日常的にしゃべるのが楽しい環境をつくるしかない。高木新平が語った英語との付き合い方

takagi

高木新平富山県出身。早稲田大学卒業後、(株) 博報堂入社。
ソーシャルメディアを連動させた広告クリエイティブを担当した後、フリーランスとして独立。スローガン開発やメディアPRを武器として、内外から企業イメージを変えていくコーポレートブランディングに携わる。
一方で、新たなコミュニティづくりを目指してシェアハウスブームを先導。『よるヒルズ』『リバ邸』など実験型シェアハウスを全国で立ち上げる。最近では、政治領域の新たなコミュニケーションづくりにも力を入れており、国会議員のスピーチライティングや、ネット選挙解禁に貢献した市民運動「OneVoiceCampaign」、米大使館×ニコニコ生放送コラボによる「大統領選17時間SP番組」、2014年東京都知事選「家入一真」選挙キャンペーンなどを企画・運営してきた。

英語力このままだったら、確実に死ぬな

ー なぜ英語を学び始めたんですか?

昔から20代後半のどこかで一度、ニューヨークに住みたいって思ってたんです。なんというか自由の女神に呼ばれている気がして。

だけど正直、具体的には考えてなかったんです。だから英語も受験と旅以外には触ってすらいなかった。

それが去年の9月に1ヶ月ほどニューヨークとかを回っていたときに、「英語力このままだったら、確実に死ぬな」と急にぼくの中で、焦りの気持ちが暴れ始めて、、それで英語を学び始めました。

とは言っても仕事もあるなかで大変だったら続かないだろうなと思って、オンライン英会話という選択肢にしたんです。

で、なんでDMM英会話を選んだのかって話を一応触れておくと、まず他よりもサイトが使いやすかったんです。

毎日予約するために、いちいちストレス溜まりたくないじゃないですか。あと実際に体験レッスンしてみると、かわいくて元気な講師が多い予感がして、しかも先生の母数に余裕があって、さすがDMMだなと感じました。

実は以前、他社サービスを使ったこともあるんですが、そこで嫌だった経験ワースト3がその逆だったんです。つまり、サイトが予約しづらい、予約したくても先生の数が足りない、いざ会話すると終始テンションが低い。それですぐに挫折したという苦い経験があったので、DMM英会話はそこをクリアしていたので、すぐに申込みました。あ、価格は気にしてなかったけど、安いっていうのもありますね。なんかここまで言うと、ステマみたいですね(笑)。

ー オンライン英会話をどのように使っていますか?

僕の場合は、朝に英会話やってます。

基本的に、朝7時から約1時間(2レッスン)です。夜は飲みが入ってしまうことが多くてすぐにサボっちゃうので、毎朝の習慣にしました。

始めたばかりの頃は、寝ぼけている上に会話レベルでの英語も聞き取れなくて辛かったんですけど、習慣的に続けていると段々と耳は慣れて聞き取れるようになってくるし、無茶苦茶でも毎朝喋り倒していると徐々にちゃんと喋れるようになってきた気がしますね。勘違いかもしれませんけど。

日常的にしゃべるのが楽しい環境をつくるしかない

ー 英語学習のヒントなど教えてください

えー!それ僕が知りたいやつです(笑)。

正直誰かに語れるほど英語できていないので。でもインタビューだから答えろって話ですよね…うーん、自分の経験から感じたことになりますが、やっぱり英会話はコミュニケーションなので、うまくなるには『日常的にしゃべるのが楽しい環境をつくる』。これに尽きる気がします。

やっぱり勉強として英語やると、その瞬間からつまんないものになっちゃいますよね。つまんなくなると、自分の中での優先順位とやる気が下がって、さらに分かんないこととかあるとストレスになって、最悪のケースは複雑なカップルのように、付き合い始めた時よりも英語が嫌いになって自然消滅していきます(笑)。

その時の思考ポイントは、諦めから入ることだと思うんです。そもそもぼくらは日本人だから英語わからないのが普通なんです。しかも言語だけではなく、生きてきた文脈が違うから、たとえばフィリピン人とは理解し合えないんです。そうやって英語に持ちがちな過剰な期待を無くす。いやこう言い切っちゃうと悲しいけど、現実を見ずに夢ばかり見るから、自分の英語スキルに苛立ってしまうわけで。

