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英語というキーで第二の人生の扉を開く今井雄一さん【ユーザーインタビュー Vol.22】

英語というキーで第二の人生の扉を開く今井雄一さん【ユーザーインタビュー Vol.22】

2018年8月、記録的な猛暑のなか開催されたDMM英会話スピーチコンテスト。
多くの応募の中でも、一際スタッフの目を引いたのが今井雄一さん(64歳)、本戦では見事、*審査員特別賞を受賞されました。

2020年東京五輪での通訳ボランティアを目指して退職後にDMM英会話を開始した今井さんですが、それをきっかけに英語でスキー教師をしたり、リトアニアで趣味の日本庭園について英語でプレゼンをしたりと、考えもしなかった経験ができているそう。

今回は、4年前にDMM英会話を始めて総レッスン時間が約1000時間に達するという今井さんに、英語をツールとしてリタイア生活を充実させる秘訣をたっぷり聞くことができましたので、スピーチコンテスト出場時の写真と共にご紹介します。

*スピーチコンテストレポート
https://eikaiwa.dmm.com/blog/47305/

また世界的なスポーツ大会でボランティアをしたい

ー よろしくお願いします。まず、英語学習を始められたきっかけなどを教えていただけますでしょうか?

2013年9月だったと思いますが、2020年に東京五輪が開催されることが決まりましたよね。それがちょうど私の退職する半年前でした。

実はそれ以前、1991年の第3回世界陸上のボランティア通訳というものをさせていただいたことがあり、自分にとってはそのことが本当に人生のターニングポイントだったと思っているんですよ。

その経験が大変すばらしかったので、退職したら英語を勉強しなおし、東京五輪でボランティアをする決意をしました。当時はまだあと7年ありましたから、本当に一生懸命やることで選手と一体になれると思い、今日までがんばってきました。

 
ー 世界陸上ですでに通訳ボランティアをされていたんですね! ということは、それまでにも英語学習はされていたのですか?

受験勉強でせっかく英語をがんばったのに、それで終わったのじゃもったいないと思っていたんですよね。そんな時に地元で国際大学が開学したため、町がそちらの大学の学生さんを英会話講師として呼んでくれました。そこへの参加をきっかけに第2の学習を始めたのですが、地方だとせっかく英語を学んでも使う機会がなかったんですね。

そして1990年に国際ユースホステル大会というものがあって、まだ私は英語学習者の身にすぎないと認識していたのですが、ボランティア通訳を頼まれました。非常に戸惑ったし全く自信もなかったのですが、やってみたらみなさんに喜んでいただけたり、言われたことを日本語や英語に訳すのって意外にできるんだと自信がつきました。

そんな経験もあって、世界陸上のボランティアにも参加し、あのカール・ルイスの誘導などもしましたが、選手に"Follow me please"ぐらいしか言えず、もっと喋れるようになって、必要なことを正確に英語で伝えられるようになりたいと感じました。

 
ー その体験が東京五輪ボランティアへと繋がっているのですね。

そうですね。退職して、家から50kmくらい離れた英会話学校に通い始めたのですが、1週間に1回、それも50分のグループレッスンのみだったので、効率がよくないなと思って辞めてしまいました。

そして何か他の手段を探しているときに、雑誌でオンラインレッスンのサービスがいくつか紹介されているのを見つけたんです。その中で、フィリピンだけではなくセルビアをはじめ色々な国の先生がいること、また当時キャンペーン中だったこともあってDMM英会話を始めました。

自分を褒めてあげたいと思えた

ー 当時から4年経って、DMM英会話でのスピーチコンテストに参加されましたよね。参加していただいた理由を教えていただけますか?

今まで約60,000分(1,000時間)レッスンをしました。これまでの英語力の向上で考えると、DMM英会話がいちばん効率的で効果があったと思っていますし、今もそう信じています。

ただ、やはり刺激が欲しくなるんです。そこでこの4年間は毎年、2週間から3週間の短期留学をして、若い人に混ざって一緒に英語を学ぶ機会を作ってきましたが、今年は家庭の事情で留学が難しそうだったので、新たな刺激を求めてスピーチコンテストに応募しました。

 
ー 実際に参加されて、準備から本番まで含めてどうでしたか?

スピーチコンテスト自体、日本語も含めて初めてだったのですが、1次審査の応募に必要な200語程度の*自己PRビデオをダメ元で送ってみたところ、全く通ると思っていなかったのに通ってしまって、びっくりしました。

1次審査が終わってから本選までは、オンラインレッスンを毎日2レッスンずつ取っていたのですが、先生の指導を受けながら自分のスピーチがどんどん洗練されていくのが感じられてうれしかったですね。

六本木オフィスでの本選では、私のような田舎者がこんな立派な舞台でスピーチができるというだけで大変幸せなことでした。

*応募には「英語で伝える、わたしの町」というテーマで200語のエッセイと自己PR動画の提出が求められました。

 
ー 発表された瞬間はどのような気持ちでしたか?

