まっつん
(更新)
まっつんです。
今回はよく利用している旅系webサービス、Couch surfing(カウチサーフィン)をご紹介します。
簡単に説明すると「旅行者が現地の方の家に無料で泊まれる」というサービスです。
利用者は2014年現在、世界12万都市、約900万人。基本的に全て無料で利用することができます。目的地や日程を入力し、ホスト(現地の方)の承認が得られれば成立します。
カウチサーフィンの魅力、ならびに体験談として実際に利用した際の1日をご紹介します。
【マシュハドにて。イランの家庭料理をいただきました】
海外旅行の目的として観光以外に現地の人とコミュニケーションを取りたい、という方も多いかと思います。カウチサーフィンを利用すれば、その国の日常を体験することが出来ます。イランで利用した際には、家庭料理をいただき、また、イラン人しか本来入れないモスクを特別に見学させてもらうことが出来ました。
【ベトナムでお会いした方々】
カウチサーフィンでは利用言語でユーザーを検索することが出来ます。
言語を「English」で検索することによって、英語が話せる方をピックアップできます。
普段学んでいる英語を使う実践の場として良い機会になるかと思います。
【イランで利用した際に泊めていただいた部屋】
海外旅行をする際のネックとして「費用」があると思います。
学生の方などは社会人の方に比べて少ない予算で旅している方も多いですよね。
無料のサービスなので、浮いた宿代を観光や食事代などに回すことも可能です。
【グルジアにて。店内に菜園があるマクドナルドに案内してもらいました】
ガイドブックやネットで紹介されているおすすめのスポットを行くだけの旅もなんだかな、という方にもおすすめです。現地の方に人気のスポットや旅行者が知らない穴場のレストランなども場合によっては教えてくれたり連れて行ってくれるかもしれません。今までとは違ったスタイルで旅することが可能です。
【カザフスタンでフットサルをしてきました】
登録者の条件を入力して検索出来るのもカウチサーフィンの魅力です。
キーワード検索欄があるので、そこに単語を入れるとプロフィールで当てはまる方がピックアップできます。職業や趣味が同じ方を探して会うのも面白いかもしれません。
写真はカザフスタンでフットサルをした時のものなのですが、「futsal」で検索し、該当した方に連絡をし、実際に会って泊めてもらい、さらに一緒にフットサルをしてきました。
2014年10月にウズベキスタンの首都タシュケントで利用した際の話です。
地名、日時を入力した後、使用言語の欄を「English」「Japanese」で検索をしました。
ヒットした数名の方から今回は写真の方に連絡を取ってみることにしました。
メッセージを送信した翌日返信が来て、無事承認してもらえました。
この後集合時間や待ち合わせ場所などを決め、当日の連絡先を伝えました。
当日です。タシケントのターミナル駅にて待ち合わせをしました。約束の午前11時、時間通りやって来ました。今回泊めていただくティムさんです。プロフィールの写真どおりイケメンでした。
簡単に自己紹介をした後、ティムさんのオフィスに荷物を置かせてもらい、市内を案内してもらえることになりました。
荷物を置かせてもらったあとは、お昼ごはんを食べに行きました。
人気のカフェに連れて行ってもらい、そこでプロフをごちそうになりました。
※プロフとは、お米を肉、スパイス、野菜、ブイヨンで煮た料理です
日本で食べるチャーハンやピラフとも違っていて、美味しかったです。
また、その際にウズベキスタン流のお茶の飲み方を教わりました。
土瓶に入って出てくるのですが、湯のみに注いだものを土瓶に戻す、という作業を3回やり、
ようやく飲むことが出来ます。1杯目は自分に、2杯目以降は目上の人から順番に注いでいく、というのがウズベキスタンの作法なんだとか。
お茶もおいしくいただきました。
・バレエシアター
ご飯を食べたあとは、バレエシアターに連れて行ってもらいました。1947年に完成したものですが、日本人が建設に携わっていたとのこと。1966年に発生した大地震の際に周りの建物は倒壊していたにも関わらず、こちらの劇場は無傷だったようで、車や電化製品が輸入されるようになる前から日本の技術はウズベキスタンで認められていた、との話を聞き、日本人として嬉しくなりました。
・モスク見学
こちらのモスクは2週間前にお披露目されたばかりだそうで、ガイドブックなどにも載っていないそうです。カウチサーフィンをやっていなければおそらく来れなかったと思います。ちなみにウズベキスタンの大半の方はイスラム教徒とのことで、世界遺産になっているモスクなどもあります。
夜はティムさんの友人2名も合流し、4人で飲みに行きました。
英語が話せる人はさほど多くない印象のウズベキスタンですが、今回の3人は
母国語のウズベク語はもちろんのこと、英語、ロシア語と3ヶ国語がペラペラで驚きました。
ちなみに皆大学の同級生で、同年代で大卒の人はたいてい英語が話せるらしく、
なんで話せるのか聞いたところ、「英語が話せないといい仕事に就けないからみんな必死に勉強している」とのことでした。
最近は同じイスラム教国のマレーシアに留学して英語を学んでいる人も多いとの話も聞きました。マレーシアに留学していた知り合いがいるのですが、ウズベキスタン人の留学生が増えてる、と言ってたのを思い出しました。
【ウズベキスタンのビール。飲みやすくておいしい!】
その他ティムさんが働いている経済産業省の話や趣味のスタンドアップコメディの話を聞いたり、疑問に思っていた近隣諸国に比べて日本車が少ない現状や日本に興味を持ったきっかけなどを質問したりしました。
日本車が少ない理由としては、自動車産業を成長させる方針で自国車に注力しており、他国に比べて高い関税をかけているため、また日本に興味を持ったきっかけは、幼い頃からやっている空手の発祥の国ということで興味を持ったとのことでした。
ティムさんたちから聞かれたこととしては、地震や原発のこと、旅の状況、あとはいつも聞かれて困る日本人の宗教観に関してなどですね。その他、ティムさんの友人がネットショッピングをやっているので、日本のeコマースについてだったり、一番盛り上がったのはサッカーの話題でした。
日本語でも考えないような話題になるとなおさら頭を使いますが、英語を使う非常にいい機会になりました。
ティムさんをはじめとしてみなさんありがとうございました。
ちなみに今回泊めていただいた部屋はこちら。
ティムさんの奥さんから急遽NGが出たため、ティムさんの知り合いのオフィスに泊めてもらえることになりました。
うそーん。。。
Couch(日本語でソファの意味)という名のごとく、ソファで寝ることとなりました。
基本的にどこでも寝れるタイプなので、問題なく快適に寝れました。
いかがでしたでしょうか?
状況によって異なりますが、だいたいの雰囲気をつかんでいただければ幸いです!
カウチサーフィンを知ったきっかけは以前こちらのブログでインタビューにご協力いただいた、太田英基さんが過去に書かれた記事を数年前に読んだことからでした。また、こちらも以前インタビューさせていただいた、海外ノマド女子こと豊永奈帆子さんがカウチサーフィンに関する本を出されており、いろいろとお話を聞いてからよく使うようになりました。
今回は旅行者として海外で利用することを前提にお伝えしましたが、日本に来た旅行者を自宅に泊めることももちろん可能です。DMM英会話で学んだことを実際に使う場としては最適ではないでしょうか。
少なからずトラブルなども起きているようですが、女性の方は女性のホストを選ぶ、リファレンス(レビューのようなもの)を参考にして、過去の利用者の状況を知るなどすれば、防げるものも多いかと思います。機会があればぜひみなさん使ってみてください!