Michiru
(更新)
現在、世界70ヵ国に2万4千店舗以上(日本には千百店舗以上)もあるグローバル的庶民派コーヒーと言えば、アメリカ・シアトル生まれの Starbucks(スタバ)。
スタバは、好みに合わせて「カスタマイズ」してくれることでも有名です。ただ、バラエティー豊富で、何をどう注文したら良いのかよくわからないと言う人は、日本人に限らず、スタバ慣れしていないローカル人も同じ。特に、英語で注文となると、更にややこしい。
海外でもスタバのコーヒーが飲みたい、でも、英語で注文するのは面倒だからカスタマイズは避けようと、諦めてしまう人も少なくないかと思います。
今回は、そんなときに役立つ「スタバで注文するときの英語表現」をご紹介します。
TOP Photo: weedezign / Shutterstock.com
先ず、入店して最初に聞かれることは―
アメリカのスタバでドリンクを注文した経験がある方はご存知だと思いますが、バリスタは、お客さんの名前をカップに書き、誰がどのドリンクを注文したか間違えないように記しておきます。
その他、聞かれることは、店内で飲むか、持ち帰るか。
店内で飲む場合は、 "For here, please."(店内でお願いします)、お持ち帰りの場合は、 ”To go, please."(持ち帰りでお願いします)。
最後に、他の注文の有無を聞かれます。
ドリンク以外のメニュー(サンドイッチやスイーツなど)で何かあれば、それを追加注文し、何もなければ、 ”No, that’s all.”(いいえ、以上です)と伝えましょう。
後は、お会計を済ませたら、自分の名前が呼ばれるのを待つだけです。
注文するときの表現―
空欄に注文の詳細が入りますが、スタバのバリスタが好む注文の仕方に沿ってリクエストすると、流れがスムーズになります。簡単に言うと、スタバの注文の仕方は数式のように大体決まっています。
上記例文と基本形を足すと、このような感じになります↓
もし、文章を繋げると余計に緊張してしまうようでしたら、上記の ABC を順番通りに、一つずつ伝えても大丈夫です。
次に、 ABC それぞれについて詳しく見ていきましょう。
一番小さいサイズの "Short" と一番大きいサイズの "Trenta" は、レギュラーメニューには載っていませんが、リクエストすればオーダーできます(但し、 "Trenta" は冷たいドリンクのみ)。
場所に寄っては、 "Short" や "Trenta" サイズは置いていないところもあるかもしれません。
"Hot or Iced?"(ホットかアイスか)を聞かれることもあるかもしれません。
ホットドリンクを頼むとき、温度に関して特にリクエストがなければ、160℉がスタンダードな温度。熱めが好きな人は、 "Extra hot"(熱めに)と言えば、180℉まで温度調整してくれるそうです。
また、ホットコーヒーとお茶を作る時に使うお湯の温度は200℉もあるそうで、注文してからすぐに飲まない人には適温だそうです(飲まない間に温度が下がる)。
アイスコーヒーやアイスティーなどのコールドドリンクを注文する際は、サイズを伝える前に、 "Iced"(アイス)と言えばOK。
ご参考まで、アイスコーヒーのアイスは "Ice" ではなく、 "Iced" です。間違えやすいポイントなので、覚えておきましょう。
通常、コーヒーやティーには "caffeine"(カフェイン)が付き物なので、カフェイン入りのコーヒーは "Regular"(レギュラー)と言います。
カフェインを控えている人には、 "Half-caf"(カフェイン量が通常の半分)または "Decaf"(カフェインゼロ)のオプションがあるので、レギュラー以外のドリンクを注文する際は、サイズを言う時に "Half-caf" または "Decaf" をリクエストして下さい。
ティーの場合、カフェイン入りは、 "Black" または "Green Tea"(緑茶)がポピュラーです。カフェインゼロのティーをリクエストする際は、 "caffeine free" または "Decaf" とリクエストすればOKです。
"Herbal Tea"(ハーブ茶)は、すべて "caffeine free" とは限らないので、念のため、店員さんに確認することをおすすめします。
スタバのホットドリンクは、2%の低脂肪ミルクがスタンダードですが、コールドドリンクの "Frappuccino"(フラぺチーノ)は "Whole"(全乳)を使うそうです("Whole" 以外のミルクもリクエスト出来ます)。
"Breve"(ブレヴェイ)は、一般的に "Half and Half"(ハーフアンドハーフ)と呼ばれ、牛乳とクリームが1対1のブレンドです。 "Eggnog"(エッグノッグ→牛乳+砂糖+卵)は、クリスマスシーズンに出る期間限定のスペシャルブレンドです。
"Cappuccino"(カプチーノ)に "Foam"(フォームミルク、クリーム状に泡立てた牛乳)は付き物です。 "Foam" が好きな人は、 "extra foam"(フォームを多めに)とリクエストすると、多めに入れてくれます。
