「やりたいことは降ってこない」はあちゅうから学ぶ、人生をサバイブしながら夢を叶える方法

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はあちゅう
1986年生まれ、神奈川県出身の女性ブロガー・作家。慶應義塾大学法学部政治学科卒。在学中に女子大生カリスマブロガーと呼ばれる傍ら、イベントをプロデュースするなど、「はあちゅう」名で幅広く活動。2009 年電通入社後、中部支社勤務を経て、クリエーティブ局コピーライターに。2014年9月からフリーで活動中。日テレ「スッキリ!!」火曜レギュラーコメンテーター。Twitterのフォロワーは現在6万人を超える。
▷書籍『半径5メートルの野望』

今回は、女性カリスマブロガー・作家として有名な「はあちゅう」さんの生き抜くチカラに迫ります。夢を叶えることができる人と、やりたいことすら見つからない人の違い。あなたは、何だと思いますか?

2歳の頃から書いていた!? “ネット時代の新しい作家” になりたい

はあちゅうさんと言えばネットでずいぶんと前から有名人ですが、現在はどういった活動をされているのですか?

今はブロガー・作家という肩書きで活動しています。元々は、6年間会社員として電通とトレンダーズという会社に勤めていたんですが、2歳の頃からずっと作家になりたいという思いがあって。今はその作家の道を歩いています。

2歳の頃から……ですか?

伊藤家には「ばぶちゃんのミルク」っていう、はあちゅうの処女作があるんですよ。自分でノートに描いて、本にしていました。ただ、見よう見まねだったので全部鏡文字でしたが(笑)
小学校に入るまでは、ずっと鏡文字を書いていたみたいです。

本が小さい頃から大好きで、高校受験を控えた中学3年生の夏休みでさえ、毎日5冊くらい読んでいました。今はネットの文章を読む量が増えたので本は減りましたが、それでも1日に2〜3冊は読みますね。

どういった作家を目指しているのですか?

一般的な作家とは少し違って、作家っていうカテゴリーの中でも「ネット時代の新しい作家の生き方」をつくっていきたいと思っています。今って、8割近くの作家が年収300万円以下だと言われているらしいんですね。専業作家は、紙の印税だけでは暮らしていけないんです。

ミリオン(100万部)なんて出す人は年に数人ですし、そのミリオンでさえ、印税にすると1億円ほど。サラリーマンの生涯賃金が2〜3億円と言われているので、その印税だけで一生食べていけるかいうと、そういうわけではないんです。

そんな時代の中で、私はネットというものにいち早く触れられたと思っているので、そこを強みとしつつ、ネットと紙の両方で表現を続けていく独自の路線の作家を目指したいと思っています。

具体的に、どんなところで執筆されているのですか?

雑誌だと、女性向けファッション誌の『Gina』や『MORE』で連載していて、去年は『anan』にも書いていました。新聞では、以前は毎日新聞、最近だと朝日新聞で単発の小説を書きました。
Webメディアだと、サイバーエージェントさんが運営している『by.S』とか。特殊なのは、『ちゅうもえサロン』『ちゅうつねサロン』という会員限定のオンライン・サロンを2つ運営していて、ここでも原稿を書いています。

ブログの運営や本も書きながらと考えると、ものすごい執筆量ですね。

そうですね。普通のブロガーさん・作家さんより多く書いているかもしれません(笑)

「やりたいことは降ってはこない」場面緘黙症だった私を変えたキッカケ

自分のやりたいことを次々と実現させている印象ですが、そもそも「やりたいこと」はどうやって生まれてくるのですか?

それは「小さなやりたいこと」や「ふわっと湧いた野心」みたいなものを、1つずつ叶えていくところから生まれると思っています。

私の最新刊「半径5メートルの野望」でも書いているんですが、私は「世界を変えたい」とか「名前を教科書に残したい」みたいな大きなことをやりたいという思いは特にないんです。それよりも、友達のブログで見た美味しいお店に行きたいとか、この映画を見たいといった小さな欲望ですね。それを1つずつ叶えていくと、その次の野心みたいなものが芽生えてくるんです。

たとえば、背伸びしたような高級なレストランに行くと、なんか自分だけ浮いているような気分を味わうことがあります。「それはこういう場所にきっと慣れていないからだな……」と気づいて、「これからは意識的に高級なレストランにも行く機会を増やそう」と思うようになったり、そうできるよう仕事をがんばって稼ぐぞって思ったり。

「これからの時代の新しい作家になる」という目標はあるんですけど、それは自分が歩いてきた道が結果的にそうなると思っているので、明確に「これを成し遂げたい」みたいな大きな野望があるわけではないですね。

なかには「やりたいことが持てない」という悩みを持つ人もいると思います。はあちゅうさんと何が違うのでしょうか?

