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30代後半からでも遅くない!英語力ゼロだったイラストレーターがドイツへ移住するまで|高田ゲンキさん【ユーザーインタビュー Vol.5】

30代後半からでも遅くない!英語力ゼロだったイラストレーターがドイツへ移住するまで|高田ゲンキさん【ユーザーインタビュー Vol.5】

こんにちは、ドイツでフリーランサーとして生活しているwasabi(wasabi_nomadik)です。

海外への移住を夢見る人にとって、英語力はなくてはならないもの。特に日常生活で必要になる英語力は最優先で身につける必要があります。

今回は英語力ゼロの状態から30代後半に一念発起し、短期間で会話力を身につけて国際的なドイツの都市ベルリンへ移住したイラストレーターの高田ゲンキさんにお話を聞きました。

ゲンキさんは私も個人的に仲良くさせてもらっている友人の1人なのですが、彼の有言実行力にはいつも刺激をもらっています。今回は彼がどうやって使える英語力を身につけたのか、どうしてベルリンへ移住を決めたのかについてストーリーを紹介します。

英語ができれば世界のどこででも生きていける。

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ー ゲンキさんはベルリンに移住して現在4年目ということで最近ではIT関連情報ウェブサイトThink Itにてマンガ連載『ライフハックで行こう!』の制作など精力的に活動されていますよね。そもそもイラストレーターを目指した当初から海外移住を考えていたのでしょうか?

全く考えてなかったですね。
海外移住に対する漠然とした憧れは昔からありましたけど、イラストレーターとして独立した当初(2004年)は、どちらかと言うと日本のマーケットで成功して認められたいという気持ちが強かったです。

でも、2005年に友達を訪ねてオーストラリアに旅行に行った際に、その友人がシドニーのDTP(パソコンで印刷物のデザインをする仕事)の会社でデザイナーをしていて、それを見て「デザインやイラストのスキル(Adobe IllustratorやPhotoshop)は世界共通だから、これを極めて、その上英語もある程度できたら世界のどこででも生きていけるんだ」って気づいたんです。

現実的に意識し始めたのは、そこからだった気がします。

ー ご自身のブログでも書かれていましたが、そこから実際に紆余曲折ありながら凄まじい努力をしてイラストレーターとしてビジネスを軌道に乗せていったわけですよね。欲しかった日本での成功も手にしたのに、どうして海外移住、そしてドイツのベルリンに行くことを決めたのですか?

フリーランサーになって数年して仕事が安定してきた頃に気づいたんですけど、フリーのイラストレーターってどこに住んでいても仕事できちゃうんですよね。

駆け出しの頃はクライアントに近いロケーションが良いと思って、地元神奈川を拠点にしていたんですけど、次第にその必要も無くなって。特にうちは妻もイラストレーターなので、夫婦そろってロケーションフリーというアドバンテージを活かさないのはもったいないと思い始めたのが移住のきっかけです。

それで、大阪に住んだりしたこともあったんですけど、やっぱり日本はどこまで行っても日本で、あまり変わり映えしない部分もあって…

2011年頃、昔から憧れていた海外移住をしたいと思い始めて色々リサーチしていく中で、最近はドイツ、その中でも特にベルリンが世界中のクリエイターに人気なんですよね

ベルリンは非常にエキサイティングかつフリーランサーでも比較的長期滞在ビザが取得しやすいですし、国際的な街なので英語を使えるということを知って、ベルリンに移住を決めました。

35歳英語力ゼロからのスタート。1年弱で英会話を習得できた勉強法とは?

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ー そこで、じゃあ移住しよう!と思った時になにか超えなければいけない壁というか障害はなかったんですか?

それが英語です。実は2011年の秋までは英語がほとんど話せなくて…その時僕は既に35歳だったんですけど、「あとは英語さえ話せれば海外で暮らせる」と思ったら「やんなきゃ!」って気持ちになって、そこから重い腰を上げてオンラインレッスンを始めました。

最初はDMM英会話じゃないサービスを使っていたんですが、後にDMM英会話へ切り替えて1年間けっこう集中してレッスンを受けていたら、1年後に思ったより話したり聞いたりできるようになったんですよね。

もちろん、たった1年なのでたいしたレベルではないんですけど、行けるんじゃないか?って思ってためしに移住してみたら、ベルリンの人たちと割と普通に英語でコミュニケーションできたので、「よかった〜」って安心して(笑)。

今思えば相手もネイティブじゃなかったのが幸いだったかもしれないです。そこからブラッシュアップして今に至ります。

ー すごい。サラッと言っていますが、具体的にはどんなやり方で学習したのですか?そこが皆気になるところだと思うので…。

僕がおすすめするやり方は、レッスン中に自発的に話したいことを英語で伝えようとすること。

そして、レッスン中に出てきて分からなかった単語やフレーズをメモしておいて、しっかり調べる。
そして次のレッスンで、前回分からなかった単語やフレーズを無理やり会話の中で使っていくことで、自分の中に引き出しを増やしていくんです。

あとは基本的なことですが、予習復習をしっかりとし、毎日英語の新聞を読んだりポッドキャストを聞くなどもしました。

僕の英語力はほんとうにひどくて、最初は読むのも大変でした。リスニングにも苦手意識があったし、ほぼ喋れなかったんです。
レッスンで "I have a rabbit" しか言えなかったことが悔しくて悔しくて、頑張りました(笑)。

意外?DMM英会話がもたらす英会話力以外のメリット

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ー 今でもDMM英会話を続けているんですよね?ある程度喋れるようになった今はどんなふうに学習をしているんですか?

