DMM英会話 ブログ 英語でつながる インタビュー

新卒で東京すしアカデミーへ入学。「若さを活かして世界に挑戦したい」|Hさん【Our English Journey : vol.4】

新卒で東京すしアカデミーへ入学。「若さを活かして世界に挑戦したい」|Hさん【Our English Journey : vol.4】

DMM英会話は、グローバルに活躍する未来のすし職人を後押しすべく、2020年10月より「東京すしアカデミー」の生徒様に対し、英語学習のサポートを開始。現在は、全コースの希望者を対象に、オンライン英会話レッスンを提供しています。

東京すしアカデミー
2002年開校の日本初の寿司職人養成学校。卒業生は4000人を超え、世界50カ国以上で活躍しています。
「飯炊き3年、握り8年」と言われる寿司職人の技術を、最短2ヶ月で取得できるカリキュラムを開発し、深刻な人手不足が続く寿司業界に即戦力の人材を送り出す活動を続けている。
すしアカデミーと提携

「東京すしアカデミー」と提携!グローバルな活躍を目指す未来の寿司職人へ、英語学習をサポート

9月 23, 2020

今回は、6ヶ月コースを2022年3月に修了するHさんにインタビューをしました。

Hさんは大学を卒業したばかりの24才。

なぜ新卒で就職せずに、寿司職人養成学校に入学することにしたのか?
日本ではなく、なぜ海外で働きたいのか?

そんな気になる質問に答えていただきました。

就職しようかどうか悩んでる方。
海外へ行こうか悩んでる方。

特に進路で悩んでいる若い世代の方には必見の内容となっているので、ぜひお楽しみください。

やっぱり調理の道に行きたいと思った

Hさんが作ったお寿司▲Hさんが作ったお寿司。

ー 本日はよろしくお願いします!
まずは簡単に自己紹介をお願いします。

今24歳なんですけど、前までは普通に大学生でした。

大学に入る前にも、大学に入るか調理の道に行こうか迷っていて、そのまま大学に行ったんです。だけど、やっぱり調理がやりたいと思いました。

それで大学を卒業して、今は東京すしアカデミーでお寿司を学んでいます。

ー 料理はずっと前から好きだったのですか?

すごい好きっていう訳ではなくて、なんか、自分がサラリーマンになるのがイメージできなかったんです。

それで他の道ってなったときに、料理人ってかっこいいなと思いました。
「漠然となってみたい夢」という感じです。

ー 大学では何を専攻していたのですか?

商学部の会計学科でした。

お金の流れとか、そういうのが好きなんです。
将来、会社を持ちたいっていうのもありましたね。

ー 飲食店を経営したい気持ちがあったのですか?

「飲食店の経営を必ずしたいから」という訳ではなかったです。

人の下で働くというよりは、自分の会社とか、何か自分で経営したいなぁとは思っていました。

ー 大学時代に何か力を入れて取り組んだことはありましたか?

基本的には英語かな?

ものすごいやったって訳ではないですけど、勉強という観点では1番力を入れてやっていたと思います。

ー 英語の授業を積極的にとっていたのですか?

学校でTOEIC用の授業をとったりしました。

それとは別に、ネイティブの先生とスピーキングをするようなものもあり、半年ぐらいそのクラスをとったりもしていました。

そのクラスで、英語で初めて人前でプレゼンテーションをする機会があったんですけど、まぁ難しさもあり、恥ずかしさもあって、印象に残っています。

大学時代から抱えていた、海外への関心

ドイツ、エアフルトのアンガー広場▲ドイツ、エアフルトのアンガー広場にて。

ー 英語に関心があって力を入れていたということですが、大学時代から海外への関心があったのですか?

そうですね、海外には行きたいなと思っていました。

ー 休みを利用して、よく海外旅行へ行ったりしていたのですか?

なんていうんですかね。僕、倹約家というか、お金を使うことに抵抗があるので、旅行とかにはお金を使っていませんでした。

ー 今までの海外経験は?

