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「自信を持って英語を話せるように」5ヶ国語を操る DMM 英会話教材開発チーム Frances さんインタビュー

「自信を持って英語を話せるように」5ヶ国語を操る DMM 英会話教材開発チーム Frances さんインタビュー

これまで DMM 英会話ブログでは、ユーザーの方や、スポーツ・ビジネス界を中心に英語を使って活躍する方々にインタビューをしてきましたが、今回は視点を変えて、DMM 英会話の内側で活躍するスタッフのインタビュー模様をお届けします。

DMM英会話の教材開発チームで働く Frances(フランシス)さんは、アメリカの名門イェール大学を卒業後、世界各地での語学習得サポート経験を経て、昨年DMM英会話にジョイン。また彼女は、英語や日本語をはじめ5ヶ国語を操る言語学習のプロでもあります。

今回はそんな Frances さんに、教材開発の裏側や教材に込めた想い、自身の言語学習経験についてお話を聞きました。

「言葉をキャリアにしたい」 きっかけは韓国留学

ー まずは簡単にこれまでの経歴について教えてください。

アメリカ生まれで、大学まではアメリカにいました。学生時代に一年間韓国に留学したり、短期で日本でインターンシップをしたり、また大学を卒業してからはフランスの小学校で英語を教えていました。

ー Frances さんは5ヶ国語を話せるとお聞きしたのですが。

はい。レベルにバラつきはありますが、英語、日本語、中国語、韓国語、フランス語を話せます。英語が母国語なので一番得意で、その次は中国語ですね。

ー すごいですね!
DMM 英会話にジョインしたのはどういったきっかけで?

フランスにいた時に、Luke(教材チームリーダー)と知り合って声をかけてもらいました。それで彼と話をしたときに、フランス生活では環境に慣れなくて風邪を引いたりしていたこともあり、「台湾で働きたい」と言ったら快く受け入れてくれたので安心して。その他にもフレキシブルな働き方を認めてくれたのでジョインすることに決めました。

ー フランスでも英語を教えていたということですが、もともと言語を教えることに興味があったんですか?

いえ、学生の時に韓国に留学するまでは、言語をキャリアにしようとは思っていなかったですね。

韓国には韓国語を学びに行ったのですが、そこで文法をすごくクリアに説明してくれる素晴らしい先生と出会って、「やっぱり違うなあ。この業界にはプロがいるんだな」と感じたんです。そして、自分が言葉(外国語)を学びながら、次第に「言葉をキャリアにしたいな」と思うようになりました。

ー なるほど!
日本で働こうと思ったのはなぜだったのでしょうか?

もともとアメリカではなく他の国で働きたいと思っていて、日本には高校生の時から興味や憧れを持っていました。

また、日本のテレビドラマをよく見ていたのですが、中でも『花ざかりの君たちへ~イケメンパラダイス~』が好きで、主役の堀北真希さんの男装姿に影響を受けて私もショートカットにしたんですよ! 日本のドラマで人生が変わりました!(笑)

教材開発の裏側ってどんな感じ?

ー 続いて、教材について教えてください。
現在は教材チームに何人くらいいるのですか?

10人くらいですね。デイリーニュースのチームとオリジナル教材チームに分かれていて、私はオリジナル教材チームです。

オリジナル教材チームは主に新しい教材を開発していて、最近では英検対策教材を作ったり、ヘルス(健康)関連の教材シリーズを作っています。デイリーニュースの利用統計を見ていても、ユーザーさんのヘルス英語への関心は高いので、早くリリースしたいですね!

ー チームはみなバラバラに働いているんですか?
また、どんなメンバーがいますか?

そうですね。基本的にみんな直接顔を合わせたことはないと思います。私はセルビアに行った時に、5人くらいとお会いしましたが。

メンバー構成はセルビアやルーマニア、ニュージーランドの人が多くて、最近新しくアメリカ人もジョインしました。中にはアワードの受賞経験がある劇作家の方もいらっしゃって、彼の作る教材は他のものと違いキャラクターがついてて面白いですし、内容もファニーなものになっています。

教材開発チームのメンバー Harry さんと Dylan さん

ー デイリーニュースについて、海外のニュースサイトからどのような基準で記事(ニュース)を選んでいるのですか?
デイリーニュースTOP

基本的にデイリーニュースはディスカッション向けなので、ディスカッションに適した記事を選ぶようにしています。 また、ニュースのトピックや質が不十分なときは、チームのメンバー自らが記事を書きます。

あとニュース以外にも、「美味しいけど健康に良いもの」とか、ユーザーさんが興味を持っていて人気が高いテーマの記事をピックアップすることも多いですね。

私も以前、「脳と胃が繋がっている」というテーマのニュースを元にデイリーニュース記事を書いたことがあって、「これ誰が読むんだろう?」と思っていたんですが、週間閲覧データを見たら一番人気があって。先ほども言ったように、ヘルス分野への関心の高さが伺えました。

ー 教材を作る上で、意識していることや大切にしていることはありますか?

