masa osada
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日本では「1DKのアパート」とか「3LDKのマンション」といった情報で家の広さを判断しながら、家を探していきますよね。
この「3LDK」ですが、3部屋とリビングとダイニングとキッチンがあることを意味しています。一見すると "3 rooms and living, dining, kitchen" という英語表現のようにも思えますが、実は和製英語だということをご存知でしたか? そのため、海外で不動産屋に行って "I’m looking for a 3LDK apartment" と言っても通じないのです。
では、海外では"3LDK"のような表現について、いったいどんな言い回しをするのでしょうか。今回はそんな海外で家探しをする上で知っておきたいことや、引越し時に使える英語表現をご紹介します。
3LDKが英語で通じないとなると、英語ではどのように言えばいいのでしょうか。
もちろん先ほどの例であげた "I’m looking for a 3LDK apartment" が通じなくても、そのあと続けて "3 rooms with living room, dining room and kitchen" と言えば通じると思います。しかし、もっと自然な言い方で表現したいですよね。
不動産屋の賃貸情報を見ると、日本語のような3LDKと言う言葉はなく、たいていは "3 bedroom apartment(寝室3部屋のマンション)" とか "3 bedroom house with beautiful garden (寝室3部屋がある家でキレイな庭付き)" とだけ書かれています。
というのも、海外ではほとんどの家にリビングとダイニング、キッチンがそもそも付いているからです。あえて「3部屋とリビングとダイニング、キッチンがあります」と書く必要はないんですね。
間取りで気にすればいいのは部屋数だけ、ということです。
日本と海外では、そもそもの住宅事情が違うことをお分かりいただけたかと思います。では、不動産関連に関する基本的な英語表現も見ていきましょう。
"house"はわかりますね。「一戸建ての家」です。
家探しをしているときに、"house with 4 bedrooms and 2 bathrooms" と書いてあれば、それは「寝室4部屋、トイレが2つある一戸建て」というのがわかります。
また"house"は「一戸建ての家」以外にも「家」という漠然とした言い方をするときにも使われます。そのため"Can I stay at your house when I travel to Hawaii?"と聞けば、友だちが一戸建てに住んでいるか、アパートに住んでいるかは関係なく、「ハワイへ旅行に行ったら泊めてくれる?」と聞いていることになります。
日本語のマンションにあたる言葉がアメリカ英語では"Apartment"、イギリス英語では"Flat"と呼ばれます。では、日本語の「アパート」は英語でなんて言うのかというと、これも"Apartment"なのです。日本人からすると違和感があるかもしれませんが、こればかりはもうそういうものだと覚えるしかありません。
なお、マンションの語源になった単語"mansion"の意味は何かというと、ディズニーランドにあるホーンテッドマンション(Haunted mansions)を想像してもらうとわかるかもしれません。つまり、一般的には「豪邸」を意味します。
そのため、外国で友だちと話をしていて"I live in a mansion with my family"と言うと、ものすごいお金持ちかと誤解されてしまうかも。
さきほど部屋数だけ気にすればよいとお伝えしましたが、一応リビングルームのない1DKの部屋も存在します。つまり寝室1部屋に、キッチンとダイニングを兼ねたもう1部屋を合わせた2部屋で構成される部屋ですね。
では1DKをどう表現するかと言うと、"Studio apartment"や"Studio flat"と表現します。ちなみに勘のいい人ならもうお気づきかと思いますが、"Studio apartment"はアメリカ英語で、"Studio flat"はイギリス英語となります。
続いてご紹介するのは、日本とは違う海外の不動産事情について。
日本ではたいてい不動産仲介業者を通して賃貸物件を借りますね。ところが海外では不動産屋を通さず、大家から直接借りることが頻繁にあります。ちなみに大家さんは男性の場合"Landlord"、女性は"Landlady"と呼び分けます。
では、どのようにして大家さんから直接借りればよいのでしょうか。まずは住宅情報が掲載されているウェブサイトや新聞広告、さらにスーパーマーケットの掲示板の貼り紙などを頼りに問い合わせることになります。
電話の場合は、まず自分の用件を伝え、そのあとは話の流れに沿って会話を進めていけばバッチリです。こんなフレーズから切り出してみてはいかがでしょうか。