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「成人式」って国によってこんなに違う!世界10カ国の成人式

「成人式」って国によってこんなに違う!世界10カ国の成人式

成人になるということは、誰にとっても人生の大きな節目ですよね。

しかし、「成人」を迎える年齢やその祝い方は、国や文化によって驚くほど違うんです! たとえば、盛大なパーティーで祝う国もあれば、厳かな儀式を通じて大人としての責任を学ぶ国もあります。

この記事では、世界10カ国のユニークな「成人式」をご紹介します。それぞれの文化や背景に触れながら、最後には日本の成人式を英語で説明するセクションも! 

世界の文化に興味がある方も、自分の成人式を思い出したい方も、ぜひ最後までお楽しみください。

世界の成人式10選

アメリカで輝く青春の節目「スウィート16」と「キンセアニェーラ」

キンセアニェーラを祝う女性

アメリカでは、若い女性を祝う「スウィート16」と「キンセアニェーラ」が特別なイベントとして知られています。スウィート16は、16歳を迎えた女子のためのパーティーで、規模や形式は家族や地域文化によってさまざま。ドレスアップした主役が、友人や家族とともに楽しいひとときを過ごします。

一方、ラテン系文化の「キンセアニェーラ」は15歳の少女の成長を祝うイベント。教会での厳かなミサに続いて豪華なパーティーが開かれ、美しいドレスとダンスが見どころです。どちらのイベントも、家族や友人との絆を深める、忘れられない一日です!

Sweet 16 is a party celebrating a girl turning 16 in the U.S., while Quinceañera, rooted in Latin culture, marks a girl's 15th birthday with church ceremonies and festive dancing.
「スウィート16はアメリカで16歳を迎えた少女を祝うパーティーで、キンセアニェーラはラテン文化で15歳を祝う伝統的なセレモニーです」

華やかな人生の幕開け!フィリピンの「デビュー」

フィリピンでは、女性が18歳を迎えると「デビュー」と呼ばれる盛大なパーティーが行われます。主役の女性は、18本のキャンドルを持つ友人たちから祝福される「キャンドルセレモニー」や、18本のバラを贈られるダンスセレモニーで輝きます。その姿はまるでおとぎ話のお姫様のよう!

一方、男性は21歳で祝われますが、女性のデビューほど派手ではないことが一般的です。このイベントは、家族や友人たちに囲まれて新たな人生を祝う特別な一日。フィリピンらしい温かさと華やかさに包まれた、大切な節目です!

Debut is a glamorous 18th birthday celebration for women in the Philippines, featuring candle ceremonies and symbolic dances.
「デビューはフィリピンの女性が18歳を迎えたことを祝う華やかなパーティーで、キャンドルや象徴的なダンスが行われます」

韓国の伝統が息づく「成年礼」

韓国の「成年礼」は、古くから続く伝統的な成人儀式です。現在では、復興された形でイベントとして行われることが多く、男性も女性も美しい韓服をまとい、特別なセレモニーに参加します。

儀式では、お辞儀で感謝の気持ちを表し、伝統的なお茶を飲むことで大人としての責任を象徴します。

この厳かな文化を感じる瞬間は、若者たちが韓国の歴史と伝統に触れる大切な機会となっています。美しい衣装とともに祝うこの儀式は、まさに韓国らしさが詰まった特別なイベントです!

Korean coming-of-age ceremonies involve wearing traditional Hanbok, bowing, and drinking tea to symbolize adulthood.
「韓国の成年礼では、韓服を着てお辞儀をし、お茶を飲むことで成人を象徴します」

宗教的成人の第一歩!ユダヤ教の「バル・ミツワー」と「バト・ミツワー」

ユダヤ教では、男の子が13歳、女の子が12歳になると、「バル・ミツワー」と「バト・ミツワー」という成人の儀式が行われます。この儀式は、宗教的に大人として認められる重要なステップで、本人がトーラー(聖典)を朗読したり、教会で祈りを捧げるのが特徴です。

儀式の後には、家族や友人を招いた盛大なパーティーが開かれるのが定番! 食事や音楽、ダンスを楽しみながら、人生の新たな章を祝います。伝統と喜びが詰まったこのイベントは、本人だけでなく家族全員にとって忘れられない特別な時間です。

In Judaism, 13 year-old boys and 12 year-old girls celebrate becoming responsible adults through readings from the Torah and a family party.
「ユダヤ教では、13歳の少年と12歳の少女がトーラーの朗読や家族とのパーティーを通じて成人として認められます」

