Mizuho
(更新)
DMM英会話の最大の特徴といえば、世界中にいる7000人もの講師とオンラインレッスンができること!
英語圏だけでなく非英語圏の講師とのレッスンは、いろいろな英語に触れられることはもちろん、異文化理解へもプラスに作用します。
そしてバックグラウンドの異なる講師がたくさんいるということは、それだけたくさんのストーリーがあるということ。
「DMM英会話 TUTOR'S VOICE」では、レッスンだけでは知ることのできない講師の素顔に注目します。
今回は、スリランカ人講師のJessoさんにお話を伺いました。
国:スリランカ
DMM英会話講師歴:3年
趣味:水泳、読書、映画鑑賞
飛行機の操縦室にて
ー まずは簡単に自己紹介をお願いします。
Jessicaといいます。生徒のみなさんには、Jessoと呼ばれています。スリランカで生まれて幼少期を過ごしましたが、中学以降は父の仕事の都合でよく引越しをしていました。マレーシア、フィリピン、オーストラリア、あと短期間ですがカナダで生活していたことがあります。
オーストラリアには、パイロット養成学校に入るために行きました。免許取得後は、スリランカに帰国して航空産業でパイロットとして働いています。
これまで世界を旅してきて、さまざまな文化やアクセントに触れたことで、知識や経験をたくさん得ました。パイロットの仕事をしながらも、その自分の経験を活かして「人の手助けしたい」という思いもあったんです。
そこで、DMM英会話の講師に応募し、2018年から2つの仕事を並行しています。
ー 複数の国で生活することに関して、当時はどう感じていたのでしょうか?
最初は友達がいる居心地の良い場所から離れたくなくて、好ましくは思っていませんでしたね。3年ごとに引越しをしていたので、新しく友達をつくってもすぐにまたお別れをしなければいけません。
なので、一時はもう友達作りをやめようかと悩んだ時期もありましたが、「3年後には引越すんだ」とある種の開き直りをしてからは、また積極的に友達つくりをしていきました。
それぞれの国で友達を作ったことで、今となってはとても大きな友人ネットワークができたので、結果的に素晴らしい経験になったと思っています。
ー オーストラリアのパイロット養成学校を卒業されたとのことですが、それもお父さんのお仕事の関係ですか?
オーストラリアには私1人で1年半ほど滞在しました。パイロット養成コース自体は1年間だったのですが、いろいろ見て周りたいという思いもあったので、少し滞在を延長したんです。
ー ほかの国にもパイロット養成学校ってあると思うのですが、なぜオーストラリアを選んだのですか?
いろいろと調べてみたところ、オーストラリアのパイロット養成コースが一番高度な基準を設けていると思ったからです。最高の環境で学びたいと考えていたため、オーストラリアを選びました。
それに、当時家族が住んでいた国から近かったんです。わざわざ遠くに行くよりは、近くにいようと思いました。
ー パイロットになるのってすごくタフなことだと想像するのですが、実際どうでしたか?
どういう見方をするかによると思いますよ。私のように、幼少期からパイロットになることを楽しみにしていたような人間にしてみたら、難しくは感じませんでした。どこをとっても興味深くて、いつも早く次のレベルに行きたいと思っていました。どの段階も楽しかったんです。
最終的にパイロットの免許を取得したときは、達成感でいっぱいでした。
ー そもそも、どうしてパイロットになりたいと思われたのでしょうか?
初めて飛行機に乗ったのは6歳くらいのときです。とてつもなく大きな物体が飛んでいる姿が、なんとも美しくてとても感動しました。どうやって空中に浮いているのだろうと、不思議でたまらなかったんです。このときから、「将来は飛行機に関する仕事がしたい」と思うようになりました。
最初はフライトアテンダントを思い描いていましたが、次第に「パイロットになりたい」と思うようになったんです。それからは学校でも、数学や物理など、パイロットになるのに必要な教科を選択して、夢を叶えるために準備しました。おかで、スムーズにパイロット養成学校へ進むことができたと思います。
ー 夢に向かってまっすぐ前進していったんですね。
自分が決めた1つのゴールに向かって、前に進みたいという気持ちが強かったんです。いまは達成できてとても満足しているんですよ。
それに、空を飛んでいると毎日が新しい経験で、新しい景色なんです。同じものを2度見ることはないので、楽しくて仕方がありません。
ー 同じルートを通っても違う景色なんですか?
その通りです。目にしているのは同じビル群かもしれません。でも、飛ぶたびに違う角度と見方になりますし、天気や雲の様子、海の色もすべて異なるんです。
世界中にいる友人たちと
ー そんな景色が見れるのは、パイロットの特権かもしれないですね。
いろいろな国にこれまで住まれてきたわけですが、Jessoさんは複数の言語を話すことができるのでしょうか?
私が住んだ国の公用語はそれぞれ、マレーシアではマレー語、フィリピンではタガログ語です。スリランカには公用語が2つあって、シンハラ語とタミル語というんですよ。私が主に使っているのは英語で、その次にシンハラ語です。高校のときにスペイン語も勉強したので、この3つについては問題なく使うことができます。
タガログ語やマレー語もいくつか単語やフレーズは知っていますが、会話をできるほどではないんです。エチケットとして、「ありがとう」や「お願いします」などのフレーズを使えるレベルですね。
ー フレーズを少し覚えておけば、困ることがなかったということでしょうか?
