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【カナダ】貴重な大規模セール「ブラック・フライデー」と「ボクシング・デー」を見逃すな!

【カナダ】貴重な大規模セール「ブラック・フライデー」と「ボクシング・デー」を見逃すな!

こんにちは。
トロント在住のDoga(@DogadogaTv)です。

突然ですがみなさんは、「ブラックフライデー(Black Friday)」「ボクシングデー(Boxing Day)」というものを聞いたことはりますか? ブラックフライデーに関しては、名前だけ聞いたことがあるという人も多いかもしれませんね。

実は、どちらもカナダでは大規模なバーゲンセールが行われるお得な日。カナダで生活する人なら誰でも、一度はこの言葉をどこかで聞くはずです。今回は、そんなカナダのブラックフライデーとボクシングデーについて紹介します。

 

「ブラックフライデー」とは?

いつ?

「ブラック・フライデー(Black Friday)」は前述の通り、普段はないようなお得な割引が行われる大規模セールの日です。その字のごとく、毎年とある金曜日に1度だけ実施されます。それが、11月の第4木曜日に指定される祝日「サンクスギビングデー(感謝祭)」の翌日の金曜日です。

ブラックフライデーはもともとアメリカ発のバーゲンセールの日で、カナダはアメリカ式のブラックフライデーをそのまま取り入れました。最近では、数年前に比べてこのブラックフライデーの規模がますます大きくなっており、この後説明するボクシングデーに近づくほどの一大イベントになりつつあるのです。ちなみに、カナダでこの日は休日ではありません。

 

なぜ「ブラック」?

「ブラック」という言葉を聞くとネガティブなイメージを抱きがちですが、経営や経済の領域では「ブラック」はポジティブな意味となります。日本語でも「黒字」という言葉は、収益が上がったことを意味しますよね。そのため現代では、ブラックフライデーの由来を「小売業者が儲かり黒字になる日」として認識している人が多いようです。

ただ、実はこのブラックフライデーという言葉は、もともとはネガティブな意味で使われていたそう。歴史を遡ると諸説あるのですが、1950年代にアメリカの街フィラデルフィアの警察官がネガティブな意味で使い始めたことがきっかけとのこと。アメリカでは、サンクスギビングデー翌日からクリスマス商戦が始まるため、お店や道は多くの人混みでにぎわうようになります。それにより道の交通整備をしなくてはいけない警察官が、不快な気持ちを込めて「ブラックフライデー」と呼び始め、浸透していったそうなのです。

その後、人混みの問題が改善され、新聞社が「ビジネスにとっては儲かる日だ」と表現をしてから、今のポジティブな意味として捉えられるようになっていったようです。

 

どれくらい安くなるの?

お店や業界によって様々ですが、私の好きな電化製品などを見ている限りだと20%〜30%オフほどが多い印象です。たまに安いものだと50%〜70%オフほどの値段になることもあるのですが、カナダのブラックフライデーはアメリカほど安くはなっていないケースもあるので、この日はむしろ冷静になって品定めをした方がいいかもしれませんね。この日に街を歩くと、たくさんのショップバッグを持った人を見かけますよ。

 

「ボクシングデー」とは?

いつ?

同じく大規模セールの日として知られる「ボクシングデー(Boxing Day)」は、クリスマス(12月25日)翌日の26日。カナダではこちらの方が伝統的です。もともとはイギリス式の慣習を引き継いだ休日の1つで、この日はカナダの一部の州では祝日となります。私の住むトロントのオンタリオ州では祝日です。

 

なぜ「ボクシング」?

言葉の由来には諸説ありますが、スポーツのボクシングとは全く関係ありません。一説では、箱を意味する「Box」に由来しているそうです。19世紀のイギリスで、クリスマスにも仕事をしなくてはいけなかった使用人(バトラー)が休みをもらえ、労いとして雇用主からプレゼントの箱をもらえる日だったことからボクシングデーと呼ばれるようになったんだとか。そのほか、キリスト教に由来した休日としても認識されています。

それがいつからか、イギリス、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアなどでは「セールの日」としても浸透していくこととなります。クリスマス前は、プレゼントのためにショッピングをする人たちが増えますよね? そこで売れ残ったものを店側が売り払う目的で、ボクシングデーにバーゲンセールを行うようになったというわけです。ちなみに、アメリカではこの慣習がありません。

 

どれくらい安くなるの?

店側が売れ残った商品を売り払う日ですので、ブラックフライデーより格安になっている印象です。ショッピングモールでは、50%〜70%オフで売られている衣服やブーツをよく見かけます。ただ、あくまで売れ残り商品を売り払う日のため、人気の商品はその対象外であることも多く、必ずしも自分の欲しい商品が安くなるとは限りません。日本の「初詣セール」に近いのかもしれませんね。

 

当日はとんでもない人混みに?

よくアメリカとカナダのブラックフライデーの様子を比較した動画が話題となります。アメリカのブラックフライデーは、人混みと商品の取り合いでとんでもない事態になることもあるようですね。

アメリカほど大きな騒ぎにはならないですが、カナダでもブラックフライデー、そしてボクシングデー当日は、お店やショッピングモールにいつもより多くの人が押し寄せます。

その様子を動画でちらっとご紹介しましょう。

アメリカのブラックフライデー

カナダのボクシングデー

 

最近はオンラインセールも充実?

最近では特に若い世代はオンラインショッピングをする人が当たり前になってきているためか、カナダでは伝統的なボクシングデーの勢いも昔ほどではなくなってきたという話もよく聞きます。そんな影響からか、ブラックフライデーやボクシングデー当日は、店舗だけでなく、合わせてオンライン上でのセールも行われることが一般的です。

また、ブラックフライデーとは別に「サイバーマンデー(Cyber Monday)」という、サンクスギビングデーの翌週月曜日に行われる、オンライン限定のバーゲンセールも最近では地名度を上げてきています。こちらも、もともとはアメリカで始まったものが、カナダに流れてきたようです。このサイバーマンデーがあるから、あえて直接店に足を運んで買い物をするという人が減ってきているのかもしれませんね。

 

まとめ

カナダのブラックフライデー(11月の第4金曜日)とボクシングデー(クリスマスの翌日)は、たくさんのお店でバーゲンセールが行われているため、街は大変多くの人で賑わいます。

どちらもある種「お祭り」のような日でもあるので、カナダに住む予定の方は、ぜひ一度体験してみてはどうでしょうか? お得な商品が見つかるかもしれませんよ。見つからなかったら、サイバーマンデーを狙うという手も…!