
DMM英会話ブログ編集部
(更新)
カナダで車を運転するには、「日本の運転免許証をカナダで使える運転免許証に切り替える」。
日本の運転免許証を持っていない方は、「カナダで運転免許証を取得する」必要があります。
日本の運転免許証を持っていても、手続きなしではカナダで車を運転できません。
今回は、日本の運転免許証を使ってカナダで運転したい方、現地で運転免許証を取得したい方に向けて、カナダの運転免許証について解説します。
すでに日本の運転免許証を持っている方は、カナダで車を運転できる免許証に切り替えができます。カナダで使える運転免許証は2種類あり「国際運転免許証」と「ドライバーズライセンス(カナダの運転免許証)」です。
6ヶ月未満のカナダ滞在では、国際運転免許証で自動車を運転できます。州によっては「6ヶ月以上の滞在はドライバーズライセンスが必要」と決まっているので、長期滞在の場合は州ホームページで確認が必要です。
国際運転免許証は、海外(ジュネーブ条約加盟国)で自動車を運転できる免許です。渡航前に日本国内で申請し、発行する必要があります。
国際運転免許証を取得すると、カナダ、アメリカ、イギリスなど多くの国で車を運転でき、有効期限は発行から1年間です。
国際運転免許証は、住民票をおいている都道府県にある下記の場所で発行できます。運転免許センターと運転免許試験場では当日に交付されますが、警察署では約2週間後の交付です。警察署で申請した場合は後日警察署で受け取り、もしくは郵送受け取りができます。
発行場所には、国際運転免許証の申請書と記入例が置いてあります。記入例を見ながら申請書に記入し、下記の必要なものを提出すると申請完了です。
ドライバーズライセンスは、カナダの各州が発行している運転免許証です。日本の運転免許証を持っている方は、学科試験や実技試験などを受ける必要なく、ドライバーズライセンスに切り替えができます。
滞在する州によって、ドライバーズライセンスについての取り決めは異なります。ブリティッシュ・コロンビア州では「ブリティッシュ・コロンビア州に6ヶ月以上滞在する方は運転免許証の切り替えが必要」です。アルバータ州では「就労ビザがなければドライバーズライセンスは発行できない」と決まっています。ドライバーズライセンス申請前には、申請条件をチェックしておきましょう。
また、日本の運転免許証をドライバーズライセンスに切り替えると、日本の運転免許証は使えなくなります。日本に帰ってきて運転したい時には、運転免許センターや警察署で「カナダで運転免許証を切り替えて使えなくなった」と伝えて、運転免許証の再発行が必要です。
カナダの運転免許センターで申請することで、日本の運転免許証をドライバーズライセンスに切り替えられます。ドライバーズライセンスは、申請から約2週間後に郵送で届きます。
申請に必要なものは州によって異なりますが、主に下記のような書類が必要です。
翻訳証明書とは、日本の運転免許証を英語に翻訳した証明書です。日本総領事館や、州の公認機関で発行してもらう必要があります。
日本の運転免許証は、原則として有効期限の1ヶ月前~1ヶ月後に更新手続きが必要です。ただし、海外滞在などが理由で免許更新ができない場合に限り、免許更新日よりも前に更新手続きができます。
運転免許証の事前更新には、パスポートなどの海外渡航を証明する書類が必要です。
また、カナダ渡航前に運転免許証の更新日に気付かず、有効期限が切れてしまった場合、免許失効から3年以内であれば「やむを得ない理由による免許再取得」ができます。運転免許失効後の再取得は、帰国後1ヶ月以内に手続きが必要です。
運転免許の再取得は手続きを忘れると完全失効してしまうため、カナダへ行く前の事前更新をオススメします。
日本の運転免許証を持っていない方は、ドライバーズライセンスの新規取得が必要です。州によって免許制度が違うため、今回はブリティッシュ・コロンビア州を例に取得方法を説明します。
ブリティッシュ・コロンビア州では、16歳から運転免許証を取得できます。免許を取るまでの流れは下記の通りです。
カナダでは、まず運転免許センターで学科試験を受け、仮免許を取らなければいけません。学科試験用にオンラインの教本が用意されているので、まずは学科試験合格のために勉強しましょう。
学科の勉強を終えたら、運転免許センターに行き学科試験を受けます。学科試験の受験料は$15、試験に合格した場合は仮免許発行料$10(合計$25)です。
仮免許はクラス7Lと呼ばれ、取得から2年間有効です。また、仮免許取得後は下記の条件下に限り、一般道路での運転が許可されています。
学科試験に合格して仮免許を手に入れた後は、実技試験に合格できるように運転の練習をする期間です。自動車学校に通う、もしくは運転免許証を持っている人に同乗してもらい、運転を覚えます。
必ずしも自動車学校に通う必要はなく、実技試験に合格できる技量を身に着けられれば問題ありません。
仮免許を取得してから1年後、一般道路で運転技術をチェックする実技試験を受けることができます。実技試験に合格すると第二仮免許(クラス7)が発行され、下記の条件で運転できます。
第二仮免許を取得して2年後、第二実技試験を受けることができます。第二実技試験に合格すると発行される普通自動車免許(クラス5)は、日本の自動車免許と同等の資格です。
最初の実技試験を受けるまで1年間、第二実技試験を受けるまで2年間必要なので、普通自動車免許(クラス5)を取得するまで少なくとも3年かかります。
カナダで自動車を運転する方は、各州が運営している保険に加入しなければいけません。例を挙げると、ブリティッシュ・コロンビア州やオンタリオ州では、$20万以上補償される対人・対物責任保険に加入するよう定められています。
保険料は加入する保険の補償額、車種、運転歴などによりますが、1年間で$1,500程度かかります。
カナダで自動車を運転する際には、滞在する州政府の規定をホームページで確認しておきましょう。
カナダでは、6ヶ月未満の短期留学は国際運転免許証で運転できますが、6ヶ月以上の長期留学は州によってドライバーズライセンスが必要になります。
また、国際運転免許証、ドライバーズライセンスどちらで運転する場合にも、保険加入が必要です。
留学前には、滞在する州の運転免許証についてチェックしておき、日本国内で必要な免許更新手続きや国際運転免許証の発行は早めに済ませておきましょう。