カナダ留学って予算いくらかかるの? ケースごとにシミュレーションしてみた

アメリカよりも物価が安く、オーストラリアやニュージーランドより英語のクセが少ない。そういった理由から、カナダ留学は日本人からとても人気があります。

しかし物価が安いとはいえ、留学にかかるお金は少なくありません。さて、カナダ留学にはどれほどの予算が必要なのでしょうか

生活費、学費、その他にかかる費用の見積もりを、細かく、リアルにシミュレーションしていきましょう。

生活費の目安

カナダ留学の滞在スタイルといえば、ホームステイかシェアハウス(あるいはルームシェア)がほとんどです。食事込みのホームステイと、家賃を安く抑えるシェアハウスでは、費用のかかり方が大きく異なります。

ホームステイ

  • 手配料……約10,000〜20,000円
  • 宿泊費……約60,000〜100,000円(1ヶ月あたり)
  • 食費……約10,000円〜(1ヶ月あたり)
  • 交通費……約10,000円(1ヶ月あたり)
  • 通信費……約5,000円(1ヶ月あたり)

シェアハウス

  • 家賃……約30,000〜500,000円(1ヶ月あたり)
  • 食費……約20,000円〜(1ヶ月あたり)
  • 交通費……0円〜
  • 通信費……約5,000〜10,000円(1ヶ月あたり)

節約ポイント

ホームステイをする場合、日本の留学エージェントや、語学学校で手配してもらうのが一般的。ホームステイの宿泊費の中には、基本的に朝夕2食が含まれています。外食を控えてホストファミリーと一緒に食事をすれば、節約になるのはもちろん、英語力の向上も期待できます。

シェアハウスなら、過ごし方によって生活費は大きく変わります。節約したいなら自炊中心の生活を。物価は日本と同程度かやや安く、月々の食費は20,000円ほどに抑えられるはずです。外食については、ファストフードは1食500円前後、中級レストランなら1食2,000〜4,000円と、日本とあまり変わりません。

ホームステイ先は郊外であることがほとんど。学校やアルバイトに通うには交通費がかかります。シェアハウスであれば場所を自由に選べるので、学校やアルバイト先の徒歩圏内に住むことも可能。交通費を節約できます。

通信費(主に携帯電話代)は、契約前に本当に必要かを考えましょう。短期滞在なら、携帯電話がなくても生活できるかもしれません。手持ちのスマートフォンに地図をダウンロードしておけば、オフラインでも地図検索が可能です。公共Wi-Fiをうまく活用し、通信料を安く抑えるという手もあります。

学費のめやす

カナダには、語学学校だけでなく、“college(カレッジ)”と呼ばれる専門学校が多くあります。単に英語を伸ばすだけでなく、会計や経営、マーケティング、ホテルや観光業、IT系や美容系など、仕事に生かせるスキルを一緒に習得することができます。

語学学校

  • 入学金……約10,000円
  • 授業料……約100,000〜200,000円(1ヶ月あたり)
  • 教材費……約5,000〜20,000円

専門学校

  • 授業料……約1,000,000〜1,500,000円(1年間)
  • 教材費……約50,000〜100,000円
  • 入学までにかかる費用……約300,000〜400,000円※

※カレッジに入学するには相応の英語力が求められるため、入学前に語学学校の「カレッジ進学コース」や、カレッジ付属の「ESL」というプログラムを受講するのが一般的。もちろん、もともと高い英語力をもっている人は、直接カレッジに入学することも可能です。

節約ポイント

語学学校は受講週数を1週間単位で自由に決められます。長期で受講すればするほど、1週間あたりの授業料が割安になるシステムです。

ただし、どの語学学校も、ある程度の数週でタームをつくり、同じプログラムを繰り返しています。長期受講すると同じ授業を2回受けることになってしまいかねません。各学校が勧めている受講週数を経過したら、専門学校へ転校したり、アルバイトやインターンを始めてみたり、新しい環境に移るとよいでしょう。

また、語学学校では入学金や授業料を安くするプロモーションが頻繁に行われています。それらの情報をよくチェックしておくことで、学費を安く抑えることができます。

渡航費のめやす

主な渡航費に、航空券代と保険料があります。これらは個人差が大きいので、しっかりと検討し、自分に合うものを選びましょう。

  • 航空券(往復)……約70,000〜150,000円
  • 海外旅行保険……約5,000〜20,000円(1ヶ月あたり)
  • ビザ
    • 学生ビザ150ドル(約12,900円)
    • ワーホリビザ……155ドル(約13,330円)
    • 観光ビザ(eTA)……7ドル(約602円)

節約ポイント

航空券を安く手に入れたいなら、オフシーズンである冬の時期(クリスマスと年末年始は避ける)を狙いましょう。LCCの経由便なら、往復航空券を7万円台でゲットできます。

ただし、短期留学ならば "安いから" という理由だけでオフシーズンを選ぶのはおすすめできません。滞在中ずっと極寒に大雪で、外出をまったく楽しめない……なんてことになりかねません。渡航目的と照らし合わせ、最適な時期と費用を検討してみてください。

