Mizuho
(更新)
DMM英会話の最大の特徴といえば、世界中にいる7000人もの講師とオンラインレッスンができること!
英語圏だけでなく非英語圏の講師とのレッスンは、いろいろな英語に触れられることはもちろん、異文化理解へもプラスに作用します。
そしてバックグラウンドの異なる講師がたくさんいるということは、それだけたくさんのストーリーがあるということ。2020年11月から始まった「DMM英会話 TUTOR'S VOICE」では、レッスンだけでは知ることのできない講師の素顔に注目します。
今回は、フィリピン人講師のRodaniさんにお話を伺いました。
国:フィリピン
DMM英会話講師歴:4年 (2021年1月時点)
趣味:映画鑑賞
ー よろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いします。
Rodaniといいます。フィリピン出身で、13歳と11歳の2人の息子がいます。
ー どんなきっかけでDMM英会話の講師を始められたのでしょうか?
2016年のある日、SNSでたまたまDMM英会話の講師募集を見つけたんです。夫は船乗りでほとんど家にいないし、子どもたちが学校に行っている間の楽しみになるのではないかと考え応募をしました。
SNSで見つけたということもあって、あまりこの募集を信用していなかったのですが、応募をして20分後には面接の連絡があったんです。「もしかするとこれが新しいチャレンジへのきっかけになるかもしれない」と思い、面接を受けることにしました。
電話面接、Web面接と進んで、このときから私の英会話講師としての道のりが始まりました。まさか自分が英会話講師になれると思っていなかったので、魔法にでもかかった気分だったのを覚えています。
気づけば講師を続けてもう4年なのですが、世界中の人と知り合うことができるので、とても楽しいです。
ー もともと英会話講師に興味があったのですか?
幼稚園の頃から、英語の詩を覚えてステージで披露することがあって、英語が好きだったんです。
それにフィリピンに限ったことかもしれませんが、ここでは1番メジャーな職業がコールセンターのスタッフか、オンラインレッスンの講師なんです。だから以前から興味があり、挑戦してみることにしました。
ー Rodaniさんは「ヒルナンデス!」に出演された際、フィリピンの方は多くの言語を使うことができるとお話しされていましたよね。Rodaniさん自身もいくつかの言語を話すことができるのでしょうか?
フィリピンには英語とタガログ語の2つの公用語があります。大まかに18種類、もっと細かく見ると120ほどの言語がフィリピンでは使われているんですよ。これらを標準化したものがタガログ語で、その次にポピュラーなのが、観光でも人気のセブ島で使われるセブ語ですね。
私はセブ島の隣にあるネグロス島のバコロドという都市で生まれ、さらにその隣のパナイ島のイロイロ市で育ちました。そのため、バコロドの地域で使われる言語のHilligaynon(ヒリガイノン語)、イロイロ市では「イロンゴ」と呼ばれている言語を使うことができます。また、父の地元の言語であるKinaraya(キナラヤ語)もできますよ。
※「ヒルナンデス!」出演シーンはこちらをチェック
ー 120もあるんですね! フィリピンで使われる言語ってそれぞれ似通っているのでしょうか? それとも全く違いますか?
基本的には、それぞれ全く違う言語と考えていいと思います。例えば、セブ語はフィリピンで使われている言語のなかでも、比較的難しい部類に入ります。一方で私の両親の出身地の言語はどちらも似ているので、場合によるかもしれませんね。
ー 地域によってそんなに違いがあるなんて、大変じゃないですか?
外国の方がフィリピンに来たときには、英語でコミュニケーションをとることができますから、安心してください。
ー 公用語とはいえ、フィリピンの方がなぜそんなに英語に堪能なのか不思議だったのですが、フィリピンでは幼稚園から英語を学び始めるのですか?
幼稚園のときからというより、日常生活のなかで英語に触れる機会がとても多いと思います。
例えばテレビ番組もすべて英語で放送されていますし、親も「おはよう」や「スプーンとフォークをとって」など簡単なフレーズを使いながら、子どもと少しずつ英語でコミュニケーションをとっていくんです。
ー 何か新しい言語を学ぶときにアドバイスはありますか?
