【インタビュー】メンタリスト DaiGo 氏が明かす! 英語学習の間違った常識と新たな学習法の提案

メンタリスト DaiGo 氏の学習法

人の心を読み取り操る“メンタリスト”として、エンタメからビジネスまで、幅広い分野で活躍中の DaiGo さん。

テレビで見るその圧巻のパフォーマンスに、釘付けになってしまった方も多いのではないでしょうか?

さて、そんな DaiGo さんが2018年3月にリリースした『科学的に正しい英語勉強法』が話題を呼んでいます。今回はそちらの書籍の内容にも触れながら、DaiGo さんの考える「英語勉強法」「英語克服法」についてインタビューをしました。

「これまで何度も英語にチャレンジしてその数だけ挫折してきた」
「年齢や環境のせいにして英語から逃げてきた」
「いくら勉強しても成果が出ない」

そんな方たちは、本記事が“何か変わるきっかけ”になるかもしれません。

「中学英語では話せない」「英語に年齢は関係ない」:いま明かされる英語学習の真実

いま明かされる英語学習の真実

ー よろしくお願いいたします。
まずお聞きしたいのですが、テレビ番組で DaiGo さんが英語でインタビューされているのを見ました。あれだけ話せるということは、やはり留学をされていたのでしょうか?

確かに、以前「アナザースカイ」という番組で、脳科学の権威と言われているオックスフォード大学の教授に、英語でインタビューしました。それで、「留学していたんじゃないんですか?」とよく聞かれるのですが、それは誤解です。私に留学経験はありません。

それどころか、英語圏を旅行したのも、この時が初めてでした。当然通訳の方も同行していたのですが、脳科学の最新用語や専門用語を十分に訳すことができなかったのです。一方で、私は日頃から脳科学の文献を大量に見ていますから、英語の専門用語も理解できました。英語のプロである通訳の方がしどろもどろになっている横で、英語ができないはずの私には教授の言いたいことが伝わっていたのです。

「こうなったら、自分で話すしかない」――こう決意した結果が、あのインタビューだったというわけです。私のこの体験からも明らかなように、留学経験がなくても、またたいして英語ができなくても、英語を話すことはできます。日本人は英語ができないから話せないのではなく、話さないから英語ができないのです。

ー なるほど。
日本人には英語への苦手意識を持っている方が少なくありませんが、それはなぜだとお考えですか?

日本人は英語力が足りないから英語を話すのが苦手なのではありません。たとえば、海外で英語を使いこなしている非ネイティブは、たいてい「英語ができない」平均的な日本人と同程度、あるいはそれ以下の英語力であるにもかかわらず、ネイティブと堂々と会話をしています。

したがって、日本人はまず、「自信がない」「積極性がない」「正しく話そうとしすぎる」「ジェスチャーが乏しい」などの、英語以前の問題を解決しなければなりません。

そしてこれらは、訓練を積めば必ず克服できる問題です。極端に言えば、「英語ができなくても会話できるテクニック」を、先に身に着けておけばいいのです。詳しいテクニックや克服法は、拙著『科学的に正しい英語勉強法』(DHC刊)の中で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ー 確かに外国に行くと、非ネイティブの人たちも自信を持って英語を話していますよね!
「中学英語だけで英語は話せる」「基本単語○○個だけで話せる」のような話をよく聞きますが、本当でしょうか?

「学校で習った英単語だけでも会話できる」という主張は、勉強意欲をかきたてるためには有効かもしれません。しかし、残念ながら事実とは異なっています。

実は、日本での英語教育は、圧倒的に量が足りていません。特に、触れている単語の数が断然少ないのです。詳しい数字については拙著の中で紹介していますが、中高6年かけて、「文庫本の半分」くらいの量の単語にしか触れていません。

また、日本の英語教育と他の非英語圏での英語教育の一番の違いは、「英語の授業を何語で行うか」です。困ったことに、「英語ができない先生」が少なくない現状もあり、日本では英語による英語の授業はまだ一般的ではありません。これに対して、英語の授業は英語で行うのが世界標準です。授業が母国語で行われるか、英語で行われるかの違いだけで、英語に触れる量がまったく変わってきてしまうんですよね。

ー なるほど、そういうことだったんですね。
ちなみに、よく「英語は若いうちに勉強した方がいい」と聞きますが、こちらについてはどうでしょうか?

残念なことですが、日本では英語の学習法について、間違った思い込みが常識として広まってしまっています。「外国語を学ぶなら、若いうちの方がいい」というのもその一つで、語学学習の効果に年齢は関係ありません。むしろ、年を重ねるほど語学を学ぶメリットは大きいと言えます。

ペンシルベニア州立大学の研究で、母国語以外の学習が、脳内ネットワークを強化し、発想力と柔軟性をアップさせることがわかりました。基本的に、人間の脳は新しいことを学ぶほど、学習に適する形に自ら変わっていきます。

年をとって学ぶ力が落ちたように感じるのは、老化したからではありません。若い頃のように、新しいことを学ぶために脳を使っていないために、一時的に脳の力が衰えているだけなのです。端的に言えば、外国語学習ほど効果的なボケ防止法はない、ということですね。

毎日コツコツは非効率?新しい英語学習の提案

新しい英語学習の提案

ー 続いて、具体的な英語学習法について質問させてください。
英語の勉強は、やはり毎日コツコツ続けるのがベストなのですか?

