Hiroe H
(更新)
日本では1月の第2月曜を成人の日と定め、各地で成人式が行われます。
毎年成人の日には、素敵な振袖や袴を着た若者たちを街中やニュースで見かけますが、「成人式って日本独特のお祝いなの?」と疑問に思ったことはありませんか?
確かに日本の成人式のような式典を行う国はそう多くなく、各地方自治体によって行われる成人式は日本独特のものと言っても過言ではないでしょう。しかし、成人または大人とみなされる年齢を迎えた若者たちを祝う習慣は世界中のいろいろな国で見られます。
今日は日本の成人式とはまた違った、世界の「成人式」を紹介していきます!日本の成人式について英語でどのように説明すれば良いかも紹介しますので、ぜひお友達の外国人や英会話の先生に教えてあげてください!
世界各国では成人年齢を18歳と定めている国が多いですが、成人する18歳ではなく大人の仲間入りをするとみなされている年齢にお祝いをする国が多いです。早速、世界各国でどのようにお祝いをしているか見ていきましょう。
アメリカではほとんどの州が18歳を成人と定め、カナダでは州により18歳または19歳を成人と定めています。しかし実際に飲酒できる年齢がアメリカでは21歳、カナダでは19歳(一部州を除く)なのにも関わらず、18歳の誕生日に飲みに行って祝う若者も少なくありません。
ところが、この年齢以外にもアメリカやカナダでは大々的にお祝いする年齢があるんです。それが Sweet Sixteen(スウィート・シックスティーン)と呼ばれるもので、特に16歳になった女の子をお祝いします。
昔は若くして結婚することが多かったので、16歳が女性の仲間入りをする年齢と考えられていました。この伝統は現在でも続いており、16歳の誕生日は大きなパーティーを開き、盛大にお祝いしてもらいます。
アメリカとカナダでは16歳で車の免許を取得できるので、ティーンエイジャーにとって16歳という年齢は大きな節目の年でもあるんですね。
Sweet Sixteen は16歳になる女の子だけのお祝いとされてきましたが、近年では16歳になる男の子たちも祝う傾向が出てきています。
我が家では娘が16歳になったときには例年より豪華なプレゼントと、家族と友人たちとで盛大にお祝いをし、息子の16歳の誕生日はタークス・カイコス諸島旅行がプレゼントでした。我が家ではなぜか息子の方が豪華なプレゼントになってしまいましたが、たまたま機会があったからで、通常は16歳の女の子を盛大にお祝いするイベントです。
世界中のユダヤ教徒たちは、男の子は13歳で Bar Mitzvah(バル・ミツバ)、女の子は12歳でBat Mitzvah(バト・ミツバ)をお祝いします。
13歳と12歳と聞くと成人からは程遠い気がしますが、ユダヤ教における成人は、結婚ができる年齢や、選挙権が与えられる年齢ではなく、ユダヤ教の戒律を守ることができ、社会的にも責任を取れる年齢に達したことを意味します。
13歳になる男の子たちは、バル・ミツバを迎える何ヶ月も前からシナゴーグ(ユダヤ教会)のラビ(教師)の元で、ヘブライ語やユダヤ教の儀式について学びます。そして13歳になると、会衆の前でトーラ(ユダヤの聖書)の朗読をします。
この儀式を持って一人前のユダヤ教徒として認められ、この厳粛な儀式の後は、結婚式の披露宴かと思われるほど大きなパーティーを開き、家族や親族、友人たちと盛大にお祝いします。
私はこの儀式に参列したことはありませんが、参列したことがある友人によると、このトーラの朗読がとても長く、しかもヘブライ語で何を言っているかわからないので、長時間座っているのがちょっと苦痛だったと言っていました。
アーミッシュとはアメリカやカナダに住むドイツ系の移民から成るキリスト教コミュニティーです。移民してきた当時の生活様式を今も保持し続け、電気、ガス、車、電話は使用せず自給自足で暮らしています。
アーミッシュの人たちは独自のコミュニティーを作り、お互いに助け合いながら生活をしています。ちなみにアーミッシュはメノナイトから分かれてできた一派なので、メノナイトと基本的には同じ信条を持っていますが、メノナイトは、電化製品を使ったり、車に乗ったりすることが許されています。