「話して、話して、話す」ことですね。もちろん、会話を単にしているだけでは正確に表現できているかわからないでしょう。でもその言語を使いこなせる人と話せば、間違いを指摘してもらうことが可能です。
また、頭の中でも練習するといいですよ。私も英会話講師を始めたとき、常に頭の中で自分自身に英語で語りかけることによって、よりパーフェクトな英語に近づけるよう努力していました。
例えば朝起きて、「さぁ、今日は忙しくなるわよ。まずはご飯を作っている間に洗濯をするわ」といった感じです。そうやって自問自答しながら頭の中で文章を作る練習をすると、少しずつでも英語で表現することに慣れていきます。
間違えたり、文章がおかしくても大丈夫です。子どもに言葉を教えるような感じで、自分に語りかけましょう。「これは spoon」、「これは fork」と関連する言葉を使いながら、「Let’s eat」とアクションまで繋げていけるようにするんです。
間違いもすべて受け入れて、継続してみるといいですよ。
もう1つのポイントは、どんな言語を学ぶにも、まずは100個の単語を習得することが重要です。例えば、私が通っていた学校は日本の方の寄付もあって設立されたので、日本語の授業をとる機会があったんですね。
そのときは1番よく使いそうな単語を100個書き出して、それを使った文章を作れるように練習しました。「はじめまして。お元気ですか?」は基本的な単語を使ったフレーズですが、使う頻度も場面も多いですから、身に付けておくと役立ちます。
本来なら海外旅行などに行ったときに、学んでいる言語を実践的に使えるといいのですが、今の状況ではそれも難しいので、オンラインレッスンでできる限り代用できるといいと思いますよ。
ー DMM英会話の生徒さんたちのことはどう思われますか?
本当にポジティブな考え方を持っていて、みなさん素晴らしいです。
もちろん英会話を苦手とする人など、いろいろな性格の方がいらっしゃいます。でもみなさん考え方がとても柔軟で、興味深いアイデアやこれまでの英語経験を教えてくれたりするんです。だからどんなレベルの生徒さんとでも、話しているととても楽しいですよ。
また、私はお子さんとレッスンをすることが多く、1番小さい子は3歳です。やはりそれだけ小さいと、難しいと感じたときに泣き出してしまうこともあります。でもありがたいことに、親御さんがいつもそばでサポート役に回ってくださるんです。助けていただいて、とてもありがたいですね。
ー これまでで思い出に残っているレッスンはありますか?
私はお子さんとレッスンをするときに、空気を和ませるためにピンクのウサギの耳のヘアバンドをつけて、ぬいぐるみを使って明るいトーンで話すんですね。
ある日、レッスン直前に予約が入って「いつもの生徒さんだろう」と思って耳をつけて、ぬいぐるみも抱えて準備万端だったんです。レッスン開始と同時に Good morning! と元気にカメラをつけたら、画面に現れたのは大人で、しかも初めて私とのレッスンをとってくれた生徒さんでした。
驚いて、急いでカメラとマイクをオフにして、ヘアバンドを取ってレッスンに戻ったら、生徒さんが「なんで耳をとってしまったんですか? ぬいぐるみは?」と聞くんです。
恥ずかしいと同時におかしくて、おまけに慌ててしまっていて、そのレッスンでは謝り続けていました。今でもそのときのことを思うと笑ってしまいます。でも生徒さんが気にしなくていいと言ってくれたので、今となってはいい思い出です。
ー その生徒さんにとっても忘れられないレッスンになったかもしれませんね!
そうですね。それから定期的に私とのレッスンをとってくれるようになったので、ハプニングだったとはいえ新しい関係性が作れた出来事でした。
ー レッスンをするときに何か心がけていることはありますか?
レッスンは毎回違った難しさがあるんです。先ほども言った通り、生徒さんとの関係性が第一ですから、特に初心者の方やお子さんとレッスンをするときは、細心の注意を払っています。いい関係性が育めれば、たとえ最初は難しいと感じても、少しずつコミュニケーションを取っていけるようになるはずです。
講師になりたての頃は、一筋縄ではいかないなと思うこともありましたが、受けたトレーニングをベースに経験を積むことで、だんだんとレッスンのコツを掴むことができました。今では、幅広いレベルの生徒さんと問題なくレッスンをすることができますよ。
ー では反対に、生徒さんはどんなことを心に留めて、レッスンに取り組むべきだと思いますか?