やりたいことがないって言う人は、やりたいことがどこからか降ってくると思っているんですよ。そういう受け身の姿勢だから、チャンスが自分のそばを通っても気づかない。

そんなに大きくなくてもいいと思うんです。「そういえば見たい映画あったな」とか「美味しいごはん食べたいな」とか「あの人に会いたいな」とか。そういった身近な “したいこと” を実現するためのワンアクションを起こせるかどうかが重要なんです。

すぐに予定を立てて動ける人は、夢を叶える習慣が身についているから、その先にある大きな夢もきっと叶えられると思います。

はあちゅうさんは、昔からそんなに積極的に動くタイプだったのですか?

いえ、私は18歳まで人と関わるのが苦手で、家族にも*場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)という病気だと思われていました。人前で自分を出せず喋れなくなったり、表情がつくれなくなったり。
人の目が気になって、やりたいことを全部抑えつけてきたんですよね。周りに目立ちたがりと思われるかもしれないとか、あいつには合ってないと笑われるかもしれないとか。不安だったんです。今から考えるとただの自意識過剰なんですけど。

でも18歳になって大学へ進学するときに、「このままで終わったら一生後悔する!」と思って、いろんなことに無理矢理チャレンジしてみました。

たとえば、チアリーディングのサークル。私の中ではかわいい子だけが入るものだと思っていたので、私が入ったら「あいつ、チアやってやがる」なんて後ろ指さされるんじゃないかと不安だったのですが、実際は誰もそんなこと言いませんでした。意外とみんな他人のことって気にしてないんだなと思いましたね。

私の場合、ちょっと踏み出しただけで人生がガラッと変わったので、そういうことを伝えていくのも私のやりたいことのひとつですね。

苦悩と挫折。それでも「1年後には、きっと同じ悩みをしていないはず」

今までの人生で一番大きな挫折はなんですか?

ブログの炎上ですね。私、すごく容姿を叩かれるんです。

2004年、18歳のときにブログを始めたんですけど、当時はアバターという似顔絵を使ってブログを書くのが普通だったんですね。でも私はプロフィール欄に実際の写真を入れていたら、「大学生でタレントでもないやつが、顔出すな!」って叩かれたんです。
そのときに「ブスだ」っていうコメントが1日に400件も付いたりと、あらゆる方向から顔を批判されたんです。

頑張ってなんとかしようとしたんですけど、どうにもできませんでした。「はいはい、ブスですよ」って開き直ったら、「お前みたいな普通の女がブスだって言ったら、本当のブスは行き場が無いだろ」ってまた叩かれるし……。

あるとき、「私がこうやって泣いている間にも、ブスって批判した人たちは何も気にせず美味しいケーキとか食べていたりするんだろうな……」って思ったら、なんだか人に振り回されるのが馬鹿らしくなって、吹っ切れましたね。

心が折れてしまうことはありませんか?

過去に、厄介なネットの住人たちと大揉めしたことがあるんです。そのときは、誰にも助けてもらえない感覚がして怖かったですね。

弁護士事務所へ連絡しても相談料が高額すぎて相談できなくて、警察へ行っても「パソコン閉じればいいじゃないの。何かしら実被害がないと動けませんね」と言われて。毎日脅迫電話もかかってきていたんですが、それでも全く取り合ってくれませんでした。

当時私は19歳で、そういうことへの対応がうまくありませんでした。「話せばわかる」と考えてしまって、安易に電話番号を教えてしまったんです。
そうしたら、「慶應の学生がネットで揉めてるって週刊誌に売り込んで、絶対に日本で就職できないようにしてやる」とか「家に火をつけやる」とか「家族を追いかけてレイプするぞ」とか、いろんなこと言われて。
「私のブログのせいで家族が死んじゃう!」と思うと怖くて、家族にも相談できませんでした。

本当に誰にも助けてもらえない感覚になって、生きているのが辛い状況だったのですが、半年か1年ほど経った頃には自然と収まりました。今、嫌なことがあったときは、「1年後には、きっとこのことで悩んではいないだろな」って考えるようにしています。

TOEIC 925点は「英語ができるフリをしなきゃ」で伸ばした

子供の頃から、海外経験があったと聞きました。

小学校4年生の頃に香港、小学校5年生から中1の終わりまではシンガポールで暮らしました。あとは、アメリカ人の男性と付き合っていたこともあり、彼についてアメリカに住んでいたこともあります。海外には、トータルで5年弱くらい住んでいますね。

英語力はどれくらいですか?

