Mari Kato
(更新)
2017年8月に始まったモニター企画
『中卒、少年院上がりの元ヤンキーが、半年間本気で英語に取り組むとどうなるのか?』
オンラインレッスンを中心とした国内学習に加え、9月には約1ヶ月のフィリピン留学を経験、11月末にはカナダ・バンクーバーに渡り、12月より現地の語学学校『VECTOR International Academy』で英語をみっちり学んでいます。
本企画第3弾の今回は、『VECTOR International Academy』校長のMari先生より、太尊のバンクーバーでの様子をレポートしてもらいたいと思います。
あけましておめでとうございます。
カナダ・バンクーバーのキャリアスピーキング力養成学校『Vector International Academy』校長のMariです。
年が明け、「今年こそは絶対ぜぇっっっっっっったい英語が話せるようになりたい!!」と思っておられる読者の方も多いのではないでしょうか。そんな学習者の一人であったDMMアカデミー生のTaisonくんも、12月タームより弊校フルタイムコースで頑張っております。
「元、ヤンキー少年」「今、やる気満々猪突猛進少年」のTaisonくん。英語的には、中学文法もほとんどやってこなかった(本人談)ということで、2017年秋から、DMM英会話をふんだんに利用し、否定文の作り方・疑問文の作り方から一歩ずつ始めました。
その後フィリピンで、初めての海外留学! 世界中から集まった生徒と友だちになり、また、英語を口から出すということ自体に少し慣れました。そしていよいよ12月から、ここカナダのバンクーバーにて3ヶ月の英語留学を始めたのです。
「今、バンクーバー空港に着きましたー!」
というメッセージがTaisonくんから入りました。
今回Taisonくんには、「本当にきちんとしたスピーキング力をつけていただきたい」というプロジェクトプランのもと、『Vector International Academy』のLevel 1「基礎英語コース」からご入学いただきました。
このコースは「品詞って何?」「be動詞って何?」という中学校1年レベルの文法から、しっかりと基礎を固めることを目的としています。「基礎なんてなんとなくわかっていればいいから、早くしゃべる練習をしたい!」という生徒さんも実はたくさんいらっしゃいます。
気持ちはよぉーくわかります……が!! 品詞とか5文型とか、ちょっと耳が痛くなる「基礎文法」は、例えばピアノで言えば「ト音記号とヘ音記号の違い(右手と左手)」であったりするわけで、そこをしっかり理解している学習者の方が、中上級からの「伸びしろ」が格段に大きくなるのです。
少し長くなりましたがそういったこともあり、Taisonくんには伸びしろを長ぁ~~くしてもらう、という目的のもと、基礎英語コースから始めていただくことにしました。
ブレイクタイムに教室を覗くと、「せんせぇーー!知らない人ばかりで寂しかったんですーー!」。
転校生のようにちょこんと座っていたTaisonくん。けれどもクラスメートはみんな、「英語を基礎からしっかりやり直したい」と心底思っている人ばかりなので、気がつけばすぐに打ち解けた様子でした。
渡航前にオンラインレッスンで基礎文法を少しかじっていただけあって、コースワーク1週間目はクラスでもピカイチで光っていました。基礎の基礎が少しでもわかっていると学習の始まりがスムーズに進むので、モチベーションも上がります。
日本でコツコツ勉強した内容がここにきて、「点と点がつながって線になった」という感じでしょうか。
弊校教師はみな、わかるまでとことん教える、ということを特色としており、Taisonくんが学習したことを自分からしっかり発信するまでOKは出しません。そしてまた、Taisonくん自身も、新しいことを学習することにものすごく貪欲なので、相乗効果で基礎文法をスポンジのように吸い取っていきました。
「俺、けっこうできんじゃね?!」と少し嬉しくなってきていたTaisonくんの顔から、笑顔が消える出来事が起こりました。
それは、弊校名物「ジョイントレッスン」です。ジョイントレッスンとは、上級クラスと初級クラスがお互いにプレゼンテーションを見せ合う、という時間で、この時はLevel 3の「会話アウトプットコース」の生徒が英語でプレゼンしました。
Level 3とは、今回の3ヶ月に渡る留学でTaisonくんが修了を目指すコースです。アウトプットの生徒がきちんとした文法・発音で流暢に堂々と英語で話す姿を目の当たりにしたTaisonくん……その顔から一瞬にして笑顔が消えました。
少し心配になって本人に聞いてみると、
「あと2ヶ月でこのレベルまでいかないといけないんだ…って思うと、のほほんとしてる場合じゃない!って思いました。俺、まだまだダメですね。もっとやります!!」。
ほんの2ヶ月前を走る先輩の英語を聞いて、みんなどれほどの努力を積み重ねているのかをひしひしと感じ、さらにエンジンがかかったようです!!
