Yoko
(更新)
皆さんはSUBWAYに行ったことがありますか?
ファーストフードの中でも、ハンバーガーよりは野菜も多くて健康的なイメージがありますが、入れる具材やパンの種類・ドレッシングなどを自分で選んで注文しないといけないので、何となく避けてしまっている人もいるかもしれません。しかも、海外のSUBWAYで英語で注文するとなるとどうでしょうか。ハードルが一気に上がる気がしませんか?
日本語の場合、店員さんに「野菜はどうしますか?」など色々と聞かれてもドキドキすることは無いですが、英語だと「聞き取れなかったらどうしよう……」「どうやって注文したらいいんだろう……」と不安は募るばかりです。
私は人生で初めてのSUBWAYデビューがオーストラリアでした。フランス人の友達に誘われて行ってみたのですが、SUBWAYのシステムを知らなかった上に、ネイティブスピードの英語がほとんど聞き取れない状態だったので、案の定、惨敗でした。
そこで今回は、英語圏でSUBWAYに行くことになっても困らないように、自信をもって注文できる完全マニュアルをご用意しました。SUBWAYの注文の流れに沿って解説してありますが、海外の飲食店ではわりとよく使う定番の英語表現ばかりなので、覚えておくと他のシチュエーションでも役に立つこと間違いなしです。
まず、海外のSUBWAYで注文する際に一番大切なことは「注文の流れを知っておく」ということです。特に日本のSUBWAYにも行ったことがない方は、食べたいものをきちんと注文できるかどうかのポイントとなるので、しっかり流れをおさえましょう。
注文の流れさえ把握できていれば、あとは完璧に英語が聞き取れなくても、キーワードとなる単語から何を聞かれているのか推測できます。これから注文の流れに沿って解説していくので、しっかりとイメージトレーニングしてみてくださいね。
まずお店に入ると、店員さんが接客中でない限り、話しかけてきます。感じのイイ店員さんだと "Hi, how are you?" なんて聞かれることもありますが、そこでドキドキせずに "I’m good" と笑顔でサラッとかわしましょう。
緊張するパターンとしては、こんなふうに話しかけられることがあります。
Hi, are you ready to order?
Hi, what can I get for you?
Hi, what would you like?
注文をじっくり決めたいのに、こう聞かれると急に焦ってしまいますよね。焦らずに自分のタイミングで注文できるように、何が食べたいのか決まっていない場合には、こんなふうに返せば大丈夫です。
I’m not quite ready.("Are you ready to order?" と聞かれたら "Not quite." だけでもOK)
(I’m) still deciding.
I think I need a little more time.
と言って、カウンターから少し離れたところで何を注文するか決めましょう。決まったら、後は流れに乗るだけです。
店員さんは難しい英語を使っているわけではないのですが、ファーストフード店の店員さんにありがちな、早口で聞き取れないということもあります。そんなときは、焦らずにゆっくり "Could you say that again?" と言って乗り切りましょう。
普通のレストランやカフェと同じです。国や地域によってメニューに差がありますが、食べたいものが決まったら、こう言いましょう。
Can I have a ◯◯ please?
I’ll have a ◯◯.
食べたいパンの種類を選びます。パンの種類も国や地域によって微妙に違うようですが、私の住んでいるニュージーランドでは以下のように6種類あります。
white / wheat / honey oat / Italian herbs and cheese / roasted garlic / flat bread
ここでは「パンの種類を聞かれて答える」という会話が想定できますが、店員さんによって聞き方が変わってきます。
What type/kind of bread would you like?
What type/kind of bread?
Which bread?
それに対して、答えは単語だけでOK。通常は "I would like …" と文章で返した方が丁寧ですが、ファーストフード店ではそれほど気にしなくても大丈夫です。
Wheat bread, please.
On wheat bread, please.
サンドイッチのパンを「wheat breadで」と言う場合には "on" が使われることが多いのも覚えておくといいでしょう。
サイズは2種類。"6-inch(15cm)"と"footlong(30cm)"があります。
"footlong"とは一見ヘンな名前ですが、長さの単位「フィート」のことです。12インチ=1フットなので、"footlong"のサンドイッチは"6-inch"の2つ分の長さになります。"footlong"を1つ注文して友達と分けてもいいですね。
ここで想定される店員さんの質問は、
Which size?
Footlong or 6 inches?
くらいなので、これも文章ではなくて単語で
6 inches / Footlong, please.
と答えればOKです。
「1. アイテム」「2. パンの種類」「3. サイズ」と3つのステップに分けて紹介しましたが、(1)の段階でこのように注文してしまえば簡単です!
Can I have a 6-inch Italian B.M.T on wheat bread?
SUBWAYではチーズの種類まで選ばせてもらえます。国や地域によって種類が違うようですが、ニュージーランドではこんな3種類があります。
cheddar cheese / old English cheese / Swiss cheese
ここでも簡単に、
What kind of cheese?
What cheese?
のように聞かれるので、これもチーズの名前だけ答えれば大丈夫です。
チーズを抜いて欲しい場合には
No cheese, please.
と言えばOK。簡単ですよね。
チーズの選択まで終わったら、追加トッピングを入れるかどうかを聞かれます。
「お肉2倍」「ベーコン追加」「チーズ追加」などがあります(アボカドが追加料金の国や地域もあります)。先ほど選んだチーズと違う種類のチーズを乗せることも可能ですが、有料になるので注意してください。
Would you like any extras?
