DMM英会話ブログ編集部
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フィリピンといえば、地震が多いことで有名です。記憶に新しい2013年10月のボホール島地震では、1,000人を超える死傷者が出ました。
万が一、フィリピンで語学留学中に、地震にあうのは不安ですよね。実際のところフィリピンではどれほど地震が起きているのでしょうか? フィリピン滞在中に地震が起きてしまったら、どのように行動すればよいのでしょうか?
本記事では、フィリピンで起きた主な地震や、地震のときに取るべき避難行動、日々の地震への備えについてご紹介します。
フィリピンでは毎年地震が起きています。その中でもマグニチュード(以下、M)が大きく、甚大な被害を残した地震は次のとおりです。
76年のミンダナオ大地震、90年のバキオ大地震は特に有名な震災です。死者数が4ケタにのぼり、大きな被害を残しました。
どちらの地震も、主な被害原因は家屋倒壊でした。島国で海に囲まれているため、大きな地震の後には液状化現象や地盤沈下が見られることもあります。ただ、津波による被害はあまり記録されていません。
近年の地震で有名なものは、2013年10月のボホール島地震です。震源地のボホール島では、多くの古い建物が崩壊し、ライフラインが止まりました。日本人留学生の多いセブ島でも揺れを観測。しかし、ほんの一部の建物が崩れた程度で被害は小さかったようです。日本人留学生の被害は報告されていません。
2017年に入ってからも、たびたび地震が観測されています。
これまで起きた巨大地震の多くは、フィリピン南部のミンダナオ島を震源としています。語学学校の多いマニラやバキオがあるルソン島も震源地となりやすい地域と言えます。
しかしながら、地震大国である日本に比べると地震頻度は少ないのが実情。マニラとバキオに3年間滞在した人によれば、「明らかに揺れているとわかる地震は、2〜3ヶ月に1〜2回だった」と言います。
ただし、フィリピン近辺の地中には3つのプレートがあり、それぞれが複雑に活動していることもわかっています。地震の専門家は、近いうちにマニラを中心としたM7以上の地震が起きると予測しています。
今後、フィリピンのいつどこで地震が起きても不思議ではありません。どこに留学するとしても、地震の可能性を考えておくべきでしょう。
滞在中に地震が起きてしまったら、どのように行動すればよいのでしょうか? フィリピンに滞在経験のある留学カウンセラーからのアドバイスは、次のとおりです。
学校施設で地震があったときは、学校の指示に従って速やかに行動しましょう。
地震の少ない国からの留学生は、地震に慣れていないため慌ててしまうことが多いです。たとえ大きな揺れがあっても冷静に行動するように努めましょう。
フィリピンでは、1972にNBC(The National Building Code of The Philippines)という建築法規が制定されています。これまでに何度か改訂され、徐々に改善しつつあります。
とはいえ、日本の耐震基準のように安心できるとは言い難く、大きな地震に耐えられるとは限りません。
ショッピングモールなど学校外で地震が起きた場合は、揺れがおさまり次第建物の外に出たほうがよいでしょう。また、外にいても建物から離れたほうが安全です。
日本の学校に通ったことのある人なら、誰もが避難訓練を経験したことがあるはず。
フィリピンであっても、取るべき避難行動は同じです。
揺れているときは机などで身を守り、揺れがおさまってから階段を使って外に出るのが鉄則です。
現地で地震情報を得たい場合は、国内のニュースよりも海外ニュースを確認することをおすすめします。より速く、適切な情報を得られる可能性が高いです。
具体的にはCNN、BBC。あるいはNHKワールド版なども参考になるはずです。
巨大地震などにより被災してしまった場合は、現地の日本大使館や領事館へ避難するのが賢明です。日本人であれば誰でも保護してくれます。
大きな地震にみまわれると、電気や電話、インターネットを含むライフラインが止まる可能性が高いです。被災してからでは、大使館や領事館を探すことすら難しいかもしれません。あらかじめ場所を調べておき、行き方や連絡手段を覚えておくと安心です。
地震はいつどこで起こるかわかりません。地震後の行動以上に、事前の備えが大切です。
留学先の学校や、滞在中のアパートなどでは、事前に非常出口や非常階段がどこにあるかを確認しておくのが基本です。非常時の避難方法についてのガイドラインがあるなら、それらも覚えておきましょう。
地震をはじめ、なにか災害が起きたときは、身のまわりの安全を冷静に判断し、落ち着いた行動を心がけるようにしてください。