平 理沙子
(更新)
7500種類以上のバラエティ豊かな教材を取り揃えるDMM 英会話。みなさんはお気に入りの教材はありますか?
DMM 英会話では、量だけでなくその「質」にもこだわっており、英語教育のプロたちが集結した教材開発チームが日々議論を交わしながら教材を作成しています。
今回は、先日のFrances(フランシス)さんのインタビューに引き続き、教材開発チームのDylan(ディラン)さんとKate(ケイト)さんにインタビューを行いました。
ー まず簡単にお二人の自己紹介をお願いします。
Dylan:ニュージランド・ウェリントン出身のDylanです。大学では英文学を専攻し、学生時代から放課後に子供や学生達に英語を教える仕事を長く続けてきました。
Kate:同じくニュージーランド・オークランド出身のKateです。オークランド工科大学で英語の講師を10年間続けています。今までオーストラリアやニュージーランド、香港や韓国などアジアの大学でも英語や英語の指導法を教えた経験があります。
ー それぞれ「英語教育」という点で豊富な経歴を持ったお二人ですが、DMM 英会話の教材開発チームに加わったきっかけは何だったのでしょうか?
Dylan:大学の同級生で友人のJoe(教材開発チーム・リーダー)からメッセージをもらったのがきっかけでした。英語教育は自分にとって非常に情熱を傾けられる仕事だったので、ジョインしました。
Kate:私は大学で英語を教える仕事を長くしていたのですが、何かもっと新しい仕事に挑戦したいと思っていました。そんな時に、オンラインの求人広告でこのチームのことを知り、応募したのがきっかけです。
ー きっかけも様々ですね! お二人の教材開発チームでの役割を教えてください。
Dylan:教材チームは、デイリーニュースのチームと、オリジナル教材のチーム、そして特別なプロジェクトを進める3つのチームに分かれています。
僕はオリジナル教材がメイン担当ですが、毎日更新のデイリーニュースのチームが忙しいため、かけもちをしています。教材クオリティのコントロールが主な仕事です。
Kate:私は、試験対策の新しいオリジナル教材を作成しています。今までの大学講師経験の中でも教材を作成することが好きな仕事の一つだったので、日々楽しく仕事を進めています。
ー Kateさんは大学で10年間、「英語の教え方」について教えられてきたとのことですが、具体的にどういった内容ですか?
Kate:授業のストラクチャー(構成)の仕方についてなどです。一方的な退屈でつまらない授業ではなく、インタラクティブで楽しい授業をどのように実践するのか、といった内容です。ティーチングの理論はたくさんありますが、それらの理論をどのように実践に持っていくかという点を重視して指導してきました。
ー Dylanさんは長年、子供たちや学生に英語を教えることに情熱を傾けてきたとのことですが、英語を教えることのやりがいは何ですか?
Dylan:「できなかったことができるようになる姿をみること」が何よりのやりがいです。僕は大学2年生の時、学校の英語の授業についていけない子供の学習サポートをしていました。最初は3単語ほどでしか文章を書くことができなかった子が、1年も経つとライティングが好きになり、もっと書きたい!と自発的に言うようになったときは本当に嬉しかったです。
実際のところネイティブだからといって、全員が完璧な英語を話したり書いたりできるわけではなく、文法やスペリングが苦手な子供もいます。そうした子供たちをサポートするのは僕にとっても嬉しいことでした。
ー そんな経歴を持つお二人ですが、それぞれどのように自分のバックグラウンドやスキルが今の教材作成の仕事に活かされていますか?
Dylan:クリティカルに考えることが得意なので、よりよい教材を作るためにどうすればいいか、といったアイディアを出すことができます。教材の質を保つためにもクリティカル思考は大切です。
Kate:私は、「英語の教え方」について長年学び、実際に大学で10年間指導の経験を積んできました。その知識と経験は、25分間のレッスンでより生徒のみなさんに学習効果を実感していただける教材を作るために、非常に役立っていると感じます。
ー DMM 英会話の教材開発の流れについて教えてください。
Dylan:毎日更新のデイリーニュースは、海外のニュースサイトから記事を選びます。しかし、そのままだと「教材」としてのクオリティが低いため、ボキャブラリーや文の構成などを、我々の基準に合わせて編集します。そして質問やディスカッションの項目を作成し、校正を繰り返しています。
また、海外のニュースサイトから記事を選ぶだけでなく、教材チームが教材を書き下ろすこともあります。そうすることで、時事的なトピックをニュースよりも早くレッスンの題材にすることができます。
ー オリジナル教材についてはどうでしょうか?
