DMM英会話 ブログ 英語でつながる

セーリングの英語表現6選とヨットのお仕事の見つけ方

セーリングの英語表現6選とヨットのお仕事の見つけ方

海の近くに住んでいる人や好きな人でもないと、ヨットやセーリングのことを考える人は多くないかもしれません。でも世の中には、世界の海を舞台にヨットに乗って働くという生き方をする人もいますよ。

ヨットで働くことで安く、あるいは収入を得ながら旅をすることができます。また、さまざまな国の人と寝食をともにすることは、異なる文化に触れいろいろな言語を身に付けるチャンスともなります。

今回は、セーリングに関する英語表現の紹介とあわせて「ヨットで働く」ということについてご案内していきます!

セーリングに関する英語表現

ヨット

インド洋に面した東アフリカの国・筆者が在住するタンザニアには、1933年から続く歴史を持ったメンバー制ヨットクラブが存在し、セーリングをはじめ、さまざまなマリンスポーツに親しめる場になっています。

本格的にヨットやセーリングに関わるとなれば多くの専門用語を覚える必要がありますが、ここでもいくつかのキーワードをあげておきましょう。

sail|航海する

セーリングとは sail の -ing形です。動詞「セーリングする/航海する」として使うことも、名詞「セーリング/航海」として使うこともできます。

We will sail across the Pacific on a yacht.
「私たちはヨットで航海して太平洋を横断する」
We sailed to the island.
「私たちは島にセーリングに行きました」

船を主語にすることもできます。

The yacht will sail to the west.
「ヨットは西に向かって航海します」

同時に「船の帆」という意味も持っています。

The sail needs repair.
「帆の修理が必要だ」

on board|搭乗する

Board とはご存知の通り「板/ボード」のことです。On board の形で、船・電車など乗り物に乗っている状態を表します。

There are 30 people on board the yacht.
「ヨットには30人が乗船している」
It's time to get on board the ship.
「そろそろ搭乗する時間だ」

Captain|船長

船で captain(キャプテン)というと「船長」のことですね。この captain を動詞として使うと「船長をする」をひとことで表せます。

Who is the captain of this ship?
「この船の船長は誰ですか?」
The boat will be captained by me.
「ボートのキャプテンは私です」

radio|無線機

Radio とはもちろんニュースや音楽を聴く「ラジオ」のことですが、海や船といった文脈で使うと名詞「無線機」(Marine radio(マリーン・レディオ)と呼ばれることも)、または動詞「無線を使う」という意味になります。

I need to repair my radio before I go back on the water.
「海に戻る前に無線機を修理しなければならない」
We radioed for assistance.
「私たちは無線で助けを求めた」

she|船を指す代名詞

英語では船のように人間ではないものを女性に擬人化して she が使われる場合があります。もちろん、所有形は her になります。

She can't carry any more cargo.
「船はカーゴが満載だ」
This is her first voyage.
「この船の初めての航海」

ETD/ETA|出発予定日/到着予定日

ETD(Estimated Time of Departure/出発予定日)や ETA(Estimated Time of Arrival/到着予定日)といった略語は、乗り物などの出発・到着を表す表現としてビジネス分野でもよく出てきます。

The ETD/ETA is Saturday at 4 p.m.
「出発予定日/到着予定日は土曜日です」

「ヨット」とはどんな船?

乗船

「ヨット」というとどんな船を思い浮かべますか? 三角形の帆が付いた小さな船でしょうか?

インターネット検索などで、日本語の「ヨット」と英語の「yacht」を、それぞれ検索してみるときっと驚きますよ。表示される画像は全く異なっているはずです。

英語でヨットというとき、それは小さな帆船などではありません。日本語だと客船と呼ばれるようなイメージの船になります。日本語でヨットと呼ぶような船は、英語だと sailboat にあたります。

日本語と英語では「ヨット」の規模感がまったく違うので、誤って使うと話がチグハグになってしまいますよ。

英語で船というと ship、boat、vessel などが浮かぶことでしょう。Ship と vessel は大きな船を指して使う言葉です。Boat は日本語の「ボート」のイメージと同様に「小型の船」を指します。

ヨットの仕事の見つけ方・始め方

ボートのメンテナンスをする男性

さて、働きながら世界を旅することができるヨットの仕事に興味を持っても、どうすればよいのかわからないという人が多いのではないでしょうか。

ここで、ヨットの仕事の見つけ方についてご紹介します!

The Crew Network

ヨットの仕事を見つけるには sail、yacht、job、recruitment などのキーワードで検索するといろいろなサイトが見つかりますが、30年以上の経験を誇る The Crew Network (TCN) のような仕事マッチングサイトもあります。興味を持ったら、まずはコンタクトを取ってみましょう。

▶︎The Crew Network 公式ページ

PEACE BOAT

無報酬のボランティアになりますが、国際交流を目的として設立された日本のNGO「ピースボート」でも、いろいろな業務を募集していますよ。

こちらは英語が苦手でも参加できるので、言葉に不安があるならまずはピースボートで経験を積むというのも一案です。日本各地で説明会も開催されているので、具体的な情報をチェックできますよ。

▶︎PEACE BOAT 公式ページ

船の仕事は、未経験者だと日本語で「甲板員」と呼ばれる、荷物の積み下ろしや船の整備保守を行う deckhand、あるいはハウスキーピング的な仕事を担当する steward/stewardess といった仕事から始めることになるのが一般的です。

自分の持つキャリアや資格によっては、それらを活かした業務を任されるケースもあります。いずれも経験を積むに従って責任あるポジションに昇格されるチャンスがあります。

担当する仕事の内容は船の規模によっても変わるため、仕事選びの際は、job description(仕事内容)という項目をきちんと読んで職務を理解しておくことが大事です。

まとめ

セーリングが身近にある生活、ヨットで海を旅する暮らし…イメージできましたか? 

セーリングをレジャーとして楽しむだけでなく、そのまま旅をしたり、それを生活の場にしてしまうという選択をする人もいます。日本にいる私たちの多くが考えるような仕事とは異なる環境で働く機会が、世界にはたくさんあるのです。

今回は「ヨットで働く」がテーマでしたが、実は他の業種でも紹介サイトやマッチングサイトが存在するので、生き方を変えてみたい人はチェックしてみるのもよいかも?

今現在の日常とはまったく異なる「ヨットで働く暮らし」…未来のいつかのために、心の中で計画してみませんか?