Yoko
(更新)
海外のインターネット通販を利用したことはありますか?
相手が信頼できる会社であれば、日本では手に入らないものを買うことができたり、日本よりも安く買えるものもあったりして、使い方によってはとっても便利です。
でも、ちょっとした問い合わせをしたい場合や何か問題があった場合に、英語でメールのやり取りをしないといけないのが面倒ですよね。そのせいで何となく敬遠してしまう、という気持ちも分かります。
そこで、今回はそのままコピペして使える、海外の通販サイトを利用する時に役立つ英語表現を紹介したいと思います!
海外の通販サイトに限らず、問い合わせメールには導入の挨拶のような表現は特に必要ありませんし、難しい文法表現にこだわる必要もありません。
それよりも、相手が読んで用件が簡潔に分かるように要点をまとめるなど、シンプルで分かりやすい内容を心がけましょう。
相手に何かをしてもらいたい場合には、要望をハッキリと伝えることが大切です。
例えば「届いた商品が壊れていました」だけではなく、「交換して欲しい」のか「新しいものを送って欲しい」のか「返品したい」のか、返品する場合には「返金して欲しい」という旨もしっかりと伝える必要があります。
日本で通用する「こう言ったら相手はこうしてくれるだろう」という暗黙の了解みたいなものは海外では全く通じないと思っておきましょう。何事も言葉で伝えなければ伝わりません。
要望をハッキリ伝えるといっても、丁寧な言い方かどうかも気になるところだと思います。通販サイトの問い合わせメールはビジネスレターほど丁寧な表現をする必要もありませんが、一つだけ気をつけたいポイントがあります。
それは主語に "You" を使いすぎないこと。例えば、メールの返事が来ない場合には "You haven’t replied" ではなく "I haven’t heard from you" のようにすることで、印象がぐっと和らぎます。文章を "You" で始めてしまいがちな人は気をつけましょう。
問い合わせの際には「購入した日付」が必要になることも多いです。日本では日付は「年/月/日」と表記しますが、海外では日付の書き方が違うことを知っておきましょう。
アメリカ英語圏では「月/日/年」、イギリス英語圏では「日/月/年」というのが一般的ですが、相手にも分かりやすいように、「月」については数字ではなく"January" のようにアルファベットで書く習慣をつけましょう。
これは英語での問い合わせメールに限ったことではありませんが、やりとりの履歴を毎回残して返信するようにしましょう。
いつも同じ相手が対応するとは限らないので、これまでのやりとりの履歴を見れば誰でも必要な情報(オーダー番号など)を把握できるようにしておかないと、状況が分かりにくいというだけで後回しにされるケースもあります。
英語で問い合わせメールを書くとなると、何からどう書いたらいいのか分からない人も多いのではないかと思います。そんな場合は下記の構成を参考にしてみてください。
今回は手紙ではなくメールなので、それほど改まった表現を使う必要はありません。さらに問い合わせのメールとなると、上述したようにほぼ用件のみのシンプルなもので大丈夫です。
"Hi"、"Hello" という簡単なものでOKです。"Dear Sir/Madam" はちょっと大げさすぎるのであまり使いません。担当者の名前がわかれば "Hi John" のように名前を入れるといいですね。
何についてのメールなのかをまず簡潔に述べて、その後に状況の説明や具体的にどうしたいのか、またはどうして欲しいのかを書きます。そして最後に "I look forward to hearing from you soon.(お返事お待ちしております)" と入れて、文章を締めくくります。
"Regards"、"Kind regards" が多く使われます。その下に自分の名前を入れましょう。日本語のメールでいう「何卒宜しくお願いします」といったニュアンスです。
"Sincerely yours"、"Yours sincerely" などは日本語でいう「敬具」といったニュアンスとしてフォーマルな手紙などで使うため、ここでは使いません。
それでは、実際の問い合わせで使えるフレーズをシチュエーション別に見ていきましょう。
まずは【購入前の問い合わせ】で役立つ表現、その後に【購入後の問い合わせ】で役立つ表現をお届けします。
ここでは、実際に購入する前に想定される「商品・在庫についての問い合わせ」と「発送(海外発送)についての問い合わせ」の表現を紹介します。
まず書き出しとして、そのメールが問い合わせであることを明らかにしましょう。その際に使える表現としては、以下があります。
「◯◯について問い合わせたいのですが」
「◯◯について問い合わせたいのですが」
「◯◯についての問い合わせです」
"inquire" は "ask" よりも少し堅い言葉で「問い合わせる」という場合によく使われ、その名詞が "inquiry" です(イギリス英語では "enquire"、"enquiry" となります)。
◯◯には具体的な商品名を入れてもいいですし、"the price of ◯◯(◯◯の値段)"や"the shipping cost for ◯◯(◯◯の送料)"なんかも使えます。
ウェブサイトでは "out of stock(在庫切れ)" となっていても、問い合わせてみると在庫があったり、次の入荷がいつなのかを教えてくれることもあります。
また、違う色やサイズが欲しい場合にも、ダメもとで問い合わせてみてもいいかもしれません。サイトに載っていないだけで、意外と買えちゃったりすることもあるんです。
「他の色/サイズはありますか?」
「◯◯の在庫はありますか?」
「次の入荷があるか分かりますか?」
「次の入荷はいつか分かりますか?」
「入荷したらメールをもらえますか?」
「再入荷したら連絡をもらえますか?」
海外の通販サイトを利用する際に一番気になるのが「日本に発送してくれるのか」「送料はいくらなのか」ですよね。
海外への送料はウェブサイトに明記されていない場合も多いので、購入前にメールで問い合わせるのが確実です。
「日本への発送はしていますか」?