ユーザーさんが25分間のレッスンで何を得られるのか、25分で単語や表現をどれくらいマスターできるのか、を意識して作るようにしています。

教材開発の様子

ー DMM英会話教材のアピールポイントを教えてください。

デイリーニュースは毎日更新されていること、他のオリジナル教材は口語的な英語にフォーカスを置いているので、本当に使われているリアルな英語を学ぶことができるというのがポイントです。

なのでそこにこだわるあまり、教材開発の過程では、どの英単語・表現を教材に入れるのかを話し合う段階で時間がかかったりします。

25分という時間の中で、ユーザーさんには世界中の国・地域で一番使われている単語や表現を学んでもらいたいのですが、ある地域では使われているけれど特定の地域では使われていないなど、言葉には地域性もあるので、どの単語を採用するかで議論したりもしますね。モメることもあります(笑)。

言語学習にはコーチが必要

ー 教材を作る上で、Frances さんのこれまでの経験や学んできたことが、どのように活かされていると思いますか?

私自身、これまで言葉をたくさん勉強してきたので、ユーザーの方たちがどこでつまずくのかや、どこで難しく感じるのかが分かるんですね。

ー ちなみに、Frances さんが新しい言語を勉強する中で、どの辺りでつまずくことが多かったですか?

発音もそうなんですが、使う単語や表現を如何にナチュラルにするかが大事だと思っていて、そこが一番難しいんですよね。

なかなか教材でナチュラルな英語を学ぶのは難しいんですけど、だからこそ、本当に使われている口語的な英語をなるべく教材に入れるようにしています。

ー 「ユーザーさんにこう使って欲しい」という、教材のおすすめの使い方はありますか?

最初から文法の教材は使わないで、他の教材、例えばデイリーニュースなどを使ってみて、つまずいたら文法教材に戻る、というような使い方をして欲しいです。

ー それはなぜですか?

ずっと文法だけ学んでいると、学んだ文法をどの場面で使うかも分からないし、文法の必要性を感じないので、身に付きにくいんじゃないかなと思います。

他の教材や実際の会話の中で使われている英語を通して、「こういう時にこの文法を使うのか」と感じることができれば、ニュアンスも掴みやすいですし効率的に学ぶことができるんです。

ー 確かに、現在完了や受動態とかってイマイチ使うタイミングが分からなかったりします。
教材を通して、学習者にどうなってほしいですか?

自信を持って英語を話せるようになってほしいですね。

ー これまでいろんな言語を学んできた Frances さんが考える、言語習得のコツやアドバイスがあれば教えてください。

勇気を持って話してみるのがいいと思います。実際に話してみることで、周りから指摘してもらえたり、自分の弱点や自分に必要なものが分かります。

"Practice makes perfect" ということわざがありますけど、それはあまり正しくないと思っていて、"practice" だけではパーフェクトにならないじゃないですか。コーチみたいに指摘してくれる人がいてこそ、成長できると思うんですよね。

そういう意味では、オンラインでのレッスンは先生という自分だけのコーチがいるのですごくいいと思います。

ゴールがはっきりすれば自分に必要な学習が明らかになる

ー 実際に Frances さんは外国語を学ぶときに、どのようにして「話す」機会や場を創っていたのですか?

韓国語を勉強していた時はランゲージエクスチェンジをやっていて、そのパートナーとすごい親しくなり、毎週一回会って話をしながら、分からない言葉を教えてもらったりしていましたね。

ー 恥ずかしがらずに英語を話そうとは分かっていても、どうしても恥ずかしがってしまう日本人が多いと思うんですが、そこをどう打破すればいいと思いますか?

アメリカにいた時に日本語を勉強していたんですけど、その時は日本で出来た日本人の友達と、日本語で連絡を取っていたんですね。

当時はまだ日本語を話すのが恥ずかしかったのですが、日本語テキストでメッセージするくらいは出来たのでそうしていました。メッセージだと考える時間があるので、スピーキングよりハードルが下がりますよね。そうして少しずつアウトプットの練習をしていき、だんだんと話すこともできるようになりました。

ー なるほど!
インプットの面で、Frances さんが実践していた学習法はありますか?

テレビをたくさん見ましたね。

テレビであれば同時に字幕も見れるし、発音を確認することもできるじゃないですか。特に日本語だと、テレビ字幕を見ながら音を聞けば、いちいち辞書で読みを調べなくていいですし効率よく学ぶことができました。これは英語を学ぶ上でも同じことが言えると思います。

ー では最後に、日々英語学習を頑張るユーザーさんに向けて、一言メッセージをお願いします。

自分のゴールをはっきりと定めること。それが一番大事です。


「◯◯をしたいから英語を学ぶ」とか「英語を◯◯で使いたい」とか。

言葉って単語が全部分からなくてもいいじゃないですか。自分にとって大事な単語、必要な単語を身に付ければいいので。

まずはゴールをはっきりとさせて、少しずつ頑張っていってください!

ー ありがとうございました!

おわりに

  • 顔を合わせたことがないメンバーとリモート(遠隔)で仕事をしている。
  • 教材チームにはさまざまなバックグラウンドを持ったメンバーがいる。
  • ハイクオリティな教材を追求するあまり、ときには議論し、ときにはモメることもある。

などなど、普段 DMM 英会話の東京オフィスで働く私たちにとっても、知らなかったお話をたくさん聞くことができ、とても新鮮なインタビューでした。

また、マルチリンガルの Frances さんが考える言語学習のコツやアドバイスも、思わず「確かに」と頷いてしまうものばかりでした。

今後、どのような新しい教材がリリースされるのか楽しみです!

最後に、Frances さんの好きな言葉を紹介して終わりにしたいと思います。

Satisfaction of one’s curiosity is one of the greatest sources of happiness in life.
「好奇心の満足は人生における幸福の最大の源の一つだ」

by Linus Pauling

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