めざせ海外就職!英文履歴書の書き方

英文履歴書の書き方

アメリカで仕事を探すとなれば、日本と同じく、まず「履歴書」を書くことからはじまります。仕事だけでなく、例えばボランティアに応募する際にも必要になります。ところが、いざ書こうと思っても、日本と違って決まった書式がなく、ブランク(空白)の履歴書がコンビニで売られていることもありません。

え? じゃあどうやって作成したらいいの? と心配になるかもしれませんが、ドント・ウォーリー! 今回は、履歴書に関する日本とアメリカの違いや、アメリカ式履歴書の書き方をご説明します。

履歴書の用紙について


レターサイズの紙を使います。レターサイズはアメリカでの基本の紙のサイズ。A4と似ていますが、8 1/2インチ×11インチ(215.9mm×279.4mm)と縦横の比率が若干異なります。分かりやすく言うと「アメリカのコピー用紙」です。アメリカでは日本のように既製品の「空白の履歴書」は売られておらず、必ずパソコンでタイプすることになります。

よほど職歴が長くない限り、なるべくレターサイズ1枚に収めましょう。2ページになる場合は裏面への印刷はせず、2枚にします。

ちなみに、英語で履歴書は “résumé” と言います。そもそもはフランス語なのでeにアキュート・アクセント(アクサンテギュ)が付きますが、省いて"resume"と書くことも多いですね。

書き方

今回は「日本からアメリカに留学し、すでにアメリカで旅行代理店に務めている山田ゆいさん」が、他の旅行代理店に転職しようと書いたレジュメをサンプルに、説明します。


手書きはNGです。かならずパソコンを使いましょう。アメリカではPCの普及以前からビジネスにはタイプライターを使う習慣があり、手書きは個人的な手紙以外には使いません。

記載項目は、おおよそ以下の順で記入しますが、職種によって、また社会人か学生かによって若干変わってきます。

氏名・住所・電話番号・メールアドレス


用紙の最上段に氏名、2行目に住所・電話番号・メールアドレスを書きます。

氏名は目立つようにやや大き目、太目のフォントにしましょう。アンダーラインを引いて強調させるのもいいですね。レイアウトは中寄せでも、左寄せでもOK。携帯電話番号の場合は”mobile”と記載しておきましょう。

日本の電話番号を記載する場合は国際電話における日本の国番号81を加え、+81-3-1234-5678のようにします。(海外からかける場合、市外局番の0は不要なため、東京03なら3のみとなります)

応募に有利になる職歴や技能の要約


Summary, Profile, Highlights などの項目タイトルを付けます。

応募する職種に有利となる経歴や特技の要約です。ここではコンパクトに4~5行以内にまとめます。必須ではありませんが、読み手は多くのレジュメに目を通すため、簡潔で読みやすい要約はあるにこしたことはありません。

<例>

Summary

I have six years of customer service and management experience in the travel industry. I am especially familiar with package tours. I have traveled to more than 20 countries for business and private trips. I am fluent in English and Japanese.

「私は接客担当および管理職として旅行業界に於いて6年の職歴があります。特にツアー旅行に詳しいです。これまでに出張と個人旅行合わせ20ヶ国以上を訪れています。英語と日本語に堪能です」

職歴


Work Experience, Employment など項目タイトルを付けます。

日本の履歴書とは異なり、最新のものから先に書いていきます。

記入するのは、就職地の市の名称と州名(日本の場合は国名と都道府県)。
就職した年と月~辞職した年と月。現在もその職に就いている(まだ辞めていない)場合は「August, 2012 - Present」のように書きます。
企業名または店舗名、担当部署または担当業種。具体的な業務内容は必須ではありませんが、書くとプラスになることも。

「一身上の都合により退社」などに相当する辞職の理由は書きません。
「非正規社員として」「アルバイトとして」などに相当する雇用形態は書きません。

<例>
Work ExperienceJune, 2012 - Present
Manhattan, NY
ABC Travel LLC.
Package Tour Manager(ツアー旅行担当マネージャー)
> Selling package tours to foreign travel agencies(海外の旅行代理店にツアー旅行を販売)
> Staff training and supervision(社内教育と管理)

