坂本 直文
(更新)
みなさん こんにちは 就職コンサルタントの坂本直文です。
【就活必勝ガイド × DMM英会話】第4回目のテーマは、『英語力が高い人は就活で有利!最高給与&早期内定GET!』です。
英語が得意か不得意かで、就活の成果は全く変わります。たとえば、入社後の年収は数十万円程度の差があるのは当たり前であり、企業によっては年間何百万円(外資系の一部の企業は1千万円あまり)もの差があります。
この理由ですが、日本の人口減少による売上低下の対策として、各企業は海外部門の拡充に力を入れており、グローバル人材は各社の取り合い状態となっているからです。
最初に、英語の勉強に力を入れている就活生からの相談メールをご紹介します。
私は学生時代、英語の勉強に力を入れてきました。
就職活動の軸は、英語力が生かせる仕事に就くことです。
そのためには、
・どんな職種がお勧めですか?
・企業はどうやって見つけたらよいですか?(日系企業と外資系企業)
・採用試験を受ける際の注意点は何ですか?
こういったことをぜひ教えてください。
このメールは、英語力を生かした仕事をしたいと思っている就活生からの典型的な相談です。
以下、丁寧に解説していきます。
何が何でも海外部門で働きたい方は、各企業の「グローバル職」に応募することをお勧めします。
近年、海外部門の事業に注力している企業は、「グローバル職」を設けていることが多いです。よって、入社後にすぐにでも海外部門の仕事に取り組みたい方は、「グローバル職」の採用試験を実施している企業を受けるとよいでしょう。
この職種の名称ですが、以下の呼び方にしている企業もあります。
・ 総合職・海外部門コース
・ グローバルスタッフ職
・ グローバル総合職
・ グローバルオープン
・ 総合系グローバル
・ グローバルキャリア
などなど。志望企業がこういった「グローバル職」の職種別採用をしていない場合は、入社後に海外部門の仕事ができるかどうか。またその条件は何かを会社説明会で必ず確認しましょう。
なお、総合商社や航空会社、外資系企業、および、英語を社内公用語としている企業は、職種に関係なく、業務で英語を使うことが珍しくありません。どの程度、英語を使うか、TOEICスコアはどのくらいを求められているかを会社説明会で確認するとよいです。
また、旅行会社、ホテルも業務によっては英語を使います。さらに、国連機関やJETRO(ジェトロ/日本貿易振興機構)やJICA(ジャイカ/国際協力機構)のような国際協力機関、国際交流機関も英語を使う業務があります。
近年、グローバル職の給料は、他の職種と比較して最高レベルです。以下、現状を説明します。新卒の採用試験では、以下の3種類の職種別採用が最も一般的です。
基本給は、エリア職→ワイドエリア職→グローバル職の順に高くなります。一般的には、2万円~3万円程度の違いで、たとえば、エリア職17万円、ワイドエリア職20万円、グローバル職23万円といった感じです。
この一般例で計算すると、基本給だけでも、グローバル職とエリア職の年収の違いは、6万円×12カ月=72万円となります。これに加えて、ボーナスもグローバル職のほうが通常は高いです。さらに普通は、海外出張手当や海外赴任手当も付加されます。
したがって、グローバル職はエリア職よりも年間数十万円~200万円程度多いのが普通であり、企業によっては年間数百万円~1千万円程度も多いです(※勤続年数や役職にもよる)。
なお、グローバル人材を確保するために特別高額な給与体系を設定している企業もあります。たとえば、某証券会社はグローバル職の学生には初任給50万円あまりを提示しています。また、某外食ビジネスの企業は2020年春入社の新卒採用においてビジネスレベルの英語力の(幹部候補生の)学生には、年俸1000万円を提示しました。
志望企業のグローバル職の給与体系はウェブサイトや会社説明会の際に確認するとよいでしょう。
なお、外資系企業の一部では、英語をビジネスレベルで使える“トップ評価の学生”に対しては、年俸1千万円前後、あるいは、それ以上を提示することもあります。
※ 特殊な例ですが、私が指導した学生で某外資系投資銀行からトップ評価されて年俸2000万円を提示された学生もいました。この学生は英語力がビジネスレベルであり、日系大手企業や政府系金融機関、その他の内定も取っていました。
上場企業各社が公表している中長期経営計画をチェックすると、業界・業種および企業規模を問わず、大半の企業が海外部門の拡充と売上向上を重要目標としています。
よって、グローバル人材ニーズはますます高くなります。そして、日系企業および外資系企業によるグローバル人材の取り合いはより活発化し、高額の給与を提示する企業は今後さらに増えていくことでしょう。
英語力が生かせる“グローバル企業”は、総合商社や航空会社だけではありません。海外部門(海外事業)に力を入れている有力企業はすべて“グローバル企業”と言えます。
以下、全業界を網羅した「グローバル企業の簡単かつ効率的な見つけ方」を紹介します。
東洋経済オンラインの記事の3ページ目から6ページ目に渡って200社リストアップされています。
これらの企業では、若手のうちから海外出張や海外勤務ができることが多いです。少しでも興味を感じたら、その企業のウェブサイトで採用情報と仕事内容を確認しましょう。
東洋経済オンラインの記事の3ページ目から4ページ目に渡って100社リストアップされています。
これらの企業では、優秀な外国人は日本本社の管理職に登用されていることが多いです。よって、勤務地がたとえ日本本社でも、ミーティングは英語で行われていたり、社内文書は英語であったり、英語の研修が活発に行われていたりします。
少しでも興味を持ったら、その企業のウェブサイトで採用情報と仕事内容を確認しましょう。
以下、外資志望の学生にとりわけ高い人気を誇る“コンサルティングファームと投資銀行の外資系企業”のリストの中から一部をご紹介します。
・アクセンチュア 本社:アイルランド(本社業務はシカゴ、ニューヨーク)
・デロイト トーマツ コンサルティング 本社:日本
・マーサージャパン 本社:アメリカ
・マッキンゼー・アンド・カンパニー 本社:アメリカ
・ボストン コンサルティング グループ 本社:アメリカ
・A.T.カーニー 本社:アメリカ 本社:アメリカ
・KPMGコンサルティング 本社:オランダ
・EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング 本社:イギリス
・ゴールドマン・サックス 本社: アメリカ
・モルガン・スタンレー 本社: アメリカ
・J.P.モルガン 本社:アメリカ
グローバル企業やグローバル職の採用試験を受ける際は、以下の2点に注意する必要があります。
①採用試験を早期に行っている企業が多い。
②英語力(TOEICスコアや英語テスト、英語面接)が極めて重要。
まず①について解説します。