滞在中にさまざまな都市を訪れたい人には、「エア・カナダ」の周遊チケットもおすすめです。時期や場所によっては、個別に航空券を取るよりずっと安価に移動できます。

保険料は補償内容によって金額に大きな差が出ます。安さを求めるなら、現地で入れる「ビジター保険」。1日あたり約1.7ドル(約146円)で入れます。ただし、一度自己負担した後に払い戻し請求が必要だったり、歯科治療は対象外だったりと、不便な点も多いのが難点。安心や手軽さを優先するなら、AIUをはじめとする手厚い海外旅行保険に入ることをおすすめします。

ビザ申請も工夫次第で節約が可能。たった600円で取得できる観光ビザで6ヶ月間の滞在ができ、語学学校に通うことも許されています。まずは観光ビザで短期留学をしてみて、もっと滞在したい場合にだけ学生ビザやワーホリビザを取得すれば、無駄な出費をせずにすみます。

その他の費用

生活費、学費、渡航費の他にもさまざまなお金がかかります。観光や旅行、映画やスキーなどの娯楽アクティビティ、タバコやお酒などの嗜好品、洋服やお土産などが主な出費となるでしょう。

  • 約50,000円(1ヶ月あたり。ただし個人差大)

カナダならではの体験がしたい、観光も買い物もたくさんしたい、他都市にも旅行に行きたい、という人は多めに予算を設定しましょう。一方、節約したい人はとことん削ることができるはずです。

モデルケース

さて、留学の総額はどのくらいになるのでしょうか? 3つのパターンに分けて、具体的な見積もりを算出していきましょう。

「気軽&短期で語学留学をしてみたい」Aさんの場合

▶︎Aさんプロフィール
個人で海外旅行に行ってみたいAさん。旅行先で不自由のない英語力を身につけるため、3ヶ月間の短期留学を決意。語学学校とホームステイで英語を学びつつ、観光や買い物も楽しんでカナダの文化もしっかり感じたいそうです。

英語力 ★☆☆☆
予算  ★★☆☆

生活費

内訳料金3ヶ月合計(円)
ホームステイ手配料17,200円17,200円
ホームステイ宿泊費64,500円/月193,500円
食費20,000円/月60,000円
交通費10,000円/月30,000円

学費

内訳料金3ヶ月合計(円)
入学金12,900円12,900円
授業料26,350円/週316,200円
教材費860円/週10,320円

渡航費

内訳合計(円)
航空券100,000円
保険料12,848円
観光ビザ602円

その他

内訳料金3ヶ月合計(円)
娯楽・日用品など20,000円/月60,000円
旅行150,000円150,000円

合計……963,570円

 
 

「最低限の出費で、海外生活を漫喫したい」Bさんの場合

▶︎Bさんプロフィール
海外生活に憧れるBさん。語学を磨きつつ、海外で働く体験もできるワーキングホリデーに挑戦することに。潤沢な資金はないので、徹底した倹約を決意。最初の3ヶ月は、英語力をつけるためにホームステイをしながら語学学校に通います。

英語力 ★★☆☆
予算  ★☆☆☆

生活費

内訳料金12ヶ月
合計(円)
ホームステイ手配料12,900円12,900円
ホームステイ宿泊費
(最初の3ヶ月のみ)
197,800円197,800円
シェアハウス家賃
(9ヶ月間の合計金額)
30,000円/月270,000円
食費20,000円/月240,000円
交通費
(最初の3ヶ月のみ)
10,000円/月30,000円
通信費
(仕事をする
9ヶ月間のみ契約)
5,000円45,000円

学費

内訳合計(円)
入学金・授業料・その他344,000円

渡航費

内訳合計(円)
航空券70,000円
保険料160,000円
ワーキングホリデービザ13,300円

その他

内訳料金12ヶ月
合計(円)
娯楽・日用品など10,000円/月120,000円

収入

内訳料金12ヶ月合計(円)
アルバイト946円/時510,840円

合計……992,190円

 
 

「実践的なビジネス英語を身につけ、海外で仕事がしたい」Cさんの場合

▶︎Cさんプロフィール
ホテルに勤務するCさん。海外で働く夢を叶えるため、ホスピタリティーを学べる専門学校へ行くことに。1年間ESLで英語を磨いた後、ホスピタリティーの資格を得られるプログラムの受講を目指します。勉学に注力しつつも、カナダ旅行も楽しみたいところ。

英語力 ★★★☆
予算  ★★★★

生活費

内訳料金18ヶ月合計
(円)
シェアハウス家賃50,000円/月900,000円
食費30,000円/月540,000円
交通費0円/月0円
通信費10,000円180,000円

学費

内訳合計(円)
入学金・授業料・その他731,000円

渡航費

内訳合計(円)
航空券100,000円
保険料200,000円
学生ビザ12,900円

その他

内訳料金18ヶ月合計(円)
娯楽・日用品など10,000円/月180,000円
旅行、観光300,000円300,000円

合計……3,143,900円