「文化の日」は実際どんな祝日?英語を使って説明してみよう

京都の芸者

祝日は各国の文化が現れる一面でもあります。

「なぜその国では、その日が祝日なのか?」という問いの先には、興味深い発見があるものです。

昨今、身近になったオンライン会議のおかげで海外の人とリアルタイムでやり取りをする機会が増えましたが、それはまた「なぜ日本では〇日が休みなのか?」を英語で伝える機会にもなっていますね。

11月だと、日本では3日と23日に祝日がありますが、今回は、そのうちの一つである11月3日「文化の日」について英語で説明するヒントをご紹介します!

英語で「文化の日」は?

和太鼓

「文化の日」は英語でそのまま Culture Day となります。固有名詞ですから、Culture と Day はそれぞれ大文字で書きましょう。日付は毎年11月3日と決まっていますね。

The third of November is a national public holiday called Culture Day in Japan.
「11月3日は、日本では文化の日という祝日です」

「文化の日」を表現する英語

「文化の日」とはどんな日なのか?も併せて伝えましょう。「国民の祝日に関する法律」に「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」とされています。

英語で表現するにあたっては、「文化を『すすめる』」とはどういう意味なのか?を具体的に理解する必要があります。

「すすめる=文化を促進する、広く知ってもらう」のように捉えるなら promote といった英語が使えるでしょう。

It is a day to love freedom and peace, and to promote Japanese culture.
「自由と平和を愛し、日本の文化をすすめる日です」

直訳すると上記のようになりますが、「自由と平和を愛する」という表現は英語でいうと少し不自然なので、次のように言い換えるとより自然になります。

It's a day to celebrate freedom and peace, and to promote Japanese culture.
「自由と平和を祝福し、日本文化を広める日です」

Love を celebrate に言い換えることで、祝日らしさが出ますね。

そして後半の promote という言葉は「深める(deepen)」 といった動詞で表現することもできます。

It is a day to celebrate freedom and peace, and to deepen one's understanding of Japanese culture. 
「自由と平和を愛し、日本文化への理解を深める日です」

また、nurture という言葉を使うと「育む(はぐくむ)」のようなニュアンスになります。

It is a day to celebrate freedom and peace, and to nurture Japanese culture.
「自由と平和を愛し、日本の文化をはぐくむための日です」

「文化の日」の成り立ちを伝える英語

1948年に「文化の日」とされるまで、11月3日は明治天皇誕生日を祝う「明治節」という祝日でした。

Originally, the day was used to commemorate the Emperor's birthday during the Meiji Era.
「もともとは、明治時代の天皇の誕生日を記念する日でした」

ここでは、「明治天皇」が何かを知らない人のために「明治時代の天皇」という言い方にしています。

また、憲法記念日は5月3日の祝日ですが、実は戦後の新しい日本国憲法が公布されたのは1946年の11月3日でした(5月3日は施行日)。新たな憲法では戦争放棄をうたっているからこそ、この日は「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」と説明されているわけです。

It is the day when Japan's new constitution, which proclaims pacifism, was announced.
「平和主義をうたった日本の新しい憲法が公布された日です」
That is why Culture Day represents love, peace and culture.
「だからこそ、この日は『自由と平和を愛し、文化をすすめる日』とされているのです」

「文化の日」の過ごし方を伝える英語

秋の皇居

文化の日は、「文化」と親しむことが推奨されます。

People are encouraged to enjoy Japanese art and culture.
「日本の文化・芸術に親しむことが推奨されています」
People are encouraged to participate in cultural activities.
「文化的な活動をしてみることが推奨されています」

そのため、文化の日は入場料が無料になる美術館や博物館も多くありますよ。

Many museums offer free entry to everyone on this day.
「この日は多くの文化施設がすべての人に無料で開放されます」
Many cultural events are held as well.
「たくさんの文化イベントも開催されます」

この時期、「文化祭」が開かれる学校も多くありますね。文化祭は英語で cultural festival、あるいは単に school festival でもイメージが伝わります。

Cultural festivals are held at many schools.
「多くの学校で文化祭が行われます」
Guests are welcome at our school festival. Would you like to come?
「学校の文化祭にはその学校の生徒以外もOKなんだよ。遊びに来る?」

日本語で「ゲスト」というと「来賓」のイメージですが、英語では「訪問者=guest」です。日本語で言う「ビジター」の感覚で使えますよ。

また、文化や科学の分野で功績があった人に文化勲章が贈られる日でもあります。文化勲章は英語で Order of Culture と呼ばれます。Order という英語は大文字で書き始めると「勲章」という意味にもなるのです。

The Order of Culture is awarded to those who have made cultural contributions to society.
「社会に文化的貢献をした人たちに文化勲章が贈られます」
The award ceremony takes place at the Imperial Palace, and the medals are presented by the Emperor.
「授賞式は皇居で行われ、天皇から勲章を授与されます」

ちょうど紅葉の見ごろの時期でもあるので、紅葉を見に行く人も多いですよね。

The holiday is also a good opportunity to enjoy autumn leaves.
「その日は、紅葉を楽しむ絶好の機会ともなります」

まとめ

日本に住み慣れた者にとって日本の祝日は単なる休日、その由来や意味について考えることなく過ごしてしまう人は多いのではないでしょうか。

今回のように何かを英語で説明してみようと試みることは、改めてその意味を見直し、理解する機会になります。

今年の文化の日は「単なるお休みの日」ではなく、いつもより「文化」を意識した過ごし方ができるかもしれませんね!