「プロトラベラーってどんな職業ですか?」Instagramがキッカケで旅を仕事にするaiai

Instagramを通じて、「自分らしい旅」を発信し続けている女性がいる。
彼女の名前は、aiai(アイアイ)さん。

実際に彼女のInstagramを見ていると、非日常的な楽しみが写しだされていて、 "旅の写真=絶景" といったこれまでの旅のイメージとはまた違う。

そんなaiaiさんは現在、「自分らしい旅」の写真を発信し続けるプロトラベラーとして活躍している。プロトラベラーとは一体なんなのか、そしてプロトラベラーとして今後何を発信していきたいのか、お話を伺った。

 

aiai(アイアイ)プロトラベラー
外語大で培った英語力と、大阪出身のノリの良さで、一人旅もこなすトラベルガール。
2016年よりミツバチワークス株式会社に所属し、プロトラベラーとしての活動を開始。「プロトラベラーの中で1番写真に厳しい!」と仲間たちに言われるほど、背景や角度などにこだわりを持つが、投稿されるカラフルな写真たちは優しく、そしてHappyな雰囲気に満ちており、見る人に癒しを与えている。大事にしているものは「笑顔」「直感」「トキメキ」。

プロトラベラーとは?Instagramがキッカケで見つけた新しい道

aiai0311

― まずは、プロトラベラーという職業について教えて下さい。

旅行に行くことがお仕事の職業です。

私よりもぜんぜん多く旅行に出かけている人とか、すごいところに行っている人っていると思うんです。だけど、プロトラベラーとして私ができることって、どれだけ非日常的な写真を撮れるか、ハッとさせられる写真を撮るか、もしくは「単純に楽しそう!」と思える写真を撮るか。
人の心を動かせるような写真を撮って、その場所の素晴らしさを伝えること。そして素晴らしさだけではなく、メッセージを伝えることが仕事かなと思っています。

プロトラベラーという職業は「旅行の素晴らしさを伝え、一人でも多くの人を旅に誘うこと」を目的として生まれた職業なんです。

 

― 写真家とは違う?

私は写真も勉強したことないし、素人なんですね。だけど、それが見ている人の視点で撮れるんじゃないかな、と思うんです。一般の人目線だから、見てくれている人との距離感が近い写真が撮れているのかなって。

プロトラベラーとしてミツバチワークス(現在の所属事務所)にスカウトされたのも、Instagram(インスタ)に旅行の写真を載せていったことがキッカケで。インスタで多くの方に見てもらえるようになったのが、だいたい2年前くらい。2014年の4月ですね。

そのとき、バリに一人旅をしたんです。それまでも旅行の写真をインスタにアップしてたんですが、「あっ、この人、ひとりでバリに行っちゃってる(笑)」みたいな感じになって。そのタイミングから、多くの方に見てもらえるようになりました。

 

― いまはインスタのフォロワーが3万人近くいますが、当時はどれくらいでしたか?

ホントに、数百フォロワーとかです。それまで一人旅もしたことがなかったので、そのバリの一人旅が今思えば、プロトラベラーへのはじまりだったのかもしれない、と思います。

 

“ときめき” を大切にしている「一度きりの人生、いろいろ経験しないと」

aiai0311

― バリに一人旅をした理由は?

最初はインドに行きたかったんですよ。行く予定も立ててないのに、インドのガイドブックも買ったりしていて。だけど、一緒にいく友だちもいなかったし、人生ではじめての一人旅がインドってやっぱり不安じゃないですか。
それでジャブ的に行こうと思ったのが、バリでした(笑)。

 

― バリを選んだ理由は?

「キュンッ!」ときたんですね(笑)。そういう「キュンッ!」みたいな "ときめき" を大切にしていて。ときめいたときって、何かに呼ばれてると思うし、「あっ、やっちゃお!」って行動力やモチベーションが生まれると思えるんです。

そのときは仕事も退職して、今後のこともまったく考えていなかったんですけど、「行くしかない!」と。すぐ行動しちゃってましたね。それまでやっていた仕事が心身ともにボロボロになるくらい、めちゃくちゃハードだったんですけど、一つ一つ乗り越えているうちに、「人間、やれば何でもできるじゃん」という事を学んで。何でもできるし、何とかなるんだから、まず行動することが大切かなって。

 

― その後も旅行を続けられていたと思うのですが、渡航費などのお金の工面はどうしていましたか?

よく怪しまれるんですけど(笑)、バリのあとも半年くらい旅行していましたが、全部社会人時代の貯金で行きました。そのあとも南米にも行きたいと思ったんですけど、行くなら2〜3週間くらい行きたいから、1年間また働いて貯金して行ったり。
そのタイミングでスカウトされてプロトラベラーになれたので、よかったです(笑)。

 

「どこに行くか」よりも「誰と行くか」が私にとっては大切

@aiai0311が投稿した写真 - 2015 6月 4 9:36午後 PDT

 
― これまでの海外経験で、一番の思い出はなんですか?

