DMM英会話ブログ編集部
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アメリカに来て以来、実生活でいろいろな英語表現を耳にしますが、中には「えっ!?」と思わず聞き返したくなる英語表現もあります。
たとえば、ある日友人との会話で「ランチの後どうする? どっか行く?」となった時のこと。“Let’s play it by ear.” と言われたことがありました。
ん……耳で遊ぶ? と思ったのですが、実はこれ、もともとはミュージシャンたちが「即興で演じる(=聞き覚えで演じる)」という意味で使っていたそう。そこから派生して、日常生活でも、「成り行きに任せる」という意味でよく使われています。面白いですよね!
そこで今回は、私がアメリカで「その表現、ウソでしょ!?」と思った面白い表現を集めてみました!
いきなりものものしい表現ですが、アメリカでは「できちゃった結婚」のことを “shotgun marriage” と言います。妊婦の父親が相手の男性に対し、本当にショットガンを突きつけて結婚を迫ったことが由来だそうです。
日本語の「できちゃった結婚」という言葉からは「仕方がない」というニュアンスも感じられますが、"shotgun marriage" は言葉の重みがすごいですね……!
※ 実例:
"For young white women under 25, shotgun marriage births are still 16% of all married births" Christina Gibson-Davis http://t.co/Gd8oWIsoJN
— Duke University (@DukeU) May 2, 2014
今度はちょっとかわいい表現。ピクルスの瓶の中で身動きが取れない様子が確かに想像できます。似たような表現で "in a jam" という表現もあるのですが、こちらもジャム瓶の中で身動きが取れない様子が想像できます。
ちなみに、野球でランナーが飛び出して塁と塁の間に挟まれる状況も、"The runner is in a pickle." と言うそうですよ。面白いですね!
※ 実例:
こちらも食べ物が使われた表現で、ちょっとかわいいですね。でもアメリカ人が実際に “That’s nuts.” と言う時は、腹が立っていて語気に力がこもっていることも多いので、想像よりかわいい響きはあまりありません。
"You're driving me nuts.(気がおかしくなりそう!)" と言われた際には、相手は相当頭に来ているので、ご注意を!
※ 実例:
Here's why Amazon's stock is going nuts http://t.co/Hu8Yu73apX
— Business Insider (@businessinsider) January 30, 2015
このフレーズもユニークです。確かに足がしびれている時は、「足が寝ている」と言っても過言ではないかもしれませんね!
※ 用例:
A: I can't stand up.「立てない」
B: What's wrong?「どうしたの?
A: Both of my feet are asleep.「両方の足がしびれた」
こちらは婉曲的な表現になります。"f**k" などの、いわゆる "swear words" と呼ばれる下品な言葉遣いを思わずしてしまった時に使われます。"Pardon my French." と言われることもあります。
なぜフランス語なのか、というところが気になりますが、かつてアメリカではフランス語が流行した時があり、会話で使ったフランス語を相手が理解していなかった時に "Excuse my French." というフレーズが多用されたようです。
ちなみに "f**k" などの言葉は、"F-bomb" と表現されることもあります。こちらも面白い表現ですね!
※ 実例
チーズはくさいので、まあわかりますね! ちなみに「おならをする」を普通に言いたい時は "fart" という単語を使います。
※ 用例:
A: Who cut the cheese?「誰がおならをしたの?」
B: I did.「私です」
よく考えると「喉仏」という日本語もとてもユニークなのですが、英語の表現も独特です。
これはアダムとイブが禁断の果実である「知恵の実」を食べた話に由来していて、「知恵の実」がアダムの喉に引っかかり “Adam’s apple” になったとされています。ただし、「知恵の実」が本当にりんごだったかどうかは、よくわかっていません。
アメリカに昔からある、『Operation』という手術体験ボードゲームには、“Adam's Apple" のようにユニークな名前の体の部位がたくさん登場します!
Creator of 'Operation' board game can't afford his own operation http://t.co/Dkkh6D6LQp pic.twitter.com/4ufXAavj0E
— SBS News (@SBSNews) November 1, 2014
私は初めて “Uncle Sam” と聞いた時、てっきり「サムおじさん」だと思ったのですが、なぜ “Uncle Sam” なのかというと、略すと “U.S.” になるからだそうです。
『アクロス・ザ・ユニバース』という映画でも、“I've got a date with Uncle Sam.(俺は国家とデートだ)" というセリフが出てきます!
これもものものしい表現ですが、「大物」や「重要人物」のことを "big gun" と表現します。似たような意味で "big cheese" も「大物」「重要人物」という意味を指しますが、"big gun" と "big cheese" は言葉の響きが全然違っていて、また面白いです。
ちなみに "big cheese" ですが、どうして "cheese" なのかというと、かつて "cheese" という単語が "quality(品質)" の同義語として使われていたところから来ているそうです!
※ 実例:
Google has good reason to bring out the big guns for Glass.
「グーグルにはグーグル・グラスのプロジェクトに大物を持ち込むだけの理由がある」via Google Glass gets a new boss, the man behind the iPod and Nest - CNET
映画などを観ていると "Holy s**t!" という表現がよく使われていますが、あまり品の良い表現ではないので、 "Holy cow!" という表現もよく使われています。また、 "Holy mackerel!" と言われることもあります。
"mackerel" は「鯖」のことで、 "Holy mackerel!" は "Holy Mary!" の婉曲表現のようです。
ちなみにバッドマンのサイドキックであるロビンは、"Holy ○○!" という表現を多用することで有名です!
いかがでしたか? どれもインパクトのある表現で、一発で覚えられたのではないでしょうか。
どの表現も日常生活でよく使われているものばかりなので、映画やニュースを観る際にはぜひチェックしてみてください! 英語がまたちょっと楽しくなりますよ!
〈参考〉
Why isn’t it “Pardon my German?” Here’s part answer, part mystery | Dictionary.com Blog
Why Do We Say “Pardon My French” When We Curse? | Mental Floss
Holy mackerel! 22 food-related phrases & their origins | HellaWella