伝統が息づく!中国の「冠礼」と「笄礼」

中国の成人儀式「冠礼(Guan Li)」と「笄礼(Ji Li)」は、古代から続く儒教の伝統を受け継ぐ通過儀礼です。冠礼は20歳の男子が対象で、髪をまとめて冠をかぶることで「子供から大人へ」の転換を象徴します。一方、笄礼は15歳の女子が髪を結い上げ、笄という髪飾りをつける儀式で、女性としての成熟を表します。

これらの儀式は、ただの通過儀礼ではなく、社会や家庭での役割を自覚し、大人としての責任を引き受ける準備の場。家族や友人に見守られながら行われるこの伝統的な儀式は、人生の重要な節目を祝う特別な時間です。

In China, the Confucian coming-of-age ceremony for boys, Guan Li, involves twisting their hair and capping it with a ceremonial Guan. Girls have a similar ceremony at the age of 15, Ji Li, named after the Ji, a traditional hairpin.
「中国では、儒教に基づく成人の儀式『冠礼』が男子のために行われ、髪をまとめて冠(Guan)と呼ばれる儀式用の帽子をかぶせます。女子には15歳で『笄礼』という似た儀式があり、儀式用の髪飾り『笄(Ji)』がその名前の由来です」

現代社会を体験!? アーミッシュの「ラムスプリンガ」

アーミッシュの若者たちは、16歳から20歳頃に「ラムスプリンガ」という特別な期間を迎えます。この間、厳しい規則から一時的に解放され、車の運転やパーティーへの参加など、普段は体験できない現代社会に触れるのです。

アーミッシュとは、アメリカやカナダに住むキリスト教系の共同体で、伝統的な農耕生活を大切にしています。ラムスプリンガでは、自分の信仰や生き方を見直し、教会の一員として生きるか、外部の世界に飛び出すかを決める貴重な時間。伝統と自由の間で揺れる若者たちの選択が注目される、ユニークな通過儀礼です!

In the Amish community, Rumspringa is a coming-of-age period where young people, starting around age 16, explore life outside their strict traditions. They experience modern life and decide whether to commit to the Amish church.
「アーミッシュ社会では、『ラムスプリンガ』と呼ばれる成人の期間があります。16歳頃から始まり、若者たちは厳格な伝統の外で現代生活を体験し、アーミッシュ教会に正式に参加するかどうかを決断します」

自然と共に生きる力を学ぶ!イヌイットの成人儀式

厳しい北極圏に暮らすイヌイットの若者たちは、成人になるために特別なスキルを学びます。その舞台となるのはカナダの北バフィン島。長老たちから狩猟、氷の見極め方、天候の読み方、犬ぞりの操作といった「北極で生き抜く知恵」を受け継ぐのです。

この儀式は、単なるサバイバル訓練ではなく、自然への敬意やコミュニティの一員としての責任を学ぶ大切な機会。イヌイットの伝統と価値観を次世代へと繋ぐ、心温まる文化の象徴です。

The Inuit, an Indigenous Arctic people, teach youth survival skills like hunting and navigation on North Baffin Island. These lessons connect them to their ancestors and prepare them for adulthood in the Arctic.
「イヌイットは北極圏の先住民族で、北バフィン島では若者が狩猟やナビゲーションなどの生存スキルを学びます。この学びを通じて、先祖とのつながりを深め、大人としての役割に備えます」

勇気の試練!マサイ族の成人儀式

ケニアとタンザニアに暮らすマサイ族の少年たちは、「戦士階級」になるための過酷な成人儀式を経験します。10歳から20歳の少年たちは、儀式の前夜に森で夜を明かし、翌朝は歌や踊りで力を高め、牛の血やミルク、アルコールを飲みながら大量の肉を食べて体力を養います。

その後、勇気を試される割礼の試練を受け、無事に耐え抜いた者だけが正式な戦士として認められます。儀式を終えた少年たちは「戦士キャンプ」で約10年間スキルを磨き、やがて「シニア戦士」として村の守護者や結婚の役割を果たします。勇気と伝統が交差する、マサイ族ならではの特別な通過儀礼ですね!

