Erik
(更新)
海外ドラマや洋画を見ていて「知っている簡単な単語しか出てこないのに、言っている意味がわからない…」なんて経験ないですか?
その原因、もしかすると「句動詞(Phrasal Verb)」にあるかもしれません。
この句動詞を自由自在に使いこなせるようになると、英語力が一気に飛躍します!
しかし、日本人英語学習者にとって句動詞は少し厄介物で、数が膨大な上にそれぞれの区別がつきにくく、なかなか覚えられません…
そこで本記事では、ネイティブが頻繁に使用する句動詞の意味と使い方を、コアイメージを表したイラストとともにご紹介。
イメージの力を借りて、ネイティブ英語をマスターしましょう!
今回は、「hold up」についてです。
hold は「持つ」、up は「上に」という意味を持つ英単語です。
これらを組み合わせた hold up の基本的な意味は「持ち上げる」と「遅れさせる」です。
「持ち上げる」は直訳なのでわかりやすいですが、なぜ「遅れさせる」になるのか疑問に思われるかもしれません。
その答えを、下のコアイメージをもとに紐解いていきましょう。
上の画像のように、何かを上に持ち上げて「動かないようにしているところ」を想像してみてください。
このコアイメージから派生して、英語ネイティブは hold up を「支える」「持ちこたえる」「強盗する」などの意味でも使うことがあります。
それぞれどのように「動かないようにする」イメージにつながっているのでしょうか。次で詳しく説明します!
それでは、例文とともに hold up の実践的な使い方を見ていきましょう。
「みんなが見えるように商品を持ち上げてくれますか?」
→商品を持ち上げ、動かないようにしている
「答えがわかる人は手を挙げてください」
→手を挙げ、動かないようにしている
「渋滞にはまって遅れてしまいました」
→(渋滞が)車を動かないようにしている
「何が電車を送れさせていたんですか?」
→(何かが)電車を動かないようにしている
「待ってください! ちょっと話したいことがあります」
→(去ろうとしている)人を引き止めている(動かないようにしている)
「この柱1本だけで本当に屋根を支えられると思いますか?」
→支えて屋根が動かないようにしている
「試合まで手首が持ちこたえてくれるかわかりません」
→状態が悪化しないように(悪い方向に動かないように)している
「古いけれど、今でも面白いストーリーです」
→時の流れに負けずに面白さを維持(動かないように)している
「その男はコンビニ強盗をしました」
(銃や他の凶器を突きつけて)人が動かないようにし、強盗をする
hold up は、「動かないようにする」イメージを持つ英語表現だとお伝えしました。
本記事で解説した hold up 以外の使い方に出くわすこともあるかもしれません。
そんなときは、今回イラストで紹介したコアイメージに当てはめて考えてみると、どのような意味なのかが見えてくるはずですよ!