そしてアーミッシュの子供たちは16歳になると Rumspringa(ラムスプリンガ)と呼ばれる期間が与えられます。これは成人する18歳まで親元やコミュニティーから離れることを許され、外の世界で好きなことができる期間です。車の運転をしてもいいし、携帯を持つこともできます。映画を見に行ったり、化粧をしたり、アーミッシュ以外の人とデートをすることも許されます。
ラムスプリンガの期間が終わると、アーミッシュのコミュニティーに戻るかどうか1年間の考える期間が与えられます。もし外の世界で生きていくと決めた場合、二度とアーミッシュには戻れず、家族とも絶縁し、会うことや手紙を書くことさえも許されません。コミュニティーに戻る場合も、外の世界で体験したことはもう二度と体験することはできません。
娘の通う大学にもアーミッシュの生徒がいるようで、(アーミッシュの男の子たちは外の世界では私たちが着るような服を着るのに対し、アーミッシュの女の子たちは、外でもアーミッシュの服を着るのでアーミッシュだということがわかります)大学生の集まるパーティーなどでも見かけるそうです。
娘の友人によると、お酒などに手を出す子たちがいるのはもちろん、アーミッシュの特に女の子たちの遊び方はすごい、と言っていました。自由な期間、悔いが残らないように思いっきり楽しんでいるのでしょう。
このように、自由度が増したことをいいことに、家から遠く離れた場所で「反抗的」な活動をするティーネイジャーもいますが、ほとんどは元のコミュニティーかその近くにとどまり、伝統的な行事にも参加し続けるのだとか。
ちなみに、Netflixに「ラムスプリンガ 〜僕の未来を探す旅〜」というラムスプリンガの様子が伺えるドイツ映画がありますよ。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
ラテンアメリカでは女の子が15歳になったときに、大きなパーティーを開きます。このお祝いは、Quinceañera(キンセアニェーラ)と呼ばれており(ときにキンセと略されることもある)、子供から女性への成長を家族や友人たちと祝います。
このパーティーは家庭にもよりますが、自宅で行われる場合や、パーティー会場で結婚式並みの規模で行われることもあります。15歳を迎えた女の子は、プリンセスのようなドレスを着てお父さんとダンスをしたり、パーティーに来ている男の子たちとダンスをしたりします。キンセアニェーラではケーキの入刀もあって、本当に結婚式の披露宴のようですよね。
私の夫も、アルゼンチン系カナダ人の同僚の娘さんのキンセアニェーラに招待されたことがあるそうです。この方のキンセアニェーラは自宅で行われたそうですが、たくさんの人が来ていて、食事やお酒が盛大に振る舞われ、ドレスに着飾った娘さんがダンスを披露したりしていたそうです。
マサイ族と聞くと、ぴょんぴょん高くジャンプをするアフリカの部族を思い浮かべる人も多いでしょう。マサイ族はケニヤ南部とタンザニア北部に住む先住民で、元々は家畜の遊牧をして暮らす遊牧民でした。
マサイ族の男の子は、10歳から20歳になると、成人になる儀礼を通過しなければいけません。この年齢に幅があるのは、この儀礼が10年おきくらいにしか行われないからです。
この男の子たちは割礼を受け、村の戦士として村民や家畜を守らなければいけません。次の成人の儀礼が行われる約10年後まで、戦士としての役割を果たさなければならず、次のグループが戦士になるとやっと戦士を卒業でき、結婚することが許されます。
以前は、ライオンを狩ることができた者が一人前の戦士だとみなされていましたが、ライオンが絶滅危惧種となってからは、狩猟の代わりにいろいろな技を競う「マサイ・オリンピック」が開催されるようになりました。
ぴょんぴょん高く飛ぶ「マサイ・ジャンプ」もマサイ・オリンピックで競う技の一つで、一番高く飛べた人が、村で一番キレイな女性と結婚できるそうです。
皆さんは外国人のお友達や英会話の先生に、日本の成人式について英語で説明できますか? ここでは日本の成人式について、いくつか説明文を紹介します!
今日は、世界の「成人式」を紹介しましたが、いかがでしたか?
世界には実際の成人年齢ではなく、大人とみなされる年齢でお祝いする国やコミュニティーがたくさんあります。そのなかでも特に有名な海外の「成人式」を5つ紹介してみました。
日本の成人式についても、日本に興味を持つ外国の方に、英語でぜひ教えてあげてみてくださいね!