さな
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カナダは美しい自然や多様な文化が魅力で、映画やドラマのロケ地としても多くの作品に選ばれています。
今回は、そんなカナダにゆかりのある映画やドラマを都市別に16本ご紹介します。トロント、バンクーバー、モントリオールなどの主要都市を舞台にした作品や、壮大な自然を背景にしたものまで、幅広いジャンルから選んでみました。
旅行気分を味わえるだけでなく、現地の文化や都市の魅力も発見できるかもしれません!
このアクション・コメディは、トロントを舞台に平凡な青年スコット・ピルグリムが恋人ラモーナの「邪悪な元カレ軍団」と戦う物語です。ゲームやコミックの要素を取り入れたユニークな演出が特徴的!
トロントのランドマークである「カーサ・ローマ」やピザのチェーン店「Pizza Pizza」など、実在の場所が多く登場し、街の雰囲気を味わうのにぴったりの作品です。トロントが重要な背景として描かれている数少ない映画の一つですよ!
次は、トロントを舞台に展開されるロマンティック・ドラマ。ミシェル・ウィリアムズ演じる主人公マーゴが、安定した結婚生活と新しい恋の間で揺れ動く様子を描いています。映画では、トロントの象徴的な場所、特にセンターアイランドやリトルポルトガルの街並みが登場します。
トロントを舞台にしたこの映画は、ハリー・ポッターで知られるダニエル・ラドクリフが演じるウォレスと、ゾーイ・カザンが演じるシャントリーとの友情や恋愛に悩む関係を描いています。作中では、The George Street Diner、East Chinatown、The Royal Cinemaなどの有名な場所が登場し、街の魅力も楽しめます。
ボブとダグ・マッケンジー兄弟が繰り広げる奇想天外な冒険を描いた映画。二人は、邪悪な陰謀で世界を支配しようとする悪役を阻止するため、架空のエルシノア・ブルワリーを舞台に奮闘します。
実はシェイクスピアの『ハムレット』をパロディ化した作品で、トロントの街並みを背景に、カナダのユーモアやステレオタイプを取り入れたコミカルな内容が特徴です。
『ルーム』は、部屋に閉じ込められた母と子の強い絆と、脱出後の新しい人生を描いた感動的な物語です。主演のブリー・ラーソンはこの作品でアカデミー賞主演女優賞を受賞しました。
この映画はトロントで撮影され、多くのカナダ人が制作に関わっています。また、カナダ政府の支援も受けていて、カナダの映画産業がこの成功に大きな役割を果たしています。
トロント編の最後は、映画ではなく、トロントにある韓国系カナダ人家族が経営するコンビニエンスストアを舞台にしているテレビシリーズです。
物語は、キム家の日常生活や世代間のギャップ、文化的な葛藤をユーモラスに描きながら進んでいきます。そして実は、このコンビニは実在していて、実際に訪れることができるのです! 住所は252 Queen St Eで、もともとはMimi's Varietyという名前でしたが、現在はKim's Convenienceの名前で営業しているそうです。
『Kim's Convenience』は筆者も特にお気に入りの作品で、声が出るほど笑えるシーンがたくさんありますよ!
「北のハリウッド」とも呼ばれるバンクーバーは、特にその多様な景観と世界中のさまざまな都市と兼用できることから、多くの映画で人気の撮影地となっているんです! ここでは、バンクーバーが実際に舞台である作品と、多くのシーンがバンクーバーで撮影されたというものを紹介します。
カナダのバンクーバーを舞台にしているコメディ映画。主人公ライアンは、人生の方向性を見失った平凡な若者で、宝くじの当選をきっかけに、思いがけない道に進んでいきます。バンクーバーの美しい風景や街並みを背景に、現代社会の疎外感やアイデンティティの模索をテーマに描いています。
このSFドラマは、未来のバンクーバーを舞台にしたユニークな設定で、主人公のキーラ・キャメロンという警察官がテロリスト集団を追うために現代にタイムスリップしてしまうというストーリーです。ドラマの魅力は、現代と未来のバンクーバーが織り交ぜられ、街の象徴的な風景や文化がドラマの進行に深く関わっている点にあります。
マーベル・コミックの異色ヒーロー、デッドプールを主人公にしたこのアクション・コメディは、ライアン・レイノルズが演じるアンチヒーローが復讐のために立ち上がる物語です。撮影は主にバンクーバーで行われ、映画中にはジョージア・バイアダクトやダウンタウンの街並みが登場し、バンクーバーの都市風景がアクションシーンを盛り上げています。
1982年のSF映画『トロン』の続編で、デジタル世界「グリッド」を舞台にした壮大なアクションアドベンチャー映画。主人公サム・フリンは、長年行方不明だった父ケヴィン・フリンを探すため、コンピュータの中に存在するグリッドに入り込み、デジタル世界の支配者との対決に挑みます。
撮影は主にバンクーバーで行われたそうで、現代的でスタイリッシュな都市風景が未来的なデジタル世界を見事に表現しています。
モントリオールはカナダのケベック州にある大都市で、フランス語が公用語として使われています。歴史的な建築と豊かな文化が特徴で、多様なグルメや音楽、芸術シーンが魅力の街です。
アルフレッド・ヒッチコック監督の名作サスペンス『私は告白する』は、美しいケベックシティを舞台に繰り広げられる物語です。モンゴメリー・クリフトが演じるローガン神父は、告解で殺人の真相を知るものの、神父としての守秘義務に縛られ、何も言えないまま事件の疑惑を向けられてしまいます。
物語の緊張感に加え、ケベックシティの歴史的な街並みや風景が、映画の雰囲気を一層引き立てています。ヒッチコックらしいサスペンスとケベックシティの美しさが見事に融合した一作ですよ!