高校のときにドイツに2週間ぐらいと、イタリアに数日行っていたことがあります。
ドイツのときはホームステイみたいな感じでしたね。

ー それは高校のプログラムだったのですか?

僕の学校は少人数だったのですが、修学旅行兼、留学みたいな感じで、高3のときに全員で強制的にドイツに行くプログラムがあったんです。

ドイツではホームステイだったので泊まるところは別々だったんですけど、イタリアでは同級生と一緒に旅行をしました。

ー ドイツでは英語でコミュニケーションを取ったのですか?

そうですね。ドイツ語ではなくて英語でした。

当時は特に英語に力を入れていたわけでもなくて、ホントにほとんど何にも喋れなかったので苦労しました。

ー 困ったことはありましたか?

もともと、僕は大人数があまり得意ではないのですが、ホームステイ先が5人家族だったんです。

それで、その家族のお母さんと全然話せないでいると、「こいつはまったく話さない」と思われて、あまりいい関係を築けませんでした。子供たちとは普通と喋れたんですけど。

ー そのときに感じたもどかしさで、大学時代に英語の勉強に力を入れるようになったのでしょうか?

そうですね。そのときまでは全然英語をやっていなかったので、それがきっかけの1つではあります。

ー 今思うと、その経験が海外で働きたいと思うきっかけになっていたと思いますか?

それもあるかもしれないですね。

その経験が、直接海外に住みたいと思うきっかけにはならなかったけど、海外とか英語への興味を持つきっかけになりました。

ー なるほど。それでは高校卒業後の話に移ります。
大学への進学か料理人になるか迷ったとのことでしたが、どうして大学に行くことにしたのですか?

大学に入ることにしたのは、やっぱり一応は大学に入ったほうがいいのかなと思って。それで行くことを決めました。

ー 大卒のほうがなにかと将来いいかな、と。

そうですね。

あと、会計とか興味はあったので、そういうのを学べたらいいのかなっていうのも半分ぐらいありましたね。

ー 大学入学当初から卒業後は寿司職人になろうと考えていたのですか?

そのときから決めていたわけではなくて、「寿司職人になろうかな」と思ったのは大学2年生ぐらいのときです。

ー 寿司職人に決めた理由は何だったのですか?

決めた理由は、海外に行きやすいからです。

これは完全に個人的な考えなのですが、僕だったら日本人が作ったフレンチと、フランス人が作ったフレンチだったら、フランス人の作ったフレンチが食べたいなと思います。

日本人が料理人として需要があるのは、やっぱり寿司のほうなのかなと思って、寿司職人に決めました。

世界で活かせる、日本人の強み

愛用の包丁▲愛用の包丁。

ー 日本人としての強みを世界で活かしたいと思ったということですね。
どうして日本ではなく海外で寿司職人として働きたいと思ったのですか?

1つは、英語の勉強をやっていくなかで、英語でのコミュニケーションとか西洋文化と触れて、英語圏で暮らしてみたいっていう思いが強くなってきたことです。

あと、個人的には日本にあまり将来性を感じなくなったというのが大きいかなと思います。

ー 将来性を感じなくなったというのは、何かきっかけがあったのですか?

商学部で会計を勉強していたこともあって、経済とかも学んだなかで、人口減少とか、会社の利益が減っていることとか、そういうことを学んでいくにつれて、将来は厳しいのかなと思いました。

ー 高校時代の海外経験に加えて、将来は海外で過ごそうと思ったきっかけはありましたか?

YouTubeで英語学習をしていて、Atsuさんのチャンネルを見るようになりました。

Atsuさんは英語学習法とかを発信している方なのですが、彼が楽しそうにしているのを見て、自分もこうやって英語を話す人たちと、その人たちの文化のなかで暮らしてみたいなって思いました。

AtsuさんYouTubeチャンネル

英語学習の真髄

国内独学で英検1級、TOEIC満点、IELTS8.5点を取得したATSUが明かす、英語学習の真髄とは?

9月 19, 2018

ー 新卒で選択肢がたくさんあるなかで、「やっぱり寿司職人」ってなったのには何か決定的な理由があったのでしょうか?

