「昆布茶」ではない?海外で人気のKombuchaの正体とは

コンブチャ

「コンブチャ」と聞けば、日本語を話す人にとっては「昆布茶」に他なりません。しかし、ローマ字で書かれる kombucha(コンブチャ)はまったく別物であると知ったらきっと驚くことでしょう!

海外で知られている kombucha とは、日本では「紅茶キノコ」と呼ばれている飲み物のことです。

日本でも過去にかなりのブームとなったことがあるので「紅茶キノコ」という言葉に聞き覚えがある人もいるのでは?

今回は、海外では広く知られている kombucha について、関連する英語表現を交えてご紹介していきます!

Kombucha とは?

コンブチャの匂いを嗅ぐ女性

かつて日本でも大ブームになった紅茶キノコ、すなわち kombucha とは、紅茶などのお茶をベースに作られる発酵飲料のこと。味わいを楽しむためというより健康のために飲む人が多い飲料です。

日本でのブームは落ち着いている感じですが、健康志向な人を中心に海外では kombucha は安定した人気がありますよ!

では、kombucha はどんなものなのか。まずは英語で理解・説明するためのキーワードをみてみましょう。

  • fermented(発酵した)
  • naturally carbonated(炭酸が自然発生した)
Kombucha is a fermented, naturally carbonated tea.
「コンブチャとは、発酵されていて、炭酸が自然発生しているお茶です」

コンブチャが健康に良い理由として挙げられるのは次のような言葉です。

  • improves digestion(腸内環境を改善)
  • boosts the immune system(免疫力を高める)
Kombucha is claimed to have several health benefits, but they are not scientifically proven.
「コンブチャにはいくつもの効能があるとされているものの、科学的に証明されてはいません」

Kombucha の材料と作り方

SCOBYとコンブチャの材料

Kombucha の材料は次のようなものです。

  • water(水)
  • tea(茶)
  • sugar(砂糖)
  • fermenting culture(発酵株)
Kombucha is made from water, tea, sugar, and a fermented strain called SCOBY.
「コンブチャは水、茶、砂糖、そして SCOBY(スコビー) と呼ばれる発酵株から作られています」

ところで、私たちは普段 culture という単語を「文化」の意味で使うことが多いですが、この言葉には「培養(菌)」という意味もありますよ。例えば、ヨーグルトを作る菌なら yogurt culture です。

そして、材料に出てきたSCOBY/スコビーこそが kombucha のカギとなる材料です。Symbiotic Culture of Bacteria and Yeast の頭文字を取ったものでこれが、ただのお茶を kombucha にします。

  • Symbiotic:共生している、共益関係にある
  • Culture:培養
  • Bacteria:細菌群
  • Yeast:酵母

ここで出てくる culture という単語は「文化」の意味で見かけることが多いですが、「培養」や「養殖」という意味もあります。

そして日本語で「バクテリア」というと病気をもたらす悪い菌というイメージがありますが、バクテリアは必ずしも悪いものではありません。良い菌と悪い菌があるように、beneficial bacteria(良いバクテリア)と harmful bacteria(悪いバクテリア)があります。

Yeast という単語は、パン作りの材料などに出てくるパン酵母・イーストで聞き慣れていますね。

Kombucha の作り方はシンプル!

コンブチャを作る男性

水に茶葉と砂糖を入れて煮出し、茶液を作ります。茶液が冷めたら殺菌した保存ビンに移し、SCOBYを加えてよく混ぜます。菌が呼吸できるようビンの口を布で覆い、気温により1週間前後の発酵時間を経ると完成です。

発酵の過程で紅茶の液体の上にクラゲのように浮かぶものが生成されます。これがSCOBYです。Kombucha の素(もと)になるため、mother とも呼ばれますよ。

Kombucha はどんな味?

コンブチャの味わいは、よく次のような英語で表現されます。

  • tart(酸味がある)
  • similar to apple cider(アップルサイダー、シードルに似た)
  • slightly alcoholic(ごくわずかなアルコールを含む) 

「酸っぱい、酸味がある」を表すには sour という英語が浮かびやすいですが、「好ましい酸味」には tart という言葉が使われます。

また、コンブチャはアルコール飲料には分類されないくらい(アルコール分1%未満)わずかな量のアルコールを含んでいます。

そして味ではありませんが、コンブチャは fizzy(シュワシュワした、発泡感のある)という単語を使って説明することも可能です。

なぜ kombucha と呼ばれる?

しかし、なぜまた kombucha なんて名前なのでしょうか。

いろいろな説がありますが、液体に浮かぶSCOBYが昆布茶の昆布に見えたために kombucha と呼ばれるようになったというものがあります。確かに、見慣れない人にはそう見えなくもありませんね。

そして別名 tea mushroom。キノコじゃないのになぜ?

日本語で紅茶キノコと呼ばれるように、英語でも kombucha は tea mushroom という別名で呼ばれたりします。キノコではないのになぜキノコと呼ばれるのかも気になりませんか?

普段、日本語でキノコと言えば、シイタケ、マツタケ、シメジなどといったものを指します。英語でもそれらは mushroom と呼びますが、それらのキノコを作り出すような菌も含めて mushroom と呼ばれます。

つまり、tea mushroom の和訳から紅茶キノコといった呼び名が来ているのです。

ちなみに、tea mushroom なら紅茶キノコを指しますが、うっかり mushroom tea と逆に言ってしまうと「キノコのお茶」、すなわち「キノコを煮出して作ったお茶」になってしまうので注意してくださいね!

まとめ

筆者の在住地・タンザニアの生活関連の掲示板でも、時折「kombucha が欲しいんだけど入手先は?」という投稿がみられます。

日本語を話す人が kombucha と聞けば、それは「昆布茶」のことだと思わずにはいられませんよね。かつて、そんな投稿を見たときが、筆者が kombucha=昆布茶ではないと知る機会となりました。

昆布茶はスーパーでも売っていますが、kombucha は健康志向の高いショップで手に入れることができます。

そして発酵飲料なので腸の健康に良いと言われています。興味があったら、この機会にぜひお試しください!