たとえば僕の話で言うと、自己紹介で「最近、政治に関わることも少しやってて」と言ってしまったばかりに、「How is the status of Japanese politics?」(日本の政治はどんな感じなの?)みたいな質問されちゃって、100%ちゃんと理解してもらおうと思うと何をどこから答えればいいのか分からず、色々とグダグダ説明する自分にもムカついたし、「Priminister Abe」(安倍首相)くらいしか知らないフィリピンの20歳の子にも腹が立ってきて大変でした。

でも冷静に考えれば、僕が質問する立場でも、わからないからこそ「どんな感じなの?」って聞いちゃうなぁと気づくわけです。そして20歳の女の子に、全然興味ないだろう政治の質問をさせた挙げ句に、辞書から引用した感丸出しの専門用語を散々聞かせて、さらにはなんか機嫌悪くなってる、って最低な人間だな自分、と死にたくなりました。

で、そこで考えたんです。なんで英会話はつらくて日本語会話は楽しいんだろうと。すると気がついたんです、会話って本来もっとテキトーなもんだよなと。

で具体的に何を始めたかというと、テキトーなリアクションを採用しはじめました。「やばい」とか「なにそれ」とか「実は知らないんだけど」とか。日本語でも使っているざっくりとした返しをすることから始めたら、会話が楽しくスムーズになってきたんです。もし相手からふわっとした質問がきても、まずはテキトーなリアクションをしていれば、キャッチボールが往復するなかで相手が聞きたいところに自然と堀下がっていくんです。

大上段に構えると失敗します。だいたい人はよほど大事な会議とか以外、そんな気合い入れて喋っていないんだから、英会話になった瞬間まじめになるのはおかしいんです。

英語そのものよりも、英語的なコミュニケーションが成立するほうが大事だって思うことがスタートラインとして重要なんだと気がつきました。それによって少なくとも僕は受験英語の呪縛から逃れた感じがします。

takagi

まずは日常のくだらない会話で良いと思うんですよ

ー 英会話を続けるコツは何だと思いますか?

やっぱり好みの先生を見つけることじゃないですかね!(笑) 単純にいいなと思う相手には自然と色々聞きたいことやアピールしたいこと出てきますから。英会話と言えど、会話の動機付けからやろうとすると偽物の会話になりますよね。まずは相手に関心を持つことが一番大事。だから外見でも好みに従うのは大事です。(笑)

僕の場合、男なんで男目線になっちゃいますが、女の子と話すのが良いと思います(笑)。実は女のほうが男に比べて英語がうまい傾向にあると言われます。それはおしゃべりするかららしいです。女の子ってよくしゃべるから何かと会話を続けやすい。しかも直感的なものを大事にできます。男同士って気を赦せるまでは理屈で話しようとしちゃうし、まぁ悲しいことに仕事とか共通のテーマがないと、そんなにしゃべることないんですよね…。(笑)

何を言いたいかと言えば、英会話と言った瞬間、教材があってまずは単語学んでとか、ビジネスコミュニケーション云々とかって考えてしまうけれど、まずは日常のくだらない会話で良いと思うんですよ。「週末は何してたの?なになに写真見せてよ。わー超楽しそうだね!えー実際どうだった?」みたいなノリで。誤解を招く言い方かもしれませんけど、キャバクラに行くのと同じテンションでいいんです。画面越しにお茶を飲みながらでもいい。若い子だらけの、コスパの高い、しかも英語を学べるコミュニケーションスポットとして。(笑) でもそれくらいの気軽さにしないと、英会話なんてやるの、しんどいですから

あと、少しだけ真面目な僕のやり方としては、毎朝その日に仕事で考えるテーマについて、色々と会話するようにしてますね。これの良い点は2つあって、まず1つは自分から何をしゃべっていいかわからないっていう問題を解消できる。普段考えていることを話するわけですから。

もう1つは、仕事に生きるということ。たとえば何かの商品のマーケティング企画をやっていたとしたら、そのことを外国人に話すことで、企画の強度(一瞬で深く伝わるかどうか)を確かめたり、英語にすることで自分の頭の中にある情報も整理できます。それが営業の話だって、もっと言えば上司に怒られた話だっていいんです。

先生は悪気も無く「そもそも」の部分から聞いてくれますから、自分の仕事に対してめっちゃ客観的になれます。てな具合に、仕事のレビューみたいに使うのもありかなと。もちろんある程度会話に慣れてきたらですが。

日本人は単語呪縛にかかってる気がします

ー 単語学習はどうされていますか?