どうしても、サラリーマンの自分が想像できなかったんです。

電車通学をしていたんですけど、一緒に乗っているサラリーマンとかを見て、憧れを持てませんでした。それが大きいですね。

ー 周りが普通に就職するなかで、みんなが選ばないような進路を選びましたが、不安を感じませんでしたか?

別にそこはあまり気にならなかったです。

友達の就職先も全部が全部、普通の企業っていう訳でもなかったので、そこに不安とか抵抗感はなかったですね。

ー 会社員になるっていうのがイメージできなくて、前からあった英語と海外への関心と、料理人への憧れが合致したという感じですね。迷いはありませんでしたか?

迷いは、まぁ少しはありましたけど。

英語を使って海外で寿司職人になりたいという気持ちが強かったです。

英語学習の習慣化は、楽しさと時間が肝

いつも持ち歩いているという単語帳▲いつも持ち歩いているという単語帳。

ー 続いて英語の学習について伺います。

大学生のときから英語学習に力を入れていたとのことですが、今までどのように英語学習に取り組んできたのでしょうか?

今までは、今のようにコミュニケーションに重きを置いて取り組んだ訳ではなかったです。

記事とか新聞とか読めればいいかなって思っていたので、単語とリーディングをやっていました。

ー 自習が中心ですね。今はオンラインレッスンに加えてどのような勉強をしていますか?

そうですね、単語はやっています。

あとはYouTubeを見たり、海外ドラマを見たり。まぁそれは勉強というか、趣味みたいな感じです。

ー バイトをして学校に行って、という忙しいなかで継続的に英語学習に取り組んでいますが、続けるために工夫していることとかはありますか?

1つは単語帳をずっと持ち歩くということですかね。さすがに手で持ち歩くのではなく、いつもカバンに入れておいて、いつでもどこでもできるようにしています。

ー 英語学習を長く続けていますが、何が1番モチベーションになっていますか?

前のモチベーションは海外に行きたいっていうことだったんです。でも、今はそれは半分ぐらいで、残りの半分は単純に楽しいっていうのがあります。

ー すごいですね!単語帳の学習も楽しいのですか?(笑)

まぁ、苦しいときもありますが。半々ぐらいですね。

ー 単語学習すら楽しく思えてしまうメンタルを多くの人が欲しいと思うのですが、どうやったらそんなに英語の勉強が楽しくなるのでしょう?

たまに海外ドラマとかを見てるときに、「この単語知ってるわ!」って、自分が実際に学んだ単語が聞き取れたりすると、楽しいなって思えます。

DMM英会話のレッスンでも、講師の言っていることがわかると嬉しいですね。

ー オンラインでの英語学習について伺います。DMM英会話を半年ぐらいやっていますが、最初はどうでしたか?

当初はやっぱり、喋ることに抵抗や恥ずかしさがありましたね。

でもそれは、慣れたら消えていきました。

特に最初は、やっぱりスピーキングをずっとやっていなかったので、知っている簡単な単語すら出てこなかったり。それが1番苦労しましたね。

ー スピーキングテストのレベルが初級から中級ぐらいに伸びていますが、ご自身では自分の伸びはどのように感じていますか?

多少聞き取れるようにはなったのと、簡単な会話だったらすぐに言葉が出るようになったかなと思います。

スピーキングテスト
英語のレベルが判定できるDMM英会話オリジナルの教材。定期的にうけることで英語力の伸びを確認することができる。

ー どうやって習慣化しましたか?

時間を決めるっていうことですね。

いつもバイトがある日は朝で、学校がある日は夜に時間を決めてやっていました。
今はバイトが1日あるので、バイトから帰ってきて24時ぐらいにやっています。

最初はやっぱり疲れていると、あぁまたか、という気分になるんですけど、始まってしまえば楽しいです。

ー レッスンで思い出に残っているエピソードはありますか?

