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英語で「多い、たくさん」を意味する “many / much / a lot of” の使い分けと違い

英語で「多い、たくさん」を意味する “many / much / a lot of” の使い分けと違い

英語で「たくさんの~」や「~がたくさん」と言いたいときによく使う3つの表現 “many / much / a lot of”

どんなときに、どれを使ったら良いのか迷うことはありませんか?

あるいは、使い分けは分かっているけどいつも同じ表現にばかり頼ってしまっていることはないでしょうか。

英語で「たくさん」を表す表現は、実にたくさんあります。せっかくなので、状況や感覚に合わせていろいろな表現を試してみませんか?

基本の「たくさん」の使い分けと、言い換え表現についてご紹介します!

many・much・a lot of の使い分け

many,muchとa lot ofの使い分け

まずは“many / much / a lot of” の使い分けから始めましょう。

どれも英語を習い始めたばかりの頃に知った基本の言葉ですよね。「たくさんの○○」という意味を作るので、これらの言葉の後ろには基本的に名詞が来ます。

まず、 "many" か "much" のどれを使うかは、後に続く名詞が「数えられるもの(可算名詞・countable noun)」か、「数えられないもの(不可算名詞・uncountable noun)」かによります。

many の使い方

“many” 「数えられるもの」がたくさんあるときに使います。

「数えられるもの」とは、複数形がある名詞です。たとえば “photographs(写真)” “questions(質問)” “children(子供たち)” などがその例です。

【例】
It took many hours to come here.
「ここに来るまで何時間もかかりました」

I don't have many books to read.
「私には読む本があまりない」

Were there many people in the park?
「公園にはたくさんの人がいましたか?」

much の使い方

“much”「数えられないもの」がたくさんあるときに使います。

「数えられないもの」とは、複数形がない名詞です。“tea(お茶)” “information(情報)” “money(お金)” などには複数形がないので「数えられない名詞」です。

これらの数量を表すときは、代わりに “two cups of tea(2杯のお茶)” “a piece of information(ちょっとした情報)” “some money(いくらかのお金)” などのような形にします。

【例】
We have much confidence in our work.
「私たちは自分たちの作品にとても自信を持っています」

I don't have much concern about this issue.
「この件について、私はあまり心配していません」

Do we have much time?
「私たちには時間がたっぷりありますか?」

“many of~” や “much of~” として「~の多くは、ほとんどは」という表現を作ることもできます。

【使用例】
Many of us wanted to go.
「私たちの多くは行きたがった」

I couldn’t understand much of his speech.
「彼の話の大部分は理解できませんでした」

「演説、スピーチ」を意味する “speech” は数えられますが、 “speak(話す)” の名詞形としての “speech(語り、言語能力)” は数えられません。

a lot of の使い方

“many” や “much” に比べカジュアルな表現として、日常会話にたくさん登場するのが “a lot of” です。“lots of” とするとさらにカジュアルな響きになります。

この表現が便利なのは “many” や “much” のような区別は不要で、万能に使える点です。 “many” と “much” のどちらにすべきか迷ったときは、 “a lot of” や “lots of” にしてしまうと簡単です。

【例】
I have a lot of questions.
「質問がたくさんあります」

You shouldn’t take a lot of sugar.
「砂糖をたくさん摂ってはダメですよ」

Are there a lot of tourists in this season?
「この時期は、観光客はたくさんいますか?」

下のような肯定文の場合、日常会話では “many” "much” の代わりに “a lot of” が使われることが多いです。反対に、フォーマルな文書では “a lot of” は使われません。

【使用例】
I did many/a lot of things.
「私はたくさんのことをしました」

I eat much/a lot of cheese.
「私はたくさんチーズを食べます」

“Not” と組み合わせて “Not many” “Not much” “Not a lot” とすると、「あまりない」という意味になります。

【使用例】
I didn't do many/a lot of things.
「私はあまりいろいろなことはしませんでした」

I don’t eat much/a lot of cheese.
「私はあまりチーズを食べません」

「たくさん」のバリエーション

たくさんのバリエーション

"many" "much" "a lot of" の他に、英語には “a ○○ of” の形で「たくさん」を表す表現がいろいろあります。

強調を表す “big/great/huge/large” といった言葉と組み合わせて使われることが多いです。

manyの言い換え表現

a “number(数)” of

A large number of students worked together.
「大勢の学生たちが協力しあった」

a “swarm(群れ)” of

The street was filled with a swarm of bicycles.
「道は自転車で一杯だった」

a “myriad(無数)” of

A myriad of ways to achieve the goals.
「目標達成のための様々な方法」

muchの言い換え表現

an “amount(量)” of

I know you made a huge amount of effort.
「あなたがものすごい努力をしたことを私は知っています」

a “deal(分量)” of

We had a great deal of discussion on the matter.
「その件について私たちはものすごく話し合った」

加算・不可算名詞どちらにも
使える言い換え表現

a “quantity(数、量)” of

The government budgeted a large quantity of money for the project.
「政府は多額の金をそのプロジェクト予算にかけた」

a “mass(数や量の集まり)” of

I found a mass of old letters.
「私は、古い手紙をたくさん見つけた」

a “load(多数、多量)” of

We had a load of fun at the party.
「私たちはパーティをすごく楽しんだ」

まとめ

「多い、たくさん」を意味する3つの基本英語 "many" "much" "a lot" の使い分けはつかめましたか。

「たくさん」を表す英語表現はとてもたくさんあります。慣れてきたら、他の表現もぜひ試してみてください。

「山(heap, pile」や「束(bunch, bundle)」などモノの状態を描写する言葉を使った表現は、より具体的で生き生きとしたイメージで伝えることができます。

また、直接的に「たくさん」という言葉を使わなくても、「~がたくさんある(abound)」や「~が圧倒的である(dominate)」などといった動詞を使って表現する手もありますよ。

英文に触れているとたくさん見つけることができますので、意識してみてください!