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ネガティブなことをポジティブに言いたい!職場での婉曲的な表現集

ネガティブなことをポジティブに言いたい!職場での婉曲的な表現集

たとえ同じような意味を持つ表現であっても、特定の言葉が他の言葉よりも状況に適していることは多々あります。特にビジネスシーンでは、同僚や仕事上のパートナーと良好な関係を築き、保ちたいものですよね。

そのために使える表現が Euphemisms(婉曲表現)です! 婉曲表現とは、直接的すぎたり、不快に感じたりする言葉の代わりに使える表現です。

婉曲表現はさまざまな場面で使われますが、今回は特にビジネスシーンで役立つものを取り上げました。

それでは、早速みていきましょう!

Long→ Thorough / In-depth

ミーティングやプレゼンなどでは、long は否定的に聞こえることがあります。そのため、代わりに、thorough(徹底的) in-depth(綿密)を使うと良いでしょう。

Scott's meeting was certainly thorough; he covered every detail.
「スコットの会議は確かに徹底していました。彼はあらゆる細部にわたって説明しました」
The team presented a very in-depth analysis of the situation.
「チームは非常に詳細な状況分析を発表した」

ちなみに、thorough と through は似ていますが、発音も意味も全く異なるので気をつけてくださいね。

Hard→ Challenging

「難しい」を指す hard や difficult といった形容詞は、多くの場面でよく使われます。

しかし、challenging(挑戦的)には、よりポジティブなニュアンスがあります。それは、「困難(hard)なこと」はあなたを足止めするだけかもしれませんが、「挑戦的(challenging)なこと」は、最終的に成長する機会を与えてくれるからです。

The exam was really challenging, but I was able to pass it with help from my tutor!
「試験は本当に難しいものでしたが、家庭教師の助けを借りて合格することができました!」

Problem→ Issue / Setback / Challenge

Problem(問題)はビジネスシーンではつきものです。そのため、「問題」を指すさまざまな表現があります! 不運な状況にネガティブな印象を与えないようにするには、issue、setback、challenge を使ってみましょう。

Our team is dealing with several issues on this project.
「我々のチームはこのプロジェクトでいくつかの問題に取り組んでいる」
We have to postpone our delivery date due to unforeseen setbacks.
「不測の事態により納期を延期せざるを得ない」
Challenges with our supply chain will affect our ability to deliver on time.
「サプライチェーンに問題があれば、納期を守ることができなくなる」

関連記事:Issueって実際どういう意味?名詞と動詞としての使い方

Unemployed→ Out of work / Between jobs

職を失った人は unemployed(失業した)と表現されます。この表現には、怠惰や努力不足といった否定的なニュアンスが含まれることがありますが、それはまったく真実ではないかもしれません。

そのため、より中立的な表現として、「out of work」という言い方を使うことが一般的です。

He's been out of work for about four months now.
「彼はもう4ヶ月ほど仕事がない」

さらに肯定的な表現として、「between jobs」があります。この表現では、前の仕事を失ったにもかかわらず、次の仕事に向かって積極的に動いているというニュアンスになります。

I'm in between jobs right now, so I'm doing a lot of networking to find new opportunities.
「私は今仕事の合間なので、新しい機会を見つけるために人脈作りをたくさんしています」

Fire→ Lay off / Let go

企業は通常、誰かを fire(解雇)したと直接的に言うことを好みません。その代わり、「lay off」や「let go」が一般的に使われます。

Due to financial difficulties, we unfortunately had to lay off a small portion of our workforce.
「財政難のため、残念ながら従業員の一部を解雇せざるを得ませんでした」
Many employees are worried they will be let go by the company in the coming months.
「多くの従業員が、今後数ヶ月のうちに会社から解雇されるのではないかと心配しています」

Fire→ Downsize / Restructure

前述の表現は、個人について話すときに使われます。しかし、企業が多数の労働者に影響を与えるような大きな変更を行う場合、英語では少し違った言葉を使います。

Downsize とは、従業員の総数を減らすことであり、従業員が解雇されることをより適切に表現したものです。

We will be downsizing in order to become more competitive in the current market.
「現在の市場でより競争力を高めるためにダウンサイジングを行います」

Restructuring(リストラ)もよく似た意味で使われます。会社で大きな変化が起こり、その結果、大勢の労働者が職を失う可能性があることを意味します。

The company is hiring a consultant to assist with the restructuring necessary to improve our profitability.
「当社は、収益性を向上させるために必要なリストラを支援するコンサルタントを雇っています」

Quit→ Resign / Step down

もちろん、自分の意志で会社や職を去る従業員もいます。しかし、quit(辞める)という表現は、かなり直接的で厳しい響きに聞こえるでしょう。もっとソフトに婉曲的に表現するためには、resign を使います。

After serving as a board member for 30 years, Johnson decided to resign in order to spend more time with his family.
「ジョンソン氏は30年間役員を務めた後、家族と過ごす時間を増やすために辞任を決意した」

ときには辞任を強要されることもあるので、その場合は fire の別の言い方とも捉えられます。

The leader was pressured to resign when the scandal became a big news story.
「スキャンダルが大きなニュースになったとき、リーダーは辞任を迫られた」

「Step-down」も似たような意味で、他者からの圧力で誰かが仕事や地位を去るときによく使われます。

The public called for the politician to step down due to his controversial remarks.
「その政治家の発言が物議を醸したため、国民はその政治家に辞任を求めた」

Worried→ Concerned

職場で問題が起きたとき、特に公の場で発言するときには、それがどれほど深刻な問題であるかをはっきりと言うことには抵抗がある人が多いのではないでしょうか。

このような状況では、worried(心配)を concerned(懸念)のような言葉に切り替えましょう! Concerned は、問題を深刻に受け止めつつ、解決策に取り組みながらも冷静さを保っていることを示しています。

These unexpected developments are cause for concern.
「このような予期せぬ展開が懸念の原因である」
Management is concerned about the lack of progress on this project.
「経営陣はこのプロジェクトの進展のなさを懸念している」

Pay→ Salary / Compensation

お金は多くの人にとって非常にデリケートな話題です。名詞としての pay は否定的な言葉ではないにもかかわらず、ビジネスシーンでは salarycompensation といった言葉に置き換えられることが一般的です。

It is the company's policy for employees to not discuss details of their salary with one another.
「給与の詳細について従業員同士で話し合ってはならないというのが会社の方針です」
What kind of compensation can I expect if I accept this position with your company?
「御社でこのポジションを引き受けた場合、どのような報酬が期待できますか?」

これらは、「compensation package」と表現されることもあります。

We are prepared to offer you a very generous compensation package.
「非常に手厚い待遇を用意しています」

職場では適切な表現を使おう

今回の記事で紹介したような婉曲表現は、英語でのコミュニケーションではどこにでも存在しますが、特に専門的な環境ではよく使われます。

これらの言葉を効果的に使うには、まず文脈や状況を理解し、その状況に最適なものを判断する必要があります。

状況を注意深く観察し、適切な表現で対応しましょう!

Written by David
Adapted by Amy