英語は国際語ですからね。英語が通じない場所に行っても、最低限の現地語を使えば、英語でコミュニケーションを取れる人に必ず出会えました。
ー Jessoさんにとって、シンハラ語より英語のほうが主な言語なのはなぜですか?
スリランカには英国の植民地だった歴史があります。当時は英語が公用語として採用されており、私の父はその統治下で育ちました。父の母国語は英語のため、家族でのコミュニケーションは英語がメインだったんです。
シンハラ語はスリランカが独立したあとに公用語として採択されました。でも歴史的な背景から、父のように英語を流暢に使える人も一定数いるんです。年配の方はシンハラ語、タミル語、英語のどの言語も流暢な場合が多いですね。
私は家庭では英語、父の転勤で転校するまで、学校ではシンハラ語という生活でした。幼少期から2つの言語に触れていたので、2つとも不自由なく使えるようになったわけです。
ー 若い世代の方は英語を流暢に使えるわけではないということでしょうか?
若い世代も英語は流暢だと思いますよ。ただ、歴史的な理由ではありません。インターナショナルスクールの数が増加したことで、英語を使える人が増えた気がします。
英語で教育することに興味を持っている親御さんが多いので、地域の学校よりインターナショナルスクールを選択する傾向にあるんじゃないでしょうか。
ただ最近では、地域の学校も一定の学年から英語で授業をすることが増えてきたようです。だからスリランカ全体で、英語で若い世代を教育していこうという流れになっていると思います。
ー 英会話講師に応募されたのは、経験を活かして英語のサポートをするためということでした。TEFLもそのために取得されたのでしょうか?
TEFLは「Teaching English as a Foreign Language」の略称で、英語が母国語でない人たちに英語を教えるための教授法です。
DMM英会話での生徒さんとの関わりは、講師になったころから私にとってすばらしい経験になりました。それで、「なにかお返しをしたい」という気持ちが強くなったんです。
TEFLを勉強すれば、レッスンでの生徒さんの学びを最大化できるかもしれないと考えました。それに、自分の考え方も向上できるだろうと思い、この資格を取得することにしたわけです。
TEFLの勉強をするうちに、レッスンの進め方に大きな変化があったと思います。生徒さんの言っていることを聞く姿勢や、説明する方法など、以前とはだいぶ変わりましたね。
ー レッスンをするときに心に留めていることはありますか?
生徒さんにとっては、英語が新しい言語であるということですね。毎回レッスンでは最初の数分会話をするなかで、生徒さんがどんなレベルで、どうしたら改善できるかを見極めます。
英語の学習は、誰しもなにかしらのゴールを設けていますよね。私も最初の見極めをもとに、生徒さんに達成してほしい小さなゴールをレッスンごとに設けているんです。私のなかで、ですけどね。
この小さなゴールを達成することで、生徒さん自身に「自分のゴールに一歩近づいた」と感じてもらいたいと思って、レッスンをしています。
また、生徒さんによくお話していることがあって、それは、英語をはじめ「なにかを学ぶことは旅のようなもの」ということです。近道はありませんが、時間をとって丁寧に一歩一歩を楽しめば、より多くを、より短時間で身に付けることができると思うんです。
一歩ずつでも着実に前に進むことで、新しい知識を吸収する能力もどんどんついていくはずですよ。
ー これまで講師を続けてこられたJessoさんが思う、日本人英語学習者の特徴と改善点はなにかありますか?
日本語から英語に直訳してしまうことですね。そのまま直訳すると、表現の構造に間違いが生じます。もちろんこれは英語から日本語にしたときも同じことです。
私がスペイン語を勉強したときも同じ経験をしました。英語で文章を書いて、それをスペイン語に翻訳していましたが、文の構造も意味も間違いだらけになってしまったんです。だから、「考え方を変える」ことが重要だと思いますね。
ー Jessoさんが英会話の講師を続ける理由はなんでしょうか?
レッスンをした生徒さんの英語スキルが上がると、とてもうれしいからです。
例えば、何回か続けてレッスンを受けてくれている生徒さんの中には、回を増すごとに、スピーキングスキルに明らかな変化が見られる場合があります。そのように、フリートークで思ったことをすぐに英語で表現して、しっかりとした文章をつくることができるようになっていく様は、見ていてうれしいんです。
初めての生徒さんとレッスンをするときも、こうやって飛躍した生徒さんたちがいることを思い出すんです。もっとほかの生徒さんもこうなってほしい、サポートしていきたいという気持ちになります。
ー 今後のビジョンについて教えてください。
私は毎日できる限りのことをして、「これまでで最高の自分」でいたいんです。
前日に思い描いた、「こうなりたい」と思った自分の姿に、少しでも近づけるよう日々を生きていきたいですね。
ー 素晴らしい生き方ですね! 「こうすればよかった」と後悔してしまう人って多いと思います。
自分と向かい合うことは大事だと思いますよ。それがあってこそ、改善点が見つかりますからね。
ー なんだか勇気が出ます!
では最後に、ユーザーのみなさんにメッセージをお願いします。
繰り返しになってしまいますが、学びはプロセスです。
一歩ずつを楽しめば、振り返ったときに、想像より多くのことを学べていることに気づくはずですよ。
ー ありがとうございました!
飛行機から見える景色
「学びはプロセス」「一歩一歩を楽しもう」というメッセージは、多くの学習者の胸に響いたのではないでしょうか?
パイロットになる夢をかなえたJessoさんは、ゴールを決めて一緒に旅をするサポートをしてくれるはず!
ぜひ、「学びの旅」を一緒に楽しんでみてくださいね。