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【カナダのチップ相場】どんな時に、いくら支払えばいい?

【カナダのチップ相場】どんな時に、いくら支払えばいい?

カナダはアメリカと同じように、飲食店などでサービスを受けた時にチップを渡す習慣があり、これは日本にはない文化なので、最初は戸惑うことも多いことでしょう。

そこで本記事では、カナダのチップの相場や、どういう時にチップを支払った方がいいのかを解説します。

 

カナダのチップ相場

カナダでのチップは、消費税が足される前の金額の15〜20%が目安です。特にサービスがよかった場合はこれに上乗せしたり、悪い場合は多少減額させることもあります。

カナダではメニューは外税表示が一般的。トロントのあるオンタリオ州の場合、消費税は13%、バンクーバーのあるBC州は12%あるため、慣れないうちは思っていた商品価格より高く感じることもあるしょう。

例えば、消費税13%のトロントで、30ドルのサービスを受けた場合、

サービス料30ドル+チップ15%+消費税=約38ドル90セント になるんですね。

まれに、飲食店などではあらかじめ「Gratitude」という項目でチップが含まれているケースもあるので、支払い前に伝票を確認しましょう。特に大人数のグループでの利用の場合は、自動的に加算するというルールのお店もあります。
 

どこで払う?支払い方は?

飲食店の場合

最も一般的なのは、飲食店でのチップです。クレジットカードやデビットカードでの支払いの場合、カード支払い用の機械に暗証番号を入力した後、「チップを払いますか?」「いくら足しますか?」という画面が出ます。ここではパーセンテージかドルかを選べるので、「15%」や「5ドル」と入力すればOKです。

現金なら、伝票の額より15%〜多い金額をトレイに置きます。もし大きなお札しかない場合は、一旦お釣りをもらった後に小銭を置いて帰るか、「○○ドルお釣りちょうだい」とチップを差し引いた額のお釣りをお願いします。例えば、合計30ドルの伝票に5ドル分チップを足して35ドル支払いたいが、40ドルしかないといった場合。「お釣り5ドルちょうだい」と言えば、「残りの5ドルはチップで取っておいて」ということが伝わります。

また飲食店のチップは、基本的には自分のテーブルを担当してくれたサーバーのサービスに対して支払うもの。セルフサービスや自分でレジに買いにいくタイプのカフェやファーストフード店では、支払わなくても問題ありません。よく行くお店だったり、スタッフが気持ちよく対応してくれた、役に立つ情報を教えてくれた、といったような場合には、チップジャー(チップ用のビン)が置いてあるのでそこに入れましょう。

 

小売店の場合

小売店(服屋、お土産物屋、コンビニなど)でチップを払う習慣はありません。最近では、観光客の多いお店でチップジャーを置いてあることがあるようですが、基本的には払わなくてOKです。
 

美容院、サロン、スパなど

つきっきりでスタッフからサービスを美容院などでは、チップを支払います。担当スタッフに直接渡すのではなく、最後にレジで支払う際に、合計金額にチップを足して支払いましょう。
 

ホテルの場合

ホテルでは、車の移動、荷物を部屋まで運んでもらった場合などに少額を渡します。ルームサービスを注文した場合は、渡された伝票に支払いたいチップ額を書いてサインし、チェックアウトの際に部屋代などと一緒に支払うのが一般的です。フロントへのチップは必要ありません。
 

タクシー、Uber の場合

タクシーや Uber のドライバーに対してのチップは10〜15%程度が目安です。しかし、飲食店や美容院といったサービスと比べると広く習慣化されておらず、チップを払う人と払わない人とに分かれます。

受けたサービスの良し悪しで支払うかどうかを決めるという意見が多く、例えば金額が4ドルだったら5ドル札を渡す、7〜9ドルだったら10ドル札を渡して降りるというように、キリよく支払うといいでしょう。

Uber の場合は、最近のアプリのアップデートでチップを追加する機能ができました。タクシーと同じく、満足度に合わせて支払いを決めましょう。
 

チップは支払わないとダメ?

サービスへの対価として支払う、カナダのチップ。日本にはないものなので、本当に必要?と感じることもあるかもしれません。

しかし、カナダの飲食店やサービス業界では、チップを前提として時給が低めに設定されているケースがほとんどです。

店によって、チップが直接各テーブル担当スタッフに渡る場合もあれば、一度すべてのチップを集めてスタッフ全員で割る場合もあります。また、厨房や清掃といったサーバー以外のスタッフに、サーバーがチップを分ける「tip out」という制度を取っている店もあります。

こういった理由から、多少サービスが悪くても、最低10%は支払うのがエチケットとなっています。
 

まとめ

今回ご紹介した内容をまとめると、カナダでは

・飲食店などでサービスを受けた場合、15%程度のチップを支払う習慣がある
・チップ額はサービスに質によって加減する
・サービス業界ではチップを前提とした給料である場合が多い
・多少サービスが悪くても10%は支払った方がいい

以上、カナダでの旅行や留学・ワーホリ生活の参考にしていただければと思います。