自分のベストを尽くしてコミュニケーションを取ることです。
ネイティブスピーカーのように英語を操る人にとって、文法ってそこまで重要ではないんです。だからスラングでもいいから伝えようとする気持ちが大事だと思います。思いを表現して伝えることを諦めなければ、必ず英語でのコミュニケーション力の習得につながるはずですよ。
そうは言っても、考えなしに言葉を口にしましょうというわけではありません。自分が伝えたいこと、そしてそのために選んだ言葉の意味に注意しないと、意図したこととは違う伝わり方をしてしまいかねませんからね。
また、教材のページがとても使いやすく作られているので、どんどん生徒さんにも教材を使ってもらいたいです。レッスン以外でも教材を見ることができるわけですから、普段から学習に役立てることをオススメします。
ー 教材の活用ということですが、Rodaniさんにとってのお気に入りの教材はありますか?
2つあるのですが、1つ目は「デイリーニュース」です。最新の情勢など本当に多くのトピックを網羅していますから、生徒さんにとってはもちろん、私たち講師にとっても学びが多い教材だと思います。
もう1つは「ビジネス」教材です。これは、私の生徒さんにビジネスマンが多いからということもあるのですが、みなさんもっと躍進できるようにと新しい知識に対して貪欲なんです。だからこの教材を使うことで、いつも興味深いディスカッションができていると思います。
ー ビジネス英語は日常会話とは少し違った性格を持っていますよね。
そうですね、やはり高度な英語レベルが求められますし、難しいと感じる方も多いです。でもビジネス英語を選択する生徒さんは、すでにレベルが高いことが多い上に、みなさん間違いを指摘してもそれを快く受け入れてくれます。
また、ある上級レベルの生徒さんは、今でも積極的に音読に取り組んでいて、その理由を聞いたところ、「日本にいる限りはどうしても日本語のアクセントが染み付いてしまうから、オンラインレッスンで徹底的に矯正しているんです」と話してくれました。みなさん勉強熱心で、いつも驚かされています。
ー DMM英会話の講師になってから、何かRodaniさんに変化はありましたか?
DMM英会話は、私の人生を変えてくれたと言っても過言ではないと思います。人生の目的を与えてくれたとでも言いましょうか。
私が講師として努力をすればするほど、生徒さんにとっての学びも多くなると思うんです。特にお子さんがどんどん英語を理解できるようになっているのを目にすることは、私にとって大きな喜びですね。
それに多くの生徒さんと関わることは、ほかの文化を理解したり、お互いを尊重する大切さを教えてくれるんです。たとえば、フィリピン人って少し時間にルーズなところがあるのですが、日本のみなさんとレッスンをすることで、時間通りに行動することを学びました(笑)。
本当に小さいことの積み重ねなのですが、いかに人と関わっていくべきなのかも学びましたし、私自身にとって大きな強みにつながっていると思います。
ー フィリピンの方ってそんなに時間にルーズなんですか?(笑)
私の学校では、9時に始まるはずの授業で先生が10時に到着したこともありました。DMM英会話では時間厳守のルールがありますから、きちんと規律を守る姿勢を学んだと思います。
今はオンラインで自分のビジネスも始めたので、1日13レッスンほどしかしていませんが、以前は食べたり寝たりする以外は25レッスンほどしていました。そうするうちに、ほかの文化が染み付いたようです。
ー オンラインビジネスについて聞かせてください。
2年前からオンラインでお店を始めたんです。私自身もオンラインで買い物をすることが多いので、「どうやってオンラインショップは経営されているのだろう」という好奇心がありました。
シンガポールのウェブサービスがあるのですが、そこで食べ物を中心にいろいろな商品を出品できるんです。DMM英会話での経験もあって、オンラインで活動することには慣れていましたから、まずはやってみようと始めてみたんです。
私の家から10分ほどのところにショッピングモールがあるので、そこで買い出しをして出品しています。あとは包装したものを配送業者が集荷してくれるので、すべて近場で完結しているんです。レッスン予約が入ったとしても、外に置いておけば配送に持っていってくれますし、負担なく続けられています。
ー シンガポールのサービスということは、フィリピン国外に顧客がいるということですか?