Dylan:まず、ターゲットを決めます。ビジネスパーソン向けか、日常会話か、それとも試験対策か、などです。そして、このレッスンで何ができるようになるのか、レッスンの目的を考えて構成することを重視しています。そして、必要なフレーズや表現を加えて質問の項目を作ります。学校教育などで使われている英語教材も参考にしていますよ。
最後の仕上げとして、実際の25分間のレッスンで有効に教材が活用できるか、テストも行っています。
ー 教材開発にあたって、お二人がやりがいを感じるのはどういうときでしょうか?
Kate:私は、今まで大学で教えてきたようなティーチング理論や実践方法に沿った教材ができたときですね。
Dylan:教材を利用してくれた生徒数や、人気教材ランキングを確認することが楽しいですね! 僕たちのチームは直接生徒の皆さんを指導するわけではありませんが、作った教材をこんなにも多くの方が利用してくれているというのを目の当たりにすると、非常に誇りに思いますし、もっと良い教材を作っていきたいという気持ちになります。
ー 教材のおすすめの活用方法はありますか?
Dylan:「正しく答えなきゃ」と過度に意気込んで緊張してしまうのではなく、「楽しむ」ことを重視してほしいです。間違いからも多くを学べるので、生徒のみなさんにはとにかく楽しんで、たくさん話してほしいですね。教材も「会話のきっかけ」という点を意識して、正解を求めるのではなく、発言を促すようなテーマを選んでいます。
予習として質問の答えを準備しておくことも良いのですが、あまり細かく準備しすぎると自然な会話になりません。なのでまず「楽しんで会話する」ということに重点を置いてほしいですね!
ー 教材開発チームの今後の目標を教えてください。
Dylan:教材においてもテクノロジーの側面をもっと強化し、より便利な機能を作って使いやすい教材にしていきたいです。
Kate:私は大学からこの世界に入って、オンラインでの英語学習は、これまでの教師や学校主体の学び方を変える革新的なシステムだと強く感じました。生徒が教師を選び、教材を選ぶ、生徒主体の学び方です。テクノロジーの力を使って、「生徒主体」の側面をもっと強化できればと思っています。
ー 英語教育のプロであるお二人から、英語学習のアドバイスを頂けますか?
Kate:"Practice makes perfect." 練習は成功の元です!わからないことがあった際に、質問することを恐れないでください。講師たちにとってはみなさんと話すことが幸せで、楽しいことなんです。私たちの教材とレッスンを通じて、色んな国の人と話せるんだ!という自信を育ててほしいですね。
Dylan:僕も同感です!質問することを恐れず、講師たちとの会話を楽しむことが一番です。
ー 最後に、お二人から読者のみなさんにメッセージをお願いします!
Kate:Aim high and practice often, and you can do it!
(目標を高く持ち、たくさん練習をしましょう!そうすれば必ずマスターできます!)
Dylan:One language sets you on the corridor for your life. Two languages open every door along the way.
(1つの言語はあなたの人生の道筋になり、2つの言語はその道筋にあるドアを開ける―これは、フランク・スミスというアメリカの政治家の格言です。2つ以上の言語を話せると、人生の選択肢が大幅に広がる、という意味です。一緒に頑張りましょう!)
それぞれに豊富な英語教育の経験を持つ二人のインタビュー、いかがだったでしょうか? 二人の英語教育にかける熱い想いと、「レッスンではとにかく楽しんで会話をしてほしい!」というメッセージが随所に込められている点が印象的でした。
デイリーニュースの末尾にある"Source"の項目では、どのニュースサイトから記事が選ばれているのか、またどのスタッフがこの教材を書き下ろしたのかが記載されています。
今後のレッスンの際は、ぜひそちらにも注目してみてくださいね。
これからもDMM 英会話では、みなさんが楽しく、そして実践的な英語を身につけられるような教材開発につとめてまいります!
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