はい、毎朝11時から1レッスン25分を受けています。フリーランスで働いている身として、朝に英会話をやると3つのメリットがあるんですよね

1つは朝に英語を喋ると頭がすっきりすること。
2つめはレッスンの時間に合わせてそれまでに朝食とメール返信を終わらせるモチベーションになること。
そして3つめは、オンラインで先生と話すために寝癖を直して服を着替える理由ができること。

在宅で働いているとオンとオフのペースが掴みにくくなってしまいますが、オンラインレッスンがあるおかげで生活にメリハリがつくんですよね。

ー オンラインでの英語学習で生活リズムを整えられるというメリットがあるなんて意外でした。先生とはどんな会話をしていますか?また、レッスン中に心がけていることなどありますか?

ビジネスの話が多いですね。ベルリンにたくさんいる国際的なITスタートアップ系の人たちと関わりたい、仕事に活かしたいというのが僕の英語に対するモチベーションなので。

あと、DMM英会話は東欧の先生が多いところが良いです。僕はドイツに住んでいるので、東欧の先生だと共通の話題も多くて楽しく会話ができています。

心がけていることは、ただ受身になって先生から話を振ってもらうのではなく、こちらからも先生にとって役立ちそうな情報を提供することで、先生にも会話を楽しんでもらおうとしていることです

先生にも楽しんでもらうことで会話の質がぐっと変わると感じています。

ー 今実際にベルリンで生活していて、英語が使えることのメリットを具体的に感じていますか?特に、仕事面で。

はい、もうそれは絶大なメリットです。イベントに行ったとき新しく出会う人たちと英語でコミュニケーションができるし、海外からの仕事の打診が来た際に英語でメールを返せる。スカイプでの会議も可能だし、自分の仕事の可能性が格段に広がりました。

あと、直接仕事と関係ないと思うかもしれませんが、英語ができればドイツに限らず移動範囲が広がるので違う環境に身を置くことでインスパイアされます。

英語を使って自己実現

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ー 素晴らしいですね。聞いているこちらまで感動が伝わってきます。イラストは英語と関係なさそうに見えるけれど、仕事にも好影響を与えているんですね。

それこそイラストってアート的な側面もあるんですけど、僕の中ではもっと言語に近いと思っていて、ビジュアルを使ったコミュニケーションとしての性格が強いんです。
言語と違って、言葉を使わない伝達手段(Nonverbal communication)なので、当然言葉が通じない人同士のコミュニケーション手段にも使えます。

仕事を超えて自分が生きる意味を考えた時に、僕の中の大きなテーマひとつに「人類が他の種とのより良い関係を構築するための貢献」というのがあるので、最終的には自分の表現を何かそういう物に役立てていけたらなと思っています。それを広めていく、自分が繋がるツールとして英語はとても役に立っていますね。

ー なるほど。とても興味深いです。今後は仕事面でどういう展開を見せていきたいですか?

ゲンキさん:イラストレーターとしてやりたいことは、もっと海外の仕事を増やしたいなと思っています。
今も徐々に増えてはいるのですが、まだ半分以上は日本の仕事で、それはそれで良いんですが、やっぱり海外の仕事の比重は増やしていきたいですね。

イラスト以外の仕事に関しては、最初にも話したように今年からマンガの仕事も頑張っています。

今はThink ITというWebメディアで『ライフハックで行こう!』というのを連載中で、海外生活のことや、フリーランス論的なトピックを中心に発信しているんですけど、その書籍化も含めて今後は精力的にマンガでの発信もしていきたいと思っています。
詳しくは僕のブログをチェックしてもらえたら嬉しいです。

ー それでは最後に、英語学習者へ向けて何かメッセージがあればお願いします。

日本人は英語の完璧主義の思い込みを取り払うことが大切です。ここベルリンで出逢う人たちの英語だって全員が全員完璧というわけじゃないし、思い込みを取っ払うことが大事。
先生とのマンツーマンでの恥ずかしさや悔しさをどう克服するかを意識してDMM英会話を上手に利用してみてくださいね!

ー ありがとうございました!今後もマンガを楽しみにしています!

おわりに

何かを始めるのに年齢は関係ないと思わされたインタビューでした。

海外移住という強い憧れと目標を実現させるために努力を重ねていったゲンキさんの事例を、これから何かを新しく始めたいと思っている人に参考にしてもらえたら嬉しいです。