留学前に知っておきたい!マルタ独特の生活習慣5つ

最近、新たな留学先として注目度の高いマルタ共和国。ヨーロッパの中心、地中海にありながら、英語が公用語という珍しい国です。

みなさんはどれだけマルタのことを知っていますか? 実は、私は「マルタブーム」がはじまる以前から現地に住んでいた数少ない日本人の1人です。私が移住した頃はマルタ関連の情報がインターネットでもほとんど見当たらず、予備知識がないまま渡航しました。

そのおかげか、毎日が予期せぬ出来事と驚きの連続! 日本とは勝手が違う生活ペースに慣れるまで、かなり時間がかかってしまいました。

そこで今回は、これからマルタ留学を考えている方のために、現地に住んだからこそ知るマルタの特徴的な5つの生活習慣について紹介します。

 

1.生活の基盤はカトリック教

マルタには359もの教会があり、国民の98%がカトリック教信者と言われています。日本には神道や仏教にまつわる行事がありますが、マルタでも同様に、キリスト教徒になるための洗礼や初聖体拝領をはじめ、復活祭、クリスマス、守護聖人を祀る祭りなど、一年を通してさまざまな宗教的儀式や祭事があります。

留学中は、ミサ(礼拝)がはじまる合図として鳴り響く教会の鐘の音を何度も耳にすると思います。マルタの街は教会を中心に広がっていて、街角には聖像や聖母の像が祀られています。最近は「教会離れ」が進んでいるとも聞きますが、今でも、教会に朝晩通う熱心な信者や、家族総出で日曜日のミサに参加する光景を目にします。

また、マルタには、十字架を切ったりといったキリスト教ならではの言い回しやジェスチャーなどが多く、宗教がいかに国民の価値観や生活習慣に根付いているかがわかります。

 

2.温暖な気候に準じたマルタ人の生活リズム

マルタは南イタリアやスペイン東部・南部と同じく、一年を通して温暖な地中海性気候に属しています。夏は30℃を超える日々が続き、冬は寒くても10℃ほどまでしか下がりません。このような地域に住む人は、比較的涼しい朝と夕方の時間帯に働く習慣があるので、生活リズムが日本人とはだいぶ異なります。

まず、マルタ人はとても早起きです。私はマルタ島南部の田舎町に住んだことがありますが、毎朝7時になると、パン屋さんの車がクラクションを鳴らして家の前を通り、野菜売りのおばさんが家の玄関のドアをノックしていました。

朝が早いので、昼の時間帯はどうしても眠くなります。伝統的な習慣として、マルタ人はシエスタ(昼休み)をとり、日中の数時間を自宅で過ごします。昼食を食べたらソファでうたた寝をしたり読書をしたりします。

特に夏の日中は気温がかなり高くなります。そのため、多くの店がシエスタの時間に合わせて正午から午後4時まで一旦店を閉め、夕方からまた開けるといったスタイルをとっています。

一方で夜間はどうかというと、シーズンにもよりますが、夏は夜遅くまで起きている人が多いです。「家の中が暑すぎて眠れないから」という理由もあるかもしれません。マルタ人は午後8時くらいから遅めの夕食をとりますが、海沿いなどのレストランに行くと、夜10時を過ぎても小学生くらいの子どもたちが元気に走り回っていることがあります。

こういったマルタ人の生活リズムは、マルタの気候に準じた生活習慣と言えます。

 

3.ちょっぴり心もとない…?マルタの水事情

日本人と比較して、マルタ人は水の消費にとても気を配ります。世界銀行の『World Bank Open Data』によると、2014年の日本の年間雨量は1,668mmですが、マルタでは約3分の1の560mmでした。地下水の貯蔵量も年々減少していると言われているので、猛暑が続く6〜9月は水の使用量に気をつける必要があります。

水資源が慢性的に少ないマルタでは、海水を淡水化して真水を製造しています。味が「調整」されないまま支給されている水道水は少しクセがあるので、多くの人が飲み水用にボトル水を購入しています

マルタ人は節水のためにいろいろな工夫をしています。たとえば、日本で洗車する場合、普通はホースで水を流しながら車を洗いますが、マルタではバケツに水を汲んで、“拭き洗車” をします。日本のようにお湯をためてお風呂に入る習慣はなく、ほとんどの人がシャワーで済ませます。よって、ホームスティをする人は、バスタブにお湯をためたり、毎日洗濯機を回したりするのは控えましょう。

 

4.マルタ人は情熱的?口喧嘩は日常茶飯事

マルタ人はフレンドリーで明るい性格と言われますが、そのぶん気性が激しい時もあります。そんな気質をマルタ人は “Latina Temper”(ラテン系の情熱的な気質)と呼んでいます。

両手を振り回し、大声でまくしたてるマルタ人の言い争いは、公の場所でもよく起きます。お互いの主張をかぶせ合うようにまくし立てるので、相手の話はほとんど聞いていません(笑)。夫婦喧嘩をするときは、近所が心配しないように事前了解を得ておく用意周到な人もいるとかいないとか。

なので、もしホームスティ先の家族が口喧嘩をはじめたとしても、あまり心配しないでください。言い争った5分後には、きっとお互いスッキリ顔で仲直りしていますよ!

 

5.挨拶はヨーロッパ式に両頬にキス

日本人の挨拶はお辞儀か握手が一般的ですが、マルタでは両頬にキスをする習慣があります。多少スタイルは異なりますが、スペインやイタリア、フランスなどの欧州諸国ではごく一般的なので、語学学校でも学生同士がキスをして挨拶するのを見かけます。その習慣にしたがうかどうかは人それぞれですが、参考までにやり方を解説しましょう。
 

キス(挨拶)のやり方

  • 握手をするか、あるいは、両手で相手の腕を包むような体勢をとり、お互い近づく
  • 「女性と男性」「女性と女性」同士が挨拶する時は、両頬に交互にキスをする
  • 「男性と男性」の挨拶は握手だけでOK

キスと言っても、唇を相手の頬に付けなくてOKです。基本形は次の2つ。

  1. 頬と頬を接触させて、音だけ立てるキス(air-kissing)
  2. 頬と頬を接触スレスレまで近づけ、音だけ立てるキス


 
どちらの頬からキスするかは人によりますが、私はいつも左側からでした。キスの仕方は、その人の性格や親密度、年齢によりさまざまです。もっとも一般的なのは、頬を少しだけ触れさせて音だけ立てるキスですが、もしあなたが女性なら、年配のマルタのおじさんは遠慮なくほっぺにキスしてきます! (笑)

 

まとめ

マルタの生活習慣について少し突っ込んだお話をしました。マルタ留学を検討されている人はもちろん、留学先が決まらず迷っている人もぜひ参考にしてくださいね。

すでにマルタ留学が決まっている人は、日本とは異なる地中海のユニークなライフスタイルを積極的に楽しんできてください!