本当に緊張しましたし、始める前にトイレに何回も行きました。というのも『TED』で、いいプレゼンをする方法、例えばトイレで深呼吸したり、発音の練習をしたりというのを紹介していたので、それらを実践して挑みました。

自分のスピーチを暗唱して何回も練習したのですが、いざステージに立ったら本当にうれしくて、目頭が熱くなって思わず声がうわずってしまい、それを抑えるのが大変でしたね。でもなんとか原稿を見ないまま最後までやり切ることができて、自分を褒めてあげたいなと思いました。

 
ースピーチコンテストの後、リトアニアでプレゼンテーションをしたとお聞きしたのですが、スピーチコンテストでの経験がこちらにつながったのでしょうか?

自分にとって全く新しい分野であるパブリックスピーキングというものがこんなに楽しいものなのかと気づき、スピーチコンテスト後にリトアニアの友人に打ち明けました。

そして、私の趣味である日本庭園に興味がある人はたくさんいるからとのことで、勢いプレゼンテーションをやろうということになったんです。すると、Facebookで開催わずか5日前に募集開始したにもかかわらず、25人が集まってくれました。日本文化を紹介でき、とても充実した旅になりました。

 
ー なるほど。リトアニアで英語プレゼンをする上で、気をつけたことなどはありますか?

DMM英会話のスピーチコンテストは2分半だったので暗記して挑みましたが、リトアニアでのプレゼンは1時間と長く丸暗記することは不可能なので、アジェンダを3つだけ作成して臨むことにしました。

そのアジェンダにそってプレゼンを進め、最後は「"Seeing is believing"だよ。ぜひ日本へ来てくださいね!」というメッセージで締め括りました。

またプレゼンテーションの後には、リトアニアの盆栽協会の会長さんとお話させていただく機会がありました。その中で「リトアニア語で初めて日本庭園の本を出版したいので協力してほしい」というお話をいただきました。どんどん話が広がっていって自分でも驚いています。

 
ー 本当に英語をきっかけに人生が広がっていっていますね!

毎日毎日が新しい貴重な経験の連続になっています。だから本当に毎日がパーソナルベストで、現在進行形です。

"English is the key to open the door to the world."「英語は世界の扉を開くキー」だと思います。

 
ー プレゼンテーションに加え、スキーも英語で指導なさっているとか。

はい。30歳でスキーの指導員になったのですが、たまに外国人のお客様が来ることがあったりして、そういう時に「英語で指導できたらかっこいいなあ」って。

また、外国人の講師を招いた際、簡単な通訳をお願いされることもあったので、「英語を喋れるようになりたい」という想いがありました。 現在は英語の話せる日本人スキー教師を育てる必要があるので、そちらにも取り組んでいます。

DMM英会話は手段でもあり、目的でもある

ー さまざまな目標があったからこそ、伸び悩んだ時も英語学習を頑張れたのでしょうか?

そうですね。正直、「今日は気分が乗らない」という日もありましたが、そういう時はフリートークやデイリーニュースでなんとかこなしてきたという部分はあります。

DMM英会話は英語力を伸ばすための手段の一つではあるのですが、色々な国の人たちと色々な話ができ、それだけでも大変な喜びを感じることができるので、手段でありながら目的でもあると思って続けています。

 
ー 現在、英語力に関して何か課題に感じていることはありますか?

聞き取りがあまり得意ではないので、リスニング力の向上が課題ですね。今まではわかったふりをして、Yes/Noを答えてしまうケースがありました。

特にスポーツ大会のボランティアでは、タイムなどを判定するのに間違いがあってはいけませんから、今後はリスニング強化に力を入れていきたいと思っています。

 
ー 向上心に溢れていらっしゃいますね!
では最後に、読者の方に向けてメッセージをお願いします。

DMM英会話で学習していく中で、英語力の向上という部分以外にも、副産物といいますか、すごく貴重な経験ができているんですよね。それが本当にありがたいし、本当に楽しいです。

やはり楽しくやることが一番大事だと思います。楽しくやって力がつけば素晴らしいじゃないですか。ただ時には刺激が必要かと思いますので、自分の殻の中だけに閉じこもらないで、横のつながりを作っていけるといいですね!

 
ー ありがとうございました!

おわりに

退職後の人生が、英語というツールをきっかけにどんどん広がっている今井さん。
編集部もお話を聞いていて目頭が熱くなってしまいました。

オンラインレッスンを勉強だと気負わずに、楽しむと継続できそうですね!

東京五輪まであと1年半。今井さんの更なる活躍に目が離せません!