Maksim
(更新)
こんにちはNY City Index 代表のMaksimです。
私はいまニューヨークで会社を設立してビジネスをしています。今日は、留学ではなくビジネスをしている私だからこそ感じる英語の必要性とニューヨークでのビジネスの可能性についてお話しします。
日本はアジア圏すべての国の中で、ほぼ最下位と言ってもいいほど「英語を話せる人が少ない国」と言われています。実際、タイや韓国やベトナムには日常会話程度の英語は普通に話せるという人がたくさんいます。
一方、日本ではちょっと英語が話せると「すごいね!」と言われたりしますが、英語が話せることは世界的に見てすごいことではないのです。むしろニューヨーカーの感覚だと3つの言語が話せてようやく「すごいね!」と言われるほど。
しかし日本にいると、英語の必要性を感じるシチュエーションはほとんどないかもしれません。特に社会人は仕事が忙しかったりするため、英語学習にわざわざ時間を使う人は稀でしょう。
ただ、「英語ができなくても大丈夫な時代」はもう終わったのです。
昨年、私が奥さんと韓国を旅行している時のこと。韓国で利用したタクシーの運転手さんが、興味深い話をしていました。
「韓国でタクシーの運転手をやるにも、ハングルだけじゃなく、英語が話せないと仕事はできないよ。中には中国語まで話せる人だってたくさんいる。逆にハングルしか話せない人は仕事がかなり絞られてしまう。数年前まではタクシーの運転手は誰だって出来たのに、今じゃ誰でもなれるものじゃないんだよね」
この話は日本からたった2時間の、すぐお隣、韓国の話だと思うと考えさせられます。
つまり、私たちが想像してるよりも速いスピードでグローバル化は進行しており、日本においても「仕事に英語が必須」と言われる時代はすぐそこまで来ています。そして英語を勉強することは、自分自身ができる仕事の幅を広げることでもあるのです。
「ニューヨークでビジネス」と聞くと多くの人が「もうニューヨーク自体が成熟しきってるからビジネスなんて無理だよ」と言うかもしれません。しかし私は逆に成熟しているニューヨークだからこそ、日本人にチャンスがあると感じています。
ニューヨークは「移民の街」と言われるだけあって、すべてのビジネスが世界各国の特徴をごちゃまぜにした状態です。そんな中で日本人の強みはなんだと思いますか?
実は多くの人種が集まるニューヨークであっても、日本人のような「おもてなし文化」を持った民族は希有です。成熟したニューヨークであっても、私たちのホスピタリティは非常に強力な武器となるのです。
事実、日本のホスピタリティは世界一と言われ、日本の「おもてなし文化」を求める人は数多くいます。
例を挙げるとホテル。日本の1万円前後で泊まれるビジネスホテルレベルでも、ニューヨークでは1泊4万円程度はします。試しにニューヨークで1泊1万円前後のホテルに泊まってみてください。日本のビジネスホテルのサービスレベルの高さに驚愕するはず。
同金額で比較するならば、サービスは日本のビジネスホテルのほうが断然上なのです。ましてや日本の旅館のお出迎え、郷土料理、お部屋づくり、会話術といったサービスをニューヨークで受けようものなら、それなりのお金を払わなければ難しいでしょう。
そして、そういったおもてなしサービスにお金を払いたいと思っている人が多いのがニューヨークという街。おもてなし文化が普及していないニューヨークだからこそ、日本人がニューヨークでビジネスをすることに私はチャンスを感じています。
私自身「Web人」という将来ニューヨークで活躍したいクリエイターをサポートするホームページを運営していて、1年で125人の方とお会いましたが、多くの若者は英語に対する関心がありませんでした。と言うよりも、必須だと感じていなかったのです。
ですが、世界はあなたが思う以上のスピードで変化しています。この記事をキッカケに、少しでも将来について考えてもらえたら嬉しいです。
最後に先日ニューヨークまで会いに来てくれた大学生との会話をご紹介します。
Q. 大学生
なぜニューヨークでビジネスをやるんですか?A. Maksim
理由は2つあって、1つめが「おもてなしは当たり前!」の日本でビジネスをやるよりも、まだおもてなし文化が行き届いていない、敷居の低いニューヨークでビジネスをやるほうが成功すると思ったから。
そしてもう1つは、人生一度きりなんだから自分自身が経験したことない場所で挑戦したかったからかな。だって短い人生を日本だけで終らせたくないじゃん!