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【10ヶ国】世界で最も翻訳されている本|1位はどの国?

【10ヶ国】世界で最も翻訳されている本|1位はどの国?

みなさんは海外の小説や絵本を読むことがありますか?

他国の本を読むと、自分の国や生活とは全く異なる文化や生活様式を知ることができます。

今回は、世界で最も翻訳されている本を国別に紹介します!

その人気の高さから、読んだことがある本もあるかもしれません。もしそうでなければ、新しい物語に心を開く絶好のチャンスです!

国別:世界で最も翻訳されている本TOP10

The Alchemist - ブラジル(80+言語)

『アルケミスト(夢を旅した少年)』は、パウロ・コエーリョによってポルトガル語で書かれ、1988年に初版が発行された世界的に有名な物語です。

Alchemy は「錬金術」を指し、単純な金属から金を作る、すべての病気を治す薬を作る、人が永遠に生きられる方法を発見するなど、非常に野心的な目標を持った空想的な科学と哲学の一種です。

物語は、エジプトのピラミッドの近くに宝が隠されているという夢を何度も見る少年の話。その宝を探す旅の途中で、彼は人生を変え、とても貴重な教訓を教えてくれる人物に出会います。

『アルケミスト』は漫画、映画、演劇、交響曲など他の作品にも影響を与えました。この本自体は他の小説に比べてそれほど古くないので、英語学習者は読むのに気後れすることはないでしょう!

The Tragedy of Man - ハンガリー(93+言語)

ハンガリーから出た本作品は小説ではありません。『人間の悲劇』はイムレ・マダーチによって書かれた演劇作品で、1861年に初演されました。神によって創造された最初の男女、アダムとイブの物語です。

アダムはタイムトラベルをして人類の未来を見ている夢を見るというお話です。タイトルの「悲劇」からも想像できるように、アダムは自分が見たものを必ずしも気に入るとは限りません。

プライド、誘惑、そして人生の意味を巡り、これらはまさに、どこに住んでいようと、何語を話していようと、人々が共感できるテーマではないでしょうか。

The Adventures of Tintin - ベルギー(93+言語)

『タンタンの冒険』は1920年代後半にフランス語で出版されたコミックのシリーズです。みなさんもきっと聞いたことがあるでしょう。

作者はジョルジュ・プロスペル・レミ、通称エルジェです。タンタンは記者で、ペットの犬スノーウィーとともに世界中でさまざまな冒険を繰り広げます。

この作品の特徴は、象徴的で影響力のある画風と、アクション、ミステリー、コメディの要素と社会問題への言及を織り交ぜたストーリーです。しかし近年では、特定の民族に対する否定的なステレオタイプを含むという批判も受けています。

The Way to Happiness - アメリカ合衆国(112+言語)

次に紹介する本は、他の本とはまったく違います...。

子供向けの詩や物語ではなく、『しあわせへの道』は大人がより良い人生を実現するために書かれた作品です。この本は、作家であり、サイエントロジーという物議を醸す組織の創設者でもあったL. ロン ハバードによって書かれました。

『しあわせへの道』は実際には小冊子で、行動や思考のルールのリストが記されています。これらの戒律のなかには、「真実とともに生きることを求める」、「善意の人を傷つけてはならない」、「自分がしてもらいたいように他人と接するように心がける」といったルールが含まれています。

自分の生活を改善する方法を探している人が多いこの世のなかで、このような本が多くの言語に翻訳されているのは不思議ではないかもしれませんね。

The Ingenious Gentleman Don Quixote of La Mancha -  スペイン(140+言語)

『ドン・キホーテ』は、1605年にミゲル・デ・セルバンテスによって書かれた小説です。

この小説は、上流社会のなかで身分の低い男の物語。彼は旅に出て、英雄的で伝説的な冒険家になろうとするのですが、彼の壮大な構想と実際の生活は一致しません。この作品は、現実よりも大きく力強い理想や空想を扱っていて、悲劇的でもあり喜劇的でもあります。

