Mizuho
(更新)
数あるDMM英会話教材のなかで、特に人気なのが『DAILY NEWS (以下、デイリーニュース)』。
「Science & Technology(科学とテクノロジー)」から「Culture & Entertainment(文化とエンターテイメント)」にいたるまで、レベル別に、しかも毎日新しい記事が追加されています。
常に最新の時事に関する英語が学べる『デイリーニュース』は、どんな人がなにを思って作っているのでしょうか。
前回に続き、DMM英会話・教材開発チームから Jennifer さんにお話を伺いました。
フランスのアルザス地方にて
ー まずは自己紹介をお願いします。
私はアイルランドの首都であるダブリンで生まれ育ち、大学ではジャーナリズムとフランス語を専攻しました。
卒業後はフランスの田舎にある学校で英語を教え、その後、変化を求めてトルコのイスタンブールへ移住し、英語の教師として過ごしました。
私はいつでも新しい場所に行くことが大好きなんです。だから、海外に足を運ぶこと自体が私にとってプラスに働きます。
ラッキーなことに、新しい環境にもすぐに順応できる性格なので、フランスとトルコでも楽しく過ごすことができました。
しばらく英語の教師を続けたあと、アイルランドに帰ってきてジャーナリズムの仕事につきました。Checkout というスーパーマーケット産業向けの雑誌のレポーターをし、最終的には編集者になりました。
ー 勝手な先入観なのですが、アイルランドだと、アルコールに関する記事の注目度が高かったりするのでしょうか?
そうですね。この雑誌社で働いていると、アイルランドでどのようにアルコールのトレンドが変わっていくのかがわかって面白かったですよ。
例えば、私がレポーターになりたての頃は、小さい醸造所で作られるクラフト系のアルコールが人気でしたが、編集者になる頃にはアルコール度数がほぼゼロに近いドリンクの需要が高くなっていましたから。
ー 昔に比べて、アルコール度数が低いドリンクが人気なんですね!
そもそも、なぜジャーナリズムの道を目指したのでしょうか?
子どものときから、何についても疑問をたくさん持つような子だったんです。
なのでこの性格を活かせるジャーナリズムがいいかなと思って、大学で専攻することにしました。
ー では、DMM英会話の教材開発チームに加わったきっかけはなんですか? チームでの役割も教えてください。
私は『デイリーニュース』の記事執筆をしています。主に初・中級レベルの学習者向けと、言語に関する記事の担当です。
『デイリーニュース』チーム全体で共有しているトピックのリストがあるので、そこから選んで記事を書くことが多いですね。決めたトピックを元に、短くても興味をそそるような記事を書くように心がけています。
トルコのボスポラス海峡にて
ー ジャーナリズムに加えてフランス語学習の経歴をお持ちですが、言語のどんなポイントが興味を惹いたのですか?
昔から何の道に進むにしても、絶対に言語も一緒に学びたいと考えていました。どんな仕事につく場合でも、外国語が一つでも二つでも話せることはプラスになりますからね。
小学校のときからフランス語を学び始めて、中学校でも続けていたので、一番慣れ親しんだ外国語であったことも理由の一つです。あとはもちろんフランス料理と文化が大好きなので、フランス語を選んだことは、ごく自然なことでした。
ー Jennifer さんが外国語を学んだときの経験を教えてください。
私は言語を学ぶことが本当に好きなんです。でもそのせいもあってか、周りの人には私がいともたやすく外国語を学べているように見えるみたいです。
でもそれは全くの誤解で、文法など言語の細かいルールを学ぶのがとても苦手で、なかなか頭に入ってこないんですよね。その代わりに単語を学ぶことは得意なので、この点はプラスに働いていると思います。
ー 単語を覚えるうえで何かアドバイスはありますか?
練習、練習につぐ練習です!
新しい単語を学んだら、できる限り使ってみるようにするんです。フランスにいるときは、例えば友達が言ったことでわからない部分があれば説明してもらって、新しい単語や表現を知るたびにノートに書き留めていました。
大学に入学するときの私のフランス語のレベルは中級ぐらいで、まぁできる方かなぁくらいでした。でも大学の1学期分をまるまる使ってフランスに滞在する機会があり、英語を誰も話さない場所に行ったこともあって、私のフランス語は飛躍的に上達しました。
私には教室で勉強するより、リアルな会話から学ぶ方が合っているみたいです。
ー 実践で学ぶのですね! でも、それって大変じゃないですか? 間違えて意思疎通が取れないこともありますし…
外国語を話すときって、最初はミスをしがちだし、恥ずかしいと思ってしまうこともあるかもしれませんね。私もフランスに住み始めたころは、自分が話したフランス語をなかなか理解してもらえなくて、くやしい思いをしました。
でも一生懸命話そうとしていると、周りは頑張りを認めてくれて、優しく向き合ってくれます。自分たちの言葉を使ってコミュニケーションを取ろうとしてくれるのって、誰にとっても嬉しいことですから。
ー トルコとフランスで英語を教えていた経歴をお持ちですが、なぜしばらくの間、英語教師をされていたのですか?
それぞれの国の英語学習法に何か違いなどはありましたか?