これも典型的な、日本人が誤解している英語勉強法の一つです。残念ながら、毎日コツコツ、少しずつというやり方は、ベストな外国語学習法であるとは言えません。

ケンブリッジ大学が語学と学習時間について行った調査では、「普通のペースで行われる語学授業」「30日の短期で詰め込む集中型授業」「海外留学」の中で、もっとも効果があったのは、二つ目の「短期集中型の授業」であったことが明らかになりました。

もちろん、仕事が忙しくて、1日に何時間もの勉強時間を取るなんてムリだ、という人は多いと思います。しかし、たとえば週1回の休日になら、ある程度まとまった時間をとることができるのではないでしょうか。「毎日一つずつ、英会話のフレーズをコツコツ覚えていく」という勉強法よりも、「休日に集中して1日で20個のフレーズを覚える」ほうが効果的だと知っておくだけでも、英語学習の効率が向上するはずです。

ー ある程度集中的に学習するのがキーなのですね。
科学的には、語学習得にどれくらいの時間が必要とされているのでしょうか?

英語ではなく日本語習得の例になってしまいますが、イリノイ大学で行われた調査では、英語ネイティブが日本語を学習する際には2400~2760時間くらいかけないと、レベル2プラス(「愛とは」「家族とは」といった抽象的な概念を説明できるぐらいのレベル)に達しないことがわかりました。

ちなみに、これはかなり集中度の高い練習を行った場合で、もっと緩い環境で勉強した場合について調べた研究によると、4160時間のインプットが必要でした。この2400~4160時間というのが、語学習得に必要な時間の目安になりそうです。

ここから逆算して、自分の目的や勉強に割ける時間、モチベーションに合わせて、合理的な英語の学習戦略を立てることが重要だということですね。

ー DMM 英会話などのオンライン学習ツールについてはどうお考えですか?

オンライン英語学習サービスがどの程度有効かについては、ミシガン大学の研究結果で報告されています。これによると、ネイティブスピーカーとのビデオチャットレッスンはもちろん、スマホの語学アプリなどを使った学習にも十分な効果があった、ということです。

それどころか、語学スクールに通って対面レッスンを受ける以上の効果が認められた例もありました。理由は不明ですが、たとえ黙っていても講師が進行してくれるリアルなレッスンと違って、オンラインサービスでは自分が何かを話さないと先に進まないという側面があります。それがモチベーションを高める方向に働いているのかもしれませんね。

ー DaiGo さんがこれまでに実践されてきた学習法の中で、効果的かつユニークなものがあれば教えてください。

非常に面白くかつ効果的な方法として、「睡眠学習」があります。睡眠学習と聞くと、ただの迷信のように思われる方も多いかもしれませんが、脳をスキャンしてみると、確かに脳は睡眠中も学習しているそうです。ただし、それはインプットに限った話ですが。

スイス大学で、学生にオランダ語の学習CDを聞かせたあと、ノンレム睡眠に入ったところで、さらにCDを続けて聞かせるという実験が行われました。すると、目が覚めているときだけにCDを聞いた被験者よりも、ノンレム睡眠時にもCDを聞いた被験者のほうが、単語を思い出す確率が高かったというのです。

これはつまり、睡眠学習は復習に使えるということを示しています。私はさらにそこから進化して、「インターリービング睡眠」という方法を取り入れています。拙著では、このように最新の科学に基づいた、できる限り効率的な英語勉強法を多数紹介しています。

しかし、どんなに効果的な学習法を実践したとしても、「学習を続けることは、学習法が優れていることよりもはるかに大切」だということは忘れないでくださいね。

英語は「世界への扉を開く鍵」

世界への扉を開く鍵

ー それでは最後に、英語学習を頑張る読者の方に向けて一言メッセージをお願いいたします。

使い古された言い回しですが、英語は「世界への扉を開く鍵」です。そして、結局は「鍵」でしかありません。

人生を思い通りに生きるためのツールの一つとして、それぞれの目的に合った形で使いこなせるようになることが、もっとも大切なことなのです。

拙著をきっかけに、ひとりでも多くの日本人が英語を学ぶモチベーションを高め、英語を通してより良い人生を切り開いてくれることを願っています。

ー 心に響くメッセージをありがとうございました!

『科学的に正しい英語勉強法』大好評発売中!

科学的に正しい英語勉強法

今回インタビューさせていただいた DaiGo さんの、英語学習に関する著書『科学的に正しい英語勉強法』(DHC刊)が好評発売中です。

・ 日本人が英語を話せない7つの理由
・ 私たちを呪縛する、英語学習の5つの勘違い
・ 本当に効率的な6つの学習法
・ ビッグファイブ分析による、性格別の学習戦略

といった興味深いトピックが収録されていますので、「思うような学習効果が出なくて悩んでいる」という方は、ぜひお手に取ってみてください。

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