サービス自体は南アジアと台湾、そしてブラジルで展開されているのですが、私が対応しているのはほとんど国内のお客さんですね。
お土産として有名な食べ物もあるのですが、それは長くても1ヶ月半しかもたないので、消費期限を考えるとどうしても国内に限定することが現実的なんです。
Rodaniさんが出品している商品ー Rodaniさんのお店を拝見しましたが、本当にたくさんの商品を扱っているんですね。私が大好きなOtap(オタップ:フィリピンのお菓子)もあるじゃないですか!
最初は10品ほどそろえて始めてみたのですが、意外とオーダーが多くて、今となっては400を超える商品を扱うお店に成長しました。商品のサムネイルもYouTubeで勉強して自分で撮影し、編集して作っているんですよ。
お店のオープンも、こういった画像編集もすべて、私は好奇心に突き動かされていると言ってもいいかもしれません。
ー 好奇心旺盛なんですね。
そうだと思います。両親が裕福ではなかったので、望むほどの期間大学に通うことができなかったんですね。それで以前は働きながら学生をしたりもしていたのですが、また最近になって「勉強をしたい」という気持ちが芽生えました。
でも夫の仕事は不安定で、陸にいる間はお給料が出ないので、私がいろいろと頑張る必要があるんですよ。彼は仕事と勉強、そして子どもとの時間の両立について心配していましたが、オンラインで仕事ができることと彼のお母さんの助けもあって、何とか時間をやりくりしています。
多くの人に助けられて、ここまでやってこれました。DMM英会話の面接を受けたときには家にWi-Fiもなくて、近所に住む義母の家に行ってやったんですよ。Wi-Fiを借りることができなければ、採用してもらうことさえできませんでしたからね。
ー とても忙しそうですが、どのように時間のやりくりをされているのですか
日々の生活において、タイムマネジメントは重要な役割を持っていると思いますね。
例えば、目覚ましを朝3時15分にセットしているんですが、マイルールがあって、その目覚ましが鳴ったら、どんなにイヤでも絶対に起き上がるんです。こういう風に、基本的なことでも徹底して規律を守ることで継続できています。
ー 朝スヌーズばかりしてなかなか起きられないので、耳が痛いです…
ではRodaniさんにとって、英語とはなんでしょうか?
英語は国際的な言語ですから、私たちにとって、とても大きな役割を持っていると思います。誰とでも知り合い、会話をすることができますからね。
そして英語がコミュニケーションツールだからこそ、この経験を多くの人に共有することも可能になりました。英語は、そしてDMM英会話は、生徒さんも私もお互いに学べる、大切な機会を作ってくれているものだと思います。
ー では、今後の目標について教えてください。
60歳を超えてもDMM英会話で講師をしている人をたくさん知っているので、私もずっと講師を続けたいです。
また、たくさんの生徒さんと出会って、英語を教えることで友達を作りたいですね。もちろん生徒さんは生徒さんですが、よく理解しあえる間柄とでも言いましょうか、いい関係性が築けるといいなと思います。
それともう1つ、これは夫とも話したことがあるのですが、いつか日本に行ってみたいです。ほかの講師が日本で旅行をした写真を何回か見せてもらったことがあるのですが、やはり講師をしていると日本に興味が湧いてくるんですね。
例えば、日本の寒い冬を経験してみたいなあとか。あとは、絶対に東京スカイツリーに行きたいという思いがありますね。Googleのストリートビューで見に行ったこともありますが、実際に目で見てみたいです!
ー ぜひピリッと凍てつく日本の冬を経験してみてください(笑)。
最後に、ユーザーのみなさんにメッセージをお願いします。
私のことを信用して、そしてレッスンを受講していただいてありがとうございます。
みなさんに英語を教えている分だけ、私自身もみなさんからいろいろなことを教わっています。今までレッスンを一緒にしてきた生徒さん1人1人が私を感化してくれているんです。
本当にありがとうございます。
ー ありがとうございました!
船乗りのご主人が留守にしている間、家事や育児はもちろん、オンラインショップの管理もしながらDMM英会話で講師として活躍するRodaniさん。
歳を重ねても長く続けたいとおっしゃっていたのが印象的でした。
キッズ英語からビジネス英語まで、幅広いレッスンに対応しているRodani先生。
ぜひレッスンを受講してみてくださいね!