ちなみに、Level 3の「会話アウトプットコース」クラスの様子はこちらの動画からご覧いただけます。
一方、基礎英語コースでも、人前に立って英語でプレゼンする機会が増えてきます。間違えそうになるとすぐに茶化したり誤魔化そうとするTaisonくん。
「俺、アホですから~」が口癖のTaisonくんに、私は今までずっと言いたかったことをここらで一発言わせていただきました。
「『アホ』を逃げ道に使ってない? それ、禁止ね。」
さぁ、とうとういろいろな逃げ道が八方塞がりになってまいり、Taisonくんが本気の本気で英語と向き合う日々が始まりました。
1ヶ月の基礎文法コースを受けたTaisonくんの様子、それでは見てみましょうか!!
いかがでしたか?
きちんとした英語を話していくには、「単語の羅列」では伸びません。
どの単語とどの単語をくっつけるのか、どっちの単語が先に来るのか、toの使い方、ingの使い方などなど…まだまだ基礎文法ではありますが、決してスキップできない大切なルールを頭で理解し、口から出し、たくさん練習した結果、自分の言いたいことが前よりもっときちんと伝わるようになりました。
さて、基礎文法が定着したら、次なる2ヶ月目は応用文法を超高速で網羅し、脳と口を使いまくるLevel 2「文法インプットコース」です。このコースはとにかく頭と口を回転させまくるのでスタミナが肝心。Taisonくんの健闘を乞うご期待!
Level 1「基礎英語コース」も終わりに近づいた12月下旬。
バンクーバーで年に3回開催される、アニメコンベンションの冬のイベントの季節がやってまいりました。
日本のアニメやアイドルは今や世界中で人気ですが、バンクーバーにもファンがたくさんいます。Anime Evolutionという団体が開催するこのイベントでは、日本のアニメに関するパネルやプレゼン、アイドルのカバーグループなどが多く出場し、アニメファン、アイドルファンがここぞとばかりに集まります。
実は『Vector』の学生はこのアニメコンベンションで3年ほど前から英語でパネル出場をしているのです。さらに弊校は、留学生だけで結成されたアイドルグループ『Vector 7』も抱え、多くの地元(ヲタ)ファンにも支えられております。
今回も『Vector 7』のダンスステージをメインとし、タカアンドトシさんの漫才とウーマンラッシュアワーさんの漫才を英語にしたものをプレゼンしました。大きなステージに地元カナダ人の観客が80~100名ほど。まだまだ基礎英語を学ぶTaisonくんではありますが、こんないい機会はない!ということで、司会補佐として出場してもらいました。
60分間のパネル運営はすべて生徒に任せているので、念入りなリハーサルも欠かせません。司会補佐として、パネルの内容、順番、出場者の出入りなど、すべて覚える必要があるのです。パネルがうまくいかないと、観客は遠慮なく席を立ちます。かならず盛り上げたい!という気持ちで、Taisonくんにも気合が入ります。
クリスマスシーズンが近かったこともあり、せっかくなのでTaisonくんには英語でクリスマスソングのワンフレーズも歌ってもらいました。さて、Taisonくんのアニメコンベンションデビュー体験、ぜひ動画でご確認ください。
カナダ留学はなんだかハードルが高いな…と思われるかもしれませんが、そんなことないんですよ!
バンクーバーは世界中から多くの移民が集まる多国籍都市。食べ物一つをとってみても韓国料理・ベトナム料理・メキシコ料理・中華料理などなど、本場の味が集います。
バンクーバーは「世界で最も住みやすい都市」ナンバー1に数度選ばれたこともあるほど、安全で快適な都市。ちょっとホームシックになったら、味噌汁も納豆もふりかけも簡単に買えちゃうのも、嬉しいですよね。
数週間から数ヶ月まで、いろいろな期間で自分の留学をデザインできちゃうので、ぜひみなさんも一度気軽にお越しくださいね。
DMM留学は、1週間の短期留学から1ヶ月以上の長期留学まで、フィリピン・カナダ・オーストラリアなど計7カ国の語学留学をお得にサポートいたします。
DMM留学HP : https://ryugaku.dmm.com/
※ 前田太尊が留学中のカナダ・バンクーバーの語学学校『VECTOR International Academy』についての情報は下記のリンクから。
https://ryugaku.dmm.com/school/2101021/