TOEICでいうと、925点です。
でも私の場合、シンガポールにいた頃はずっと現地の日本人学校に通っていたので、ほぼ日本と変わらない暮らしだったんですよね。シンガポールでは世界一大きい日本人学校に通い、香港では世界で二番目に大きい日本人学校に通っていました(笑)

帰国子女って英語がペラペラなイメージがありますよね。だから中学2年生で帰国したとき、「英語しゃべってみて」ってめちゃくちゃ言われるんですよ。「これはできるフリをしなきゃ」と思ってすごく勉強をした結果、英語が得意になりました(笑)

どうやって勉強をしたのですか?

当時はハリーポッターが流行っていたので英語の原作を読んだり、英語のドラマをずっと見たりしていましたね。その時期が一番英語が伸びました。
あとは大学時代に香港へ留学していた頃、アメリカ人の彼氏と付き合ったことも大きかったですね。彼とは3年くらい付き合ったんですが、そこで今まで知らなかった英単語をたくさん覚えました。

今も英語を使う機会はありますか?

いや、最近はほとんどないので、すごい勢いで忘れています。大学では英語でプレゼンテーションをすることもあったんですけどね。

特に、スピーキングが落ちますね。相手の言っていることは全部理解できるのに、返事ができない。自分のなかでは返せる感覚なのに、口がついてこない不思議な感じです(笑)

グローバルなイケメンは、語学だけでなく文化を学んで受け入れる

英語を学ぶコツはありますか?

外国語の勉強は、文化の勉強でもあると思っています。文化を知らずに語学の習得はできません。

たとえば、“LOVE” という単語。アメリカ人って “I love you.” とは滅多に言わないんですよ。それは、日本とアメリカでは男女が付き合う文化がまったく違うから。
“I love you.”っていうのは、結婚を前提としたものすごく相手にコミットした関係で使う言葉なので、私も当時付き合っていた彼に言ってもらうまでに半年弱かかりました。そういった文化から知っていくことが、言葉を学ぶ上でも大切だと思います。

海外経験も豊富なはあちゅうさんが考える「グローバルなイケメン」とはどんな男性ですか?

自然体で、かつ文化の違いをあまり気にしない人ですかね。固定概念に縛られずに、魂と魂で会話できる人がグローバルなイケメンかな。

たとえば、シンガポールの学校では「◯◯くん、今日断食だから」「あ、ラマダンね」みたいなやりとりが普通に起こっていました。日本だったら「おまえ、何やってんの?」とか「なんか変なやつ」って批判的に見られることが多々あるじゃないですか。

自分と違うことに対して、自分の価値観だけで良し悪しをジャッジしてしまうと、相手との距離が縮まらない。違いを違いとして受け入れる心を持つことが、グローバルにモテるイケメンになるためには大切だと思いますね。

メディアを超えて、コンテンツをつなげたい!

最後に、これから新しくチャレンジしたいことを教えてください。

いろんな方向であるんですけど、最近はKindleで電子書籍をつくることにハマっています。LINEスタンプも作ったりしているんですが、権利を自分で持っておくことがこれからの個人の働き方として大切だなと考えていて。

あと、YouTubeで「ゲスアワー」っていう雑談番組をやっているんですが、これの電子書籍化もやりたいですね。他にはラジオやPodcastもやってみたいです。
メイクをしたり掃除をしたり、何かしら動いている間にも耳は空いているので、そういう場面で活用してもらえる音声メディアにすごく興味があるんです。今の時代、みんな忙しいので。その忙しい中にどうやって食い込んでいくかを考えていますね。

とにかく、様々なメディアを超えて、コンテンツを縦横無尽につなげていきたいと思っています!

なるほど、やりたいことは尽きませんね! これからの活躍も期待しています。本日はありがとうございました。

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