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「なかなか覚えられない…」そんな人は必見!イディオムの覚え方6選

「なかなか覚えられない…」そんな人は必見!イディオムの覚え方6選

Piece of cake(簡単なこと)、under the weather(体調が悪い)のように、いくつかの単語を組み合わせて特殊な意味を持つ言い回しを「イディオム」と言います。慣用句とも言いますね。

シンプルな英会話に彩りを加えてくれるイディオムですが、「意味を覚えるのが難しい…」そう感じたことはありませんか?

今回の記事では、なぜイディオムは覚えにくいのか? そして、どうやって覚えたらいいのかのコツを紹介しています!

記事を参考にして、イディオムマスターになりましょう!

なぜイディオムは覚えにくい?

さて、英語のイディオムはどうして覚えにくいのでしょうか? 理由はいくつかあります。まずは、イディオムが覚えにくい理由について知っていきましょう!

直訳が意味をなさない

イディオムは、単語を個別に直訳しても元の意味が理解できない場合が多いです。

たとえば、「hit the sack」は「袋を叩く」という直訳では意味が通じず、「寝る」という意味になります。このように、イディオムの意味を覚えるためには、その言い回し自体を丸ごと覚える必要があります。

After a long day at work, I decided to hit the sack early.
「長い一日が終わって、早く寝ることにしました」

関連記事:「丸太をノコギリで切る?」ネイティブがよく使う「寝る」ことを表す英語表現

文化的背景の理解

多くの英語のイディオムは、特定の文化的背景や歴史的出来事に由来しています。英語を母語としない人にとって、これらの背景知識が不足している場合、イディオムの意味を理解するのが難しくなるでしょう。

たとえば、white elephantは、文化的背景を知ると、ほとんど利益をもたらしませんが、処分するのが難しい所有物と理解できるのではないでしょうか? ある文化的背景を知って初めて「負担になる贈り物」という意味だとわかります。

The stadium built for the Olympics is now abandoned and has become a white elephant for the city.
「オリンピックのために建設されたスタジアムは、今や廃墟と化し、市にとって維持費ばかりかかる無用の長物になってしまった」

頻出度のばらつき

英語には非常に多くのイディオムが存在し、その中には日常的に頻繁に使われるものから、ほとんど使われないものまであります。あまり使われないイディオムを覚えるのは、実際の会話や文章で目にする機会が少ないため、記憶に定着しにくいです。

たとえば、「baker's dozen」というイディオムはほとんど使われません。意味は、13個(通常の1ダースより1つ多い)ということですが、あまり使う場面はなさそうですよね。

The bakery gave me a baker's dozen of cookies for the price of 12.
「そのパン屋は、12個の値段で13個のクッキーをくれました」

この場合、「baker's dozen」は「13個」という意味になります。

文法構造の複雑さや多様性

イディオムは文法的に複雑な構造を持つことがあります。このため、文法的なルールを覚えるだけでなく、その特定の使い方も覚えなければならないことが多いです。更に、一つのイディオムが複数の意味を持つ場合もあるので、混乱してしまいますよね。

たとえば、「break the ice」は「緊張をほぐす」というイディオムとしての意味だけでなく、文字通り「氷を壊す」という意味を表すこともできます。このように、多義性があるとさらに覚えにくくなりますよね。

At the party, she told a funny story to break the ice and get everyone laughing.
「パーティーで、彼女はみんなを笑わせて緊張をほぐすために面白い話をしました」
We had to break the ice in the bucket before we could use it for our drinks.
「飲み物に使う前に、バケツの中の氷を砕かなければなりませんでした」

このような理由から、イディオムは覚えにくいと感じる英語学習者が多いのではないでしょうか。

イディオムの覚え方のコツ

英語のイディオムを効果的に学ぶための方法を以下にまとめました。それでは、早速みていきましょう!

文脈から学ぶ

本やテレビ番組、映画、ポッドキャストなどでイディオムが使われている場面を見つけ、文脈からその意味を推測します。推測してから実際の意味を調べて覚えていくと、より記憶に残りやすいので効果的です。

例:テレビドラマで「break the ice」が使われているシーンを見て、緊張した場面を和ませるために使われていると理解する。

英語話者相手に使ってみる

ネイティブスピーカーと会話することで、日常的に使われるイディオムを学ぶことができます。彼らに一般的なイディオムを教えてもらい、それを会話で使ってみましょう。また、相手が言ってきた表現がわからなかった場合には、積極的に質問してみるのもいいですね。

例:友達に「hit the sack」というイディオムを教えてもらい、その後「I'm tired, I think I'll hit the sack now.」と言ってみる。

オンラインリソースを活用する

インターネット上には、イディオムのリストやその説明、例文を提供しているサイトが多数あります。日常会話でよく使われるイディオムを扱っているリソースを探しましょう。

例:「英語 イディオム」で検索して、よく使われるイディオムとその意味をまとめたサイトを見つける。知らなかった表現をメモして覚える。

フラッシュカードを作成する

イディオムとその意味を書いたフラッシュカードを作成し、覚えるための練習をします。単語を覚える際にも効果的な手法ですね。

例:表に「piece of cake」、裏に「簡単なこと」と書いたフラッシュカードを作り、毎日復習する。

文章や会話で積極的に使う

学んだイディオムを自分の文章や会話で積極的に使ってみます。他の人があなたの使い方にどう反応するかに注意し、適切な使い方を身につけましょう。使い続けることで、知識が定着していくはずです。

例:日記に「Today’s test was a piece of cake.」と書いてみる。

忍耐強く練習する

結局はこれに尽きます! イディオムだけでなく、他言語の学習には時間と練習が必要です。忍耐強く取り組み、継続的に練習することで、次第にイディオムが理解しやすくなり、自分の言葉として使えるようになります。

例:毎日少しずつ新しいイディオムを学び、覚えたイディオムを会話の中で繰り返し使ってみる。

これらの方法を取り入れて、自然にイディオムを使えるようになることを目指しましょう!

自分なりの覚え方を見つけよう!

このように、イディオムを覚えるにはさまざまな方法があります。

日本語にない表現であれば特に、イディオムは理解しにくく、覚えにくいものですよね。

今回紹介した学習方法のなかから、自分に合った覚え方を見つけてみてください。

イディオムを適切な場面で使いこなせるようになると、さらにネイティブレベルに近づきますよ!

ぜひ、この記事を参考にして多くのイディオムを覚えてみてくださいね。