朝から晩までディベート三昧!?オックスフォードに留学して驚いた9つのこと

オックスフォードに留学して驚いた9つのこと

はじめまして。オックスフォード大学院生の加藤静香です。

私は日本で生まれ育ち、今回の留学が初めての海外長期滞在。
2015年秋に渡英したので、イギリス生活ももうすぐ1年になろうとしています。

今回はそんな「THE日本人」の私が、オックスフォードにきて驚いた9つのことについて、お話ししたいと思います。
 

1. ほんとに、やっぱり、オックスフォード!

オックスフォード
 
留学を決めた理由はいくつかありますが、イギリス・オックスフォードを選んだのは、やはり憧れの場所だったからです。ビル・クリントン氏(元アメリカ大統領)、マーガレット・サッチャー氏(イギリス初の女性首相)、雅子様、など、著名な卒業生をあげたらきりがありません。「オックスフォードでの学生生活はどんなだろう?」、そんな好奇心が抑えられず、私は入学を決めました。

そして、実際に学生になってみて思うことは、やっぱりオックスフォードはオックスフォード!私の期待を裏切りませんでした。
歴史ある建物の美しいダイニングホールでの夕食、年に1度の盛大なパーティー、全員が正装をした入学式・卒業式、どのシーンを切り取っても絵になります。

試験には全員正装を着用し、初日は白、中間日はピンク、最終日は赤のカーネーションを胸ポケットに刺します。古くさくて無駄だという人もいるけれど、オックスフォードのこういった伝統を守り続けているところに私はいつもトキメキを感じ、今も夢は覚めません。
 

2. 英語はできて当たり前

「イギリスにいるんだから当たり前だろ」と思われるかもしれませんが、オックスフォードは本当に国際的な大学で40%以上は海外からの留学生、つまり私と同じような人たちです。私自身、英語が得意ではなかったというのもありますが、オックスフォードに行くまで、外国人はいつまでも外国人で、ネイティブと同じようには話せないだろうなと考えていました。

しかし、実際に行ってみると、全員英語ネイティブなのではないか、と思うくらいに皆英語が流暢。自分の母国語と同じレベルで英語が話せます。私はそのレベルにはほど遠いですが、そんな友人たちをみると、外国人だからと諦めずに頑張ろうと気合いが入ります。
 

3. 第2外国語も当たり前

そして驚きなのが、多くの学生が英語のみならず、他の言語も習得しているということ。3カ国語話せるのは普通のことで、人によってはそれ以上の言語を習得しています。

例えば、私の友人のウクライナ人は、ウクライナ語、ロシア語、フランス語、ドイツ語、英語を話します。ヨーロッパの言語は似ているから、彼らにとって他のヨーロッパの言語はあまり難しくない、なんて言う人もいますが、韓国人で、韓国語、中国語、日本語、英語を話す友人もいます。私も「日本人だから・・・」と言い訳せずに、何か新しい言語にもチャレンジしてみたいなと、いつも刺激を受けています。
 

4. 音楽にスポーツ、趣味にも一生懸命!

音楽にスポーツ、趣味にも一生懸命
 
言語については「まあオックスフォードの学生だし、頭の構造が違うのだろう…」と思えるのですが、彼らがすごいのは、勉強や言語だけではないところ。私がオックスフォードで出会った友人の多くは趣味を持っていて、その趣味のレベルがまたとっても高いんです!

例えば、音楽。ピアノやバイオリン、ギター、チェロなど「趣味でやっているだけだよ」と友人たちは言いますが、そのレベルが本当に高い。定期的に音楽会を開くほどの腕前と熱の入れようなのです。また、クラブ活動も活発で、ボート部に入っている友人は毎朝6時からの朝練に参加しつつ、多くある課題もしっかりとこなします。

私は勉強があると、ついそれだけでいっぱいいっぱいになってしまいがちなのですが、彼らを見習って勉強とアクティビティ、双方をバランスよくやって自分の時間を楽しめたらなと思っています。(そう簡単にはうまくいきませんが・・・)
 

5. とつぜん社会問題の話

「最も驚いたこと」といっても過言ではありませんが、皆、本当に四六時中社会問題について考えています。私がイギリスに着いたばかりの頃、授業を終え休憩室で休んでいたら、突然、友人から「Shizukaは日韓の関係についてどう考えているの?」と聞かれ、思わず、「え、今?」と聞き返してしまいました。。日本にいた頃、友人や家族と社会問題について話すことはほとんどなく、話す機会があったとしても改まった場で、というのが私にとっての普通でした。