The Maasai of Kenya and Tanzania have a coming-of-age tradition where boys aged 10-20 become warriors. The ceremony includes singing, dancing, and drinking, followed by 10 years of warrior training.
「ケニアとタンザニアのマサイ族では、10歳から20歳の少年たちが戦士になる成人の儀式を行います。儀式では歌や踊り、特別な飲み物が含まれ、その後10年間の戦士訓練が続きます」

弾丸アリで成人!? サテレ・マウェ族の過酷な通過儀礼

次に紹介するのは、ブラジルのサテレ・マウェ族が行う、とんでもなく痛そうな成人儀式。その名も「弾丸アリの儀式」

若者たちは、弾丸アリを詰めた手袋を装着し、耐え難い痛みに耐えることで、勇気と忍耐を証明します。その痛みは「銃で撃たれたようだ」と言われるほど!

儀式中、若者たちは踊ったり歌ったりしながら痛みを乗り越え、これが大人としての責任を自覚する一歩に。自然の厳しさと自分の強さを認識するこの儀式、見ているだけで痛みを感じそうなユニークな文化です。

The Sateré-Mawé people in Brazil have a coming-of-age ritual where young men wear gloves filled with bullet ants. The ants’ painful stings symbolize endurance and strength, marking their transition into adulthood.
「ブラジルのサテレ・マウェ族では、若者が弾丸アリを詰めた手袋を着用する成人儀式を行います。このアリの激しい痛みは忍耐と強さを象徴し、大人への成長を意味します」

赤ちゃんの成人式?ヒンドゥー教の「チューダカラナ」

最後にご紹介するのは、ちょっと変わり種。ヒンドゥー教の「チューダカラナ」は、なんと赤ちゃんを対象にした儀式です!

成人式ではないものの、過去の人生の影響を断ち切り、新たな人生のスタートを象徴する大切な行事。輪廻転生の考えに基づき、「髪に前世の痕跡が宿る」と信じられているため、赤ちゃんの初めての散髪がメインイベントになります。

家族が集まり、祈りや祝福の中で行われるこの儀式は、新しい人生を祝う特別な瞬間。成人式とは違うけど、「人生のリセットボタン」を押すような面白い儀式ですよね。

The Hindu Chudakarana ritual, performed on babies, is a symbolic coming-of-age ceremony. It involves shaving the baby’s head to remove traces of a past life, reflecting the belief in reincarnation and a fresh start.
「ヒンドゥー教のチューダカラナ儀式は、生後間もない赤ちゃんに行われる象徴的な成人の儀式です。輪廻転生の考えに基づき、過去の人生の痕跡を取り除くため、赤ちゃんの髪を剃り、新たな人生を始めることを象徴します」

日本の成人式を英語で説明してみよう

日本の成人式

みなさんお馴染みの日本の成人式は、毎年1月に行われ、20歳になった若者を祝う日本独自の儀式です。この式典は地方自治体が主催し、成人としての責任や権利を再確認する機会として知られています。

多くの参加者が女性は振袖、男性は袴やスーツなどのフォーマルな衣装を着用し、人生の新たな節目を迎える特別な1日となります。

では最後に、英語で紹介できるように例文を見てみましょう!

Seijin-shiki is held every January to celebrate those who have turned 20.
「成人式は毎年1月に、20歳を迎えた人々を祝うために行われます」
Participants often wear traditional clothing, such as furisode for women and hakama for men.  
「参加者は、女性は振袖、男性は袴といった伝統的な衣装を着ることが多いです」
The ceremony is organized by local governments and includes speeches and small gifts. 
「式典は地方自治体によって開催され、スピーチや記念品の贈呈が行われます」
Seijin-shiki marks the transition into adulthood, recognizing new responsibilities and freedoms.
「成人式は、成人としての新たな責任と自由を認識する節目となります」
It's also a chance to reconnect with childhood friends and reflect on one's future.
「また、幼なじみと再会し、自分の将来について考える良い機会でもあります」

世界の成人式はさまざま

世界の成人式を見てみると、その多様性と文化の奥深さに驚かされますね。

それぞれの儀式には、成人としての責任を自覚し、社会の一員として成長する重要な意味が込められています。日本の成人式もその一つで、20歳を迎えた若者たちが新しいステージへ進む特別な節目です。

他国の成人式を知ることで、自分の文化を改めて見直す良いきっかけにもなります。こうした儀式は、伝統だけでなく家族や地域、歴史とのつながりを思い出させてくれるもの。ぜひ機会があれば、さらに深く調べてみてくださいね!

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