「持つ」だけではない!動詞「have」の多数ある用法を徹底解説
Have という英単語。「この単語の意味は?」と聞かれたら、多くの人が「持つ」と答えるでしょう。
しかし、have には数えきれないほどの使い方や意味合いが存在します。
「これを言うときも have を使うの?」「Have はこういうときにも使えるの?」といった疑問を抱いたことはありませんか?
そんな疑問を解決するため、今回は have の主な用法を徹底解説します! ぜひ参考にしていただければと思います。
主動詞としての have の用法
Have は、「持つ」「所有する」という意味の動詞として使うことがもっとも多いです。しかし、主動詞のほかにも、使役動詞や助動詞として用いることも多々あります。さらに、義務を示す単語として用いることもありますよね。
まずは、主動詞として使われる have のさまざまな意味を見ていきましょう。
〜を所有する・持つ
学校の授業でも習うように、have は「持っている」「持つ」の意味として使うことがもっとも一般的です。
〜を含む
「所有する」や「持つ」と少し似ていて、「含む」という意味で have を使うこともできます。
〜がある
「〜がある」という意味の have は使い方がたくさんあります。時間やイベントをはじめ、さまざまなアクティビティに対して用いることが可能です。
I have no idea や no clue と言えば、「まったくわからない」という意味になります。
〜を過ごす・経験する
Have は、「時間を過ごす」や「経験する」という意味合いで用いることもできます。
※to have a blast は「最高に楽しい時間を過ごす・最高に楽しい経験をする」という意味のフレーズです。
〜をする
パーティーや会話、お風呂・シャワーなど、さまざまなアクティビティを「する」「した」と伝える際に have/had を使うことができます。
食事をとる
Eat 以外にも、「食事をとった」と言う際に have を用いることができます。To have breakfast/lunch/dinner(朝食/昼食/夕食をとる)のように使うことも一般的です。
ほかにも、以下のように用いることができます。
着用する
To have on で「着用する」「つける」という意味になります。洋服やアクセサリー、小物などに対して用いることが一般的です。To wear(着る)と入れ替えることもできます。
この文章を wear を使って言い換えると、She was wearing a red dress になりますね。意味はまったく同じです! また、ネイティブの人は on を文末に持ってきて、she had a red dress on のように言うこともありますが、どちらでもOKです。
この例文も、I think I was wearing my pearl earrings、または on を文末に持ってきて I think I had my pearl earrings on のように言い換えることができます。
逃げた容疑者はなにを着用していたのか、という質問です。What was the suspect wearing when he ran away? と言い換えることができます。
そのほか
上記で説明した用法以外にも、have を使うフレーズはたくさんあります。単語の組み合わせを覚えていくことも大事です。よく使う表現を見てみましょう!
- To have trouble|困る
- To have an accident|事故に遭う
- To have a baby/child|子供を産む
- To have surgery|手術をする
- To have a problem|問題を抱える
- To have an ache|痛みを伴う
- To have a concert (show)|コンサートやショーをする(行う)
- To have a dream|夢を見る
使役動詞としての have の用法
使役動詞は英語では causative verb と言います。Have のほかにも、make, let, get, help などが使役動詞です。
〜をしてもらう
「〜をしてもらう」と言うには、to have (someone) + 動詞という形で文章を作ります。
〜させる
上記と同様、to have (someone) + 動詞で「〜をさせる」という意味にもなります。
〜させるわけにはいかない・許しておかない
〜will not have で「〜させるわけにはいかない」という意味になります。
上記のフレーズは、たいてい誰かや何かに対して、権威を持つ人が言うものです。
これは1つのフレーズとして覚えておくといいでしょう。〜not having it は考え方や文句などを認めようとしない、耳を傾けないという意味で、「うんざり」といったニュアンスになります。
このように have の過去形を使うことで、すでに自分の許容できる限界を超えていることを意味します。
使役動詞のそのほかの用法については、こちらの記事を参考にしてください。
助動詞としての have の用法
過去分詞
助動詞としての have は、現在完了形、過去完了形、または未来完了形を形成するために、過去分詞とともに使用されます。
この文章のメインの動詞は gone です。〜has gone にすることで、「すでに帰っている」という意味になります。
〜had finished で「終わっていた」になります。〜has finished は「終わっている」です。
I asked you だったら「頼んだよね」というニュアンスになりますが、I have asked you と have を入れることで、「(何度も)頼んでいるよね」という意味に変わります。
Would have been で「だっただろう」や「であるはずだった」の意味になります。
〜に違いない
Has to be/have to be で「〜に違いない」と表現するのも可能です。
また、have got/has got を使うこともできます。Got を付け足す場合は、話すときは got が強調されますよ。
〜と関係がある
Has to do with というフレーズは、「〜と関係がある」という意味。確実ではなく「関係があるらしいよ〜」とか「関係があるって聞いたよ〜」と伝えたい場合は、has something to do with と間に something を入れることもできます!
そして逆に「関係がない」と伝えたいなら has nothing to do with と言いましょう。
義務を表す have to の用法
最後に説明するのは、must と同義語の have to。これは学校でも確実に習う基礎英語ですね!
〜しなければならない
Have のさまざまな用法を覚えよう!
Have にはたくさんの使い方や意味合いがあります。
どの名詞と組み合わせて使うことができるのか、またはどんな動詞とともに使えばどんな意味になるのかなど、こういったところを把握すれば英語力もどんどん上達していくはずです!
もし迷うことがあればぜひこの記事を見返してみてください。参考になれば幸いです。