『トロツキー』は、モントリオールを舞台にしたユニークなコメディ映画で、主人公レオン・ブロンスタインという高校生が、自分をかの有名な革命家レオン(レフ)トロツキーの生まれ変わりだと信じ込んでいる、ちょっと変わった物語です。
この映画の魅力は、なんといってもモントリオールの風景がふんだんに登場する点で、ラシーヌとシャーブルック通りのレイクサイド・アカデミーや、マギル大学などが登場します。
地球規模の気候変動が引き起こす未曽有の災害を描いたディザスター映画。ニューヨークが巨大な津波に飲み込まれ、北半球が一瞬にして氷の世界になるというスリリングな展開が特徴です。
実はこの映画、意外にもカナダのモントリオールが撮影地として活躍しているんです! ニューヨークの冬景色や氷河期のシーンは、モントリオールの街並みを使って撮影されたそう。
ストーリー自体はハリウッド的なスケールの大きさですが、細部にはカナダの街が潜んでいて、そんな背景も楽しみながら観るのが通な楽しみ方かもしれません!
この警察ドラマは、モントリオールを舞台に警察官ニックとベンが犯罪と向き合いながら、それぞれの個人的な葛藤を描きます。モントリオールのダウンタウンや住宅街、特に多文化的なエリアが頻繁に登場し、リアルな都市の雰囲気が味わえます。カナダ国内外で高い評価を受けたこのドラマは、警察ドラマ好きには必見です!
ノバスコシアはカナダの東海岸に位置する州で、自然豊かな海岸線と美しい景観が特徴です。歴史的な港町ハリファックスが州都で、漁業や観光が主要な産業です。では、どのような作品がノバスコシアにゆかりがあるのでしょうか? 見ていきましょう!
カナダのフォークアーティスト、モード・ルイスの感動的な生涯を描いた心温まる作品です。サリー・ホーキンス演じるモードと、イーサン・ホーク演じる夫エベレットの愛情深い関係を中心に、彼女がいかにしてシンプルながらも美しい絵画で多くの人々の心を掴んだかを描いています。
撮影は主にノバスコシアの美しい景色の中で行われましたが、トロントでも重要なシーンがいくつか撮影されたそうです。感動せずには観られない筆者もオススメの一作です!
エリオット・ペイジが監督したドキュメンタリーで、ノバスコシア州における環境人種差別をテーマにした作品です。
先住民や黒人コミュニティなど、特に社会的に疎外された人々が、工業汚染や環境破壊の影響を不公平に受けている現実を描いています。ノバスコシアを舞台に、地域の活動家たちが清潔な水と環境正義を求めて闘う姿を紹介しています。
カナダ発のコメディシリーズ『トレーラー・パーク・ボーイズ』は、トレーラーパークに住む個性的な住民たちの波乱万丈な日常を描いた作品です。リッキー、ジュリアン、バブルスという主人公たちが、トラブルを巻き起こしながらもどこか憎めないキャラクターで、観る者を笑わせてくれます。この番組はドキュメンタリースタイルで進行し、カナダ独特のユーモアが満載です。
ノバスコシア州のトレーラーパークで撮影されていて、カナダの田舎の雰囲気がしっかりと映し出されています。地元のスラングや、カナダ人ならではのゆるい生活感が、他のコメディ番組にはない魅力を持っています。
筆者も大好きなシリーズですが、言葉遣いがかなり荒いのと、暴力的なシーンや不適切な言動、アルコールやドラッグの描写が頻繁に登場するため、子供の視聴者には向いていません...!
カナダを舞台にした映画やドラマを通じて、その美しい自然や多様な文化を楽しむことができます。
今回紹介した作品を観ながら、カナダの都市や風景に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
次回の映画鑑賞が、カナダへの興味をさらに深めるきっかけになるかもしれませんよ!