Any extras?
と聞かれたら、お肉とチーズ(もしくはアボカド)の追加がある場合のみ、お願いしましょう。「追加する」は "add" を使います。ベーコンは2枚単位で追加でき、2枚の「枚」は "strip" で表します。野菜類はこの後のステップで出てくるので、ここでは野菜のことは考えなくてOKです。
Double the meat, please.
Add 2 strips of bacon, please.
Add Swiss cheese, please.
サンドイッチは焼いてもらうことが出来ます。お肉とチーズが入ったこの段階で焼いてもらうと、チーズはとろーり、パンはカリッとして更に美味しくなります。
店員さんが「焼きますか?」と聞いてくるタイミングはもっと早い場合もありますが、"toasted" というキーワードが出てきたら、焼くのかどうか質問されているのだと考えてみてください。
Would you like it toasted? - Yes please. / No thank you.
Do you want it toasted? - Yes please. / No thank you.
Toasted? - Yes please. / No thank you.
また、店員さんによっては「お焼きする前に他に乗せて欲しい具材はありますか?」と聞く場合があるのですが、
Would you like anything else on it before I toast it?
のように聞かれる場合が多いです。トーストをお願いして、さらに何か質問された場合はこの質問の可能性があります。通常、焼いた後に野菜を乗せるのですが、先に乗せてパンと一緒に焼いてもらいたい野菜がある場合は、ここで
Can you put some green peppers and onion on it?
などと伝えれば、それらを乗せた後で焼いてくれます。
野菜を選ぶ行程も、少し面倒なパートですよね。野菜の名前を英語で言ったり、入れてもらいたくない野菜があれば伝えたりと、ちょっとしたやりとりが必要になってきます。
野菜も国や地域によって差がありますが、たいていは以下のような野菜が用意されています。各野菜の名称は英語で言えるようになっておきたいですね。
lettuce / tomatoes / cucumbers / green peppers / red onions / carrot / pickles / olives / jalapenos / spinach
全部入れてもらいたければ、
I’ll get everything.
Everything, please.
と言えばOKです。全部入れてもらっても追加料金にはならないので安心してください。
もし、特定の野菜だけ入れてもらいたいのであれば、
I’ll get lettuce, tomatoes and jalapenos, please.
Just tomatoes, please.
などと伝えましょう。逆に入れてもらいたくない野菜がある場合は、
Everything but green peppers.(ピーマン以外全て)
のように言えばいいですね。他にも、
Just a little bit of onion.(タマネギは少しだけ)
More lettuce, please.(レタスをもうちょっと下さい)
などの表現も覚えておけば、より好みのサンドイッチに仕上げることができます。
ここまでくればゴールはもうすぐです!
最後はソース(ドレッシング)を選びましょう。
こちらも国によって差はあるものの、選べるドレッシングの種類が書いてあるので、そこから選べばOKです。ニュージーランドでは塩・コショウ以外に、以下のような種類があります。
sweet onion / honey mustard / sweet chilli / Italian / Chipotle Southwest / ranch / mayonnaise / thousand island / barbeque
1つだけではなく2つ以上選ぶこともできますよ。色々ありすぎて選べないという方は店員さんにおすすめを聞いてみるのもいいですね。その際は簡単に、
What do you recommend?
と聞いてみましょう。
これで、サンドイッチの注文はおしまいです!
サンドイッチが出来上がったら、お会計に進みます。ここでも店員さんがちょっとした質問をしてくるので、最後まで気が抜けません。「"meal" にする=ドリンクやサイドメニューを付ける」かどうかを聞かれます。
Would you like to make it a meal?
Would you like any drink or side menu?
と聞かれたら、セットにしたい場合はドリンクとサイドメニューを1つずつ選びます。ドリンクはソフトドリンクや水から選べて、サイドメニューはりんごスライスやヨーグルト、クッキー、ポテトチップなどから選びます。
もちろんドリンクだけ、またはサイドメニューだけをサンドイッチに追加して購入することも出来ます。その場合は
Just ◯◯, please.
のように言えば、サンドイッチと何か1品だけを買うことができます。
ドリンクは、ドリンクバー("drink fountain"と呼ばれます)から好きなものを選ぶか、メニューを見て他のドリンクにしてもいいですね。飲みたいものがあれば "Do you have orange juice?" のように聞いてみてもいいでしょう。
これで注文は完了です!
SUBWAYにて英語で注文する方法、いかがでしたか?
パンやサイズ、野菜など選ぶものが多いことを抜きにすれば、英語表現としてはそれほど難しくないと思います。店員さんもカジュアルな英語の場合が多いので、毎回 "I would like to have" などと言わなくても "I’ll have 〜" のようなシンプルな表現、または "単語+please" で十分です。
「どうしても英語で話しかけられるのがイヤ!」という方は、インターネットやスマホのアプリで注文することもできます。お店で支払いをするだけなので注文の面倒なやりとりは省けますね。
でも、英語の勉強のためにはお店で注文することをおすすめします。ドキドキしすぎて英語がうまく伝わらず、思い通りのサンドイッチが出来なかったとしても、それはそれでいい経験です。注文の大まかな流れが把握できれば、次からは少し心の余裕もうまれるので、またチャレンジしてみましょう!