ネガティブなことをポジティブに言いたい!職場での婉曲的な表現集
たとえ同じような意味を持つ表現であっても、特定の言葉が他の言葉よりも状況に適していることは多々あります。特にビジネスシーンでは、同僚や仕事上のパートナーと良好な関係を築き、保ちたいものですよね。
そのために使える表現が Euphemisms(婉曲表現)です! 婉曲表現とは、直接的すぎたり、不快に感じたりする言葉の代わりに使える表現です。
婉曲表現はさまざまな場面で使われますが、今回は特にビジネスシーンで役立つものを取り上げました。
それでは、早速みていきましょう!
Long→ Thorough / In-depth
ミーティングやプレゼンなどでは、long は否定的に聞こえることがあります。そのため、代わりに、thorough(徹底的)や in-depth(綿密)を使うと良いでしょう。
ちなみに、thorough と through は似ていますが、発音も意味も全く異なるので気をつけてくださいね。
Hard→ Challenging
「難しい」を指す hard や difficult といった形容詞は、多くの場面でよく使われます。
しかし、challenging(挑戦的)には、よりポジティブなニュアンスがあります。それは、「困難(hard)なこと」はあなたを足止めするだけかもしれませんが、「挑戦的(challenging)なこと」は、最終的に成長する機会を与えてくれるからです。
Problem→ Issue / Setback / Challenge
Problem(問題)はビジネスシーンではつきものです。そのため、「問題」を指すさまざまな表現があります! 不運な状況にネガティブな印象を与えないようにするには、issue、setback、challenge を使ってみましょう。
関連記事:Issueって実際どういう意味?名詞と動詞としての使い方
Unemployed→ Out of work / Between jobs
職を失った人は unemployed(失業した)と表現されます。この表現には、怠惰や努力不足といった否定的なニュアンスが含まれることがありますが、それはまったく真実ではないかもしれません。
そのため、より中立的な表現として、「out of work」という言い方を使うことが一般的です。
さらに肯定的な表現として、「between jobs」があります。この表現では、前の仕事を失ったにもかかわらず、次の仕事に向かって積極的に動いているというニュアンスになります。
Fire→ Lay off / Let go
企業は通常、誰かを fire(解雇)したと直接的に言うことを好みません。その代わり、「lay off」や「let go」が一般的に使われます。
Fire→ Downsize / Restructure
前述の表現は、個人について話すときに使われます。しかし、企業が多数の労働者に影響を与えるような大きな変更を行う場合、英語では少し違った言葉を使います。
Downsize とは、従業員の総数を減らすことであり、従業員が解雇されることをより適切に表現したものです。
Restructuring(リストラ)もよく似た意味で使われます。会社で大きな変化が起こり、その結果、大勢の労働者が職を失う可能性があることを意味します。
Quit→ Resign / Step down
もちろん、自分の意志で会社や職を去る従業員もいます。しかし、quit(辞める)という表現は、かなり直接的で厳しい響きに聞こえるでしょう。もっとソフトに婉曲的に表現するためには、resign を使います。
ときには辞任を強要されることもあるので、その場合は fire の別の言い方とも捉えられます。
「Step-down」も似たような意味で、他者からの圧力で誰かが仕事や地位を去るときによく使われます。
Worried→ Concerned
職場で問題が起きたとき、特に公の場で発言するときには、それがどれほど深刻な問題であるかをはっきりと言うことには抵抗がある人が多いのではないでしょうか。
このような状況では、worried(心配)を concerned(懸念)のような言葉に切り替えましょう! Concerned は、問題を深刻に受け止めつつ、解決策に取り組みながらも冷静さを保っていることを示しています。
Pay→ Salary / Compensation
お金は多くの人にとって非常にデリケートな話題です。名詞としての pay は否定的な言葉ではないにもかかわらず、ビジネスシーンでは salary や compensation といった言葉に置き換えられることが一般的です。
これらは、「compensation package」と表現されることもあります。
職場では適切な表現を使おう
今回の記事で紹介したような婉曲表現は、英語でのコミュニケーションではどこにでも存在しますが、特に専門的な環境ではよく使われます。
これらの言葉を効果的に使うには、まず文脈や状況を理解し、その状況に最適なものを判断する必要があります。
状況を注意深く観察し、適切な表現で対応しましょう!
Written by David
Adapted by Amy