、ただ「もう話してもいいよ」と言われただけで皆が夢中で語り合うのです。

ひとりで修行するのとは違い、終えたときに瞑想仲間と成果を共有できるのもヴィパッサナ瞑想のおもしろさ。きっとあなたも仲間と共有できる何かを得られることでしょう。

 

4. 生活が少しだけ穏やかになる

生活が少し穏やかになる

ヴィパッサナ瞑想の座学で学ぶことは、瞑想の意味や目的です。その中で繰り返し説明を受けるのは “渇望” と “嫌悪” という感覚の意味。
誰でも「過剰にものを欲するのは良くない」と分かっているかもしれませんが、なぜこの “渇望” という感情が湧き上がってくるのか、説明できる人はなかなかいないのではないでしょうか?

また、急にカッとなる人、なんとなくイライラする人たちもいます。それを完全に消すには時間がかかるかもしれませんが、カッとなるまでの時間を少し長く穏やかに、そして無意味にイライラする感情を早めに抑える方法などを学ぶことができるのです。

 

5. 無意識に感じていたことを意識できるようになる

無意識に感じていたことを意識できるようになる

感情は自分ではコントロールできないと思っていませんか?
誰かを好きになったり、嫌いになったり、何かを欲しくなったり、捨てたくなったり、イライラしたり、穏やかになったり……。そういう感情が、自分ではコントロールできない “何か” に操られていると思っている人は、ぜひヴィパッサナ瞑想を体験してほしいと思います。

どんな感情も必ず自分の中から沸き上がってきます。無意識に起こっていると思っていた感情の変化が、実は自分自身が生み出したものだと理解することが、冷静に自分を観察する第一歩です。

カッとしたとき「ああ、今わたしはカッとしているな」と客観的に見ること。
「何でカッとしているんだろう?」「どうすれば落ち着くかな?」と考えていると、ブクブクと沸騰した感情の温度が下がっていくのが分かるはずです。

 

さいごに

実のところ、ヴィパッサナ瞑想を受けた満足度は言葉では言い表せないものであり、受けてみないと分からない類の感覚だと思います。
一概に「受ければこうなる」と断定はできませんが、すべての時間を「自分を見つける」ということに費やすことは、日常にはない経験です。

少しでも実際に受けてみたいと感じた方は、ぜひインド・ブッダガヤまで足を運んでやってみてください。インドは英語が公用語にもなっていますので、良い思い出になるのは言うまでもなく、きっと思い出以上の何かを得られると思いますよ!

1レッスン124円で英会話!DMM英会話

関連記事一覧 この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます

新着記事を見る