もっとやらなきゃヤバい、っていう自分のことは棚に上げて、単語学習について気づいたことを話させてください(笑)。僕は今なるべく英語のニュースを読んだり聞いたりするようにして、そこで分かんない単語に出会ったらなんとなく意味を調べるんですね。

覚えようとするよりも自分だったらどう使えるかなと考えて、それを次の英会話で使ってみるという感じです。またはどうやったら簡単な英語でパラフレーズ(言い換え)できるだろうかと考えたり。そもそも日本人は単語学習が好きすぎて、「単語呪縛」にかかってる気がします。数覚えることが価値みたいな。

いやもちろん語彙は重要ですよ。でも単語学習=覚える、の方程式は危険。ではなく、単語は文章や表現とセットで身近にしていくほうが断然良いんだと気がつきました。例えば「dictionary」は「辞書」という意味だけど、「でぃくしょなりーじしょ、でぃくしょなりーじしょ」って暗記しても忘れたら終了です。思い出すまで会話もできなくなる。それが単語呪縛の状態です。

じゃなくて例えば英英辞典に書いてあるように、「a book that explains the words what they mean」や「a book give a list of words of language」ってしてばっくり捉えておけば、「あーこういうときgiveって使うんだ」とか「wordsでできたbookって言えば最低伝わりそう」とか気づく。そうすると言葉の意味する範囲が感覚的に分かるようになるから、連鎖的に単語の関係性が掴めてくるし、柔軟度が高くて会話で生きやすい。

名付けて、足し算じゃなくて掛け算の単語学習です。いま思いついたフレーズですけど(笑)

ー 日常で英語を使う工夫をされていますか?

たとえば、Facebookでポストするときに、日本語の後に英語も書いたりってことをしてますね。正直、最近さぼり気味です(笑)

:日本語と英語での投稿の参考
takagi_facebook

あとは歩いたりの移動中とかにこの状況を英語で説明するとどうなるか考えて、独り言つぶやいたりしてますね。たまに怪しがられますけど(笑)。

それから少し気合いが要りますけど、飲み会の席で「同時通訳ごっこ」をやったりしてますね。どういうものかと言えば、、2人に片方が英語、もう片方日本語とバイリンガルな会話をしてもらって、横で実況中継するように逆の言語でリアルタイムで翻訳しつづける遊びです。これはすごい英会話力が鍛えられます。脳みそめっちゃ疲れますけどオススメです。

あと最近、すべて英語縛りの英語飲み会というのも企画しています。まぁ自分から楽しくコミュニケーションして学べる英語環境をつくっていくしかないですよね。

英語はコミュニケーションツールでしかない

ー ニューヨークにはいつ行くんですか?また何をするんですか?

有り難いことに色々な仕事をいただいてて、その兼ね合いもあってまだ具体的に行く期間は悩んでいるんです。でも20代後半のうちに行って2年間くらい住みたいなと。で何をやるかですが、「スピーチライティング」を追求したいんですね。

僕はもともとは広告、企業ブランディングの中でメッセージを言語化するコピーライティングをしていたんですが、最近は少しずつ、政治・公共領域のコミュニケーションづくりに興味を持ち始めました。それは選挙のポスターや政策系のサイトとか見て感じるように、めっちゃつまんなくて何も届いてないんじゃないかと思うからです。もし自分がその現状を変えていくために一番自分が得意そうかつ印象的なアウトプットができそうだなと直感したのが、スピーチライティングでした。

最近少し実際にやっています。要するに社会へのメッセージを、たとえば政治家のような表に出て話す人と一緒に考えて演説原稿に落としていく、場合によってはその演出もする役です。アメリカではスピーチライターはすごいキャリアで、若い人が活躍しているんです。2008年のオバマ大統領の「HOPE」「Yes, we can.」や、もっと昔で言えばキング牧師の「I have a dream.」といった歴史に残る名演説も当時20代のスピーチライターが原稿作っているんです。しかし日本ではほとんど居ません。

結果として今みたいなつまんない状況があると思うし、社会運動に発展していくような強いソーシャルキャンペーンも少ない。言葉的なテクニックよりも、そういう社会の物語はどのように作って、どのように拡げていってるのか。そこに興味があるので、実際にそういうことを起こしている人たちや組織に混ざって、いろんな価値観に触れながらチャレンジしてみたいと思っています。

ー 最後に一言お願いします

英語は、所詮コミュニケーションツールでしかない。だからこそ構えずに楽しんで使っていけば、自分の日常も新しい角度で照らしてくれる存在にもなる。僕はそう思ってます。というわけで、今すぐクリック!今なら体験レッスン無料だよ!!あ、こういうのは要らないですね(笑)。ありがとうございました。

takagi_sacchan