August, 2010 - April, 2012
Brooklyn, NY
DEF Travel Inc.
Sales Associate(接客担当)
> Making travel plans for both domestic and overseas trips(国内旅行/海外旅行のプラン作成)
> Booking hotels and flights for clients(ホテルと航空券の予約業務)

学歴


Educationなどタイトルを付けます。

卒業または在籍した校名を書きますが、義務教育期間は不要です。アメリカでは高校も義務教育的に捉えられるので不要ですが、例えば高校で海外留学していたなど「PRになるので記載しておきたい」場合は書き加えてもOKです。

大学以上にあたるものを新しいものから順に書きます。大学院まで修めた場合なら最初に院、その次に大学となります。(学歴に限らず、年代順の記述はアメリカでは日本と違って最新のものから古いものへと書きます)

<例>
EducationWestchester, NY(所在地(市、州)) June, 2010(卒業年と月)
OPQ University(校名)
Bachelor of Economics(専攻・学位)

Japan, Osaka(所在地) March, 2006(卒業年と月)
XYZ College(校名)
Bachelor of Literature(専攻・学位)

5.その他の活動


ボランティア活動などを記載します。

Volunteer Experienceなどタイトルを付けます。

<例>
Volunteer Experience
Children Society - 2015
Eco Organization - 2010

受賞歴や奨学金など


Awards and Scholarshipなどタイトルを付けます。各種の受賞歴などを記載します。大学での奨学金(アメリカでは優れた学生に返済不要の奨学金が出されます)や受賞は学歴欄の最後に書いてもOKです。

技能


Skillsなどタイトルを付けます。

<例>
SkillsLanguages: Fluent in English and Japanese. Conversational in Spanish.(言語:英語と日本語に堪能、スペイン語は日常会話可能)
Scuba diving certification(スキューバダイビング検定)

言語はネイティヴ話者とコミュニケーションが取れるレベルであれば記入しましょう。

普通運転免許はアメリカでは多くの人が持っていることから記載しません。特殊免許が必要な職種の場合は種類を記載します。

※ 記載しない項目

アメリカでは雇用の公平性を保つため、以下の項目は記載しません。

性別、年齢(生年月日)、人種、国籍、出生地、配偶者や扶養者の有無。アメリカ滞在資格の有無(ビザ、永住権、市民権の有無)と社会保障番号(持っている場合)。芸能関係などで特に指定されない限り、写真も添付しません。

ただし雇用されるとほぼ全ての情報を提出することになります。

上記はごく一般的な例です。"resume sample"で検索するといろいろなレジュメが見られるので、自分に合った内容とデザインを探してみてください。

実際に書くにはMS Wordなどワープロソフトに入っているレジュメのテンプレートを利用すると簡単ですね。

熱意を伝えるにはレターを添える!

レジュメ作成の最大のポイントは「読みやすい」デザインと内容にすることです。何十通、何百通ものレジュメを受け取る雇用担当者の気持ちになれば、読みにくいものは読まずに投げてしまうかもしれません。自分が雇う立場になったと想像して、書き上げたレジュメを客観的に見てみてください。

また、レジュメに志望動機や経歴の詳細を綴ったカバーレターを添えることも可能です。必須ではありませんが、レジュメに書き切れない熱意(やりたい! だけでなく、なぜその仕事が自分に向いていると思うのか、過去の職務内容が希望職種にどう役立つのか、など)を、こちらもレターサイズ1枚に収めます。

こんなふうにアメリカでは、履歴書も自分の裁量で記載内容やレイアウトを決めて自己PRをおこないます。慣れないと最初は手間取りますが、これもアメリカ文化の象徴なのですね。

最後に

いかがでしたか。最初は戸惑うかもしれませんが、レジュメ作成はアメリカでのキャリアの出発点です。「シンプル、読みやすい、内容クリア」を目標に、すてきなレジュメを作ってくださいね!

 

【ビジネスシーンで使える英語表現】