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「SAGLOG」を運営するさがっとにニューヨークでの留学や生き方について聞いてみた

「SAGLOG」を運営するさがっとにニューヨークでの留学や生き方について聞いてみた

どうも、ニューヨークの全ての情報が詰まったWebメディア『NEW YORK POINT GUIDE』を運営しているMaksimです。

最近留学について色々聞かれることが増えましたが、会社を運営している私に聞くよりも、現役の留学生に聞いたほうがよりリアルに現地のことを感じてもらえるはず!

そこで今回はニューヨークの留学生といったらさがっと! と言われるくらい、昨今インターネット上で話題になっているさがっとにインタビューをしました。


原田 進歩(すすむ)
2011年よりNY在住。ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)で空間デザインを学ぶ傍ら、個人ブログ"SAGLOG@New York"で留学や生き方について発信。留学希望者向けの支援やインバウンド関連事業も現在準備中。
▷ブログ『︎SAGLOG@New York』

さがっとが考える留学の意味とは

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まず初めに、さがっとが留学で一番変わったことは?

一番大きく変わったのは「生き方に対する考え方」でしょうか。

日本にいる間、自分の視野はとても狭かった。だけど、この街に来て様々な人種と出会い、今まで自分が知っていた生き方って、世界という枠組みで見たときに数多くある選択肢の一つでしかないことに気付きました。

「良い企業に就職して高い年収を稼ぐ」ということが日本社会では一般的に良しとされる考え方は、もちろん理想の形の一つなのかもしれません。しかしNYで「それが唯一ではない」ことを体現している人たちに多く出会い、人生のより広い可能性に気付かされました。

実際留学した日本人のその後ってどんな感じなの?

僕はまだ留学中ですが、周りを見ると「○○になりたい!」と何かしら夢を持つ人もいれば、夢半ばであきらめてしまって日本に帰る人もいるし、普通に就職活動をして現地あるいは日系の企業に入る人もいる。起業して自分の事業を始めたりする人も多いし、全然自分のやってきたこととは違う分野で成功してる人もいたりと、本当に様々です。

ただ一つ言えるのは、日本国内にいるよりも多くの選択肢があるなぁ、ということ。海外で活動する、という考え方がずっとリアルに感じられるからか、日本にいた時よりも周囲の進路はバラエティに富んでいる気がしますね。

長い留学生活の中で、何のために留学してるのか途中でわからなくなったりしたことない? 留学中に意味を見失っている学生って結構多い気がするんだけど、そこのところはどうかな?

自分が学んでいる空間デザインに対しての迷いはありました。徹夜続きの生活の中で、「もう家具なんて見たくもない」みたいな状況に陥った時、 "本当に自分はこれで食っていきたいと思ってるのか?" と悩んだり。今は自分の中で答えが出てるので迷いはありませんが。

見失ってるというか、何がしたいのか定まってない人は結構いる気がします。でも、そういう人達も今置かれてる状況だけに留まらずどんどん新しい価値観に触れて、見つけて、試していけばいいんじゃないでしょうか。僕も、ずっと悩み続けながら色んな経験をしてきて繋がってきたので。

 “最低限喋れる” のと “英語が上手い” は別

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さがっとが今通っている学校には日本人が殆どいないらしいけど、その環境の中で英語力の伸びについてはどう感じた?

僕の場合、自分のことで一杯一杯で、そもそも学内にあまり友達がいないので、日本人の比率が英語力に影響したという感覚はありません(笑)
ただ、その環境の中で最低限生きていくための英語力はついたと思います。そこに達さないとやっていけないですしね。

もちろん日本人が少ないと必然的に英語を話す機会が増えるので、英語力の伸び率は良くなるのかもしれませんが、結局は自分次第だと思います。

というと?

"もう何年もアメリカに住んでるのに簡単な英語しか喋れない人" って結構いるんですよ。そういう人って、多分自分の生活してるレベルでそれ以上の英語力を求められてないんですよね。

じゃあそういう人たちは "英語が下手" なのかっていうとそうではなくて。だってその人たちはアメリカで問題なく生活出来てる。それ以上の英語力は生きていくために必要ない。

僕の場合で言うと、大学生活だけでなくインターンなどで少しビジネスの現場にも足を踏み入れたので、そこでやっていけるだけの "最低限" の英語力は身につきましたが、ここからさらに上のレベルを目指そうと思ったら、現状必要とされている以上の努力が必要なので、そこが「自分次第」なのかな、と。

僕は、それ以上の努力する余裕がなくて全然出来てないのですが(笑)

英語はあくまでも、目的達成のためのツール

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少し環境が変わって、「やばい、英語力足りない!」みたいな時ってどうするの?

人間の適応能力って本当に凄くて、ある程度生活していると自分の環境に合わせて英語力も成長するんですよね。 大学に入ってからは「英語力伸ばそう!」みたいに必死に勉強したことってなくて、むしろ、やらなくちゃいけないことをこなす為にはそのレベルが必要だったから、やってるうちにレベル上がった、みたいな感じでした。

英語そのものにフォーカスするというより、その目的に合わせて英語力を上げてきたって感じです。英語は、目的達成のためのツールでしかないので。

結構話せるようになったなぁと感じた瞬間ってあった?

英語を使うことに慣れてない段階では、頭の中で一度日本語を英語に変換してから話しますよね。友達と話している時に、そのプロセスがいつの間にかなくなっていて、ダイレクトに英語を聞いて英語で考えて英語で返す、っていう風にいつの間にかなっていた時は、成長したなぁ、と思いましたね(笑)

あと「こっちで生まれたの?」って現地の人に聞かれたことがあって、その時はちょっと嬉しかったかな。NYって、現地生まれでもあんまり英語が上手くないやついっぱいいるんで、実はそんなに大したことじゃないんですけど(笑)

その英語力をキープ、あるいは伸ばす為になにかした?

今は英語力どうこうのために何かしてるというより、英語が出来るようになったことでインプットの幅が増えたので、相互作用してうまく循環してるのかな、という気はします。

また、日本語を学びたいという現地の人に英語で日本語を教えるような活動もしていて、そういうところで会話力は維持できている気もします。

ただ、会話に関しては本当に叩き上げで学んできた上、こっちの人は意味がわかれば文法や単語をいちいち指摘したりもしないので、もう少し正しい英語を喋る機会を増やすために、最近オンラインでの英語学習にもの凄く興味があります(笑)

さがっとが思うニューヨークの魅力について教えてもらえる?

様々な民族や国の文化の多様性、あるいは個人の考え方を広く感じれるという点が、僕にとってはニューヨークの一番の魅力です。もちろん、インドのことが知りたければインド、タイのことが知りたければタイに行くのが一番ですが、それぞれの文化が入り混じって生まれる独特の多様性がこの街にはあるので。

最後に、これからの目標について教えてもらえる?

今現在は空間デザインを学んでいますが、どんなデザインであってもその本質は "問題の解決" にあります。なので、モノづくりのデザインに捉われず、もっと広義でのデザインが行える活動をしていきたいと思っています。

例えば留学。留学経験がなかったり現地のことを知らない人が斡旋事業を行っているせいで、それらを利用して実際に留学に来た人がトラブルに巻き込まれていたりするケースが少なからずあり、そういう仕組みを変えるのもまたデザインの一つだと思うんです。

これはほんの一例ですが、このように自分が今感じている様々な問題を解決するような活動のため、今現在、色々と準備している段階です。

ありがとうございました!

今回インタビューを受けたさがっとが、留学に関する相談などをブログやTwitterなどで受付中です!

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