僕、サッカーが好きなんです。ヨーロッパの先生と話したときに、サッカーの話で盛り上がったのは楽しかったですね。

好きな選手とか、そういう話をしました。

そのときはボツニアヘルツェゴビナの先生で、その国出身の選手を僕が知っていたので、その選手について話しました。

ー 半年間で何か具体的に「これができるようになった」とか、ありましたか?

さっきも言ったんですけど、前と比べてリスニング力が上がって、相手の言っていることが理解できるようになりました。

あと、前は簡単な会話ですら、一回日本語で文を作って、それを頭の中で英語にして、という風にしていたんですけど、今では簡単な会話だったら日本語で考えるっていうことは少なくなりました。

ー 今後もっとこういう風になりたいとかはありますか?

やっぱり最終目標は、普通にネイティブレベルになることです。

まだ難しい話について、なかなか自分の意見を言えないので、目標はその部分をスラスラではなくとも、普通に言えるようにはなりたいかなと思っています。

DMM英会話はすしアカデミーを通したサポートが終わっても、続けようかなと今のところ思っています。

お寿司

ー では今後のことを伺っていきます。
これからの予定がもし決まっていればお教えください。

これからは3年ぐらい寿司の修行を日本でする予定です。

ある程度の技術を身につけてから海外に挑戦しようかなと思っています。

ー 慎重派ですね!

バイト先の先輩から聞いた話ですが、やっぱり海外のほうが実力主義な面があるそうです。

実力がしっかりないと、すぐ日本に帰ることになってしまうとか、職を得られなかったりするそうなので、一応日本でもう少し頑張る予定です。

ー 寿司職人としての海外就職って難しそうなのでしょうか?

雇ってもらうこと自体は簡単だけど、そこから正社員になるには、やっぱり技術をもっていないと厳しいそうです。

ー 正社員にこだわるということは、やっぱり将来の永住につなげたいと考えているのですか?

そうですね。

まずはワーホリで行って、それで何年かワークビザを出してもらって、そのあとに永住権を出してもらってというのをイメージしています。

ー すごく用意周到ですね!

そうですね、慎重な方ではあると思います。

ー ちなみにどの国で永住権を取りたいですか?

国にこだわりはなくて、やっぱり英語圏で永住権がとれたらいいな、と思っています。

ワーホリでいくので、ワーホリができる国ですね。

ー Hさんは若いですし、日本でしっかり修行をすれば、本当に夢が実現しそうですね!
それでは、最後の質問です。

周りに流されず、自分のやりたいことをよく考えているという感じがしたのですが、進路など何かを決めるときにご自身が大切にしている価値観などはありますか?

やっぱり自分の人生なので、最終的には自分が幸せにならないといけないと思います。

まぁ、自分のやりたいことをやるっていうのは価値観ではありますね。

だけどそれにこだわり過ぎると、うまく行かないというか、リスクもあるので、ちゃんとそこは考えないといけないのかな、とも思っています。

ー リスクも考えてしっかり準備するということですね。
では、海外に行こうか日本にいようか迷っている方々にメッセージをお願いします!

状況は人それぞれだと思いますが、海外に挑戦するのは若いうちが有利だったりもしますよね。それこそワーホリだと、30歳までって決まっていますし。

若いうちにしかできないことっていうのが、規制なりなんなりあったりするので、そこは挑戦する価値があるんじゃないかなって思います。

ー 本日はありがとうございました!

インタビュー後記

等身大にありのままの気持ちを話してくださったHさん。

フレッシュさがある反面、冷静に自分の考えを1つずつ言葉にしてお話しいただいた姿が印象に残るインタビューでした。

若いうちは、あと先考えずにまず行動する人が多いかもしれません。
Hさんは対照的で、慎重に、そして確実に夢に向かって準備を重ねていらっしゃいます。

会社員になる自分が想像できない。
海外で生活してみたい。
日本人であることの強みを生かしたい。

そんな自分の心の声があるならば、Hさんのように向き合ってみると、新しい未来が見えてくるかもしれないですね!

Hさんの今後のご活躍を楽しみにしています!