「まさか人が歩いているなんて!」車社会のアメリカで気をつけるべき5つの交通ルール

広大な国土と、全土に広がる高速道路を中心とした都市づくりの影響から、アメリカは「車社会」として知られていますよね。免許が取得できる年齢も16歳からで、車を持っていない方が珍しいくらい。

そして車を使用することが前提の生活になっているため、例えばドライブスルーの便利さには驚かされるでしょう。ファストフード店やコーヒー店のドライブスルーは日本でも普及していますが、アメリカには郵便ポスト、ATM、薬局のほか、結婚式やお葬式まで行なうことの出来るドライブスルーも存在します。

また、映画などでご覧になったことがある方もいるかもしれませんが、ドライブインといって駐車場で車の中からオーダーすると、ウエイトレスがローラースケートに乗って食べ物を持ってきてくれるスタイルのレストランなんかもあり、アメリカっぽくて素敵です。数は少なくなってきましたが、「Sonic Drive-In」というファストフード店ではまだこのようなサービスを行っています。

そこで、今回はこんな車社会のアメリカで気をつけておきたい5つの交通ルールをご紹介させていただきます。

 

車社会のアメリカで気をつけるべき5つの交通ルール

1. 車内に栓の開いたアルコール飲料があったら即アウト

車社会のアメリカで、誰もが避けたいと思っているのが交通違反。仮に免許停止にでもなれば、公共の交通機関が発達していないため、出勤や通学はもちろん、日常生活にまで支障が出てしまいます。

特に、アルコール関連の違反には気を付けなければなりません。酔いを醒ましてから運転をしていたのに、検査をしたらアルコール血中濃度がオーバーしていたので"driving under the influence" 、通称DUI(飲酒運転)で逮捕なんてことも。車社会のアメリカでは飲酒運転はとても厳しく取り締まられているため刑法違反となり、最低1年間の免許停止だけではなく罰金、自動車学校への通学、地域の清掃活動などを行わなくてはなりません。

また、カリフォルニア州には飲酒運転を防ぐ目的で作られた"Open Container Laws"という法律があります。飲酒運転をしていなくても、車内に栓の開いたアルコール飲料があるだけで罰金を課せられるので、アルコール飲料は必ずトランクにしまっておくようにしましょう。

ちなみに、こういった厳しい規則があるため、お酒を飲めない人はパーティーやクラブに行く時はアメリカでも重宝されるんですよね、代わりに運転してくれるので。

 

2. 一人だけで走ってはいけない車線がある

朝や夕方のラッシュ時、ロサンゼルスの交通渋滞は日本よりもはるかにひどいのですが、フリーウェイを走っていると一つの車線だけやたらと空いている場合があります。その車線は"Carpool Lane"と呼ばれ、とある条件をクリアした場合にのみ走行することができるのです。

とある条件というのは、"carpool"が「相乗り」という意味であることからも分かるように、2人以上(地域によっては3人以上)が一台の車に乗っていること。同じ家庭でもひとり一台持つようなアメリカの車社会で、渋滞をなんとか減らそうと70年代から導入されたシステムです。

ひし形マークに"2 or more persons per vehicle (1台の車両につき2人以上)"などと書かれた標識があるためすぐにわかりますが、空いているからといって一人で走行中に間違って入らないようにしてくださいね。警察に見つからなくても、渋滞待ちでイライラしている他のドライバーに通報されることもありますので! ちなみに、カリフォルニア州で"Carpool Lane"を違法に使用した場合の罰金は、$490~(約5万8千円〜)になります。

 

3. カーナビは車内に置きっぱなしにしない

日本でも「車上荒らし」といった犯罪を耳にすることはありますが、アメリカはよりひどい状況にあります。特に車での移動が多く、また人口も多いロサンゼルスなどの都市部では、残念ながら日常茶飯事といえるくらいに多発しているのです。私もアパートの駐車場に停めていたにも関わらず、被害にあいました。(幸い、二台あった車のうち、故障して放置していたほうが狙われたため、カーオーディオを持っていかれただけでしたが)

また、アメリカでは取り外し可能なカーナビが主流ですが、外から見える位置に付けたままにしていたため、窓ガラスを割られて盗まれてしまったという友人もいます。ここ数年はスマートフォンやタブレットが普及してきたことから、カーナビの代わりにGPS機能付きのスマートデバイスを使う人も増えてきていますが、置き忘れには十分注意が必要です。

車内には金銭的なものを残しておかないのはもちろんですが、CDなどそこまで高額でないようなものですら狙われる場合もあるので、外から見えるところには置かないようにしましょう。

 

4. 踏切の前では一時停止はしないし、ハザードランプでお礼を伝えない

アメリカにはない日本特有の交通ルールに関しては、ついつい癖でやってしまいがち。特に、日本人がよく間違えるのが、踏切の前で一時停止をすることと、道を譲ってもらったあとにハザードランプを点滅させることの二つです。

アメリカにはないルールであり、踏切の前で一旦停止なんてしようものなら、後ろから衝突されるかもしれません。また、ハザードランプも、フリーウェイでの渋滞を知らせるために点滅させる習慣がアメリカにはあるので、お礼として点滅させるのは厳禁。そもそも、ハザード(hazard)という名の通り、本来は「危険」を知らせるためのランプなので、無闇に使うと混乱を招きかねないため要注意です。

 

5. 歩行者は優先どころか、気づかれもしない!?

慣れとは恐ろしいもので車移動が当たり前の生活をしていると、道を一本渡るだけのところにあるスーパーマーケットへ行くのにも車を使うようになります(もちろん、その一本の道路が日本とは違い、だだっ広いのですが)。大げさに聞こえるかもしれませんが、それほど近い場所へ行くのにも車を使うわけです。

そのため、歩いている人を見かけると珍しく、「この人、一体どうしちゃったの?」と逆に思ってしまうほど。つまり、駐車場などを除き、歩行者がいるとの前提で運転をしていないので、歩行者としては注意が必要です。

例えば、わたしの留学時代の友人が渡米直後だったために車を持っておらず、徒歩で学校に向かっていた時のこと。大きな道路に面している一軒家から車が出てきたのですが、友人が歩いていることに全く気がつかずに追突してしまいました。

幸い大した怪我ではありませんでしたが、運転手いわく「車には普段から注意をしているけれど、まさか人が歩いているなんて思ってもいなかった」とのこと。一部の都市を除き、アメリカ人にとって徒歩はそれほどまでに一般的な移動手段ではないのです。

 

まとめ

国も変われば交通事情も変わるので、やはり慣れるまでは注意が必要ですね。

逆に日本に来た外国の人々は、通勤電車のラッシュや女性専用車両があることに驚くそうですよ。旅行などで訪れた国の交通事情を知ってみるのも、その国の文化を理解する1つのきっかけになるかもしれませんね!