パッと思いつくのは、仲のいい先輩とモロッコ、イビサあたりを3週間くらい周遊したのが、めちゃくちゃ思い出に残ってます。そのときは、すべて自分たちでルートを組んで、現地でいろいろ聞いて回ったりした「冒険感」が楽しかったのと、その先輩と私の遊び方が一緒なのが楽しかったですね(笑)。
3週間、他人とずっと一緒にいるのって疲れちゃう人もいると思うんですけど、その先輩も私もスーパーポジティブで相性がよかったんですよ。なんでもラッキーと思えるし、いいハプニングも続いたので、本当に楽しかったです。

 

― いいハプニングとは、たとえばどんなことがありますか?

モロッコのエッサウィラという街へ行ったときに、本当にたまたまモロッコイチの音楽のフェスがあって。
たまたま開催していたのもラッキーだったし、当然チケットなんて持ってないんですけど、中に入れさせてもらえたんです。

「やっぱり女子は得だな」と思った出来事でもあるんですけど、言葉も通じないから、もうボディーランゲージで「入れてー!」みたいな感じで入り口の人に伝えたんです。そしたら入れてもらえて(笑)。

 

― すごい(笑)。普通だったら「ここは入れないんだ」ってわかったら諦めますよね。ある意味、図々しさが大事なんだなと感じました(笑)。

「まあ、行けるだろう」と思って、すぐ行動しちゃうので、そういったいいハプニングは多かったです(笑)。

 

― 逆にこれまでの旅で、ツラかったことってありますか?

本当に運が良くて、大きなトラブルとかには遭ったことがないんですよね。ただトルコに一人旅したとき、すごい寂しかったんです。そのとき、「一人旅、向いてないのかな」って気づいて。景色もすごい綺麗だし、いい場所なんですけど、あんなに見たかった素晴らしい景色を目の前にしても、「〇〇と一緒だったらなぁ」とか、思うのは誰かのことばかりで。
だから旅行って「どこに行くか」も大事だけど、「誰と行くか」も私にとってはすごい大切なんだなと気づきました。

 

もっと自由に、自分らしく旅をしてもいい。我慢することが旅ではない

aiai0311

― aiaiさんが考える「旅」の良さってなんでしょうか?

見たい景色とか、実際見てみて感動できるかどうかは人それぞれの「好み」なので、旅はこれがいい!とは言い切れないんですけど、私が海外に出ていって良いなと思うのは、現地で誰かとコミュニケーションをとって、異文化を知るだけでなく、肌で感じられるところだなと思っています。
なんというか、日本にはないものを見て感じて経験することで、「人間力を高められる」なって。

普段日本にいて真面目に毎日お仕事に行くのは、とても素晴らしいことだと思うんです。むしろ、毎日お仕事をちゃんと続けることだって人間力が高まるとも思いますし。だけど、まったく別の世界にいって、いろんな種類の文化を体験して、「何を学んで、どう行動するか」を繰り返していくと、人生経験が濃くなると思うんです。

だから、よく旅に行って人生感が変わった、とかって言いますけど、行くだけでは変わらないですよ。海外に行って何かを感じて、何かを学んで、どう行動するかが大事ですよね。

 

― いまはSNSで世界の絶景風景を見れてしまいますよね。秘境であったところが秘境でなくなっているのを、どう感じますか?

写真だけでお腹いっぱいになっちゃう人もいると思いますし、実際に私もスゴい行きたかったところがあったんですけど、最近SNSでよく見るから冷めちゃったなぁ、と思うときもあります。

だけど、「おかげで行った気になれる」というのはあるなって。私もインスタに旅行の写真を載せてますけど、見てくれている人から「いつも写真楽しみなんだ」と旅行が好きじゃなかった人が楽しみに見てくれているんですよね。
あと、こうしてSNSを通してみんながいろんな世界を知ることができるようになったけど、やっぱりそもそも、知らないと行動することもできないじゃないですか。
やっぱり、知らないと思うこともないかもしれない。誰でも発信できるというのは、誰かの行動するチャンスが増えて逆にいいなと。

 

― 最後に、aiaiさんがこれからプロトラベラーとして目指していることを教えて下さい。

3週間とかの旅をする人って、どことなくバックパッカーなイメージがあったんです。だから、私みたいなミーハーな女子からしたら、長期の旅っていろんなことを犠牲にしないとダメなのかなって思っちゃう。お洒落もできないじゃん!みたいな。

だけど、そんなこともないわけじゃないですか。ミーハーな今どきの女子だって、旅を楽しめる。お洒落であればいい、というわけではないんですけど、 "自分らしい" 旅というのを諦めなくてもいいんですよね。逆に私はそういう参考となる人がいなくて悶々としている時期があったので、私はインスタを通じて「こんな旅もありなんだよ」というのを伝えられたらいいなと思います。

※プロトラベラー®はミツバチワークス株式会社の登録商標です