けれども彼らは、朝も、昼も、夜も、そういった議題について話すのです。先日も友人の誕生日会をしていたら、開始30分で、「資本主義と共産主義はどちらが優れているのか」という話題になり、そのままその話題が2時間続きました。
 

6. いつでも社会問題の話

いつでも社会問題の話
 
オックスフォードの学生は、友人と社会問題について議論するだけにとどまりません。これは大げさではなく本当に、私たちがPokemon GOをプレイするような感覚で、社会問題に強い関心を持っていているのです。

例えば、友人のポーランド人。彼が朝起きて一番にすることは、ニュースサイトのチェックです。彼の1日は、ポーランド語と英語で政治・経済のトピックに目を通すところから始まります。また、別のドイツ人の友人は、環境問題に関するイベントに毎週末行っていて、今の彼氏ともそのイベントで出会ったそう。

そういうわけで、彼らは本当に多くのことを知っています。どのトピックについて話しても、知識が豊富で、自分の無知に気づかされる日々。日本にいたときは、政治も経済も堅苦しくてなんだか面白くなさそう、と距離を置いてしまいがちでしたが、今回の留学をきっかけに、彼らほどでなくとも、世界や自分の国で起こっていることに、もう少し関心を持っていきたいなと思うようになりました。

と言っても、人間すぐには変われません。私はまずは毎日最低10分、スマホを使ってラジオ(BBC News)を聴くことから始めました。
 

7. 学生社会活動も活発

社会問題に強い関心を持っているからこそ、皆それぞれが自分の意見を強く持っています。なので、学生の社会活動も大変盛んです。

例えば、今年は、学内にあるセシル・ローズの銅像に対して多くの議論がなされました。セシル・ローズはアフリカの植民地化を進めた人物で、一部の生徒たちから「その銅像を学内に置いておくことは、大学が人種差別・植民地化の歴史を肯定していることと同等なのではないか」といった意見があがりました。この議論は銅像の撤去を求める署名活動にまで至り、結果として、銅像をそのまま維持することが決定したのですが、オックスフォードではこのようなことが頻繁に起こるのです。

それだけ学生たちは、自分たちの意見や信念をしっかりと持ち、正しいと思うこと、反対におかしいと思うことには声を上げる勇気と行動力を持っているということですね。
 

8. 環境に配慮して肉を食べない?

また、オックスフォードでは「地球環境を配慮して肉を食べない」という学生に多く出会いました。熱帯雨林の牧草地化やメタンガスなど、理由は様々ですが、「肉を消費することで環境に悪影響を与えている」と考え、彼らはベジタリアンになることに決めたのだそう。

これは私が世間知らずだっただけなのかもしれませんが、これまでそういったことについては考えたことがなく、またそのような考えを持った人にも会ったことがなかったので、ここでも自身の無知さに気づかされました。

ちなみに、私は友人たち数人とキッチンをシェアしているのですが、一度、ポット満タンにお湯を沸かしたにも関わらず、そのお湯をほとんど使わずに放置してしまい、それを知った彼らから「1回お湯を沸かすことでどれくらいのエナジーを消費しているか考えてみて?」と指摘を受けるということもありました。すみません・・・
 

9. 成果を出すために努力をするのは当たり前

努力をするのは当たり前
 
勉強もできて、外国語もたくさん話せて、おまけに趣味まで充実させている。そんな彼らはきっと「私とは違う生き物なんだ」日々そう感じています。

けれど、彼らが本当にすごいのは、必要な努力を継続できるところです。試験があって、そのために準備をしなければならないのであれば、必要な分だけ勉強する。たとえ休日でも、朝から晩まで図書館にこもって勉強。誰も不満や弱音を口にしません(私はそんなに長く勉強できないですし、すぐに「疲れた」と文句を言ってしまいます・・・)。

「成果を出すために努力をするのは当たり前であり、むしろそれは努力のうちに入らない」
友人の多くはそう思っています。

自分よりもはるかに優秀で、そして努力家。もう勝ち目はありません。留学当初は絶望しましたが、最近はやっと「昨日の私よりもイケてる私を目指せばいいんだ」と思えるようになりました。人間的成長ですね。
 

おわりに

以上、オックスフォードに留学して驚いた9つのことでした。私が世間知らずなだけということもあるかもしれませんが、長く日本で暮らしてきた私にとって、留学1年目は本当に驚きの連続でした。働いていた会社を辞めての私費留学だったので迷うことも多かったですが、本当に留学して良かったと思います。

留学や海外生活に興味をもっているけれど急に長期は難しいという方は、まずは海外旅行、短期留学から始めてみても良いかもしれません。あらゆることが新鮮で刺激的なはずです!そして、日本の魅力にも改めて気づくことができますよ!