平 理沙子
(更新)
「海外旅行をもっと楽しむために、英語を学びたい!」
そう思いながら日々英語学習に励んでいるみなさまへ。
以前、DMM英会話ブログでもインタビューを実施した「世界の絶景」プロデューサーの詩歩さんが、6冊目として初の英語本『絶景を旅するシンプル英会話50』を発刊されました!
表紙もとてもフォトジェニックで思わず手にしてしまう可愛さ。
書籍の中では、旅で使えるシンプルな表現とともに、詩歩さんならではの「絶景」写真がふんだんに使われています!
今回の記事では、詩歩さんに直接お伺いし新著のおすすめポイントや制作秘話について語っていただきました。
ー 今まで5冊もの「絶景本」を出版されてきた詩歩さん。今回初めて「英語×絶景本」という切り口で出版に踏み切られたきっかけを教えてください。
自分自身の2回の語学留学体験をもとに、これまでの絶景ガイド本とは別の角度から「絶景に行きたい人の後押し」ができるような書籍があってもいいかな、と考えたからです。
ー この本に載っているフレーズは非常にシンプルで、すぐにでも「使ってみたい!」と思える表現が多い印象です。
詩歩さんが今回この50フレーズを選んだ基準は何だったのでしょうか?
今回書籍を執筆している間にも3回ほど海外旅行をしたので、実際に自分が旅をしている間に使った言葉をメモにとりながら、実用的なものだけを載せることを基準にしました。
他の旅行英会話本だと、実際には使えないような長いフレーズが多いと感じたので、中学生レベルのすぐに記憶できる2〜3語の簡単なフレーズに絞りました。簡単なフレーズだけに絞るのは本当に難しかったです。
ー 本書のおすすめの使い方はありますか?
まずは絶景写真を眺めて気に入った絶景のフレーズから覚えていくのもアリですし、全部で50フレーズなので1日1フレーズずつ覚えていくのもアリです!旅のコツも英会話と一緒に載せているので、旅のスキルも一緒に身につけていただければ嬉しいですね。
素材にもこだわり、実際に絶景旅にいく際に持ち運びやすいようなできる限り軽い紙を選んでいます。音声も無料でダウンロードできるので、飛行機の中などで復習用に使って欲しいです!
ー 本書に掲載されているフレーズの中で、特に詩歩さんが「この表現のおかげで助かった!」というフレーズがあればエピソードと一緒に教えていただきたいです。
特に以下の3つのフレーズは私にとっても印象的なフレーズです!
To〜?:バスを指差しながら"To the airport?"と質問したら、Yes/Noで答えてくれるので、長い主語述語を使って質問しなくても、欲しい答えが一瞬でもらえました。
No ~ :部屋のシャワーが水しかでない!というときに、フロントに電話して"No hot water!"と言ったら通じました。フロントに英語で電話するのは緊張しますが、これだけで通じてビックリです。
For to go:昔は「テイクアウト」が英語だと思って"take out"と言ってボディランゲージで外を指さして、通じていたつもりだったのですが、留学中にそれが誤った英語だったことを知りました…
ー コラムページの「自分が主語になった『生きた英会話』」という表現がとても印象的でした。
詩歩さんにとって「生きた英会話」の具体例やエピソードがあればお聞きしたいです。
例えば、「週末何してたの?」という会話で「街を散策していたよ」と答える際、"walking around"という表現をずっと使っていました。
しかし、私の場合は何かに注目したり、立ち止まって見たりすることが多いので"explore"という単語のほうが適しているんじゃない?、と先生に言われたんです。それ以降"explore"を使ってみるようになり、表現の幅が広がりました。
ー なるほど。フレーズを使ってみることで、それに関するエピソードが生まれると「生きた表現」として身についていくということですね。
そう感じています。また過去に留学をした際、ホームステイ先に恵まれず、家主に文句を言わないと自分が困る場面でもそれを実感しました。
例えば、洗濯物が湿った状態で戻ってきた場面で「自分で洗濯機や乾燥機を使わせてほしい」ということを伝えたかったとき。相手はもちろんネイティブだし、喧嘩腰で会話してくるので、「英語がわからない!」と言ってる場合じゃありません。「こう言い返されたらこう言う」といった想定問答を作って、会話に臨んでいました。
そこで洗濯が"wash"ではなく"do the laundry"であることを改めて学びましたし、文句を言うセリフもたくさん使って覚えました。一生忘れないと思います(笑)。
ー 本書はどういった層の方々に特に手に取ってほしいとお考えでしょうか? 本書に込める想いも含めてお聞かせください。
よく「海外の絶景を見に行きたいけど、英語ができないから諦める」という方がいますが、それは本当にもったいない!語学はコミュニケーションツールの1つでしかないので、本気で伝えようと思えば、今回の書籍にあるような1語2語の単語で通じてしまいます。
さらに、英語圏以外の国では、私も何も話せません。例えばウクライナやキューバを旅したときは"One"や"Thank you"すらの英語も通じませんでしたが、それでも個人旅行で十分楽しめました。それくらい、語学は旅の楽しさには関係ないと思っています。
この本が英語を理由に絶景を諦めている人の背中を押せればいいなと思っています。
ー 詩歩さんといえば「絶景」ですが、詩歩さんが手がける英語書籍ならではのこだわりポイントはありますか?
意外と言えない「写真撮影」の英単語や、「絶景」を表現する単語をイラスト付きでわかりやすく紹介しています。
「逆光だよ」とか「(横だけじゃなくて)縦でも撮って!」は、私も実は今回初めて知りました。旅行中は頻出用語なので、ぜひこちらも覚えて欲しいです。
ー 最後に、詩歩さんから読者のみなさまにメッセージをお願いします!
世界には、日本では出会えないような絶景や人との出会いがたくさんあります。英語を話せなくても楽しめますが、英語を少しでも話せれば、絶景について一歩踏み込んだ情報が手に入ったり、現地の人と仲良くなれたりと旅がより楽しい思い出になります。
ぜひこの書籍を読んで、絶景旅への一歩を踏み出してもらえたら嬉しいです!