「日本への発送はしてもらえますか?」
「日本への発送はいくらですか?」
「◯◯を日本へ発送するのにいくらかかりますか?」
「どれくらい早く発送してもらえますか」?
「日本への発送はどれぐらい日数がかかりますか?」
問い合わせメールを送ったのに全然返事がない、ということはそれほど珍しいことでもありません。そのまま待っていても永遠に返事が来ない可能性もあるので先方に確認してみましょう。
「一週間ほど前にメールを送ったのですが返事をもらっていません」
「◯◯について私が送ったメールを受け取ったか確認したいのですが」
「貴社のサイトから1週間ほど前に送ったメールを受け取ったか確認したいのですが」
海外の通販サイトを利用する不安要素の一つに「無事にちゃんと届くのか」がありますよね。ネットで購入したものの連絡が来ない、商品がなかなか届かない、違うものや不良品が届いた、といった様々なケースが想定されます。
オンラインで購入した場合、何らかの確認メールが届くはずです。少し待ってみてもまだ連絡が来ない場合は、できるだけ早めに先方にコンタクトを取りましょう。
遅くなればなるほど先方も確認しづらくなるので「急かしてるようでカンジ悪いかな……」などと思わずにメールで問い合わせてみましょう。
「私の注文を受け取ったか確認したいのですが」
「◯◯という商品を△月△日に買ったのですが、残念ながらまだ連絡がありません」
「◯◯という商品を△月△日に買ったのですが、まだ連絡がありません」
「確認してなるべく早く折り返しご連絡いただけますか?」
「出来るだけ早くお返事いただけるとありがたいです」
海外発送の場合、多少の日数がかかるのは覚悟していても、待てど暮らせど商品が届かないとなると、何か問題が起きているのかもしれません。
「あれ、遅いな?」と思ったら、とりあえず問い合わせてみましょう。事前に荷物の追跡番号(tracking number)をもらっておくと、自分で配送状況が確認できるので便利ですよ。
「△月△日に◯◯を御社のサイトで購入したのですが、まだ届きません」
「私の注文はもう出荷されましたか?」
「私の荷物の追跡番号を教えてもらえますか?」
「配送状況を教えてもらえますか?」
「いつ頃手元に届くのかお知らせ下さい」
「出来るだけ早くお返事いただけるとありがたいです」
購入時のキャンセルポリシー(cancellation policy)にもよりますが、発送前ならキャンセルできる場合があります。
理由を述べて、キャンセルの旨を伝えましょう。オーダー番号を伝えるのを忘れずに。
「オーダー番号123456の注文をキャンセルしたいです」
「気が変わったので、〜」
「間違えて2回注文してしまったので、〜」
「間違えて購入したので、〜」
「時間がかかりすぎているので、〜」
ようやく届いたと思ったら、注文したのとは違うものが入っていた……なんていう可能性もあります。
「違うもの/サイズ/色が届きました」
「◯◯を注文したのに××が届きました」
「正しいものと交換して下さい」
「どうすればよいかお知らせ下さい」
海外から商品を購入する場合、日本の通販ほどキレイに梱包されていなかったりして、届いた時にすでに商品の状態が悪いということもあります。
手元に商品が届いたら、まずは開封してチェックしてみましょう。
「商品を受け取りましたが返品したいです」
「ダメージがあったので、〜」
「欠陥があるので、〜」
「注文した物と違うので、〜」
※返品する際には「返金して欲しい」とハッキリ書くことが大切です。
「返品するので返金して下さい」
海外の通販サイトに英語で問い合わせメールを書くのは何だか大変だし、面倒くさいと思いがちですが、今回紹介したようなシンプルな表現で十分です。また、文法を少しくらい間違えていても大した問題にはなりません。
それよりも気をつけたいのは、商品がなかなか届かないなどのトラブルが起きた時に感情に任せてメールを書いたりしないことです。こちらの言いたいことをハッキリ書くと言っても、感情的に書くということではありません。何が起きているからどうして欲しいのか、こちらの要望が相手に伝わるメールを冷静に簡潔に書くように心がけましょう。
そして、海外の通販サイトを利用する際に何よりも大事なのは、信頼できる会社から買うということです。ショッピングサイトのセキュリティーも確認しておきましょう。クレジットカード情報をメールで送って欲しい、というような会社とは取引しないようにしましょうね。