"Brewed Coffee"(ドリップコーヒー)を注文する際、ミルクやクリームを入れるのはセルフサービスです。アメリカのコーヒーは、こぼれそうな位たっぷり入れるイメージがありますよね。ブラックが好きな人は問題ありませんが、ミルクやクリームを足したい人は困ります。
ミルクまたはクリーム用のスペースを残してほしいときは、 ”with room for milk/cream”(ミルク/クリーム用のスペースを空ける)とういフレーズが役立ちます。
シロップの種類はドリンクのタイプによって異なりますが、シロップを変更することが出来ます。そんなときは、 ”Can you put Vanilla instead of Classic/Simple?”(クラシック/シンプルの代わりに、バニラシロップを入れて下さい)と言えばOKです。
ミルクの種類も同じように変更可能です。例えば、牛乳の代わりに豆乳がよければ、 ”Can you put soy milk instead of whole milk?”(牛乳の代わりに豆乳を入れてください)と言えばOK。 ”instead of”=「○○の代わりに」です。
シロップの量はポンプ数で調整します。サイズやドリンクの種類によって、ポンプ数即ちシロップの量が異なります。 "Short" サイズは2ポンプ、 "Tall" は3、 "Grande" は4、 "Venti" のホットは5、 "Venti" のコールドは6、 "Trenta" は7、がスタンダードなようです。
甘い物が苦手な人、甘い物を控えている人は、シロップの量を少なめ、糖質ゼロもしくはシロップ無しにするオプションもあります。
甘味は欲しいけれど、糖質を抑えたい人は、 ”Do you have sugar-free?”(糖質ゼロのシロップはありますか?)と聞いてみて下さいね。逆に、甘党の人は、 "extra sweet"=「シロップ多め」に調整出来ます。
体重や健康を気にしている人におすすめなのが、 "Skinny Drink"(スキニードリンク)。 "Skinny" は「細い」という意味もありますが、スタバで "Skinny" と言えば、 "Latte"(ラテ)のことだそうです。
スキニードリンクは、 "Nonfat/Skim Milk"(ゼロ脂肪牛乳)と "Sugar-free Syrup"(糖質ゼロのシロップ)で出来ています。
"Whipped Cream"(ホイップクリーム)の上に掛けるトッピングの種類も色々あります。チョコレートソース、モカ、キャラメルなどの "Drizzle"(細い糸のようにホイップクリームの上に掛けるソース)、イチゴやブルーベリーなどの "Dried Fruits"(ドライフルーツ)、グラハムクラッカーやオレオクッキーなどの "Cookie Crumbs"(クッキーを砕いたもの)、チョコレートチップ、マシュマロ、抹茶パウダー、等々。
お店によってはない物もあるかもしれないので、 “Do you have____?” (○○はありますか?)と聞いてみましょう。
スタバのもう一つの顔と言えば、知る人ぞ知る "Secret Menu"(裏メニュー)。
カスタマイズの選択肢が豊富なスタバなので、裏メニューも数十種類あります! お客さんのリクエストに可能な限り応えるところが、スタバの特徴とも言えるかもしれませんね。
あまりにも数が多いので、今回は人気裏メニュー10選をご紹介します。
こうしてみると、比較的色々な材料をミックスし易いフラペチーノが多いですね。オレオ以外にも、有名ブランドのお菓子系の裏メニューは大抵作れると聞いたことがあります。
ただ、場所によっては、裏メニューの名前が違ったり、材料が揃っていなかったりするので、必ずしも注文通りになるとは限らないのであしからず。
ちなみに、裏メニューを注文されるのをあまり歓迎しないバリスタもいるのだとか。正式なメニューではない為、作り方を知らない、名前すら聞いたことがない、と困ってしまうそう。中には実在しない都市伝説的ドリンクなんてものまで存在するようです。
いかがでしょうか?
次回、海外でスタバを見付けたら、ぜひ、カスタマイズしてみて下さいね。場所によっては、表現に多少バリエーションがあるかもしれませんが、スタバの基礎単語はほぼ同じです。
余談ですが、外国人の名前は聴き慣れないため、スペリングに戸惑います。発音も違うので、日本語の発音で名前を言うと聞き返される確率は高いです。初めから、聞き返されるものだと思い、自分の名前を言った直後に、相手に聞かれる前にスペルを教えてあげるとお互いに楽ですね。
中には、スタバ用の名前を作る人もいます。例えば、私の名前は「みちる」ですが、簡単に「みち」="Michi"(M-i-c-h-iとスペルする)と伝えたり、Mのイニシャルのイングリッシュネーム(例:Michelle=ミシェル)を名乗ることもあります。
これも、海外でしか経験出来ないことの一つと思い、スタバネームを作ってみるのも面白いかもしれませんね!