グローバル企業やグローバル職の採用試験は、他の企業や職種よりも比較的早期に実施されることが多いです。早期選考(=一般的な選考試験よりも時期的に早く行われる)が当たり前であり、早期内定(一般的な内定告知の時期よりも早く告知される)も当たり前のようにあります。
外資系企業の大半と日系グローバル企業の多くは、3年生の6月・7月くらいから【夏インターンシップ】の選考試験を行い、これの選考試験とインターンシップ中に実施する試験を実質的な採用試験としています。
採用試験のスタートが非常に早いので注意が必要です。早期の受験チャンスを逃さないように、志望企業のウェブサイトの採用ページはまめにチェックすることが大切です。
なお、企業によっては、9月・10月の【秋インターンシップ】や12月・1月の【冬インターンシップ】も実施したり、さらに、2月以降の【春インターンシップ】、および、3月以降の【本選考】を実施しています。
こうした情報は、企業のウェブサイトの採用情報ページで告知されますので定期的に確認しましょう。
次に②について。
グローバル企業やグローバル職の多くは、採用試験において英語力を重視しています。受験資格にTOEICスコアを提示していたり、英語の試験、英語の面接を行っている企業もあります。
受験資格にTOEICのスコアがある場合は、ウェブサイトの募集要項に記載されています。たとえば、「600点以上」、「730点以上」、「800点以上」、「860点以上」などとされています。スコアは企業によって違いますので、志望企業のウェブサイトの採用ページ「募集要項」を見て確認しましょう。
英語面接の対策ですが、初めての英語面接は緊張してしまうものです。
よって事前に、DMM英会話のオンラインレッスンを通して、講師にアドバイスをしてもらったり、模擬面接をしてもらうこともお勧め。フリートークを選んで講師に依頼するとよいでしょう。
以下、レッスンで講師に模擬面接を依頼するときに使えるフレーズ例です。
I am going to have a job interview with a company in a few days. I am anxious about answering questions because this will be conducted in English. In today’s lesson, I would like to practice an interview. Could you please be an interviewer, and ask me various questions?. Also, Could you give me some feedback?
Today, I chose a free conversation because I would like you to do an interview role-play lesson. In a few days, I will have a job interview that will be conducted in English. Could you please ask me some job-interview focused questions and give me some advice about ways I may improve?
Today, I chose a free conversation lesson to get some advice for my upcoming job interview. I will have a job interview with a certain company in a few days. Could you give me some advice to pass the interview which will be conducted in English?
以下に採用面接でよく聞かれる質問リストを載せておきますので、参考にしてみてください。
Tell Me about Yourself.
あなた自身のことをお話しください。Why are you interested in this position/job?
なぜこの役職・仕事に興味があるのですか?Why are you interested in working at this company?
なぜこの会社で働くことに興味をもっているのですか?What makes you the best candidate for this position/this job?
なぜあなたはこの役職・仕事に適役なのですか?Please talk about a time you made a mistake in your job. How did you handle it?
仕事でミスをしたときにことについてお話しください。そしてどのように対処しましたか?What do you already know about our company?
私たちの会社について何を知っていますか?What are your career goals?
あなたのキャリアゴールは何ですか?What do you think your top strength is?
あなたの一番の強みは何ですか?Are there any questions you’d like to ask?
何か質問したいことはありますか?
最後に、英語を使って働きたい方に、ぜひともお勧めしたい企業研究・仕事研究の方法を紹介します。
それは、志望企業の(海外部門の)社員紹介ページを読むこと。すると、仕事内容が具体的にわかります。
最近は、社員紹介ページの制作に力を入れている企業が非常に多いです。
参考までに以下のページをご覧になってみてください。
・ 三井物産の社員紹介ページ
https://career.mitsui.com/recruit/onoffstand/
・ ANAの社員紹介ページ
https://www.ana.co.jp/group/recruit/ana-recruit/newgrads/jimu/webmovie.html
・ トヨタ自動車の社員紹介ページ
http://toyota-saiyo.com/course/global_sales.html
・ アクセンチュアの社員紹介ページ
https://www.accenture.com/jp-ja/careers/life-at-accenture/entry-level
あなたが志望する企業の社員紹介ページもチェックしてみましょう!
今回のコラムは以上です。
自分にとって最高にやりがいを感じる仕事をぜひ手に入れてください。応援しています!
今回のコラムはいかがでしたでしょうか。
感想をお送り頂けたら幸いです。今後の執筆内容の指針にします。
あなたからのメールを楽しみに待っております。
・著者メールアドレス(感想・相談等) sakamoto393939@yahoo.co.jp
・著者サイト http://www.gekiteki.net/
就職コンサルタント/就職本著者
キャリアデザイン研究所代表
坂本直文