英語で有名って「famous」だけ?有名に関する英語表現を徹底解説!
英語には「有名」という意味を持つ単語がいくつかありますが、その中でも famous、renowned、notorious の3つは特に使われることが多いです。
しかし、これらの単語の意味やニュアンスには微妙な違いがあることをご存知でしたか?
今回の記事では、それぞれの違いをわかりやすく説明していきます! 違いを知り、使い分けることでさらにネイティブに近づきましょう。
Famous、renowned、notoriousの意味の違い
Famousの意味と使い方
Famous は「有名な」という最も一般的な単語で、良い意味でも悪い意味でも使うことができます。シンプルに「多くの人に知られている」ことを指す表現です。
このように、famous は特に感情的な価値判断を伴わず、ニュートラルな意味合いで使います。
Renownedの意味と使い方
この単語は「高名な」「名高い」という意味で、famous よりもポジティブな意味合いが強いです。何か特別なスキルや功績によって評価されている場合によく使われます。
その人や物が賞賛されていることを示す単語なので、特に専門的な分野や文化的な文脈でよく登場します。
Notoriousの意味と使い方
3つ目は notorious です。こちらは renowned とは反対に、「悪名高い」という意味でネガティブな印象を強調する単語です。特に、犯罪者やスキャンダルに関わる人や出来事を説明する際に使われます。
Notorious は、何かが悪い意味で知られていることを示すため、famous や renowned とは異なる文脈で使われるとわかりますね。
まとめると、famous はニュートラルな表現で「単に人によく知られていること」、renowned は称賛の意味を含んだポジティブな表現、notorious は反対にネガティブな表現で「悪名高い」を表すということになります。今までなんとなくわからなかった方も、このように頭のなかで整理しておくといいでしょう!
練習問題で理解を深めよう!
それぞれの単語を使った例文をみて、考えてみましょう。次の文の空欄に適切な単語を使って、文を完成させてください。
- The scientist was __________ for his groundbreaking research in cancer treatment.
- He became __________ for his controversial statements during interviews.
- This musician is __________ for his unique style and hit songs.
解説
1. 正解:Renowned
訳:この科学者はがん治療に関する画期的な研究で有名だった。
この文では、科学者が「画期的な研究」によって知られていることを述べています。このように、特別な業績や貢献によって高く評価されている場合は、renowned が最適です。Famous も使えますが、特に評価が高いことを強調するために renowned が適しています。
2. 正解:Notorious
訳:彼はインタビューでの物議を醸す発言で悪名を高めた。
ここでは、「物議を醸す発言」があることが強調されていますね。このように悪評やネガティブな印象に関連している場合は、notorious を使います。Famous だと単に知られていることを示すだけで、ネガティブな意味合いが含まれていません。
3. 正解:Famous
訳:この音楽家はそのユニークなスタイルとヒット曲で有名です。
この文では、音楽家が「ユニークなスタイル」と「ヒット曲」で知られていることを示しています。Famous は一般的に「有名な」という意味で使われ、多くの人に知られていることを表すのに適しています。Renowned も使えますが、ニュートラルな文章であることから、famous がより一般的な選択と言えるでしょう。
「有名な」を表す他の表現
それぞれの意味の違いがわかったところで、famous と似た意味を表す他の表現にも注目してみましょう。それぞれ少しずつ異なるニュアンスを持っています。
Well-known
「よく知られている」という意味。一般的でややカジュアルな表現です。
Celebrated
「称賛されている」「祝福されている」という意味。文化的、芸術的な分野で使われやすい表現です。
Legendary
「伝説的な」や「不滅の」という意味。特に偉大さや歴史的な意味を持つものに使われます。
Prominent
「著名な」「目立つ」という意味。特にその人や物が際立っていることを示すときに使います。
Distinguished
「卓越した」「際立った」という意味。主に功績や品格で際立っていることを表します。
「悪名高い」を表す類似表現
次は、notorious の類似表現です。「悪名高い」といったネガティブな意味を持つ表現も他にいくつかあります。
Infamous
「悪名高い」「評判が悪い」という意味。Notorious とほぼ同じですが、より広く悪評を強調する場合に使われます。
見ての通り、famous と関係がある単語です。この単語は in-(否定の接頭辞)を付けることで、famous の意味を否定し、悪い評判を持つことを表します。
Disreputable
「評判の悪い」という意味。接頭辞 dis-(否定)と名詞 repute「評判」が結びついた言葉で、社会的な信用を失ったことを示す際に使われます。
Villainous
「極悪非道な」「悪党のような」という意味。犯罪や邪悪な行為に関連して使われることが多いです。
こちらは villain「悪役、悪党」から派生した形容詞です。たとえば、映画や小説のなかで、villain が計画する悪事や邪悪な行動が villainous であると形容されることがあります。このように、villainous はその人や行為が「まるで悪役のように」邪悪であることを強調する表現です。
Nefarious
「極悪非道な」「悪徳の」という意味。特に邪悪な行為に対して使われます。
みなさん、お気づきでしょうか? 『ミニオンズ』に登場するネファリオ博士(Dr. Nefario)の名前は、まさにこの単語に由来しています! (観たことのない方、申し訳ありません…。)
Nefarious は「極悪非道な」「邪悪な」という意味を持つ形容詞で、ネファリオ博士のキャラクター設定にもぴったり合っています。ネファリオ博士はグルーとともに悪の計画を立てる科学者で、彼の名前はその邪悪さを象徴するために選ばれたと思われます。映画ではコミカルなキャラクターですが、名前自体は「悪」を意味する深い背景を持っているというのが面白いですね。
Unscrupulous
「無節操な」「道徳を無視した」という意味。特に倫理や道徳に欠けた行動に対して使われます。
「有名な」を表す表現を知ろう
Famous、renowned、notorious の違いはわかりましたか? これらはすべて「有名」という意味を持つ単語ですが、そのニュアンスや使用される場面は異なります。
Famous は最も一般的で中立的な表現、renowned はポジティブで名誉ある意味、そしてnotorious はネガティブな意味を強調することをお忘れなく!
また、今回紹介したように、「有名な」を表す表現は多くあります。Famous だけを使うのではなく、さまざまな単語を使うことで表現の幅が広がりますよ。
これらの単語を使い分けて、よりネイティブスピーカーのような適切な英語表現をマスターしていきましょう!