英語指導をすることにしたのは、好きなことをしながら、世界のことをより知ることができると思ったからです。
トルコとフランスでの英語の授業は多くの点で異なっていました。そもそもの違いとして、フランスでは主にティーンエイジャーを教えていたのですが、トルコでは大人を対象に授業をしていたんです。
とはいえ、どちらの国でも共通して大きな課題だったことは、生徒にクラス内で母国語を使わせないこと。この課題が解決すると、どちらの国でも生徒の学びのスピードは格段と早くなりました。
ー 新しい言語を学ぶときは母国語と混ぜないで、学んでいる言語のみを使うのが効果的ということですね。
初めて新しい言語に向き合うときには、自分の母国語に訳してもいいと思いますよ。
ただ、少しずつ力がついてきたときには、母国語に訳することに頼らずその言語にひたるべきです。もちろん簡単なことではありませんが、奮闘した分だけ力になるはずですよ。
ー レポーター・編集者時代の記事執筆と、『デイリーニュース』の記事執筆の違いはなんですか?
ジャーナリストとしては、担当していたビジネスに関するニュースを伝える機会しかありませんでした。
それと打って変わって、『デイリーニュース』ではどんなトピックについても記事を書くことができます。やはり執筆できるトピックの幅が広がると、とっても楽しいです。
ー 選択肢が増えた分だけ楽しみも増えるわけですね! 『デイリーニュース』の中ではどんなトピックについて記事を書くのが好きですか?
「ビジネス」と「食べ物」について書くことが好きです。
でもそれに加えて、「言語と教育」についての記事を執筆するのは面白かったですね。英語表現についての記事はただただ書いていて楽しいし、教育について執筆するときには教育産業の最新情報を知ることができるので、いつも興味深いです。
ー 今まで執筆された記事の中で特に思い出に残っているものはありますか?
最近「スウェーデンのスーパー」について執筆したんです。
そのスーパーでは、価格が二酸化炭素の排出量によって決まるそうなんですね。この記事を執筆してから、買い物に行くときに二酸化炭素排出量について考えるようになりました。そうすることで、商品の選び方も変わりましたね。このコンセプトが頭から離れないんです。
ー 興味深い記事ですね! 読者の方もぜひ読んでみてください。
では、DMM英会話教材の強みについて教えてください。
私がDMMの教材で気に入っているのは、実生活ですぐに使える英語が学べる点です。教材に載っている単語やフレーズを学ぶことで、ユーザーの皆さんはすぐにそれを英語圏で使うことができるはずです。
また、幅広いトピックについてユニークな記事を提供しているのが、私たちの『デイリーニュース』の強みだと思います。
家族と過ごす誕生日
ー 教材を作る上で気をつけていることはありますか?
特に『デイリーニュース』を担当しているチームで感じる難しさは、記事それぞれの学習者レベルに合わせた英語を使いつつも、面白くて興味深い記事に仕上げることだと思います。
面白くないとつまらなくなってしまって、なかなか続けづらくなってしまいますからね。
ー お気に入り/おすすめの教材について理由も含めて教えてください。おすすめの使い方はありますか? あなたならどのように使いますか?
意見が偏ってしまうかもしれませんが、英語を学ぶ人はみな『デイリーニュース』を使うべきだと思っています! 自分のレベルに合った記事を選んで、講師と一緒に取り組んでみるんです。
ただ、レッスンの中で講師と一緒に見てみるだけでなく、レッスンのあとも練習のため繰り返し読んでみることが必要です。
あと、少し上のレベルの記事にチャレンジするのを恐れないこと。そうすれば、必ず英語力が伸びていくはずです。
ー これまでの経験が教材開発で活きていると思う点はありますか? あれば、どのように?
英語の教師とジャーナリストという経験があるからこそ、どんな点で学習者がつまずきやすいのかがわかりますし、ニュースを執筆するための基本も身についています。
これまでの経験全てを活かしながら、みなさんに記事をお届けできていると思います。
ー 簡単に仕事をする日のスケジュールを教えてください。
毎朝必ずブラックコーヒーを飲みながら最新のニュースをチェックしてから、記事の執筆を数時間します。もちろんスクリーンを見続けていると疲れてしまうので、休憩は欠かせません。
ランチを食べたあとは、外を散歩するようにしています。こうすることで頭がスッキリするんです。
散歩から戻ったら2本目の記事を執筆します。もちろんコーヒーも忘れずに! 調子が良ければその日のうちに提出し、チェックを受けた上でリリースという流れです。
ー ありがとうございます。
では最後に、DMM英会話のユーザーの皆様に一言メッセージをお願いします。
『デイリーニュース』の記事を書くことがやりがいになっています。
そして、私が書いた記事が、皆さんの英語学習のお役に立てていると思うと、とても嬉しいんです。
外国語を学んで後悔をすることは絶対にないです! だから難しいと感じても、あきらめずに続けてみてくださいね!
英語教育だけでなくジャーナリストとしての経歴を持つ Jennifer さんのインタビュー、いかがだったでしょうか?
『デイリーニュース』とはいえ、本物のジャーナリストの方が記事作成に関わっていることは編集部も驚きでした。
Jennifer さんもおっしゃっていた通り、『デイリーニュース』では最新のニュースを、リアルシーンですぐに使える英語とともに学ぶことができます。
レベル別になっているので、「いきなり英語でニュースを読むことなんてできるかな」と不安に思う方も、気軽に取り組めるはずですよ。
▼DMM英会話教材ページはこちら
https://eikaiwa.dmm.com/app/materials/en