また、この物語は、非現実的や奇妙なことを表す形容詞 quixotic の語源となりました。

Testament - ウクライナ(150+言語)

ウクライナからの作品で最も翻訳されているのは、小説ではなく詩です。19世紀の作家、芸術家、政治家であったタラス・シェフチェンコによって書かれました。

この詩は、作家の祖国への愛と、美しい自然に囲まれて埋葬されたいという願いを大胆に表現したもので、信仰、自由、神に近づきたいという願いが込められています。

Andersen’s Fairy Tales - デンマーク(160+言語)

続いて、これは1つの小説ではなく、デンマークの作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンによって書かれた物語を集めたものです。

アンデルセンは、世界で最もよく知られた物語やキャラクターのいくつかを生み出しました。その多くは映画や漫画、舞台劇にリメイクされています。

アンデルセンの物語で最も有名なものには、『The Little Mermaid(人魚姫)』、『The Princess and the Pea(エンドウ豆の上に寝たお姫さま)』、『The Emperor’s New Clothes(裸の王様)』、『The Little Match Girl(マッチ売りの少女)』、『The Ugly Duckling(みにくいアヒルの子)』などがあります。

Alice’s Adventures in Wonderland - イギリス(175+言語)

イギリス発の本で最も多く翻訳されているのは、1865年に出版されたルイス・キャロル作の『不思議の国のアリス』です!

しゃべる動物や奇妙で変わったキャラクターがたくさんいる不思議なファンタジーの世界へ偶然に旅してしまった少女アリスのお話です。

この物語は、文学、映画、またその他の創作芸術に大きな影響を与え、ビートルズの曲にも影響を与えました。さらに、アリスはファッショントレンドや、今日簡単に見ることができる古典的なハロウィーンの衣装のインスピレーションであり続けています。

The Adventures of Pinocchio - イタリア(300+言語)

ピノキオの物語は映画版の方がお馴染みかもしれませんが、それらはすべて1883年に出版されたイタリアの小説が原作です。原作者はカルロ・コッローディ。

『ピノキオ』は、木彫り職人のゼペットがマリオネット(糸で動かして操る人形の一種)を作る物語です。彼がピノキオと名づけたこの人形は、本物の男の子になることを夢見て、危険でスリル満点な冒険を繰り広げます。ピノキオの最も有名な特徴は、嘘をつくと鼻が伸びることですね。

この小説は児童文学の古典となり、何度も映画化されています。おそらく最も有名なのは、1940年にディズニーが制作したアニメ映画ですが、最近では、2022年にNetflixでも映画化されました。

The Little Prince - フランス(382+言語)

​リストの第1位はなんと、1943年に英語とフランス語で出版された『星の王子さま』です!

フランスの作家、詩人、ジャーナリスト、パイロットであったアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリによって書かれたこの作品は、小さな惑星からやってきた若い王子が多くの異世界を訪れ、そこに住む人々と出会う物語。愛、友情、人間の本質といったテーマを扱っています。

また、この本の魅力的な挿絵は、作者自身が描いたものです。

フランスのル・モンド紙は、言語に関係なく20世紀に書かれた本のなかで最も重要で記憶に残る本のひとつにこの本を選びました。イランには「The Little Prince Award(リトルプリンス賞)」という15歳以下の作家を対象とした賞まであるんですよ!

世界の文学に親しもう!

世界中の人々を楽しませ、感動させることのできる作品は、とても特別なものです。

このリストにあるものはどれも、ある特定の国や言語から始まったもので、その後、非常に遠く離れた場所や文化が大きく異なる場所でも人気を博すようになりました。

英語の練習をしながら世界の文化について学ぶ方法を探しているなら、たくさんの選択肢から選ぶことができます!

あなたにとって最も興味深い物語を選び、英語で読むことに挑戦してみましょう。